2011年3月定例会 質疑

1 議案第1号 平成23年度鈴鹿市一般会計予算

 (1) 歳出(P.146) 第4款 衛生費 第1項 保健衛生費 第1目 保健衛生総務費 中 地域医療振興費について
 (2) 歳出(P.198) 第8款 土木費 第5項 都市計画費 第6目 公園費 中 防災公園街区整備事業費について
 (3) 第10款 教育費での中学校給食検討に係る予算について
  @ 予算のどの部分で対応しているのか
  A 平成23年度の内容は
 (4) 歳入(P.78) 第20款 諸収入 第5項 雑入 第7目 商工費雑入 C-BUS運行精算金 及び C-BUS広告協賛収入 及び 地域公共交通活性化再生総合事業収入について 及び 歳出 (P.176)  第7款 商工費 第1項 商工費 第1目 商工総務費 中 交通網整備促進費 及び西部地域C-BUS運行事業費 及び 南部地域C-BUS運行事業費について
  @ 内容について
  A 収益確保の方策は
*************

○24番(中西大輔君) 議席番号24,すずか倶楽部の中西大輔です。
 しゃべりのほうが早いと,ちょっと聞き取りづらいという声を聞きましたので,ゆっくりしゃべりますので,答弁については,要点について簡潔に答えていただきたいと思います。
 それでは,私,通告に従って,議案第1号 平成23年度鈴鹿市一般会計予算について,質問させていただきます。

 まず初めに,議案書146ページ,第4款衛生費,第1項保健衛生費,第1目保健衛生総務費中,地域医療振興費1億29万4,000円について,そのうちの,まず初めに,1次救急病院輪番事業補助が昨年に比べて増額になっている理由は,どのような取り組みからの結果,このようになっているのかということについて,説明をお願いします。


○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。
○保健福祉部長(松村 亮君)
 それでは,私のほうから,中西議員の御質問の平成23年度鈴鹿市一般会計予算,第4款衛生費,第1項保健衛生費,第3目(「第1目」と訂正あり)保健衛生総務費,地域医療振興費につきまして,まず,そのお尋ねの1次救急病院輪番事業補助でございますが,今年度,3,006万4,000円計上させていただいております。これは,本市の1次救急医療体制整備に対し,運営経費を当番日数に応じて補助金を交付しているものでございまして,昨年と比較いたしますと,765万円の増額を予定をいたしております。
 これは,1次救急の輪番体制においては,木曜日と金曜日が現在,空白になっております。空白といいますのは,応急診療所以外に,もう1カ所,1次救急を受け入れてくれるところをつくっていこうということで,応急診療所しか,この木曜日と金曜日は,対応できないというのが現状です。
 これに対して,本年4月より,御協力をいただける,本年4月言いますのは,この4月からでございますが,この4月から御協力いただける医療機関が出てくるというか,お願いできるような見通しが立ってきたということで,この分を医療機関の木曜日と金曜日の2日分の補助金を増額をしたということでございます。
 以上です。

○24番(中西大輔君)
 今,空白になってる木曜日と金曜日について,応急診療所以外の1次救急の対応病院が拡充される見通しであるということなんですね。
 2番目なんですけれども,今のことでも結構ですので,2番目なんですけれども,その地域医療振興費中の小児救急医療支援事業補助165万6,000円について,支援事業の中身について教えてください。


○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。
○保健福祉部長(松村 亮君)
 この小児救急医療支援事業費補助につきましては,これは県の補助事業でございまして,本市の小児救急を担っていただいている鈴鹿中央総合病院に対する運営費の補助でございます。
 土曜日,休日において,救急患者の受け入れを行っていただいていることに対し,1日当たりの単価1万3,570円を当番日数に応じて交付いたします。
 対象時間は,午前8時から午後6時まででございますが,午前8時から午後9時までオンコール体制で,午前9時から午後5時までが常勤の医師が対応し,午後5時から午後6時までが,再びオンコール体制という,こういう体制を引いていただいております。
 平成23年度の当番日数は,年間で122日とカウントしておりまして,それに見合った165万6,000円を計上いたしておるということでございます。
 それから,済みません。先ほどの答弁で,地域医療振興費の「第1目」保健衛生総務費と申し上げるところ,「第3目」と申し上げたということでございます。訂正させていただきます。

