2011年9月定例会 質疑

2 議案第52号 平成22年度鈴鹿市一般会計決算の認定について

 (1) 歳出(P.80) 第2款 総務費 第1項 総務管理費 第1目 一般管理費中 市民参加に関する条例制定費及び市民活動センター設置事業費について
  @ 事業結果と評価について
 (2) 歳出(P.94) 第2款 総務費 第1項 総務管理費 第7目 企画費中 鈴鹿医療科学大学薬学部設置費補助について
  @ 当初想定と現状の比較評価について
 (3) 歳出(P.166) 第4款 衛生費 第1項 保健衛生費 第4目 環境衛生費中 EM配布事業費 及び (P.260) 第9款 消防費 第1項 消防費 第4目災害対策費中 EM菌投入補助金について
  @ 事業結果と評価について
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○25番(中西大輔君)
 それでは,次の議案第52号 平成22年度鈴鹿市一般会計決算の認定について,お聞きします。
 三つ大きくありますので,まず,一つ目の項目としてお聞かせいただきたいこと,議案書81ページ,歳出,第2款総務費,第1項総務管理費,第1目一般管理費中,市民参加に関する条例制定費5,764円について,その内訳と決算を受けての事業評価をお聞かせください。
 取り組みにつきましては,3月議会の一般質問でお聞きしていますので,簡潔にお願いします。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 それでは,私のほうから,平成22年度鈴鹿市一般会計決算の認定についてのうちの決算書の81ページ,第2款総務費,第1項総務管理費,第1目一般管理費における市民参加に関する条例制定費についての御質問に,答弁申し上げます。

 市民参加に関する条例制定費は,制定に向けて作業を進めております,仮称,鈴鹿市まちづくり基本条例,現在としましては,仮称でございますが,この条例案の策定作業に要した経費でございまして,平成22年度決算では,議員がおっしゃられたように,5,764円となっております。
 内訳としましては,全額通信運搬費でございまして,条例案を策定するに当たり,その盛り込むべき内容についての提言書を取りまとめていただいた,みんなでつくる鈴鹿まちづくり条例を考える会の元委員の方々への連絡等に係る郵送料を支出したものでございます。

 22年度におけます本条例案の策定作業に関する状況につきましては,議員おっしゃられましたように,平成23年3月議会での御答弁で,また,3月24日の市議会全員協議会にて御報告申し上げたところでございますが,改めて少し概略だけ説明させていただきます。
 平成22年,昨年3月に提言書を受けまして,5月に庁内各部局の職員を構成員とする仮称,鈴鹿市まちづくり基本条例策定委員会を設け,条例案の策定作業を進めさせていただきました。
 なお,作業につきましては,提言いただいた内容が行政全般はもとより,一部市議会にも及ぶ広範囲なものでありましたことから,全庁的な体制による慎重かつ十分な検討と調整を重ねることとなりまして,平成23年2月に,その時点での原案を作成することができました。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 状況説明していただきましたが,この決算を受けて,どのようにこの22年度の事業について評価されているのか,その点をお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 評価と言われますとあれなんですけども,成果として,その2月の時点で,その時点での原案ができたということは,作業を進めてた結果であり,成果であるのかなというふうに考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 この決算のことですので,決算を受けて,今年度も進められていることだというふうに思うところです。
 同じく,次の項目に移りますが,同じく,この第2款総務費,第1項総務管理費,第1目一般管理費の中,市民活動設置事業費121万9,017円について,ジェフリーすずかにおいて,市民活動センターの役割を担う意味で,この決算金額が出てきていると思いますが,その内訳と市民活動センターとしての実績はどうだったのか,事業評価も含めてお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 続きまして,その市民活動センター設置事業費についてでございますが,御説明させていただきます。
 地域の活性化のため,市民活動は,今後ますます重要かつ多種多様な役割を担うことが想定されるところでございます。
 その支援策の一つとして,活動拠点の整備,こういったものを必要であると考えております。
 本市におきましては,適切な施設設置につきまして検討してまいりましたが,当面,暫定的な措置といたしまして,男女共同参画センターを有効活用させていただく,していくことといたしました。
 男女共同参画センターには,一般的に市民活動センターに必要な設備等が,ほぼ,今,整備されておりますことから,一部機材等を追加配備し,各種団体に既存の施設とあわせ,利活用を図っていただくこととしたものでございます。
 平成22年度決算では,議員おっしゃられたように,121万9,017円の支出となっておりまして,これの内訳としましては,印刷機,紙折り機等の配備に要した経費が41万6,220円,それと,施設運用管理面のための臨時職員1名の賃金80万2,797円でございます。
 平成22年7月から利用いただいておりまして,おおむね有効に活用していただいているものと考えております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 今,言葉としては,おおむね利用していただいているということですが,実際問題,数字として,市民活動としての利用がふえたのかどうか,そのあたりの数字の把握のほうされているのかどうか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部次長。
○生活安全部次長(市川春美君)
 22年度の市民活動団体等におけますジェフリーの施設利用の状況の数字でございますが,まず,利用件数のほうからいきますと,件数が1,882件,人数にいたしまして2万9,018人,これは,21年度と比較しますと,件数で13%の増,また,人数におきましては8.3%の増となっております。
 また,増設をいたしました印刷機の利用件数につきましても,22年度におきましては934件,これは,21年度と比較いたしますと,約11.5%の利用増となっております。
 ただ,この部分が市民活動グループに関係する部分の伸びかどうかというところにつきましては,従前のジェフリーの利用団体並びに市民活動団体との区分利用が明確に統計をとっておりませんので,そのあたりは把握をいたしておりません。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 ということは,今おっしゃられたように,市民活動センターを設置するということで,ジェフリーのほうの配置等いろいろしたけれども,実態として,それを調査にまでは生かしてない,調査をするまでには至っていなかったということですね,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君)
 先ほど次長申し上げましたとおり,その実態,内訳まではちょっと確認しておりませんので,今後,そういったものも確認していく必要があるというふうに感じておりますので,今後に,課題ということで受けとめさせてください。
 よろしくお願いします。

