2012年9月定例会 質疑

1 議案第56号 平成24年度鈴鹿市一般会計補正予算(第1号)

 (1) 歳出(P.28)第10款 教育費 第2項 小学校費 第3目 学校建設費 及び 第10款 教育費 第3項 中学校費 第3目 学校建設費 施設整備費 つり天井改修について
 (2) 歳出(P.30)第10款 教育費 第6項 保健体育費 第3目 体育施設費 市立体育館く体調査費について
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○25番(中西大輔君) 議席番号25,中西大輔です。
 通告に従いまして,質疑のほう行わせていただきます。
 まず,議案第56号 平成24年度鈴鹿市一般会計補正予算(第1号)からですが,3月議会のときに議会のほうから,学校のつり天井の,学校体育館のつり天井の改修について意見が出たところと関連しておりますので,そのようなことも踏まえながらお聞きしたいと思いますが,まず,歳出10款教育費,第2項小学校費と,第3項中学校費に,それぞれ施設整備費として,つり天井改修費が出ております。つり天井につきましては,小学校につきましては,国府小学校,長太小学校,郡山小学校ということで,中学校は白子中学校ということでお聞きしておりますが,また,最近では国土交通省のほうから,体育館のつり天井の耐震基準の見直しに取り組んでいるという話もありますので,平成24年3月議会以降,これまでの経緯も踏まえながら,このつり天井改修費についての説明をよろしくお願いいたします。


○議長(矢野仁志君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君)
 つり天井改修費について,説明いたします。
 本年度改修時に,本市において落下のおそれのあるつり天井構造の学校施設は,いずれも屋内運動場で,小学校は,一ノ宮・国府・長太及び郡山小学校の4校,中学校は,白子及び千代崎中学校の2校でございました。
 そのうち,一ノ宮小学校につきましては,本年度の当初予算に計上して,本年8月に改修工事を終えております。
 ほかの学校につきましても,追加による国の助成を受け,早急に改修工事を実施したいとの考えで協議や作業を進めておりました。

 しかしながら,天井脱落対策については,過去の震災の結果から,技術基準の見直しが進んでおりまして,本年7月31日付で,建築物における天井脱落対策試案が国土交通省から示されたところでございます。この技術基準は,本年12月までに公表され,公布の1年後に施行されると。予定であると。新築時における義務づけがあるとともに,既存建築物の増改築についても,対象となるものであります。
 そこで,学校の屋内運動場は,本市の地域防災計画において収容避難所に指定されておりますことから,新しい技術基準の確定を待って,再度,設計を見直し,施工するものとさせていただきました。そのため,できるだけ早期に,つり天井の改修工事が施行できるようにと,国府・長太及び郡山小学校の3校と,白子中学校の設計業務を本補正予算に計上させていただきました。
 新しい技術基準が確定されましたら,直ちに設計業務に着手し,可能な限り,早期に新基準にのっとった改修工事を実施する予定でございます。
 以上です。

○25番(中西大輔君)
 それでは,千代崎中学校が今回見送られているということについての説明をお願いします。


○議長(矢野仁志君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君)
 千代崎中学校の件ですが,千代崎中学校につきましては,屋根及び床材の改修も必要でございますことから,つり天井対策とあわせて実施したいと考えておりまして,来年度に設計の予算を要求していきたいと考えております。
 以上です。

○25番(中西大輔君)
 今答弁いただいたことから,およそのスケジュール,また,千代崎中学校の件につきましては,おおよそわかりましたので,確認のためにお聞きしたいのですが,今回,この予算のほうを計上していただくに当たって,議会での,市議会での,3月議会での市議会からの意見という,そのことを配慮していただいているということなのかどうか,それをちょっと確認でお聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君)
 3月の定例会での代表質問におきまして,市長のほうから,可能な限りの前倒しを行うという答弁をいたしておりますが,財源が可能ならば,積極的に行うとの意思確認はされておりました。
 そういう中で,平成24年3月19日の予算決算委員会の文教福祉分科会の報告及び3月23日の予算決算委員会委員長の報告に,学校施設のつり天井対策について,全委員から一刻も早く進めるべきという意見の一致があったとありました。そのようなことから,三重県を通じて,国の助成をいただく協議をしてきておりましたものの,さきに説明いたしましたように,技術基準の見直しがありました。新しい技術基準が確定されましたら,直ちに設計業務に着手し,可能な限り,早期に新基準にのっとった改修工事を実施してまいりたいと考えております。
 以上です。