○24番(中西大輔君) わかりました。
 それでは,三つ目なんですけれども,この地域医療振興費について,地域医療資源保護についての検討会であるとか,そのようなことに対しての予算的な対応というのは,この中から考えてるのかどうかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。
○保健福祉部長(松村 亮君)
 検討会をいつ設置するかとか,あるいはどのような形態でいくかというのは,まだ,今後少し検討する時間をいただきたいというふうに思いますが,予算的には,ここで対応するのが適当かなというふうに思っております。

○24番(中西大輔君) わかりました。ありがとうございます。
 それでは,二つ目,予算書198ページ,第8款土木費,先ほど杉本議員も質疑されていましたが,防災公園街区整備事業費について,大まかな内容については了解しましたので,特に杉本議員が一番最後におっしゃってましたが,この防災公園街区整備事業について,この予算,実施設計,この中に入っているんですけれども,事業自体の縮小というか,コストダウンというか,そういうことは検討されてるのかどうかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 それでは,中西議員御質疑の平成23年度鈴鹿市一般会計予算,198ページの第8款土木費,第5項都市計画費,第6目公園費のうち,201ページ,説明欄の防災公園街区整備事業費についての御質疑に,答弁を申し上げます。
 実施計画の縮小についての検討は,どのように行ったのかといった内容でございますが,現在,UR都市機構によりまして,防災公園の基本設計の実施中でございまして,この中で議員が言われております,事業縮小という考え方ではございませんが,経費節減という観点から検討してまいりたいと考えております。
 今後,詳細設計の中でUR都市機構並びに他機関や庁内関係各課と調整を図り,必要不可欠なものを絞り込み,また,再利用できますものにつきましては,極力利用する考えに立ちまして,経費節減に努めてまいりたいと考えておりますので御理解を賜りますよう,お願いを申し上げます。

○24番(中西大輔君)
 石田議員の質問の中でも,企画財務部長の答弁で,財政的なことは厳しいということはわかってるところなんですけれども,それであればやはりこの経費ですか,そこの部分について,やはり精査するべきではないかなと考えます。
 そこで,やはり利用についても,できる限り早目に利用できる,4年間で工事が終わるというよりは,もう少し早く利用できる,市民が利用できれば,その分がある意味,コストダウンの意味もあるのかなというふうに考えると,この事業,実施設計を行う段階で,防災公園の中の野球場などを優先的に整備して開放して,するということが考えられると思いますが,その点,検討あったかどうか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 中西議員,再度の御質疑に御答弁申し上げます。
 まず,部分的な利用ということについてでございますが,当然,整備を進める中で,まだ基本設計ができておりませんが,その基本設計に基づきまして,完了した部分につきましては,早期の利用を図ってまいりたいと考えております。
 また,早期に利用していただくことによりまして,市民の皆様方に御利用いただける公園として整備をしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをしたいと思います。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君) わかりました。ありがとうございます。
 それでは,三つ目のところなんですけれども,第10款教育費の中なんですけれども,この中で12月の議会,そのときは請願ですか,審査の中で中学校給食についての検討を進めますというふうなことが説明の中であったと思うんですけれども,今回の予算の中で,この中学校給食検討に係る予算というのが,どこか見えなかったので,それが関係する金額は,この予算書の中のどこに入っているのか,また,平成23年度では,どのような検討をされるのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 教育長。
○教育長(水井健次君)
 それでは,私からは,議員御質問の中学校給食の実施検討に係る予算につきまして,御答弁申し上げます。
 平成23年度鈴鹿市一般会計歳入歳出予算のうち,215ページの歳出,第10款教育費,第1項教育総務費,第2目事務局費,就学事務費の中に,鈴鹿市学校給食センター検討委員会の委員報酬として,5万2,800円を計上いたしております。

