2010年6月定例会 質疑

1 議案第36号 平成22年度鈴鹿市一般会計補正予算(第1号)の債務負担行為補正 防災公園整備事業について 及び 議案第40号 都市公園を設置すべき区域の決定について 及び 議案第41号 特定公共施設工事の直接施行の同意について

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○24番(中西大輔君) 議席番号24,すずか倶楽部の中西大輔です。
 それでは,きょうも午前中というか,レターボックスのほうに戦争遺跡保存をする会の方から報告というか,入ってまして,議員諸氏も,また読んでいただいていると思いますが,通告に従いまして,質疑を行わせていただきます。
 まず,議案第36号 平成22年度鈴鹿市一般会計補正予算(第1号),防災公園整備事業に係る債務負担行為,地方債13億1,170万円と一般財源5億8,830万円を合わせた19億円について,その算定根拠をお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 中西議員の質疑に,御答弁申し上げます。
 補正予算でございます19億円の算定根拠並びに算定根拠でございますが,防災公園街区整備事業により,独立行政法人都市再生機構が直接施行を行う場合,総事業費30億円のうち,国庫補助金を除く鈴鹿市の負担分であり,補助対象用地費の3分の1と補助対象工事費の2分の1が約11億円となります。

 総事業費30億円の算定根拠につきましては,防災公園整備区域約7.3ヘクタールに対して用地費,購入費は1平方メートル当たり1万5,500円で,おおむねNTT西日本と協議を完了しており,この単価をもとに算出をしております。

 工事費につきましては,1平方メートル当たり約2万円としておりますが,現段階では整備を行います施設の特定,並びに個々の整備金額が確定しておりませんことから,平成20年度に実施をいたしました基本計画での概算工事費及び,防災公園の事業実績のあります都市再生機構の意見を参考に計上をいたしております。
 今後,詳細設計を行う中で,都市再生機構と協議をし,必要不可欠なものを絞り込み,また,再生利用できますものにつきましては,極力利用する考えに立ち,経費節減に努めてまいりますので,御理解をいただきますようお願いを申し上げます。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 ちょっと確認で1点なんですけども,この防災公園の用地,この区域につきましては,それは鈴鹿市が主体的に行うという区域でよかったんですね,ちょっとその説明も。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 防災公園の区域につきましては,議員御質問のとおり,市が直接施行をUR都市再生機構にお願いして整備をするということでございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,続きまして,先ほど答弁いただきました総事業費30億円について,その内訳,どういうふうな内訳ですね,用地費が幾らであるとか,工事費が幾らであるとか,そのあたりの説明のほうお願いします。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 予算の事業内訳でございますが,総事業費30億円の事業内訳といたしまして,用地費が12億円,公園整備の工事費測量設計費が16億円,その他費といたしまして,事業事務費と人件費など合わせて2億円でございます。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 今,説明していただきました事業事務費と人件費が2億円というところにつきましては,これはURさんの持ち分というか,取り分ということでよろしいでしょうか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 事業事務費,合わせて人件費と,都市再生機構が行うものに対する諸費用でございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは次に,議案第40号 都市公園を設置すべき区域の決定について,基本的には転換計画に基づくゾーニングに沿って決定されたことはわかっておりますので,3月に開催されました市議会全員協議会において示された防災公園の概略図について,いつ作成されたのか,業者はどこか,コストなどについて,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 公園の区域の決定につきまして,位置決定の根拠,あるいは3月の議員全員協議会での説明のときに配付をいたしました防災公園概略図,これにつきまして,いつ,だれが,請負金額幾らで,あるいは内容はといった御質問でございます。

 平成16年3月に策定をされました,NTT西日本研修センタ跡地土地利用転換計画におきまして,当該エリアは電通学園当時から桜の名所として,また,野球場もあり,市内の企業内の野球場が減少していく中,桜並木の保全と野球場としての機能を維持し,当市が東南海・南海地震防災対策推進地域に指定されておりますことから,なるべく早い時期に,市民の皆さんに御利用いただけることを念頭に,防災対応機能を持った公園空間として整備をするために検討をしてまいりました。
 今回,防災公園としての国の補助を受け整備するに当たりまして,都市公園法第33条第5項の規定に基づき,当議案を上程をいたしました。

