2010年12月定例会 質疑

1 議案第75号 平成22年度鈴鹿市一般会計補正予算(第3号)

 (1) 歳出(P.42) 第8款 土木費 第1項 土木管理費 第2目 交通安全対策費について 及び (P.54) 第13款 諸支出金 第1項 普通財産取得費 第1目 土地取得費について
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○24番(中西大輔君) 議席番号24,すずか倶楽部,中西大輔です。
 通告に従いまして,私は,平成22年度鈴鹿市一般会計補正予算(第3号),予算書,歳出,42ページ,第8款土木費中,交通安全対策費について及び,54ページ,第13款諸支出金中,土地取得費についての2点を質疑いたします。
 今回の補正予算につきましては,下水道事業特別会計分を含め,約3億4,000万円の緊急経済対策となっており,交通安全対策費については,その中に入ってくると思いますが,よろしくお願いします。
 それでは,まず,土木費中の交通安全対策費について,お聞きします。
 まず,この詳細の中で,道路反射鏡等設置事業費12万7,000円(後に「1,270万円」と訂正あり)がありますが,この金額について,何カ所が該当しているのか,また,1カ所当たりの単価をお聞かせください。
 あわせて,この同様の要望が上がっている地域の有無,あれば要望箇所数をお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 土木部長。
○土木部長(永納栄一君)
 それでは,中西議員の御質疑につきまして,御答弁申し上げます。
 ただいま御質問いただきました道路反射鏡の設置事業でございます。
 今回,補正予算において計上させていただいておりますのは,道路反射鏡といたしまして20基,300万円でございます。
 道路反射鏡1基につきましては,両面のもので,1カ所当たり約15万円となってございます。これにつきましては,箇所ですとか,そのあたりにつきまして,若干の差異がございます。
 道路反射鏡につきまして,どの程度,要望があってという現在の状況でございますけれども,地元の皆様から,特に御要望をたくさんちょうだいをしております。本年度,現時点におきまして,いただいております要望件数128件のうち,新設46基,それと修繕51基の97件につきまして,現在,もう対応をしております。残りますうちの,今回,補正予算において対応させていただく予定をしておりますのが,そのうち20基を予定をいたしております。
 道路反射鏡につきましては,非常に狭隘な部分等で,見通しをよくするということで,これも非常に交通安全対策としては重要であるというふうに考えておりますので,できる限り,地元の皆様の御意見もちょうだいしながら事業を進めていきたいというふうに考えておりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。

○24番(中西大輔君)
 済みません。私の発言を訂正させていただきたいと思います。
 先ほど数字のほう間違いまして,「12万7,000円」と申しましたが,「1,270万円」のほうに訂正させていただきたいと思います。
 よろしくお願いします。
 今,交通安全対策費の反射鏡整備事業費について,内訳についてはわかりましたので,次のところに進めさせていただきます。
 次のこの歩道整備事業費730万円で行われる歩行者空間グリーン帯の整備について,今回,どの地域,どの箇所について行われるのか,また,施工に当たっての単価を聞かせてください。
 また,同様の要望というのが上がっているのかどうか,また,あれば箇所数もあわせてお聞かせください。

○議長(野間芳実君) 土木部長。
○土木部長(永納栄一君)
 それでは,再度の御質疑に,お答えをさせていただきます。
 補正予算における歩行者空間,グリーン帯事業の予定箇所等についての御質疑でございます。

 まず,歩行者空間,グリーン帯整備事業につきましては,既存の道路を路側を彩色をいたしまして,車道と区分をすること。この事業につきましては,非常に低コストで実施できるということもございまして,平成19年度から事業に着手をいたしておりますけれども,それ以降,非常に即効性の高い事業として,市民の皆様方からも,多くの要望をいただいております。
 当該事業につきましては,本年,既に一ノ宮地区,神戸地区など4地区,延長約900メートルの区間でグリーン帯を整備いたしております。
 また,国の緊急経済対策として交付されます地域活性化・きめ細やかな臨時交付金を活用いたしまして,現在,玉垣地区で約1,750メートルのグリーン帯事業を計画中でございます。

 議員も御存じのとおり,非常に財政状況の厳しい中で,安全・安心な道路についての市民の皆様の関心の高さですとか,お子様を交通事故から守ろうとする保護者の皆様等の熱意もあり,比較的低コスト,御質問にもございましたけれども,この事業につきましては,当然,道路の路肩の改良等を含めますと,約1平方メートル当たり5,000円程度,現在の道路に対して,着色だけいたしますグリーン舗装のみなら,約3,000円程度で施工できますということで,そういう非常に低コストでできる,かつ即効性の高い当該事業につきましては,特に最近要望をたくさんちょうだいをいたしております。
 現時点,12月6日時点でございますけれども,10地区,17路線,約5,210メートルの御要望をちょうだいしておるところでございます。

 このようなことから,本議会におきまして,当該事業を含めます交通安全事業のさらなる推進に向けて補正予算を計上させておりますけれども,このグリーン帯事業につきます実施予定箇所につきましては,昨年度,これまでに御要望いただきました6地区,7路線,具体的に申しますと,飯野地区で2路線,約160メートル,河曲地区で約60メートル,稲生地区で約230メートル,玉垣地区で約340メートル,牧田地区で約530メートル,それと若松地区で約930メートルの事業を実施いたしたいというふうに考えております。
 また,来年度につきましては,白子地区,庄野地区の2地区におきまして,現地等の調査も行い,事業を実施をしてまいりたいというふうに考えております。

