2020年12月定例会 質疑

1 議案第93号 令和2年度鈴鹿市一般会計補正予算(第7号)
 (1) 歳出(P.15)第2款 総務費 第1項 総務管理費 第1目 一般管理費
  庁内LAN運用費について 並びに 第2目 人事管理費 職員研修費
  及び 職員厚生費について
  @ それぞれについてLGWANとの関係はどうなっているのか、
    機材などの調達は共通なのか、考え方の説明を
  A 庁内LAN運用費で「サテライトオフィス」とあるがどのような考えか
  B 職員厚生費で「テレワーク等の多様な働き方」とあるが、どのようなことが
    想定されているのか、情報セキュリティの考えはどうなっているのか
 (2) 歳出(P.21)第10款 教育費 第2項 小学校費 第1目 学校管理費
   施設管理費について
  @ 桜島小給食調理室防水工事であるが、今後何年間の防水が可能と考えられているのか
 (3) 歳出(P.23)第10款 教育費 第6項 保健体育費 第2目 学校給食センター費
   管理運営費について
  @ 事業費の内訳はどうなっているのか
  A 厨房機器修繕について,大規模修繕なのか、今後何年程度の運用が可能と
   考えられるのか


○26番(中西大輔君)
 議席26番,無所属,中西大輔です。通告に沿って,議案第93号,令和2年度補正予算(第7号)から,質問のほうをいくつかしたいと思います。

 まず,今回の補正予算の中で,職員のオンライン化に関する予算がいろいろ上がっておりますが,これに関して,補正予算書15ページ,16ページ,第2款総務費,第1項総務管理費,第1目一般管理費,庁内LAN運用費及び第2目人事管理費,職員研修費と職員厚生費について,これらがオンラインを利用した職員の業務改善に関係する予算になっています。このことについて,LGWANとの関係というのがそれぞれどのようになっているのかということをお聞きしたいと思います。
 また,補正予算総括資料を見ると,それぞれ機材やソフトの調達ということがあるのですが,それらの調達は共通で行うことになるのか,またクロームブックなどの検討はあったのかということをお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 政策経営部長。
○政策経営部長(樋口幸人君)
 皆様,おはようございます。
 それでは,中西議員の調達する機材などのLGWANとの関係及び機材の調達についての御質疑につきまして説明を申し上げます。

 自治体が使用するネットワークは,主に行政機関だけが接続するネットワークであるLGWAN,マイナンバーを扱う事務を行う個人番号ネットワーク,広く一般に開放されておりますインターネットの3つがございます。
 本市におきましても,LGWAN接続系,マイナンバー利用事務系,インターネット接続系の3つのネットワークにより運用を行っておりまして,このたびの庁内LAN運用費において調達を予定しておりますノートパソコンにつきましては,主にLGWAN,個人番号系のネットワークに接続して業務を行うことを想定しております。また,職員研修費及び職員厚生費にて調達を予定しておりますノートパソコンにつきましては,それぞれインターネットに接続し,ウエブ環境下での研修やテレワーク等において使用することを想定をいたしております。

 これらのうち,庁内LAN運用費で調達を予定しているパソコンにつきましては,既存の庁内LAN環境に追加するものであり確実に業務を遂行する必要性から,現在,利用しておりますマイクロソフト社の基本ソフトであるウインドウズと,同社のオフィスソフトを使用する仕様にて調達を行いたいと考えております。
 また,職員研修費及び職員厚生費にて調達を予定しているパソコンにつきましても,後ほど小項目3で説明を申し上げます自治体テレワーク推進実証実験事業において求められる仕様がマイクロソフト社のウインドウズを用いたものであることから,同様の仕様による調達を予定しております。
 なお,機器等の調達に当たりましては,必要となる機能の精査はもとより,同一機種の選定や一括調達などにより可能な限りコストの抑制を図ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 クロームブックではなくて,パソコンとオフィスを使うというのは理由がわかりましたので,ありがとうございます。
 次にお聞きしたいのですが,補正予算総括資料の庁内LAN運用費の内容の中に,サテライトオフィスという文言があるんですけど,このまま読むと,いろいろなところに別の事務所を置いてやるというふうなイメージが強いのですが,今回のこの予算の中では,どのような場所で業務を行うということをイメージして使われているのかということの説明をお願いします。


○議長(大杉吉包君) 政策経営部長。
○政策経営部長(樋口幸人君)
 それでは,サテライトオフィスにつきまして説明を申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症に伴い,感染拡大防止や業務継続の必要性から,民間企業を初め,自治体におきましてもテレワークの動きが活発になっているところでございます。
 サテライトオフィスの考え方でございますが,万が一,本市職員が感染し,窓口の一時閉鎖や分散による業務の継続を余儀なくされるような場合には,テレワークの手法の1つとして,窓口機能で使用する機器等を同様のネットワーク環境を有する地区市民センターを初めとする出先の施設に移して職員を配置することにより,窓口業務を継続しようとするものでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 それでは,3点目をお聞きしたいのですが,職員厚生費のほう,こちらは歳出予算見積書の説明を読むと,テレワークなどの多様な働き方ができる環境ということがあるのですが,先ほども少し関係することを答弁の中で答えていただきましたが,どのような環境が想定されているのかということと,また機器を持ち出すことを想定しているのであれば,テレワーク等を行うときの情報セキュリティーの考えというものがどのようになっているのかということをお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 総務部長。
○総務部長(渥美和生君)
 それでは,テレワーク等の多様な働き方及びセキュリティーの考えにつきまして説明申し上げます。

