2020年7月定例会 質疑

1 議案第67号 令和2年度鈴鹿市一般会計補正予算(第4号)

○26番(中西大輔君)
 議席26番,中西大輔です。
 補正予算のほうから2点,お聞きしたいことがあります。
 まず,1点目,補正予算書17ページ,18ページ,第7款商工費,第1項商工費,第1目商工総務費での地域資源活用支援事業費についてですが,キッチンカーを学童保育のほうに派遣して,無料で学童の子供たちに食を提供するという内容のことですが,この中で補助については,食糧費について補助を行い,130万4,000円というふうになっていますが,この130万4,000円の算出根拠のほうをお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 それでは,中西議員の御質疑に対して説明申し上げます。
 食糧費の補助で130万4,000円の算出根拠でございますが,庁舎敷地内での現在販売しておりますキッチンカーの昼食の料金を参考に,お弁当の経費といたしまして,1食当たり500円として,放課後児童クラブ47施設に通う児童及び支援員の総数2,370名分としまして118万5,000円で算出しておるところでございまして,また,実施に当たりましては,鈴鹿の食材を使用することを条件に,放課後児童クラブの希望であるとか必要提供数を確認いたしまして,現状に見合った弁当代を算出する予定でございます。
 なお,こちらの事業といたしまして,鈴鹿市の観光協会へ業務委託いたしまして,その一般管理費としまして,事業費の10%以内の11万8,500円を加算いたしまして合計130万3,500円といたしまして,要求130万4,000円という形で計上しております。

○26番(中西大輔君)
 内容がわかりましたので,この事業内容についてもう少しお聞きしたいんですけども,今回,学童保育のほうに行って,職員も含めて無料で提供するということですけれども,対象期間のほうは,資料を見ると8月3日から23日の平日14日間ということであるんですけれども,この事業を検討する過程で,学童保育に通っている子供さんたち以外の子供さんというのは,どのように検討されたのかということをお聞きしたいと思います。

 夏季休業期間中の昼食というのは,学童保育に通っている子供さんだけではなくて,当然,一般の家庭もそうですし,よく給食の場合だと学校給食でないとなかなか栄養がとれないという子供さんの存在もあったりするわけで,そのような子供さんたちのことを考えると,学童保育だけとなると公平性に課題があるのではないかなというふうに考えるのですが,その点について,どのように検討されたのか,事業決定までの過程をお聞きしたいと思います。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 それでは,事業決定までの考え方,過程について説明させていただきます。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によりまして,大規模なイベント等が次々と中止になっておりまして,キッチンカーやケータリングサービスを中心に活動しております飲食サービス事業者は,大きな影響を受けておるところでございます。新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中,3つの密につながりやすく,クラスターになり得る要素を持つイベント等は今後も中止が続くというふうに想定しております。このような情勢の中,飲食サービス事業者は調理や販売だけでなく,配達可能という強みを生かしまして,新たな価値の創造としてターゲットやメニューの多角化を検討する必要があると考えております。
 新たな販路開拓を目的といたしまして,さまざまな検討を行いました。各小学校へ出向いての全児童に昼食として提供することも検討いたしましたが,給食は栄養士による献立に基づいていることから,全児童への給食という形で提供することは難しいというふうに聞いておるところでございます。

 また,市内の大手企業に出向いたりいたしまして,大手企業の敷地内にて販売することも検討いたしたところでございますが,現状,外部との接触を極力控えている企業が多く,すぐに飲食サービス事業者を受け入れることが難しい状況であります。本事業は,新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によりまして疲弊する事業者への緊急経済支援策として実施することを目的といたしておりまして,早急に実施することが可能であることから,放課後児童クラブへの提供を行うことで,まずは市内飲食サービス事業者への新たな販路開拓を目的として実施していくものでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 産業面からの対応ということはわかったんですけれども,この事業を検討するに当たって,中で当然,子供政策関係で協議が行われたのかということと,そうなってくるといろいろな考え方として,例えば食数をある程度決めて,それに対して事前に申し込みをしてもらって,子ども食堂的に100円ぐらい出してもらって行うということも考えられると思うんですけど,そういうことは検討されているんでしょうかなかったんでしょうか,お聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 今回の検討過程におきましては,庁内のさまざまなところと検討したところはございます。今回の検討過程におきましては,キッチンカーやケータリングサービスなどの市内飲食サービス事業者への支援を早急に進める必要がある中で,子ども食堂のように安価でより多くの児童に喜んでいただける支援の方法はないかとの議論についても重ねてまいったところでございますが,誰もが利用できる子ども食堂のような支援につきましては,提供する場所の確保の問題であるとか,3つの密の問題など感染症対策の徹底が直ちに困難というふうに判断したため,事業の趣旨等を鑑み,今回は見送ることになったものでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 今,現状の考え方,取り組んできたのがわかりましたので,以上で結構です。