 なお,中学校給食の実施につきましては,平成22年3月に,鈴鹿市中学校給食検討委員会からいただいた鈴鹿市における中学校給食に関する答申に基づきまして,本年度から,その実施方法や実施時期,給食センターの適正な規模や場所,各中学校の搬入口や配ぜん室の改修,給食業務の民間委託のあり方など,さまざまな項目や問題点について,調査研究を進めているところでございます。

 なお,23年度には,こういったことで,庁内外の委員によって,鈴鹿市学校給食センター検討委員会を設置しまして,一部の業務の民間委託を視野に入れたセンター方式による中学校給食の実施計画を策定してまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞ御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。
 御答弁といたします。

○24番(中西大輔君)
 その検討委員会というか,話し合いについては,平成23年度で何回開催する予定なのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 教育委員会参事。
○教育委員会参事(澁谷 実君)
 平成23年度検討委員会につきましては,3回程度を考えております。

○24番(中西大輔君)
 3回程度というのは,そのメーン,中心になる会議が3回で,それ以外の検討部会みたいなことは別でということですか。


○議長(野間芳実君) 教育委員会参事。
○教育委員会参事(澁谷 実君)
 ワーキングなどの,そのような会議につきましては,それとは別に考えております。

○24番(中西大輔君) わかりました。ありがとうございます。
 それでは,4点目の内容のほうに移ります。
 4点目は,地域公共交通に係る予算になってきますが,まず,予算,内容は,予算書78ページ,第20款諸収入,第5項雑入,第7目商工費雑入,C−BUS運行精算金及びC−BUS広告協賛収入及び地域公共交通活性化再生総合事業収入について,歳出のほうでは,予算書178ページ,第7款商工費,第1項商工費,第2目商工総務費中,交通網整備促進費及び西部地域C−BUS運行事業費及び南部地域C−BUS運行事業費についてというふうなことになりますが,まず,雑入のうち,C−BUS運行精算金3,450万円について,西部地域路線と南部路線それぞれの運賃収入の,ここでの予想,精算根拠も含めて説明をお願いします。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 それでは,私からは,C−BUSの運行精算金の内容につきまして,御答弁を申し上げます。
 C−BUS運行精算金3,450万円でございますが,この運行精算金は,C−BUSの運賃収入から運行業務受託者が負担いたします,運賃取り扱いなどの手数料を除いた額でございます。
 その算出方法といたしましては,過去2年間の実績に基づいて算出をいたしました,1人当たりの平均運行精算金額に年間の予想利用者数を乗じたものでございます。

 西部地域C−BUSでございますが,1人当たりの平均運行精算金は105円でございますので,年間利用者数を21万人と見込んでおりまして,運行精算金としましては2,200万円を計上いたしております。
 また,南部地域のC−BUSについては,1人当たり平均運行精算金は125円と算出しておりまして,年間利用者数10万人を見込んでおりまして,運行精算金としましては,1,250万円を計上したものでございます。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,雑入の中の,今度は広告協賛収入100万円について,どのような見積もりから出ているのか,単価と広告数なども含めて,説明を求めます。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 それでは,続きまして,C−BUSの広告協賛収入でございますが,これにつきましては,西部地域と南部地域の合計8台のC−BUS車体への広告の掲載と,バス停に企業名を掲載しますネーミングライツでの広告収入でございます。
 C−BUSの広告に関しましては,広告代理店契約を通しまして,C−BUSへの広告協賛を募る方式を採用しております。年度当初に,本市と契約をしました代理店から支払われる,C−BUS広告の取り扱いに関する権利料を予算計上いたしております。
 この契約は,平成21年度は150万円,平成22年度は50万円となっておりまして,直近2年間の契約実績を勘案しまして,平成23年度は100万円を計上いたしております。
 参考でございますけれども,平成21年度のC−BUSの広告件数などを申し上げますと,車体への広告掲載については,掲載箇所によりまして,それぞれ単価が違っておりまして,年間9,000円から8万6,000円までの5段階になっておりますが,全体で57カ所の掲載の実績がございます。
 また,ネーミングライツについても,10カ所の実績が入っております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 ちなみに,昨年の南部路線の広告実績を教えてください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 昨年,平成21年度の南部路線の実績ということでお尋ねをいただきました。
 この広告料につきましては,西部と南部と合わせて,この料金,契約としておりますので,独自の,その別個にということは算出をしておりませんので御理解賜りますよう,よろしくお願いします。

