2020年9月定例会 質疑

1 議案第69号 令和2年度鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)
 (1) 歳出(P.25)第7款 商工費 第1項 商工費 第3目 観光費 観光振興費について
  @ ウィズコロナ時代の「新たな観光スタイル」開拓事業について
   事業主体は。委託であれば委託先の考えについて。
  A 観光冊子作成・発行に係る経費500万円の内訳について
 (2) 歳出(P.27)第9款 消防費 第1項 消防費 第1目 常備消防費 消防管理費
    及び 第4目 災害対策費 防災施設環境整備費について
  @ 防災施設環境整備費の事業内容について
  A 導入予定のWeb会議システムについて
  B 導入予定のノートPCの機種について


○26番(中西大輔君)
 議席26番,無所属,中西大輔です。通告に沿って,議案第69号と議案第70号についてお聞きしたいと思います。
 まず,議案第69号 令和2年度鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)からですが,予算書,25ページ,26ページ,第7款商工費,第1項商工費,第3目観光費,観光振興費について,補正予算総括資料の49ページに説明がありますので,それを参考にお聞きしたいと思いますが,内容については,ウィズコロナ時代に即した観光スタイルの構築に向けた実証事業を展開するとありまして,中身としては,新たな滞在型や体験型の観光商品の創造や既存の観光資源を見直すこと,レジャー総合情報サイトや旅行代理店との連携,将来的なインバウンドにつなげていく取り組みの展開と説明があります。
 鈴鹿市ですと,伊勢型紙や鈴鹿墨を初めとして,滞在型や体験型商品につなげることは考えられるところですし,また,鈴鹿8耐をもう一度,バイクの聖地,夏の聖地としてやるなど磨き直しがあるということを考えると,市内の人的資源を生かして,このような取り組みを進めていくほうがよいと考えるところですが,事業主体の考えはどのようになっているのかお聞きしたいと思います。
 また,このような事業を行う場合,コンサルなどに委託する場合というのもありますが,そのような考えがあるのであれば,その点についての方向性ということもお聞かせいただきたいと思います。
 そして,財源のほうが誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成実証事業助成金というふうになっておりますが,観光庁のホームページでこちらのほうを確認すると,事業採択決定時期が9月上旬以降となっていますので,その点についても説明のほうをお願いします。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 私からは,中西議員の観光振興費のウィズコロナ時代の新たな観光スタイル開拓事業費についての御質疑につきまして,説明申し上げます。

 ウィズコロナ時代の新たな観光スタイル開拓事業についての事業主体と委託先についてでございますが,当該事業につきましては,観光庁が公募する実証事業でございまして,2,000万円を上限に国の負担で実施するもので,実施に当たりましては,事前に取り組み内容をまとめた提案書を提出し,観光庁より9月中旬に採択の連絡があるとお聞きしております。提案が国に採択された場合,事業を実施するものでございますので,採択されなかった場合については,翌年度以降で検討いたしたいというふうに考えております。

 当該事業の提案者は,地方公共団体との連携を必須としつつ,観光振興に取り組む団体や民間企業でもよいとされており,観光協会や旅行会社,交通事業者などと広く連携することが求められております。また,当該事業は,観光イベントや観光資源をより安全で集客力の高いものへと磨き上げることを目的に実施するもので,事業の実施主体は本市で,主な提案内容は,滞在時間の延伸や観光消費額の向上を目指した体験型・滞在型の観光スタイルの構築や本市の地域資源の魅力をまとめて発信できる公式ポータルサイトの構築等となっております。
 委託先につきましては,事業の実現と円滑な推進に向けて,観光振興に取り組む企業や団体などと協働して実証事業を行える事業者を想定しております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。観光庁の募集要項を見ると,この事業自体は令和3年3月7日に最終報告の締め切りとなっていますが,ちょっと延ばしてやるということも答えていただいていたのかなと思いますが,その内容のほう,この短い期間の中でどのように取り組んでいくのか,その考え方をお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 総括資料の1,836万円の経費内訳と計画についてを申し上げますが,内訳といたしまして,調査・分析費用といたしまして580万円を想定しております。それから,商品造成費,これはセミナーの開催等を構築していく費用でございますが,これを190万円,それからホームページ作成とかオンライン決済等のシステム構築等のウエブプラットフォームを作成する費用として956万円,それからテストマーケティング経費として110万円でございます。