 それでは,次の点ですが,同じく予算書17ページ,18ページ,第7款商工費,第1項商工費,第2目商工業振興費での経済対策住宅リフォーム等促進事業についてなんですけれども,今回の事業を実施していくに当たって,現在の全国的な新型コロナウイルス感染症の拡大状況であったりとか鈴鹿市の現在の発生状況などを考えると,今後,秋から冬にかけて新型コロナウイルス感染症というのがさらに拡大するということが想定されるところですが,秋から冬にかけては,季節性インフルエンザだけではなくて,ほかの感染症のリスクも高くなるところだと思います。

 そうすると,それらの影響によって,工事施工が困難になって,工期が延びたりするということが出てくることが想定されるわけです。その場合に,今回の事業費の期間内に工事が完了しない,完了できなくなるということが想定されるわけですけれども,今回いろんな資料を見ても,その点が読み取れませんでしたもので,どのような考え方をお持ちなのかお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 都市整備部長。
○都市整備部長(棚P研一君)
 それでは,私からは経済対策住宅リフォーム等促進事業の実施に当たりまして,コロナウイルス感染症の感染拡大の不測の事態の想定について説明申し上げます。
 経済対策住宅リフォーム等促進事業は,国の新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金を財源とする事業でございます。当該事業につきましては,平成25年度に実施いたしました鈴鹿市地域経済対策住宅リフォーム等促進事業との工程を比較いたしますと,今回,事前申し込み受付を8月13日から9月10日と予定しておりまして,事業開始は,若干おくれが生じているものの,今回,完了期限を令和3年2月末までといたしております。それによって施工期間に配慮しているところでございます。
 しかしながら,施工期間につきましては,新型コロナウイルス感染症のさらなる感染拡大や施工業者等の感染によるリスクなど,不測の事態に応じて対応していかなければならないと考えております。
 したがいまして,今後,事態の変化や状況に応じまして財政部局や国などの関係機関と協議をしながら,適切に事業が執行できるよう対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 わかりましたので,ありがとうございました。
 それともう1点,このことでお聞きしたいんですけれども,どうしてもリフォームというと業者の方が家の中に入ったりということで,どうしても人の出入りがあるわけです。そうなってくると現状やっぱりリフォームを出される方というのは,高齢者の方も多かったりするわけで,感染症対策というのが非常に関心の高いところですし,気になるところだと思います。
 鈴鹿市として,今回の事業を進めていくに当たって,対象となる事業者の方々にどのような感染症対策であるとか,感染症予防対策であるとかを求めていくのか。また,どのような取り組みをされるのかということをお聞きしたいと思います。


○議長(大杉吉包君) 都市整備部長。
○都市整備部長(棚P研一君)
 それでは,コロナウイルス感染症予防対策について,施工業者の方々などにどのような指導を行うのか,また,どのような形で働きかけを考えているのかについて,説明申し上げます。

 本補正予算を御承認いただきました後に速やかに関係団体に対しまして,本事業の具体について説明を行う予定でございます。その折には,施工中の工事現場等における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の措置等につきまして,作業員の手洗いなどの感染予防の徹底に加え,現場における3つの密の回避や消毒液の設置,不特定の者が触れる箇所の消毒及びマスクやフェースシールドの着用など,影響を緩和するための対策をお願いしていきたいと考えております。
 説明は以上でございます。