○24番(中西大輔君)
 今,ちょっと自分でも,ちょっと資料見当たらなかったんですけども,どこかの資料で,たしかゼロ円と出てたような気がするんですけれども,それは結構です。
 それでは次に,地域公共交通活性化再生総合事業収入400万円についての説明をお願いします。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 それでは,続きまして,地域公共交通活性化再生総合事業収入400万円でございますが,これにつきましては,平成21年度に策定をいたしました,鈴鹿市地域公共交通総合連携計画に基づき実施をいたします地域公共交通活性化再生総合事業の収入でございます。
 その内訳といたしましては,国庫補助事業としまして350万円を,また,公共交通事業総合案内所への広告掲載料として50万円を計上いたしております。
 なお,国庫補助事業の350万円につきましては,鈴鹿市地域公共交通会議を経由しまして,市のほうに受け入れをいたしますことから,商工費雑入に計上いたしております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,今度は,歳出のほうに移ります。
 商工総務費中の交通網整備促進費842万円についてなんですけれども,事業費の内訳で総合案内所作成アドバイザー業務委託,PR事業に伴う運行委託,モビリティーマネジメント普及に関する委託,地域公共交通会議等運営委託,教育普及活動への委託,バス待合所整備とありますが,その中で,この842万円中で委託料というのは,どれだけの額になるのか,また,委託先についての考え方をお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 続きまして,商工費の第1項商工費,そして,第1目商工総務費の中の交通網整備促進費の内容について,御答弁を申し上げます。

 交通網整備促進費でございますが,先ほど歳入のほうでも御答弁申し上げましたが,鈴鹿市地域公共交通総合連携計画に基づく地域公共交通活性化再生総合事業といたしまして,一つとして,公共交通利用総合案内所の印刷作成費といたしまして200万円,続いて,イベント開催時にあわせて実施を行います公共交通利用促進PR事業に関する業務委託費として70万円,三つ目には,企業や地域住民を対象に実施をいたします,自動車から公共交通への転換を促す取り組みでございます,モビリティーマネジメント普及に関する企画実施委託費として350万円,小・中学校を対象とした公共交通利用に関する教育普及活動に関します業務委託費として30万円,C−BUS待合所の整備費として,備品購入費50万円,合わせて700万円を計上しております。

 また,このほかに,本市が実施をいたします公共交通に関する施策に対して,専門的なアドバイスを受けるためのアドバイザー業務委託費として45万円,地域公共交通会議及び交通事業小委員会での資料の収集,また,作成業務を委託する経費として80万円を計上いたしております。
 このうち,委託料につきましては,合計いたしますと,575万円を計上しておることになります。
 また,委託先につきましては,アドバイザー業務委託等,一部を除いて,基本的には入札により事業者を決定していきたいというふうに考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。