 計画の内容につきましては,地元の事業者や関係者に加え,各分野で強みを有する民間事業者と連携いたしまして,鈴鹿市のあらゆる観光コンテンツの強み弱みを把握,分析し,公式ウエブプラットフォームの構築を行い,特産物販売や宿泊・体験型コンテンツの予約をオンライン決済できる機能を持たせ,地域の稼ぐ力の醸成に向けた構築の費用となっております。このような事業を三者でやっていく予定でございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 そこで,この総括資料の中を見ていると,観光冊子作成,発行に係る経費として500万円が計上されているんですけれども,これ,通常の作成からすると若干高いかなというふうに思うんですけれども,この内容について,説明のほうをお願いします。


○議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長兼農業委員会事務局長(岡本隆典君)
 観光冊子の作成,発行に係る経費500万円の内訳についてでございますが,観光冊子の作成費など新たな滞在コンテンツの情報発信やプロモーションに係る費用として500万円を計上しておるところでございまして,観光冊子につきましては,既存の地域資源に加えて,実証事業を通して構築した新たな観光スタイルなど,鈴鹿での過ごし方の提案であるとか地域の魅力をまとめてまいりたいというふうに考えております。
 また,当該事業は,国内居住者を主なターゲットとしながら,将来的にはインバウンドへの活用も期待されるものでございますことから,採択に至った際は,関係者と連携し,国内外に広く本市の地域資源の魅力を発信し,観光振興を図っていこうとするものでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 この冊子のほうなんですけど,高額ですので,相応の反応があるようなことを期待しますし,また市内の人の活用ということをしていただけるというふうに期待して,この質問のほうは終わらせていただきます。

 もう1点のほうをお聞きしたいと思いますが,予算書27ページ,28ページ,第9款消防費,第1項消防費,第1目常備消防費,消防管理費及び第4目災害対策費,防災施設環境整備費の中で,どちらの中にもオンライン会議用の資機材の予算がいろいろ計上されているのですが,関連していますので,あわせてお聞きしたいと思います。
 1つ目に,消防管理費のほうは,実はお話のほうを聞いていまして,消防本部,南分署,北分署,東分署,鈴峰分署にそれぞれオンライン会議をできる体制を整備すると。また,消防本部のほうでは1階と3階,4階にWi−Fiを導入するということもお聞きしたんです。それと比べて,防災施設環境整備費のほうなんですけれども,補正予算総括資料31ページに説明があるわけですが,出先機関からの参集機会を減らすためという説明があったりするんですけれども,これがそもそもどこを指しているのかというのがわかりにくいので,説明のほうをお願いしたいのと,また消防本部は,外も含めて,中も整備されるわけですけれども,鈴鹿市の庁内の部分については,市役所内の各階から災害対策本部に参加できる体制の構築は検討されたのかどうかということをお聞きしたいと思います。


○議長(大杉吉包君) 危機管理部長。
○危機管理部長(山本 浩君)
 それでは,防災施設環境整備費の事業内容の御質疑につきまして説明申し上げます。
 今回,計上いたしました防災施設環境整備費につきましては,鈴鹿市災害対策本部会議の構成員のうち,市本庁舎外の上下水道事業管理者と消防長をウエブ会議において参加できるようにするためのシステムを構築する費用となります。
 災害対策本部会議は,市長が招集し開催するものでありますが,上下水道事業管理者と消防長においては別庁舎であるため参集に時間を要すること,また災害の発生状況によっては,各庁舎で迅速に情報の収集や指揮をとる必要があることから,本システムを利用しようとするものでございます。
 なお,本システムの設置に当たりまして,本庁舎内の構成員につきましては,引き続き常時参集することをといたしております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 1点,お聞きしたいんですけれども,たまにちょっと該当の部屋を使わせていただいていて,あの部屋なんですけど,ウエブ会議をするとハウリングを起こしたりしているんですけれども,そのあたりのところというのはどういうふうに検討されたのか聞かせてください。お願いします。