 続きまして,全員協議会での防災公園の略図に関してでございますが,平成20年度に本市より防災公園の基本計画作成業務委託を発注をいたしました。指名競争入札によりまして,玉野総合コンサルタント株式会社三重事務所が落札をいたしまして,契約金額556万5,000円で業務を実施をいたしております。
 現況調査を行い,基本設計を作成をしており,概算工事費は約15億6,000万円と,この基本計画の中で算定をしております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,その概略図作成,その設計に当たりまして,どのような根拠で行われているのか,どのような考え方を伝えたのかと,そういうことも含めて,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 基本計画の作成についての考え方ということでございますが,平常時と災害時の利用を考慮いたしまして,基本方針を立てております。公園内の動線,ゾーニング計画を行い,また,必要な駐車台数を算定し,施設計画等を行いまして,基本計画の平面図を作成をいたしました。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 作成に当たって,この転換計画,もともとは白子の駅前,白子の駅の周辺の活性化,それ含めて考えるということが入っておりましたが,そのあたりは入っておるのか,入ってないのか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 この基本設計におきましては,防災公園部分を今後,詳細設計をしていくのに必要な部分を基本設計としてまとめておりますので,その部外との関係というのは,進入路等含めて検討はしておりますが,広範囲につきましては,基本計画の中では策定に入っておりません。
 以上です。

○24番(中西大輔君)
 それではちょっと戻ることになるんですけれども,先ほどこの一般会計の補正予算で出てきました債務負担行為の19億円のところで,地方債と一般財源について,それぞれどのような考え方なのかということも,説明のほうお願いします。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 地方債部分につきましての詳細説明でございます。
 都市再生機構によります直接施行事業年度内の平成23年度から平成26年度の支出となるわけでございます。
 今回の事業では,用地費につきましては,無利子での割賦返済が可能でございます。工事費には金利がかかりますことから,また,補助対象外の経費であります用地管理費,一部工事費,事務費等につきましては,直接施行事業年度内の平成23年度から平成26年度の支払いとなりますことから,一般財源5億8,830万円のうち,約5億1,200万円を事業実施期間中に支出をし,金利のかからない約7,460万円(後に「7,600万円」と訂正あり)を割賦返済と考えております。

 現段階では,計画は事業完了後の平成27年度から平成31年度の5年間は据置期間とし,平成32年度から平成46年度の15年間の均等割賦返済といたしまして,年間約500万円の償還となります。
 今後,実施設計等,さらに詳細事業費を確定をいたしまして,事業協定を締結いたします時点に財政状況を見きわめ,最も適切な割賦返済の期間,並びに金額を精査してまいりたいと考えております。
 総事業費につきましても,今後,詳細設計を行う中で,都市再生機構と協議し,経費節減に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 これ,ちょっと企画財務になるのかなと思うんですけれども,一般財源で5億8,820万円設定されておりますが,平成13年から,この該当地閉鎖されまして,平成16年に,こちらの計画できまして,このときに固定資産税として,平米当たり,大体概算で1万6,000円ぐらい,それで,それの掛けることの33万平米分ということで,約8,000万円強概算で入ってきているということで,そのあたり,16年から考えても,この一般財源分というのは積み立てることができたのではないかと思いますが,そのあたりはどうだったのか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君)
 今の積み立てができたのではないかという御質問の趣旨が,ちょっとよくわからないんですが,要は今の地方財政といいますか,鈴鹿市の財政の組み方として,その年度に入った収入を極力その年度の歳出に充てていくというやり方をとってますので,そういったことから,ここの公園から得られた税金を将来のここのために取っておくという方式はとっておりませんので,積み立ては行っておりません。

○24番(中西大輔君)
 ということは,平成16年時点で,この該当地というのは市が担当するということになってて,必要になることがわかっていたけれども,1年ごとの予算編成ということで,そういうことは考慮はしてなかったというふうに考えてよろしいんでしょうか。


○議長(野間芳実君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君)
 ここのためという,その特定をして考えるということは行っておりませんが,ただ,学校建設もそうですし,将来の需要がどのぐらい出てくるかということも考え合わせ,それから経済不況もどうなるかわからん,経済状態がどうなるかわからないということもあって,財政調整基金を積み立てたり,それから,公共施設整備基金を積み立てたりということで,将来への備えは行っておりますが,この公園のためということでは行っていない,そういう答弁でございます。