 まず,テレワークとして在宅勤務の対象となる職員ですが,本市におきまして,新型コロナウイルス感染症が拡大した場合や職員がウイルスに感染した場合などには,先ほど政策経営部長が説明申し上げました窓口部門におけるサテライトオフィスの実施だけでなく,窓口対応を必要としない所属におきましては,在宅による勤務に対応可能となるようにするものでございます。
 現在,在宅勤務を実施する際に必要となる各種勤務制度やセキュリティーなど,運用面での課題整理を行っているところですが,職場に出勤する職員を減らすことにより感染拡大を防止することだけでなく,妊娠期の安静を要する職員などのより感染した場合のリスクが高い職員等についても制度を利用できるように考えております。

 次に,情報セキュリティーについてですが,在宅による勤務を行おうとする場合,現状では,市の保有するパソコンに業務データを入れて持ち帰り,オフライン環境で業務を行うことになります。また,在宅で行う業務については,個人情報ファイル等を含まない業務について,主に取り扱うことになろうかと考えております。しかしながら,この方法では行える業務の内容が限定されることや通勤時における盗難のリスクなど,セキュリティー面で十分な注意が必要となります。

 このような中,地方公共団体情報システム機構が,在宅勤務の状況把握と在宅勤務でのLGWAN接続業務の必要性の確認を行うこと等を目的に,高度なセキュリティーに対応した安全なテレワークシステムを無償で提供する自治体テレワーク推進実証実験事業を実施することとなり,本市も参加を予定しています。この実証実験によりまして,有効性の確認ができました場合には,セキュリティー面に対応しつつ,活用可能な業務も広がることから期待しているところでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 今の答弁の中で,どこが主体になるかということがちょっと聞き取りにくかったので,そこだけもう一度お願いします。


○議長(大杉吉包君) 総務部長。
○総務部長(渥美和生君)
 実証実験のことでの主体ということで説明させていただきます。
 地方公共団体情報システム機構,いわゆるJ−LISと言われるところでございますので,よろしくお願いします。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 実証事業ということなので,やりとりをして,よりよいものに,すぐにやっていただくことを期待します。
 それでは,次の論点のほうをお聞きしたいと思います。

 補正予算書21ページ,22ページ,第10款教育費,第2項小学校費,第1目学校管理費,施設管理費について,説明のほうでは桜島小学校給食調理室の屋根について,緊急の防水工事を行うということですが,今後,何年間の防水が可能と考えられているのかということの説明をお願いします。


○議長(大杉吉包君) 教育長。
○教育長(中道公子君)
 それでは,小学校施設管理費,維持修繕費についての御質疑につきまして説明申し上げます。
 桜島小学校給食調理室の屋根防水工事につきまして,今後,何年間の防水が可能かとのことでございますが,一概に申し上げることはできませんが,施工後の保証期間を目安として考えております。部分的な補修や改修を行った場合は,施工者による保証はございませんが,今回は,給食調理室の屋根全体を改修しますことから,引き渡し後10年間は防水工事の施工者により防水機能が保証されます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 池上議員もまた聞かれると思いますので,この質問についてはここまでで。

 次に,補正予算書23ページ,24ページ,第10款教育費,第6項保健体育費,第2目学校給食センター費,管理運営費についてですが,その中でも,ちょっと私,厨房機器のほうに着目してお聞きしたいと思います。
 補正予算総括資料を見ると,経年劣化による厨房機器等の修繕費として411万6,000円が計上されています。設置後,何年経過した機器だったのかということの説明と,整備する内容の詳細と,どちらともあわせてお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 教育長。
○教育長(中道公子君)
 それでは,学校給食センター管理運営費,維持修繕費についての御質疑につきまして説明申し上げます。
 学校給食センターの厨房機器は,学校給食センターが平成20年に運用開始されてから毎年保守点検を実施してまいりましたが,今年度の厨房機器メーカーによる点検結果などから,経年劣化により修繕対応が必要との指摘を受けたことに対応するもので,学校給食業務に支障が生じないようにするため修繕等を行うものでございます。
 主な修繕としましては,食器洗浄機,天吊型消毒保管庫,大型回転がまなど,蒸気により稼働している厨房機器の蒸気漏れに対応する修理及びこれらの機器に接続している蒸気配管の取りかえ,また真空冷却器や大型冷蔵庫など劣化した業務用の厨房機器の部品交換などをあわせて行うものでございます。
 以上でございます。

○26番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 今の内容を聞いていると,かなり大きな修繕なのかなと思いますが,確認でお聞かせいただきたいのですが,今回の修繕というのは,いわゆる大規模な修繕というふうなものと言えるのかどうか。また,今回の整備後,先ほども同様の質問をしましたが,何年程度,運用を考えられるのかということをお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 教育次長。
○教育委員会事務局教育次長(亀井正俊君)
 それでは,学校給食センターの厨房機器等の修繕につきまして,大規模修繕なのか,また今後,何年程度の運用が可能なのかについての御質疑につきまして説明申し上げます。

 今回の厨房機器等の修繕は,大規模修繕として機器を更新するのではなく,経年劣化による部品の取りかえや補修を行うものでございます。この修繕を行うことによりまして,平成20年の運用開始以来,これまで使用できてきましたことを踏まえますと,今後の使用状況にもよりますが,おおむね10年程度,使用可能と考えております。
 なお,学校給食センターの厨房機器や設備は大型の業務用でございまして,建物に固定されていることから,更新につきましては,公共建築物個別施設計画による建物の大規模改修に合わせて実施していく予定でございます。
 以上でございます。