○24番(中西大輔君) わかりました。
 委託に関しては,委託しないほうがいいと思ってるのは前から言っているので,おわかりいただいていると思いますので,いいです。
 それでは,この交通網整備促進費の中身について,この中身のことから,この整備促進費のそのもので,もし,この平成23年度,地域住民から公共交通に関する協議会の設置等を含めた提案があった場合に,この予算からの対応を考えるのか,どういうふうに考えてるのか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 地域住民から何がしかの,こういう協議会立ち上げ等について,お話があった場合の予算でございますけれども,現在の,私ども,この23年度に上がっております公共交通網整備促進事業費の中では,そういった経費は計上しておりませんけれども,そうした話が芽生えてきたときには,十分な話し合いを持っていきたいなと,こんなふうに考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君) わかりました。
 それでは,歳出のほう,次のところ,次の内容に移らせていただきます。
 西部地域C−BUS運行事業費と南部地域C−BUS運行事業費についてなんですけれども,西部地域につきましては,事業費として計上されているのが7,048万5,000円,それに対し,予備車両も含めて6台体制で西部路線は回されるということで,バス,単純計算なんですけれども,バス1台当たりの事業費コストというのが1,174万7,500円,南部路線は,事業費6,663万7,000円計上されていまして,予備車両も含めて4台体制で運営するということで,バス1台当たりのコストは1,665万9,250円というふうに出てくるんですけれども,そこから計算すると,西部路線と南部路線について,1台当たり事業費,今,約491万円の差がありますが,その理由について,どのような理由で,この差がついてるのかということを教えてください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 C−BUS運行事業費の算出でございますが,修繕費や燃料費などのほか,C−BUS運行車両に対します経費のほか,乗務員人件費でありますとか,管理費を計上しております。
 運行単価の違いでございますが,こうした人件費,また,管理費が同地域のC−BUSの運行事業費の中では,金額的にそれほど差がないということもございますことから,1台当たりの単価に,こうした差が出たのではないかなというふうに考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 維持費と,人件費と,あと運行経費ですよね。西部路線と南部路線,それほど距離的に,総距離を単純に地図を見ても,それほど差がないと思うんですけれども,今の説明では,この491万円の差というのは,かなり大きいと思いますが,ちょっと納得できないので,もう少し,わかりやすく言っていただけますでしょうか。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 再度のお尋ねでございます。
 業務員の人数につきましては,運行ダイヤに応じて設定されておりまして,単純に車両の台数に応じて業務員の人数が変わるというものではございませんので,運行の距離とかバスの運行時間等によって,その相応の人数が必要になってくるということでございます。
 あるいはまた,その直接経費以外にも,運行管理費とか,お金の精算の管理費等々の管理費用につきましても,これは,車両台数にかかわらず1カ所,一定額がかかってくるということでございますので御理解を賜りますよう,お願いを申し上げます。

○24番(中西大輔君) 今ので,とりあえずいいです。
 それで,今,ちょっと話を聞いていても,やはり今回,南部路線については,運行経路の見直しですね,運行改善というふうなことを前提に,この予算が計上されているわけですが,この収益改善についてを考えたときに,C−BUS南部路線に関して予算根拠になっている新しい運行計画案から見ると,白子平田線を1便増便して,太陽の街平田線について,昨年まで12便あったものを7便にして,1日当たり利用者を合計280人から300人にふやすことで,短期的に事業収支率を23から25%に上げるというふうな形で出されているわけですが,この事業自体が,ことし初めてするものではなくて,もう既に今回で7年目の事業になってくるわけですよね。この程度の改善の,改善というのは,本来もっと早くやっておくべきで,この改善の目標値,かなり低いんですが,収益改善の手法については,どのように考えているのか,お聞かせください。