○25番(中西大輔君)
 今の点についても了解しましたので,それでは,二つ目の項目のほうに移ります。
 先ほど森川議員のほうからの質問もありましたが,議案書95ページ,歳出,第2款総務費,第1項総務管理費,第7目企画費中,鈴鹿医療科学大学薬学部設置費補助8,000万円について,お聞きしたいと思います。

 この補助金について,平成22年度の予算用の補助金シートを参考にしますと,目的効果として,抜粋で読みますが,目的効果として,センター跡地及び周辺を含めた本市の活性化を図るとあります。
 また,補助金等の判断基準のところにいきますと,その必要性という項目ですが,そこでは平成16年3月に報告された,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画策定事業報告書に位置づけられた大学誘致計画と合致しており,高等教育の場の拡大と教育文化の振興,地域との連携のもと,新産業を創出し,センター跡地の土地利用促進を図るために必要である。
 また,その判断基準の中の効果性の部分においては,三重県内初の薬学部の設置は,高等教育の場の拡大につながっており,今後,教育文化の振興,地域との連携のもと,新産業を創出,センター跡地の土地利用促進に効果が見込まれるとあります。
 先ほどの答弁,先ほどの森川議員の質問に対する答弁においては,この教育的な活用の部分において,鈴鹿医療科学大学薬学部のほうに確認した結果ですね,経済効果も含めて,そのあたり,その点について,るる説明いただきましたので,この私の質問の中では,この補助金シートの中に書かれてある文面の中,転換計画と密接に関連していると考えられると思うのですが,新産業創出,センター跡地の土地利用促進の部分について,今回,補助金4年間,総額7億8,000万円支出してきたわけですが,それの総括と評価をお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 企画財務部長。
○企画財務部長(杉野浩二君)
 新産業の創出に絡めました,その総括的な評価ということでございますけれども,確かに,これ,薬学部が立地いたしましたことによりまして,その薬学部は,先ほどちょっと森川議員のところでも御答弁申し上げましたけども,先生方が地域貢献ということで,いろいろな場で活躍をいただいております。中でも,鈴鹿産学官交流会の中でも,市内の中小企業の方と共同研究をされて,それを製品化していこうという取り組みも行っております。
 まだ,なかなかそういった製品化というところに至ってないところがあるんですけども,そういった取り組みを続けながら,新しい産業につながっていくのではないかなというふうに期待しておるところでございます。