○24番(中西大輔君)
 それはそれとして,またちょっと後で精査させていただきますが,確認なんですけれど,この防災街区公園事業なんですけれども,今回,この議案については,街区地北側,野球場周辺になるんですけれども,この事業自体は,どの程度の範囲内になっているのか,ちょっと確認だけ聞かせてください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 お答えの前に,先ほど私の答弁の中で,一般財源5億8,830万円のうち,金利のかからない割賦返済と考えております金額を「7,600万円」と申しますところを「7,460万円」と申し上げましたので,訂正をまずさせていただきます。
 それと,今回の事業範囲でございますが,今回,事案に提案いたしました防災公園の部分が,今回,区域を指定する部分でございます。
 また,一般質問の杉本議員の御質問にお答えさせていただいたときのように,防災街区整備事業,街区部分も含めて防災街区整備事業ということになっておりますが,今回,提案させていただいておりますのは,公園部分のみということでございます。

○24番(中西大輔君)
 このURさんの事業としては,杉本議員の答弁にあったように,南側も含めたものであるけれども,今回の議案としては北側だけというふうなことですね。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 そのとおりでございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,議案第41号 特定公共施設工事の直接施行の同意について,この事業を選択した根拠と採択するメリットについて,どのようになっているか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 それでは,直接施行の同意,あるいはメリット等につきまして,御答弁申し上げます。
 鈴鹿市南玉垣白子地区防災公園街区整備事業の直接施行の導入につきましては,独立行政法人都市再生機構法第18条第3項の規定に基づき,鈴鹿市議会の議決をお願いをするものでございます。これは,(仮称)鈴鹿市防災公園の工事を将来の公園管理者である鈴鹿市の同意を得て,鈴鹿市にかわって都市再生機構が直接施行で用地取得を行い,公園用地を管理をしたり,整備を進めていく上で,都市公園法の一部の権限の行使や,国庫補助金の交付を受けるために必要な手続となります,各種都市再生機構法第18条から24条までの内容を行使するためのものでございます。

 また,都市再生機構によります,直接施行のメリットにつきましては,NTT西日本より,大学南側の敷地整備を土地利用転換計画に基づき計画をしていく中で,都市再生機構が実施をいたします防災公園街区事業整備事業により,一体的に敷地の整備を行いたいとの申し入れがあり,土地利用転換計画に基づくNTT西日本と都市再生機構が街区整備を実施することにより,健康,医療,福祉の新しいまちづくりが行われるメリットは大きいものと考えております。

 また,防災公園用地買収価格につきましても,防災公園街区整備事業の実施の実現に対し,NTT西日本より,市の希望する価格での売却の内諾をいただいたところでございます。
 市が単独で防災公園整備事業を実施する場合,厳しい財政状況下におきまして,早期整備・早期利用は困難でありますが,都市再生機構の行います防災公園街区整備事業は,都市再生機構に対し,直接,国の補助金が受けられ,早期整備が可能でありますことから,市民の安心・安全に寄与し,さらに,桜の名所として,また,野球場も早期に御利用いただけることと考えております。
 概算での総事業費は,市が単独で防災公園整備を行う場合と都市再生機構施行で行う場合の差というのは,ほとんどございません。
 したがいまして,防災公園整備手法につきまして,独立行政法人都市再生機構が実施をいたします防災公園街区整備事業により,防災公園を整備を行うための特定公共施設工事の直接施行の同意を今回,上程をさせていただきました。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 確認なんですけれども,今,先ほど独立行政法人都市再生機構法出ましたが,この法に基づいて防災公園街区整備事業を行うと。北側については鈴鹿市がする,南側はNTTさんとURさんがやるというふうなことなんですけれども,これ,この法律見てると,第18条の3項のところで,特定公共施設の管理者が第1項の同意をしようとするときは,あらかじめ当該管理者である地方公共団体の議会の議決を経なければならないとあるんですけれども,これ,この街区整備事業を議決するに当たって,この南側,議案に対して出てないんですけれども,この法との兼ね合いはどういうふうに判断されてるのか,お聞かせください。