○25番(中西大輔君)
 申しわけないです。1点聞き忘れてました。既存の体育館について,新基準がつくられるということですが,それにつきましても,随時チェックを行っていくかどうか,それだけ確認でもう一度お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 教育委員会参事。
○教育委員会参事(小河謙一君)
 既存の建築物について,先ほど教育長の答弁ありましたように,国府・長太・郡山小学校の3校なんですけども,これについてと,白子中学校の設計を実施するだけで,その他の建築物については,落下のおそれのあるつり天井となっておりませんので,そういったことでございます。

○25番(中西大輔君)
 今回,施設整備される以外のところについても,恐らくやっていただけることなんだろうなというふうには思いますので,結構です。

 それでは,次の内容のほうに移らせていただきます。
 同じく,第10款教育費のほうからなんですけれども,第6項保健体育費,3目体育施設費での市立体育館のく体調査費に関してですね。今回,1,500万円の減額というふうになっておりますが,その件について,理由をお聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 それでは,中西議員の議案第56号 補正予算,市立体育館く体調査費についての御質疑に,答弁申し上げます。
 く体調査とは,建物の主要な構造体,または骨組みのことで,市立体育館の耐久力を判断するために実施する調査でございます。
 鈴鹿市立体育館は,昭和48年3月に開設し,築後39年が経過しているため,外壁や内部の柱などのく体全体における劣化が進んでいるおそれもあり,今後の施設使用を考えた上で,現状の把握と必要な補修,改修の方法を計画するため,コンクリート等の調査や資料作成及び報告書作成の業務を委託するものでございます。
 く体調査の内容といたしましては,1点目は,目視及び機器によりまして,く体のひび割れ等の量や大きさを調べ,く体の劣化状況を把握することでございます。

 2点目は,く体部分のコンクリートコアを抜き取り,コンクリートの中性化の深さや圧縮強度試験を行い,鉄筋の腐食状況を調査するものでございます。
 この二つの調査から得たデータを報告書にまとめ,適正なく体の補修,改修等の提案をいただくことといたしております。

 お尋ねの減額補正の理由といたしましては,当初,予算のほとんどが足場を設置する費用であったこともあり,足場の設置箇所の検討や,できる限り,経費節減ができないかなど,検討を重ねておりました。
 市立体育館のく体調査を実施するため,外壁,内壁のほぼ全面に足場をかけ,安全を保った上で調査をするよう,予算を積算しておりましたが,外壁に関しましては,高所作業者の駐車スペースの確保,それから設置する地盤などの安定した場所の確保が可能となったこと,また,体育館内での内壁や天井の調査でも,足場を減らした調査に変更いたしましても,十分な安全性が確保できることも確認できましたことから,相当額の予算を減額することが可能な見込みとなってまいりましたことから,当初,3,000万円の事業費から1,500万円を減額しようとするものでございます。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君) ありがとうございます。
 それでは,今,これから行おうとするく体調査についてですが,いつをめどに事業が完了されて,また,その報告というのが,いつに出てくるということを想定して,この予算出されているのか,お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 追加のお尋ねにお答えをいたします。
 く体調査の業務スケジュールでございますけども,現地での調査やコア抜きなど,10月までに実施した後,図面作成や計算業務などを終え,12月中には調査結果をまとめた報告書の提出を受ける予定でございます。
 よって,体育館の利用については,内部の足場を組まない方向で考えておりますので,休館するなどの影響はほとんどなくなってまいりましたことも,つけ加えさせていただきます。
 以上でございます。

○25番(中西大輔君) ありがとうございます。
 12月に報告書が出てくるということですが,体育館については,床面であるとか,放送設備であるとか,いろいろ改修が必要なこともあるとは思いますが,その点も含めて,12月に報告書が出てきて,今後,長寿命化,もしくは改修かというふうな選択にはなってくるかと思いますが,その方針については,この報告書が出てからどれぐらいの期間を考えているのか,それだけお聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 調査結果が出るまでは,はっきりしたことは申し上げられませんが,現時点におきましては,体育館を建てかえに要するような深刻な状況でないと考えておりますので,従来から懸案の表階段のコンクリートの劣化やアリーナの床の張りかえ,電光掲示板,音響設備などの主体部以外で使用不可欠な部分の改修も含めて,さきに開催が予定されております高校総体や三重国体などに対応してまいりたいと考えております。
 また,検査結果に基づく主体部の改修につきましても,財政状況を踏まえながら,計画的な実施を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。