2011年9月定例会 質疑

1 議案第45号 平成23年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号)

 (1) 歳出(P.24) 第9款 消防費 第1項 消防費 第4目 災害対策費について
************

○25番(中西大輔君) 
 本日は,通告に従いまして,議案第45号 平成23年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号),また,議案第52号 平成22年度鈴鹿市一般会計決算の認定について,この二つのところから質疑のほう,行わせていただきます。

 それではまず,議案第45号 平成23年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号)から,議案書24・25ページ,歳出,第9款消防費,第1項消防費,第4目災害対策費での大規模地震対策事業費200万円について,市内の収容避難所に看板を設置するということですが,どのようなデザインを考えているのか,また,標高表示についての考えはあるのかをお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 それでは,中西議員からの議案第45号 平成23年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号)のうち,24ページ,25ページに掲載の第9款消防費,第1項消防費,第4目災害対策費計上の大規模地震対策事業費についての御質問に答弁申し上げます。

 さきの東日本大震災の発生を受けまして,市民の皆様からは,避難場所や標高についての問い合わせを多くいただいております。
 既に市内の各小学校30校には避難誘導案内看板や避難所表示板を設置しております。さらに,外国人居住者の多い地域の小学校や帰宅困難者に対応するため,乗降客の多い駅周辺の小学校については,多言語表記の看板を設置しておりますが,今回,公的施設で,かつ大規模災害時の緊急避難所や収容避難所となります小学校30校,中学校10校,公民館30館,コミュニティセンター4館,その他の施設20施設を合わせました市内94カ所について,夜間時にも適用する蓄光材などを使用した,また,標高表示を表記した避難所看板の製作,設置に係る委託料として200万円。これ,財源内訳といたしましては,県支出金100万円,一般財源100万円の増額補正をお願いするものでございますので,よろしく御理解賜りたいと存じます。

 次に,デザインについてでございますが,三重県避難誘導標識等設置指針により,デザインが指定されておりますので,県の指針に基づく図案を採用いたします。
 また,標高表示につきましては,先ほども答弁申し上げましたが,表記をいたすつもりでございます。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 デザインについてなんですけれども,基本的に収容避難所の場合,よくあるのが,下に楕円の丸があって,上に走っていく人の姿というのがよくあるわけなんですけれども,しかしながら,この収容避難所については,10施設,浸水予想地域に入っていると。津波及び鈴鹿川のはんらんの際などにも,やはり浸水エリアに,予想エリアになる施設ですね。また,先ほど言いましたように,津波の浸水予想想定区域内にあるとされているのは,収容避難所の中で,白子小学校,白子公民館,鼓ヶ浦小学校,鼓ヶ浦中学校,鼓ヶ浦公民館,白子コミュニティセンター,長太小学校,大木中学校,栄小学校と栄公民館というふうになるんですけれども,このような場所については,一律のデザインではなくて,やはりそれに応じたデザインであるべきと考えるところなのですが,今回のこの補正予算では,その点について,どのように考えているのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 中西議員からの再度の御質問に答弁申し上げます。
 津波浸水想定区域内にあるとされている議員のおっしゃる10カ所の施設,この施設について,津波時に不適となるような避難所,これにつきましては,先ほど申し上げました,県の指針に基づく図案を採用いたしますことから,地域住民にわかりやすい表記,そういったものを行いたい,検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 県の指針に基づいた表記でするということはわかりましたので,それでは,それらの看板の設置について,設置完了の目途はいつごろを考えているのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 当然,3月末での年度内に完了したいというようなことで,これからというか,議決をいただきましたならば準備を進めてまいりたいと考えております。

○25番(中西大輔君)
 完了が3月,この年度内ということなんですけれども,看板の完成をいつまでに,また設置については,いつごろから始めるということを,今現在わかっているのであれば,教えてください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 現時点で,まだ少しその辺までは詳細詰めておりませんので,まだ,予算も確定していないことから,見積書の収集も行っておりませんし,業者との接触はございませんので,御理解賜りたいと存じます。