 また,同じく,これ,説明の中にあるんですけれども,県内他市のバス事業では,収支率22%で,利用者1人当たり市税負担額は,平均すると,461円であるというふうに出ています。
 南部路線については,現在,収支率約23%で,1人当たりの市税負担が,一般会計からの市税負担が467円であることから,三重県の平均からすれば,まあ妥当ではないかというふうな形で書かれているわけですが,西部路線について言いますと,収支率は約38%までいっており,1人当たりの一般会計からの市税負担は182円ということになっていますが,この鈴鹿市の交通システムですから,この西部路線と同等の収支率等に近づけるためには,どのようなスケジュールで考えていくのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 C−BUSの南部路線に関する御質問で,収益の改善についての御質問かと思います。
 南部地域C−BUSにつきましては,平成17年の10月1日から,生活交通手段としてのほか,高齢者の事故対策,また,通学時の防犯対策,高齢者の外出行動に及ぼす影響など,生きがい,健康づくりなどの効果も期待して実証運行を開始をいたしました。
 そして,これまで路線やダイヤの見直しなど実施をしてまいりまして,その利便性の向上を図りつつ,利用者の増加に努めてきたところでもございます。

 本年度におきましても,平成23年の4月からの本格運行に向けまして,利用者に対するアンケートや乗りおり調査,あるいは乗務員ヒアリングなど行っておりまして,その結果を踏まえました上で,さらなる利便性の向上が図れますよう,昨年12月に,地域公共交通会議で御意見をいただきながら運行計画の見直し,改善を行ったところでございます。

 また,今回,公共交通総合案内所を大幅に改良いたしましたものを,この3月中に全戸配布をすることにしておりますし,平成20年度からは,バスの車体やバス停へ広告協賛事業に取り組んでおりまして,この4月には,広告代理店と業務委託契約を締結する運びでおります。
 平成23年度におきまして,先ほど御答弁申しましたが,交通網整備促進事業の中で,C−BUSを含む本市の公共交通の維持,活性に取り組むことにしておりまして,本市といたしましては,こうした取り組みを通して,南部地域C−BUSの利用促進につなげてまいりたいというふうに考えております。
 また,一人でも多くの方に御利用がいただけますよう,今後は,C−BUS事業説明会などの開催によりまして,直接,沿線地域の住民と接する機会を設け,これまで以上に多く,南部地域C−BUSの利用促進を図ってまいりたい,収益増につなげてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしく御理解賜りたいと思います。

○24番(中西大輔君)
 そこで,この今回の予算の根拠になっている見直しのことについて,見直しのルートから出てる,この予算なんですけれども,今,先ほど部長の答弁などで,収益改善のほうに取り組みたいとおっしゃっていますが,ここで一つお聞きしたいんですけれども,この第2回鈴鹿市地域公共交通会議の資料,ここに南部地域のC−BUS改善見直しについての資料があるんですけれども,こちらを見ていると,分割案が出てるわけですね。長法寺・国府間の分割案も検討され,そこのところで,定時制確保が容易であること,また,平田方面へのアクセス改善のメリットが挙げられているんですけれども,それに対して,今の現状のルートを生かしていくということについて,医療機関の利用ということで,1日当たり約30人いるということから,この今回の議案の一つの選択,議案になる路線の選択理由になっているんですけれども,1日当たり30人ということは,片道でいうと,約15人の利用なんですけれども,なぜ,この分割案ではなくて,今回の小改良というんですか,そのような運行ルートを選択したのかということをお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 この白子平田線の分割は,なぜ採用しなかったというような御質問であったかと思います。
 本年度実施しました利用状況調査によりますと,この白子平田線は,1日当たり約200名の利用がありまして,白子方面,それから平田方面の行き先が分かれるという傾向もございます。
 しかしながら,今,議員おっしゃいましたように,国府台と長法寺をまたいで利用する方,南部のほうから回生病院の方面へ行かれる方も約30名おみえになるということでございますので,この路線を分割する案は,昨年12月の交通会議の中でも協議をされましたけれども,この一つの理由としては,分割することで実際におみえになる方,その30名の方の利便性が低下する,その南部のほうから国府のほうへ行けなくなるということが一つと。
 あるいは現行の車両台数,あるいは事業規模では,分割しても便数の増加等のサービス向上にはつながらないといったことから,今回の改善に当たっては,この分割は見送らせていただいたものでございます。
 なお,この路線の定時制の確保につきましては,この白子平田線の運行上の課題として認識をしておりますので,今回の運行計画の見直しの中で,今まで従来の路線で回生病院を経由せずに平田方面へ運行するコースがございましたが,これにはコースが二つに分かれるということで,利用者からわかりにくいとの御意見もいただいておりましたことから,今回,これを廃止しまして,全便,回生病院経由とするように見直しを行うこととしております。
 これによりまして,定時制の確保を図っていくこと,あるいは各バス停の発着時間をできるだけ同じ時刻というか,時分に統一するように努めて,わかりやすくしたということでございます。
 御理解をいただきますよう,よろしくお願い申し上げます。