 厳しい財政状況の中ではございますけれども,今後とも,登下校の児童・生徒の皆様や高齢者の皆様の安全・安心を確保し,より快適で安全な道路空間を整備するため,特に十分な歩道幅員が確保できない生活道路ですとか,駅や学校周辺の通学路などを中心に,公安委員会等関係機関や地元自治会の皆様と連携をいたしまして,当該事業につきましては,積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので,議員におかれましても,御理解・御支援賜りますよう,よろしくお願いいたします。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 わかりましたので,ありがとうございます。
 それでは,次のところに移らせていただきまして,予算書54ページ,第13款諸支出金中,土地取得費3,000万円についてお聞きさせていただきますが,該当地についての説明と,また,今回の補正予算によるお金の動き,また,土地に関する経緯について,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 土木部長。
○土木部長(永納栄一君)
 それでは続きまして,議案第75号 平成22年度鈴鹿市一般会計補正予算(第3号),議案書54ページの諸支出金,普通財産取得費,土地取得費の内容について,御答弁を申し上げます。
 本件につきましては,鈴鹿市が平成10年度に土地取得事業特別会計におきまして,中勢バイパス用地として先行取得をいたしました土地を,今回,一般会計に買い戻した後,国土交通省に道路用地として売却をするため,補正をお願いするものでございます。

 一般国道23号中勢道路,通称中勢バイパスでございますけれども,鈴鹿市を起点といたしまして,津市を経由し,松阪市に至る約33.8キロの国道バイパスでございまして,国道23号の渋滞解消,交通安全の確保ということはもとより,地域経済の発展を支援するため,地域の幹線動脈としての使命を担っておりまして,順次,現在,整備が進められておるところでございます。
 現在,中勢バイパス全体では約46%が開通をしておりますけれども,鈴鹿市区間でございます4工区,国道23号から県道亀山鈴鹿線の間におきましては,国と本市が協力をしながら,用地取得に努めておりまして,現在の用地の取得率は約40%となっております。

 この4工区の中に,先ほど御説明を申し上げました,土地取得事業特別会計で先行取得をいたしました鈴鹿市北玉垣町字山上2001番151,登記地目は田でございます。登記面積は986平方メートルが含まれております。
 当該土地につきましては,まず,土地取得事業特別会計から一般会計へ買い戻しをいたしますが,その金額につきましては,台帳価格で4,292万9,450円,これは不動産鑑定評価に基づきました土地取得費4,240万4,450円に,測量費用の52万5,000円を合わせた金額でございます。そのうちの1,292万9,450円につきましては,現計予算で対応いたしまして,残りの3,000万円につきまして,今回の補正予算でお願いしておるところでございます。
 よろしく御理解賜りますよう,お願いを申し上げます。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 大枠わかりましたので,では,今,買い戻したものを幾らで国のほうに,また,買ってもらうことになるのか,お聞かせください。

○議長(野間芳実君) 土木部参事。
○土木部参事(内藤俊樹君)
 それでは,再度の御質問であります,国土交通省による買い取り価格について,御答弁申し上げます。
 一般会計の買い戻しをさせていただいた後,国土交通省に3,287万656円にて売却を予定しております。
 今回の一般会計補正予算,20ページ,歳入予算の中で財産収入,財産売払収入,諸支出金,財産売払収入で3,000万円の補正をお願いしているところでございます。
 この売却予定価格につきましては,国土交通省の公共用地の取得に伴う損失補償基準などに基づきまして,不動産鑑定価格に準拠した土地単価にて算定を行っております。
 よろしく御理解を賜りますよう,お願いいたします。

○24番(中西大輔君)
 そこで,鈴鹿市の中でやりとりというか,やったやつが4,290万円強ということですね。それで,国の買い取り価格が3,287万円ということで,約1,000万円差額が出ていますが,このあたりについて国,国土交通省とどういうふうなやりとりがあったのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 土木部参事。
○土木部参事(内藤俊樹君)
 そうしましたら,再度の御質問にお答えさせていただきます。
 当然,今回,国土交通省で取得した際に差額が発生しておりますのは,バブル景気が終えんして以降,その土地価格の下落が続いております。これは当然,本市においても同じ状況が続いております。土地価格の下落分と,本市が取得させていただいた際,平成10年度の際の土地取得経費である測量費が原因となっておりまして,その取得時点とこの売却時点の不動産鑑定価格の単価根拠につきましては,不動産鑑定評価に関する法律に基づきまして制定されております,国家資格でもあります土地の経済価格を鑑定していただきます,高度の専門職であります不動産鑑定士の鑑定価格に準拠しておりますので,御理解をいただきたいと思います。

○24番(中西大輔君)
 鑑定のことで差額が出るのは仕方ないと思うんです。平成10年に取得して平成22年に,これをまた買い戻して売るということですから,その間の経済の変動からすれば,出てるのは当然だと思うんですけれども,そのあたりのところでやはり行政として,同じ国の行政と,この地方自治体の行政の違いはあるとは思うんですけれども,この国のほうに対して,市の行政として,何か申し入れを行ったりとかということはあったのか,なかったのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 土木部参事。
○土木部参事(内藤俊樹君)
 今回,国のほうに買っていただく際に,その売却の差額について,どうするかという,具体的に国のほうに,その差額を求めるということは,平成10年当時,市の独自決定,独自判断で取得した経過もございますので,国に対して,その差額を求めるということは困難かと考えております。
 よろしくお願いいたします。