○25番(中西大輔君)
 今の件については,了解いたしました。
 それでは,同じく災害対策費でのデジタル防災無線費,午前中に中村議員の質疑のほうでありましたが,その250万円についてお聞きします。
 また,午前中の質疑の答弁等も重なってもいけませんので,確認することもありますので,御了承ください。
 まず,システムの概要については,さきに防災安全特別委員会に資料として提示された図があるのですが,この図のとおりと認識してよいのかどうか,これがまず1点と。
 それを整理して,今回考えられているシステムというのは,午前中の答弁を聞くに当たって,FM放送に依存したシステムと理解するところです。また,屋外スピーカーにはFM放送を利用しているのは,根拠としてはコストが無線のものよりも抑制できること,無線よりも若干早く伝わるということでよろしいでしょうか。
 このシステムの中では地区市民センターなどについては,このデジタル防災無線で対応するということでよろしいでしょうか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 そのとおり,防災安全特別委員会でお示ししたシステムのとおりでございます。
 それと,今,議員がおっしゃられたことが,すべてそのとおりでございまして,ただ,最後の地区市民センターへの伝達ということでございますが,それは,昨年度に整備を終えてます行政防災無線,それによって屋内への通達ということではそれができるんですけども,今回は屋外に対するということでございますので,それについては,地区市民センターに支柱が建つかどうかというのは,ちょっと今,ここではわからないんですけども,伝達としては,この方式で,無線のほうを使ってやるということでございます。議員のおっしゃるとおりでございます。

○25番(中西大輔君)
 それで,今回,このFMを使ったシステムを選択するということなんですけれども,ほかにどのようなシステムがあったのか,これの前にあった,設計というのがあったそうですが,それについても係るコストは幾らだったのか,また,ほかについても経費,比較検討したのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 これまでのシステムというのは昨年までに,昨年実施設計が終わっておる無線を活用したシステムということで考えております。
 そのほかにいろんなことを検討したのかということでございますが,まず,その実施設計で設計されたおった中で,当初は,エリアをもう少し限定して整備をしていこうかというようなことも考えましたんですけども,それでいきますと,やはり市民一律に情報が伝わらないということですので,やはり当初計画しておっただけの区域の方には,当然,お知らせするべきであるということで考えまして,FMだけをとりあえず考えたということでございます。ほかにシステムというものは検討はしませんで,行いませんでした。

○25番(中西大輔君)
 ちなみに,そのFMを利用したシステム導入している市・町というのは,草津の話,出ましたが,ほかも含めて,全国でどれぐらい採用しているのか,データがあれば教えてください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 お答えします。
 私のほうで情報をつかんでおりますのは,あとは岐阜県の高山市のほうが同じようなシステムを採用しておるというふうに聞き及んでおります。私のほうの情報では,その2市でございます。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 内陸のところだということですね。わかりました。
 それでまた,午前中のことに関連して確認事項になるんですけれども,システムのこの設計については,設計は年度内に終わると。また,設計については,前のシステムを委託した業者に随意契約で行うということでしたね。
 それと,また,システム及び設備一式を整備したときのトータルのコストについては,来年度予算までに出てくるということをおっしゃってましたが,それでよろしいでしょうか。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 午前中にお答えしたとおりでございますので,今,議員おっしゃったとおりでございます。

○25番(中西大輔君)
 それでは,今,おっしゃられてると,FMを使ったコストについても,まだ総額は全体わからないということの中で,どのようにしてコストの比較をしたのかわからないので,その点について,ちょっと説明,お願いします。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 参考にさせていただいたところ,先ほど議員もおっしゃられました滋賀県の草津市でございまして,既にこのシステムを導入してみえるんですけども,そのときに草津市さんも無線とFMのシステム,その両方をいろいろ検討されたということを聞かせていただきまして,そういった中で金額的なものははっきりは聞いてはないんですけども,大幅に削減できたという,そういったところを確認させていただいた中で,こちらのほうで整備していこうというようなこと決定させていただきました。

○25番(中西大輔君)
 答弁をお聞きしていると,今回のシステム,選択するに当たっては,コスト面というのは非常に重要な要素であるというふうに聞き取れました。これは,また,後でちょっとその考え方でいいのか,確認でお聞かせください。
 それと,随意契約について,その設計業者の方というのは,今回,市内の方なのか,それともどのあたりになる,どのあたり,地域の方になるのか,わかる範囲でお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 現時点では,そういう方法で検討しておるということで,決定ではございませんけども,ちょっと業者さんの所在地が手元にないんですけども,鈴鹿というか,県内にはなかったように思う。名古屋だったか,愛知県だったか,その辺だったかというふうに記憶をしております。
 申しわけございません。