○議長(大杉吉包君) 危機管理部長。
○危機管理部長(山本 浩君)
 部屋の状況から申し上げますと,密を防ぐということで,広く使うということをまず考えております。
 ハウリングについては,実際,シミュレーションをしまして,現在,そういうことがないようなシステムを,仮ではございますが,シミュレーションもした後で今後導入していくということで考えております。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 それでは,2つ目のところでお聞きしたいんですけれども,共通でウエブ会議のシステムの整備ということが計上されているわけですけれども,ウエブ会議システムというのは共通で行ったほうがいいとは思うんですけれども,今回,別々に予算が計上されていますが,この導入予定となっているウエブ会議システムというのは,消防のほうで行うものと災害対策本部で行うものと,どのような形で検討されているのか。考えとしては,防災施設環境整備費のほうで一括してシステムを計上してもよかったのではないかなと考えるところですので,考え方のほうをお聞きしたいと思います。


○議長(大杉吉包君) 危機管理部長。
○危機管理部長(山本 浩君)
 それでは,導入予定のウエブ会議システムの御質疑につきまして説明申し上げます。
 ウエブ会議システムの導入に当たりましては,各企業から提供されているシステムをデモンストレーションし,使いやすさや,セキュリティー,ランニングコストなどを勘案して導入することとしております。
 また,ウエブ会議のライセンスについてでございますが,防災施設環境整備費では,先ほど来,申し上げておりますが,災害対策本部会議で利用するウエブ会議の費用として,第4目の災害対策費で計上しております。
 また,消防管理費では,平時においては消防本部と各消防署でのウエブ会議としての活用もございますことから,第1目の常備消防費で計上してございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 お聞きしたいところなんですが,システム共通というのは,いろいろウエブ会議のシステムがあって,マイクロソフトチームズであるとか,ズームとか,いろいろあるんですけれども,使い方が微妙に違うんです。そのあたりがある程度共通のものでないと,消防であれ庁内であれ使い勝手が変わってしまうことになると思うんです。そのあたりというのは,予算間で検討されているのかどうか。また,このようなことを検討されるとすれば,どこがコーディネートするのかということをお聞かせいただきたいと思います。


○議長(大杉吉包君) 危機管理部長。
○危機管理部長(山本 浩君)
 再度の御質疑に対しまして説明申し上げます。
 ウエブ会議システムは,災害対策本部用と消防用の使用用途に合った同一のシステムを導入する計画で,システムの導入に当たりましては,消防総務課及び市の情報システムを管理する情報政策課など関係部署で協議の上,導入することとしております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 共通に整備していくということがわかりましたので,ありがとうございます。
 そして,同じく3つ目なんですけど,これ,どちらの予算もノートパソコンの購入予算というのが計上されているわけですけれども,先ほどのシステムと同じで共通の機種を購入する考えなのか,またウエブ会議ということであれば,普通のパソコンではなくて,クロームブックのような形でも可能かなと思うんですけれども,機能面も含めて,どのような検討が行われたのかということをお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 危機管理部長。
○危機管理部長(山本 浩君)
 それでは,導入予定のノートパソコンの機種の御質疑につきまして説明申し上げます。
 ノートパソコンの購入につきましては,ウエブ会議システムに応じた性能及びウエブ会議システム利用をする際,会議室での利用に適した性能を有したパソコンをと考えております。
 なお,パソコンのOS,オペレーティングシステムについては,普段から職員が使いなれているもので,ウエブ会議システムを利用する上でスムーズに行えるものと考えております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 そのような点も共通にして,場所が変わっても使えるように検討のほうをしていただきたいと思います。