○24番(中西大輔君)
 今おっしゃられてること,二つちょっと矛盾してくるんではないかなと思うんですけれども,一つは,運行,収益改善のところの話ですね。お聞きしたときに,乗務員ヒアリング等も活用しながら,また,取り組んでいきますということを部長が答弁されました。
 今,次長のほうから,運行改善案のことについての説明いただきましたが,この平成22年度の公共交通会議の乗務員ヒアリングの調査結果の中で,乗務員の方の意見,その多数ではないかもしれないけど,実際に乗ってる方の意見として,またぐ人の利用というのは,余りないというふうなことも出てきてます。
 一つの分割として,国府台で接続点を持って,そこから白子のほうへ回るルートと,もう一つ回るのでもいいんではないかというふうなニュアンスのことも書かれているわけです。
 このような実際,乗務員のヒアリングがあるにもかかわらず,この今回の議案ですね,この過去6年ぐらいですか,収益がさほど改善されない路線を若干,接続というか,便数を変えることで,収益が上がってくるというふうに判断してること自体が,どうも理解できないのですが,その点はいかがでしょうか。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 この見直しに当たりましては,乗務員の意見もお聞きしておりますし,利用者の乗降数の調査もやっております。また,利用者の方への聞き取り調査もやっておりまして,そのほかの調査も,全部,総合的に含めまして,公共交通会議の小委員会,あるいはこの会議等々で議論をして,この手法を選択したということでございます。
 よろしくお願い申し上げます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,ちょっと観点変えて,収益改善について,検討された段階では,その事業費のコストカットのほうなのか,運行収益を上げるほうなのか,どちらのほうを中心に考えられたのか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 今回の公共交通会議の議論におきましては,この見直しにつきましては,南部の路線の,まず当初の交通不便地域の解消に貢献しているかどうか,あるいは車による交通の手段を持たない方の利便性向上になってるかどうかというような点と,それから利用者の方々の利便性の向上に対してどうなのかという,それからもう1点,議員お話のように,収益性の観点ということで,これについては,利用者数の増加を図ることによって収益性を改善をしていくというような,そういう三つの観点から,改善の方策を考えていったということでございます。

○24番(中西大輔君)
 鈴鹿市としての方針としては,コミュニティバスの運行する場合に,事業費に対する利用者負担のほうの割合を約40%に設定されていますね。それで,西部路線については38%,約38%ぐらい。今,南部路線については,約23%ぐらいということなんですけれども,今いろいろお話を聞いていても,利用者と言いながら,その収益をふやすということについての具体的な策が見えてこないわけですね。

