2014年6月定例会 質疑

2 議案第32号 工事請負契約について

 (1) 外部システムとの連携はどうなっているか
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○24番(中西大輔君)
 ありがとうございます。今,二つ聞いて,厳しいなということがわかりましたので,この内容については以上で終わりとしたいと思います。
 それでは,次に議案第32号,工事請負契約のほうなんですけれども,今回,消防のデジタル無線設置に関するこの議案なんですけれども,説明図のほうが議案の提出に当たっての資料のほうに載っているんですけれども,その中で,今回設置されることになる消防救急デジタル無線と情報指令システムに関して,ちょっと資料を見ていてわからなかった点なんですけれども,今後,大規模災害時など,消防本部と災害対策本部との連携というところが重要になってくると思いますが,その点がちょっとシステムの説明の図から読み取れなかったので,今回,整備のシステムと既存のシステム,どのような連携をとるということになるのかお聞かせください。


○議長(原田勝二君) 消防長。
○消防長(酒井秀郎君)
 それでは,中西議員の議案第32号 工事請負契約についての御質疑に説明を申し上げます。
 既に運用している鈴鹿市防災行政無線との連携について,可能かというような御趣旨の質疑というふうに受けとらせていただいております。

 消防救急無線は,電波法第26条に基づく告示によりまして,現在,使用しているアナログ150メガヘルツ帯の使用期限が平成28年5月31日までに限られたため,デジタル260メガヘルツ帯へ移行する必要がございます。したがいまして,今回,消防救急デジタル無線活動波システム及び情報指令システムの整備工事を行うものでございます。

 この消防救急無線には,管轄区域内において消防救急業務の活動を行う場合に用いる,今回の工事請負契約に係る活動波と,三重県市町総合事務組合を整備主体とし,平成27年3月13日を工期として現在整備を進めております共通波がございます。さらに,この共通波には,緊急消防援助隊などの応受援出動用,つまり応援に行ったり,応援を受けたりする場合に,異なる都道府県に属する消防機関相互の応援活動を行う場合に使用される全国共通の周波数である統制波と,それから一つの都道府県内に属する消防機関相互の応援活動を行う場合に使用され,都道府県ごとに周波数が定められている主運用波の二つがございます。

 そして,この消防救急無線のデジタル化に係る無線方式についてでございますが,共通波については,総務省の消防庁において調査・検討をした結果,消防機関が用いる無線は音声通信での使用を主としており,異なる消防本部の部隊間でも使用周波数を合わせて音声通信を行う必要から,1音声チャンネル当たり1搬送波を割り当てる伝送方式であるSCPC方式を採用することが示されました。これに伴いまして,共通波と活動波を別方式で整備し,維持管理していくことは多大な負担となること,また,無線方式が各都道府県間及び各消防本部間で異なることは,消防全体としての運用面,費用面からも避けるべきなどの理由から,活動波についても原則SCPC方式を採用することとなりました。

 一方で,同じデジタル260メガヘルツ帯にて既に運用しております鈴鹿市防災行政無線は,ある周波数帯域を一定の時間幅で分割して複数のチャンネルをつくり,各局に割り当てる伝送方式であり,高速データ通信の活用等の面ですぐれているTDMA方式を採用しております。

 このように,無線方式が異なることと,またデジタル260メガヘルツ帯の中でも割り当て周波数が異なることにより,消防救急無線と防災行政無線は相互の無線通信を行うことができません。しかしながら,大規模災害が発生した場合には,災害対策本部と消防機関との連携・連絡体制の確立は必要不可欠となります。このことから,災害対策本部に消防機関との無線通信を可能とするため,消防救急無線用の卓上型無線機を設置いたします。この無線機は,活動波と共通波の双方に対応できる仕様とし,活動波を用いて,本市消防署及び分署や現場で活動する消防車両,救急車,携帯無線機との無線通信を行うことができるとともに,共通波を用いて緊急消防援助隊や県内消防本部の受援時,応援を受けたときの無線通信に活用をいたします。
 また,災害対応が長期間にわたる場合や,災害規模が甚大な場合には,消防本部に装備をする予定の可搬型無線機や携帯型無線機を災害対策本部へ増強し,迅速な連絡体制を構築するなど,さまざまな方法で連絡体制の強化を図ることにより,災害対応能力を向上させることが可能と考えております。
 以上でございます。

○24番(中西大輔君)
 最後ちょっと確認で,今,答弁の最後のほうで出てきてました可搬型無線機,携帯型無線機というのがあるんですけど,今回の議案に関して,関連しているものかどうか。また,関連しているのであれば,台数であるとか,その点も補足で教えていただきたいと思います。お願いします。


○議長(原田勝二君) 消防長。
○消防長(酒井秀郎君)
 再度の御質問に説明をさせていただきます。
 災害対策本部へ増大を予定している可搬型無線機と携帯型無線機についてでございますけれども,可搬型無線機については,三重県市町総合事務組合を整備主体として事業を進めている消防救急デジタル無線の共通波の整備工事において装備するものでございまして,2台を予定しております。
 それから,一方で携帯型無線機につきましては,今回の議案にあげさせていただいています消防救急デジタル無線活動波システム及び情報指令システムの整備工事において装備を予定するものでございまして,47台を予定しております。
 以上でございます。