○25番(中西大輔君)
 私が一番お聞きしたいのは,鈴鹿市として,この補助金を出すに当たっての判断基準として新産業の創出,センター跡地の土地利用促進ということについて言葉が書かれていますから,その点について,きちんと状況の把握ですね,その点,状況の把握と,また,実際の経済の波及効果というよりは,実際に土地利用の促進であるとか,新産業の創出であるとか,その点について,きちんと把握していたのかどうかということをお聞きしたいと思います。


○議長(青木啓文君) 企画財務部長。
○企画財務部長(杉野浩二君)
 新産業の創出等について,把握していたかというか,ということについてでございますけども,これを実施することによってNTT跡地が活性化するという,そういう起爆剤的なところもございますので,それは,今後,薬学部で教育を振興されて薬剤師が育って,そういった方が地域で活躍されるということも期待しまして,先ほど申し上げましたけども,教職員の方が地域の企業と共同研究をすることによって,新たな新産業の芽をこれからはぐくんでいただけるような,そういったことを見据えておるというところが現状でございます。

○25番(中西大輔君)
 企画財務部として,今回の補助金の支出については効果があったというふうに最終的に判断されているということですか。


○議長(青木啓文君) 企画財務部長。
○企画財務部長(杉野浩二君)
 企画財務部といたしましては,先ほど,森川議員のところでも申し上げましたけども,経済効果につきましても,当初の設定とは若干時代性が変わってきておりますので,額の変更等はございますけども,当初設定しておりました程度の経済効果は得られておりますし,今後,新たな薬剤師の輩出という,県内で輩出できるという,そういった効果もございますので,新産業につきましては,今後,期待するところでございますけども,企画財務部といたしましては,この補助金効果というのは,あったというふうに考えております。

○25番(中西大輔君)
 わかりました。ありがとうございます。
 それでは,わかりましたので,三つ目の項目というふうに移ります。
 三つ目につきましては,まず議案書167ページ,何度かお聞きしていることにもなりますが,歳出,第4款衛生費,第1項保健衛生費,第4目環境衛生費中,EM配布事業費及び,261ページ,第9款消防費,第1項消防費,第4目災害対策費中,EM菌投入補助金について,お聞きしたいと思います。
 それでは,まず,EM配布事業費125万5,280円について,平成22年度の利用実績,また,利用者数及び配布料,そして配布,1リットル当たりのコストがわかればお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 環境部長。
○環境部長(伊藤宗宏君)
 それでは,議案第52号 平成22年度鈴鹿市一般会計決算書の歳出決算書166ページ,167ページの第4款衛生費,第1項保健衛生費,第4目環境衛生費,EM配布事業についての決算額125万5,280円の内訳について,御説明申し上げます。
 消耗品については,消耗品としてEM活性液培養のための原材料EM1号と糖蜜等の購入費としまして39万6,030円,EM活性液の培養,予約の受付,月2回の配布についての業務委託料として鈴鹿市シルバー人材センターに支払った経費,94万5,650円でございます。
 次に,平成22年度の配布実績でございますが,個人,ボランティア団体を含めまして,年間で3,556件,8,727リッターの配布をしております。
 また,培養配布に要した経費,コストでございますが,決算額を年間配布量で割りますと,1リッター当たり約144円となります。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 それでは,その実績から決算結果,実績から環境部として,どのように事業評価しているのかお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 環境部次長。
○環境部次長(宮ア一美君)
 それでは,2回目の御質問,実績からどのように事業を評価しているのかについて,お答え申し上げます。
 EM配布事業は,EM自体が洗浄や消臭に効果があるだけでなく,河川や排水路の水質浄化に役立つということに着目して,快適な地域環境を目指す環境ボランティア団体や,環境に関心のある市民の自主的な活動を支援するために取り組んでいる事業でございまして,毎月約300件の配布実績があることから,目的に沿った一定の成果を上げているものと評価いたしております。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君)
 そちらの点については,わかりました。
 それでは,第4目災害対策費中のEM菌投入補助金240万円について,お聞きしたいと思います。
 240万円について,事業内容と今年度の実績及び事業効果と評価をお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 土木部長。
○土木部長(長田孝雄君)
 それでは,私から,御質問のEM菌投入補助金240万円について,お答え申し上げます。
 御質問のEM菌投入補助金につきましては,渚排水機場の遊水池へのEM菌投入補助金でございます。
 EM菌を投入することにより,遊水池の浄化及び地域への浄化活動の推進啓発を目的として,鈴鹿市漁業協同組合に対して補助金を交付しております。