○25番(中西大輔君)
 今の点,わかりました。
 それで,災害考えたときに,やっぱり想定外というのは,あり得るというのは,今回の災害でもわかることなんですけれども,今の説明をトータルで聞いてましても,やはりFMに依存した,単一のことに依存したシステムあるということ,特に行政の防災無線については整備されていると。屋外スピーカーについては別のシステムということになっているわけで,FMに依存したシステムになっているということで,このままではちょっと高いリスクを選択しているのではないかと考えるんですけれども,このリスクマネジメントの観点からして,無線システムでも使えたほうがいいというふうに考えたりするところなのですが,今回,無線の利用を考慮しなかった根拠というのをちょっとお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 申し上げます。
 全く無線を活用しないというようなことではなく,今回,調査の中で,やはりFMでの弱点というんですか,デメリット的なところも確認しながら,実はちょっと聞くところによりますと,今,備わっております260メガサイクル帯の行政防災無線,これを活用した屋外への拡声装置も設置可能というようなことも聞いておりますので,そういったところも少し確認はしながら決めていきたいというふうに考えております。
 基本的にはFMを活用したいということでは変わりはございませんが,そういったところも検討の中には加えていきたいなというふうに考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 ちょっとFMということに関連してお聞きしますが,活用していくということで,リスク管理のところで,そのFM局が,まず災害によって機能不全に陥ったときの対応をどう考えているのか。
 もう一つは,FM局というのは,基本的には民間企業さんですから,もし業績不振などにより経営の継続が困難になったときに,その際に鈴鹿市がFMを利用するということであれば,その点について,どのように対応していくかということを現時点で考えているのであれば,その考えをお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 FMが地震のときに災害,真っ先に起きたらどうなるかというようなところのリスクなんですけども,当然,今,FMというのは住吉町にございますけども,建設されたときのいろいろなデータというか,書類についても御確認させていただく中で,社屋の安全面のほうについては確認をさせていただきたいなということで考えておりますし,こけてしまうという,つぶれてしまうというようなところにつきましては,やはり地域に根差した地域の財産としてのコミュニティFMですので,また,そのときには,何らかの方法を考えていく必要があるとは考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 ちょっと非常に,ちょっと楽観的な,ちょっと判断なのかなというふうにお聞きしたところですが,その点については考えてもらうということで,よろしいです。
 それでは,また,同報無線については,その機器の保全や定検も兼ねて,いろいろな活用があるということがあります。例えば運動会の開催や延期の連絡であるとか,選挙の投票を知らせるであるとか,行方不明者の方の捜査協力依頼ということも,いろいろ想定されるとこですが,もちろん時報もありますが,鈴鹿市として,現在この屋外スピーカーを活用した同報無線のシステムについて,どのような形で施設管理も含めた,定検も兼ねた活用方法を考えているのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 お答えさせていただきます。
 原田議員の一般質問のほうでも,試験放送ができるのかというような御質問いただきました。
 それはできるということで,FMに確認しておりますし,草津市さんのほうでも,定期的なときに放送を流しているということを確認してますので,鈴鹿市としても,もし設置ができたとなれば,定期的な試験放送的なものは,当然,考えていかないかんであろうというふうに考えておりますし,ただ,今,議員がおっしゃられた行方不明の方を捜索するとかいったことについては,エリア的に絞って放送することも可能というふうに聞いておりますので,場所によっては使えるとこがあるとは思うんですけども,当然,整備がちょっと手薄なところも出てまいりますので,そういったところで,どのような運用をするかということにつきましては,これからちょっと少し考えていかないかん課題かなというふうに考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 そのエリアごとに送信できるというか,屋外スピーカーを活用できるというのは,以前にお聞きしたときには,5階の,こちらの防災対策本部のほうから,そちらのほうから放送すれば,それぞれのエリアに分けて放送できるというふうにお聞きしたのですが,それぞれの地域で独立して使うという想定というのはされたのでしょうか,されなかったのでしょうか。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 その独立して使うというようなこと,少しちょっと意味合いが,私はちょっと理解できないんですけども,市から発信する情報につきましては,例えば災害時であれば,津波が来るというのに,山のほうで津波が来ますということを流す必要があるのかどうかもわかりませんけども,そういったことについては,これからどういった運用するかというのは,やっぱり考えていく必要があるとは思ってますので,その別々に放送ができるかというと,やはり電波は一つですので,1回につき一つのことしか発信はできないと思うんですけども,時間を置いてであれば,分割した活用は可能かとは思ってますけども,その辺も,これからのいろんな運用面での検討の中の一つかと考えてます。

○25番(中西大輔君) いろいろ思うとこありますが,自己の意見になってしまうので,控えさせていただきます。
 デジタル同報無線のことについてはわかりましので,ありがとうございます。