○議長(野間芳実君) 都市整備部参事。
○都市整備部参事(西田謙司君)
 それでは,中西議員の御質問でございます,独立行政法人都市再生機構法の18条の3項にございます,地方公共団体の議会の議決を経なければならないというところに,今回の南側の市街地を整備いたします区域の議決は必要ないのかというような御質問だと存じますが,今回,私どもが整備を独立行政法人都市再生機構のほうへお願いをいたしますのは,防災公園の区域のみ,都市再生機構のほうへお願いをいたしますので,南側の街区のほうについては,私どものお願いに,都市再生機構のほうへお願いをする部分ではございませんので,議会の議決は必要ないということになっております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 考え方というのは全体で一つなんですよね。でも,市としては,今回は北側だけだから,この議決は北側だけでいいという判断をされてるというふうなことなんですね。私,聞いたのは,これ,全体として,この防災公園街区整備事業というふうなことでやるというふうになったときに,法としては,これ,全体として議決にならないのかなということが,ちょっと疑問に思いましたので,そこを確認させていただいたんですけど,もう一度お願いします。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 防災街区整備事業につきましては,市が公園部分,防災公園部分と市街地整備部分を同一に施行した実績も,確かにございます。その場合は,両区域につきまして,議決等しておると思われます。
 しかし,今回の場合は,私どもが直接,防災公園整備の部分だけをUR・都市再生機構にお願いをいたしますことから,南側の区画整理部分につきましては,この事業としては,議決は必要でないのかなと考えております。
 ただ,区画整理といった手法で土地整備をされますので,区画整理法によります許可,これは三重県知事が認可権がございますので,その部分につきましては,市を通じて三重県に進達をするといったことになってまいります。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 そうすると,この事業としては全体であるけれども,南側については,違うということなんですね。この防災街区公園事業の,この考え方とは違うというふうになってきたというふうなことだとは思うんですけれども,これ,URさんの,このホームページから引っ張り出して見ると,これ,どのように市のほうは考えてるのかというふうなことなんですけども,URさんの説明では,地方公共団体の要請に基づき,工場跡地等を機動的に取得するとともに,防災公園と周辺市街地の整備改善等を一体的に実施する事業ですというふうに書いてあるんですね。そうなってくると,今の言ってることと,ちょっと若干重ならないと思うんですけど,もう一度,この点ちょっとお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 街区部分と公園部分,今回の場合,これが特異かどうかはちょっとわかりませんけども,事業主体がNTT西日本が街区部分を整備をすると。公園部分につきましては,市が主体的に整備をするということで,先ほどの答弁どおり,議決に必要なのは公園部分だけというふうに解釈をしております。

○24番(中西大輔君)
 それでは,ちょっとまた,視点変えまして,この防災公園街区整備事業について,これ,今議会で必ずしも議決を行わなければいけない事業であるのか,それとも,必ずしも今議会の議決ではなくても可能な事業なのか,少し議論を先延ばしして,継続審議をして議決をしても可能な事業なのか,今回やらなくても,この事業がなくなるものではないのかどうかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 事業の今後の展開等,年次計画を含めてやっております。そして,この6月定例会で議案を提示させていただいて議決をするといった方向でお願いをしておりますので,今回の議決をお願いしたいと考えております。

○24番(中西大輔君)
 いや,聞かせていただきたいのは,今回通さないといけないのか,別にそれは,9月議会でも,12月議会でもいいのかどうかということをちょっと簡単にお聞かせいただきたいんですけれども。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 議会のタイミングということでございますが,議会としては,それは9月,あるいは12月でも議決は可能かと思いますけども,今から詳細設計をし,なおかつ,23年度から4カ年で整備を終わるためには,今回の議決が必要であると考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 そのあたりずっと話してても平行線になりますので,ちょっと次の視点のほうに移らせていただきまして,答弁で30億円のうち,工事費,測量設計費で16億円,事業事務費として2億円とありますが,このあたり,これ,URさんの直接施行ということなんですけれども,どのぐらいの割合が鈴鹿市に対して戻ってくると考えているのか,また,こういう市内業者,市内のいろいろ建築業の方もいらっしゃると思うんですけども,そのあたりについて,どのようにURと,今,話し合いを行っているのかお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 今後,この議決をいただいた後,今,御答弁させていただきました割賦返済の詳細,あるいは,その他,今,発注の内容等を含めた協定を結ぶ予定になっております。その協定の中で,いろんな内容につきましては,精査して協定を結んでまいりたいと考えております。
 今,市内業者云々,いろいろ御質問いただきましたけども,今の段階では,そこまで,各年度ごとにどうやって事業を発注していくのか,一括発注なのか,年度割で発注していくのか,工区を分けて発注をしていくのか,その辺も,まだ未確定でございますので,その辺が整備をできた段階で,当然,市内業者,あるいは下請業者と都市再生機構に,市内の業者の使用という,下請等の使用をお願いをしていきたいと,それは思っております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 それで,先ほどの答弁の中で,この事業,防災公園事業について,市単独で行う場合と,この都市再生機構の施行で行う場合との差はほとんどございませんということで,総事業費は,ほとんど差はないというふうになったんですけれども,総事業費の中に2億円入っているんで,もう少しちょっと若干差はあるんではないかと思いますが,そのあたり,この事業については,平成20年の6月の一般質問のほうで,私のほう,また出しておりまして,一般質問で私が該当地についての一般質問を行わせていただいたときに,その際,答弁として,この防災公園街区整備事業を使って整備する事業と,国の補助事業採択を受け,市が直接施行を行う手法があり,費用対効果も整理しながら整備方針を決定したいとあるんですけれども,この費用対効果の検証について,どのようになっているのか,今の説明ではよくわかりませんので,もう一度お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 UR・都市再生機構に委託をした場合と,本市が国庫補助金を得,直接施行した場合の差といった御質問でございます。
 まず,金額面,予算面につきましては,ほぼ変わりがないということで,先ほど御答弁をさせていただきました。
 しかしながら,直接施行をいたしますためには,国への補助事業として採択を得,なおかつ,公園の補助事業として,三重県へ配分されます,その予算の中で,鈴鹿市がどれだけ確保できるのか,それは非常に難しいところでございます。
 都市再生機構にお願いをする工期といたしましては,整備工事には4カ年ということで予定をしております。しかし,市が独自に国庫補助金をいただいて施行をする場合ですと,最低でも8年というような試算を立てております。
 ただ,経済状況,あるいはこの国費の配分状況等によりまして,8年は短くはならない,ただ,長くなる可能性は大いにあると考えております。
 ちなみに,フラワーパークの実績でございますと,昭和63年から平成14年度までの15年間かかっております。
 深谷公園につきましては,平成6年から平成20年開園をさせていただきましたが,これにつきましても,15年かかっております。
 公園予算というのは,なかなかつきにくい部分もありますので,事業期間を短縮し,地域の皆さんの安心・安全のために,防災公園を整備するためには,この4カ年で整備が完了する手法,これが第一と考えさせていただいております。