 EM菌の投入場所は,堀切川河口左岸にございます渚排水機場の遊水池でございます。
 EM菌投入につきましては,平成18年10月より開始しており,実施内容といたしましては,1回にEM菌活性液を2,000リットルと,EMだんごを当初は約800個投入しておりましたが,現在はEMだんごを約1,400個投入しております。
 投入回数は,平成18年度につきましては,年度途中ということもあり,11回の投入でございましたが,平成19年度以降につきましては,年30回の投入を行っています。

 次に,事業の効果と評価でございますが,遊水池には5カ所の観測点を設け,池底のヘドロの堆積量の変化を年3回測定しております。その数値は,測定当初から見ますと,微増の状況で大きな変化はございません。
 したがいまして,その数値から見ますと,池底に変化はなく,効果のほどはわかりにくい状況であります。
 しかしながら,付近の方々からは,悪臭は減少していると聞き及んでおります。
 また,一部でありますが,汚泥が細菌に変わっている箇所もあります。これは,渚排水機場上流部の下水道整備が大半のエリアを平成14年から平成17年に整備し,残りのエリアにつきましては,19年に整備しておりまして,これにより,集水区域整備は完了しております。
 したがいまして,事業所及び各家庭の下水道への接続件数が増加することによりまして,汚水量は徐々に減少するものと思われます。
 これらのことから,推量しますと,下水道整備と相まって,EM菌の投入により,効果があるのではと考えておりますので御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。

○25番(中西大輔君)
 私,別にEM菌を否定しているわけではなくて,いろいろ物の本,物のいろいろインターネットとか見ておりましても,EM菌の活動というのは,その活動自体に非常に意義があると。川に流す汚水を,少しでも家庭から排水する汚水をきれいにしようという動きであるとか,そのような積み重ねと相まって,活動が重なって意味のあるものであるというふうなことを聞くところですので,今お聞きしましても,やはり下水道の整備というのも,一つの浄化には影響がある,プラスになっているのかなというふうにお聞きしました。
 それを踏まえて,このEM菌の投入について,以前にもお聞きしましたが,平成22年度において,今,申しましたような下水道との関連であるとか,そのほかの活動,子供たちが,例えば汚水を川に流さないでおこうとか,そのようなことも含めて,化学的な実証を行われたのかどうかをお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 土木部長。
○土木部長(長田孝雄君)
 再度の御質問に,お答えいたします。
 先ほども申し上げましたように,当初からヘドロ堆積量の変化を把握するため測定を続けております。
 しかし,化学的な検証につきましては,22年度におきましても行っておりませんので御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。

○25番(中西大輔君)
 それでは,最後になるのかな。今回の決算での事業評価を受けて,今後,この補助金について,現時点でどのように判断しているのか,状況をお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 土木部長。
○土木部長(長田孝雄君)
 再度の御質問に,お答えいたします。
 今後の考え方でございますが,今後の補助金交付につきましては,先ほど答弁で申し上げましたように,EM菌の投入により効果があると考えています。
 しかし,現渚排水機場は,下水建設課におきまして,遊水池を含んだ土地に渚雨水ポンプ場の建設計画がございます。その工事着手は,平成25年ごろと聞き及んでおり,その工事によりまして,遊水池はなくなると聞いております。
 したがいまして,それまでの間は,補助金を継続してまいりたいと考えておりますので御理解いただきますよう,よろしくお願いいたします。

○25番(中西大輔君)
 継続されるということですから,検証のほうも,あわせて考えていただければなと思います。
 以上で,私の質疑を終わらせていただきます。