 その点について,このヒアリング調査の結果,また,検討内容の中でも,スポーツガーデンのアクセスの検討というのがあるわけですね。これは,スポーツガーデンの施設管理者のほうから,コミュニティバスの乗り継ぎを求められているというふうなことがあるからというふうに書かれています。
 しかし,それに対する検討は,民間事業者のほうが,そこの運行権を持っているから,そこに対しての働きかけにとどまる,だから,C−BUSとしては,そこを通さないというふうな判断になっているわけですけれども,運行事業収入をふやそうと思えば,その路線の価値を上げるというふうなことが判断の一つに入ってくると思います。
 スポーツガーデンについては,スポーツ施設として,県の大会であるとか,大きな大会が誘致されている場所でもありますから,当然,スポーツの利用者も多い。昨年でしたか,温泉施設,また,宿泊と温泉入浴の施設があるということから考えると,また,プールということもあわせて考えると,高齢者の運動機能ですね,プールの中での運動機能回復であるとか,そういうふうな観点でもあるし,また,温泉に入るというふうなことを,そこに対してつなげていくということで,その施設管理者の事業とあわせて,このC−BUSの路線を使うというふうなことですね。南部地域の高齢者の方の利用というふうなことをふやすことで,事業収入をふやすということも考えられると思いますが,その点ですね。
 今,私が申し上げたような観点での議論は,あったのかなかったのかお聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 県営の鈴鹿スポーツガーデンに乗り入れることについての検討は,あったのかというような御質問とお受けとめさせていただきました。
 県営の鈴鹿スポーツガーデンには体育館やプール,あるいは入浴施設なども整備されまして,その利用者も増加傾向であるというふうにはお聞きしております。

 この件につきましても,地域公共交通会議における検討課題の一つとして取り上げられております。
 しかしながら,その検討の中ではスポーツガーデンに乗り入れることによりまして時間が往復で10分程度かかるということもございまして,現在の1日当たりの運行時間がふえまして,運転者の労務管理上の問題も出てくるということ。
 それから,もう一つは,議員お話がありました,大きな大会のときには,一時的にC−BUSの輸送力を大幅に超える利用者も発生をしまして,混乱を招く可能性もあるということ。
 また,民間の交通事業者が,既にここの白子とスポーツガーデンの路線の免許を保有しておりまして,大会の場合などのときには,事前に大量輸送の要望を事業者にいただければ,これに対応する体制の整備がなされているということを含めまして,今回の運行計画の見直し,改善に当たっては,この乗り入れを今回は見合わせることとしたところでございます。
 ただし,当該施設は本市にとりましても大変重要な公共施設であるというふうに認識しておりますので,このスポーツガーデンへのアクセスの改善につきましては,今後も施設管理者や交通事業者などの関係者と協議をしていくこととしておりますので,よろしくお願いを申し上げます。

○24番(中西大輔君)
 今のような話ですね,分割案とあわせて議論されたということは。


○議長(野間芳実君) 中西議員にお願いします。
 議案質疑でございますので,よろしくお願いいたします。

○24番(中西大輔君)
 それでは,議案に沿って,収益改善のために,ではどういうふうな取り組みで収益,運行収入と広告収入を上げることを考えてるのか,お聞かせください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 これまで部長等からも御答弁申し上げておりますけれども,この南部地域C−BUSの運行につきましては,この昨年末の鈴鹿市地域公共交通会議で御承認をいただいてた新しい運行計画で,4月から本格運行を開始するということで,平成23年度の予算に計上をさせていただいております。
 これにつきましては,この新しい改善を図った運行計画によりまして,利用者の増加,これは目標としまして,失礼しました。現在の1日当たりの利用者数280名を1日300名にふやしていくというような目標を掲げまして,平成23年度利用の拡大に努めるというふうに考えております。
 あわせまして,沿線住民の方々への周知,あるいは統一の時刻表の全戸配布等々含めまして,23年度に担当部局で全力挙げて,その率を向上させるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 また,引き続きまして,この努力するとともに,今後の利用者数の推移,あるいは住民のニーズ等々の調査もしながら対応していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 それでは,今年度の予算で本格実行を始める,本格運行のほうを始めるということですが,この今言われたような事業収益の改善であるとか,そのあたりが,予想よりも下回ったり,また,それほど改善が見られない場合に,どのような取り組みをされるのかだけ教えてください。


○議長(野間芳実君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(酒井秀郎君)
 とりあえず,この23年度予算に上げた内容で,23年度,一生懸命利用促進を図ってまいります。
 その結果は,また,検証した上で判断するということでございますので,それ以後のことにつきましては,ちょっとこの場での発言は控えさせていただきたいと存じます。