○24番(中西大輔君)
 今,先ほどの答弁と,その前の答弁の中でもありましたが,とにかく市民のためには早くしないといけない,急いでしないといけないということをおっしゃる割には,これ自体,平成16年に決まってる割には,進めてないわけですよね。だから,言ってることは矛盾してるんですよ。16年からやってれば,今,最低でも8年ということであれば,平成24年ですよね。ということは,今やってるよりも,早くできてるわけじゃないですか。最低10年になっても,同じぐらいじゃないですか。ということは,今,すごい矛盾しているんですよ,そこで。
 そこで,そこのところなんですけども,その矛盾しているというところについて,どういうふうに考えておられたのか,ちょっとお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部次長。
○都市整備部次長(西山哲也君)
 平成16年の転換計画策定をしましてから,確かに6年ほどたっております。
 ただ,この経緯を説明させていただきますと,薬学部が進出するというか,この区域に入ってくるというのが決まったわけでございますが,その薬学部の区域が決まらない限りは,防災公園の区域も決まらないという,そういう一つの事情がございました。
 そういったことから,平成20年ですか,いわゆる学園のほう,買い置きしておりますが,それ以後,関係部局と調整しながら,今まで進めてきたものでございます。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 ずっと話を聞いてても,やはり進めてないというのをどうやってやろうかというところで,どうも話がかみ合ってこないなというのは感じるところなんですけれども。
 ともかく,今,先ほど,ちょっとまた戻りますが,先ほど工事費について,地元の業者というふうなこと,あったんですけれども,例えばこういうふうな事業をやるに当たって,行政としては,URの事業,採択するということで決めたということですが,例えばこの事業について,このようなことがありますということを建設業協会であるとか,そういうところとも話し合ったりとか,情報提供したりとか,意見交換したりしたのかお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 工事発注に関する情報発信ということでございますが,市の発注する工事ですと,ホームページ等を通じて発注情報,これは流しております。
 しかし,UR・都市再生機構が工事発注をいたしますので,その辺どういった形で広報できるか,それは今後,検討していきたいと考えております。

○24番(中西大輔君)
 市で頑張ろうということじゃない時点で,多分そういうふうな形になるんではないかなとは思うんですね。
 それで,もう一つ確認事項なんですけれども,公園区域の決定とともに,ちょっと戻りますが,また,公園の概略図ですね。その策定の際に,あの概略図を見させていただきますと,かなり改変されてるわけですね。既存の建物を取り壊したりとか,耐震性がある電力館についても取り壊した上で,そこを整備する。そういうふうな形で大きな改変になっているんですけれども,ここのところで,例えば既存の敷地の状態を最大限リファインした形で,もう壊して新しくつくる,スクラップ・アンド・ビルドではなくて新しい,既存のやつを最大限活用してコストを下げるというふうな発想もあったと思うんですけれども,そのような考え方については,市として,コンサルタントですね,玉野総合コンサルタントですか,そういうところと条件として話したのかどうか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 今の現状の利用の部分でございます。
 現在,詳細設計,これから進めていく中で,野球場につきましては,何とかあの野球場の部分,あるいは築山の部分は,そのままの形で使用できないかという検討をいたしております。
 それと,議員が御質問いただきました,電力館につきましても,防災公園内には備蓄倉庫といったものも設置の予定もございますので,そういった中で,かなり古い建物でございますので,耐震的に問題がないか,あるいは改修する費用,それと新設する費用との見合いによりまして,今後,でき得る限り,使えるものは使っていきたいというふうに考えております。
 基本設計の中で,かなりいらっておると。現況での散策路,あるいは今の電力館等もなくしたような状況でございますが,やはり現在使用しておるのがNTTの学園時代,どこからでも入れるような状況の中で使用しておりました。

 しかし,今回のエリアにつきましては,進入路はフジクラ電線ですか,あそこからの信号,23号線の信号からをメーンの進入口として考えております。そういった動線の変化というものが出てまいりますので,園路につきましても,やはり今の状況で使うのには非常に無理があるということで,動線計画に基づいて再整備をする部分は再整備をしたいと考えております。
 また,かなり現在うっそうと茂っておりますので,現況で生かせる樹木,これにつきましては,保存をすることは原則として,また,桜につきましては,なるべく切らないで,そのままの状況で市民の皆様に,春の時期には桜を楽しんでいただけるような公園づくりに進めていきたいと考えております。
 以上です。

○24番(中西大輔君)
 概略図についてなんですけれども,今,動線を23号線から持っていくということですけれども,この駐車場をかなり拡大している,このために動線を,中の動線も,すべて変更しないといけないということで,このあたり,もう既存の駐車場で,じゃ,台数足らないかというと,かなり台数置けるはずなので,そのあたり,どういうふうに検討されたのかお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部参事。
○都市整備部参事(西田謙司君)
 中西議員御質問の今回の基本計画の中で,かなり駐車場が広くなっているということに対しての御質問でございます。
 今回,基本計画を立てる中で,公園規模としましては,地区公園に該当いたします公園でありますので,先ほども部長答弁いたしましたように,公園としての平常時の利用,また,災害時の利用等を考えまして,本来,地区公園に対しての必要駐車台数というのが,国土交通省のほうで持っております一つの報告書から計算ができますので,その方法で検討を行いまして,今回,176台の駐車場を設置をするということで,基本計画の中で考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 まあ,その駐車場を広く取るというふうな考え方自体が,そもそも白子駅から,活性化とちょっとそぐわないんではないかなと思うところですが,最終的にちょっとお願いしたいというか,このコンサルタントの,この積算ですね。この概略図について,どういうふうなコンセプトというふうなところの,多分,提案書があると思いますので,それの提出をしていただきたいと思いますので,また,お願いします。
 ともかく,今,お聞きしてて,どうもしっくりいかないんですけれども,そのあたり,担当部長ではなくて,市長,副市長になると思うんですけど,どういうふうに判断されてるのか,ちょっとお聞かせいただきたいと思います。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 今後,詳細設計を進める中で,詳細設計が確定した段階では,また,議員の皆さんにも御審議いただく場を設けさせていただきたいと考えておりますので,御理解いただきますようよろしくお願いいたします。

○24番(中西大輔君)
 最後1点だけ,この公園概略図で管理事務所のところが災害対策本部となっているんですけれども,このあたり,鈴鹿市の災害対策本部,この市役所にあると思うんですけれども,そのあたりの考えと,これとの兼ね合い,ちょっとお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部参事。
○都市整備部参事(西田謙司君)
 災害対策本部となって,図上なっておるかということなんですけども,図上,そういうふうな表示をさせていただいてあるかもしれませんけども,これにつきましては,鈴鹿市防災計画の中で,これは防災安全課のほうでございますが,この事業が終わりました段階で,どのような位置づけにするかというのを今後,協議をしていただくことになっております。
 それと,今回の防災公園街区整備事業につきましては,防災公園の部分につきまして,広域避難地の要件を満たすということで,今回,補助採択になっておる,そういうような考え方での防災公園を整備してまいるということでございます。
 以上でございます。