2008年9月定例会 討論

全議案賛成(意見付与)

 議席番号29番,すずか倶楽部の中西大輔です。
 今回提案された議案第50号から議案第68号の19議案について,基本,全議案に対し賛成の立場をとりますが,議案第50号 平成20年度鈴鹿市一般会 計補正予算,議案第51号 鈴鹿市景観づくり条例の制定について,議案第59号 平成19年度鈴鹿市一般会計決算の認定についての3議案について,若干の意見をつけ加えた上での賛成とさせていただきます。

 まず,議案第50号について,先ほど石田議員の討論もありましたが,討論でも出ましたが,鈴西小学校の施設整備費についてですが,歳出,第10款教育費,第2項小学校費,第3目学校建設費での鈴西小学校に対する施設整備費について,意見を述べさせていただきます。
 建物の調査をした上で,新年度予算編成に向け,それまでに改修,もしくはすべて建て直しというふうな方向性を行うということですが,一日も早い判断を求めるところです。
 また,この判断の際にですが,何よりも,やっぱり対象となる建物が子供たちの学びと育ちの場であることはもちろんのこと,工事の進捗状況などが子供たちにとって重要な卒業式などのあり方にも影響することから,改修にせよ,全部改築にせよ,工事の完了に向けて,誠実かつ迅速に対応していくためにも,工事完 了の目標期日を明確に設定した上で行っていただくことを求めます。

 次に,議案第51号について,私が質疑の際,確認した項目に関して言わせていただきますと,まず,第2条の条項に,市民など,市民及び事業者を言うについて,市民は法人,NPO,ボランティア,地域の団体など包括した概念であり,事業者は市民以外,市外の事業主体を指した概念であるということについては,一定の理解をできるところです。
 しかし,今後,鈴鹿市が住民自治を推進していくということであれば,行政内部で市民についての共通認識を形成するべきであり,行政における市民の考え方が,位置づけがそれぞれの部課の部や課によって使われる場面によって,都合よく解釈されることがないようにするべきです。
 よって,景観条例が実際に適用される場合についても,今後も継続して市民の位置づけに関しては関係部局間での情報共有と意見交換を行うことを求めます。
 次いで,第8条の2における公表の方法についてですが,市役所構内での掲示板での掲示について了解しました。また,そのほかの方法については,紙媒体と しての広報すずかや,映像媒体としての市ホームページやケーブルネット鈴鹿など,さまざまなメディアの利用だけでなく,地区市民センターや公民館など,公的施設の利用についても,今後,公表の場として検討する中に組み入れていただくことを求めます。
 そして,第12条の鈴鹿市景観審議会に関する条項2と3について,質疑,答弁で,鈴鹿市都市計画審議会委員を中心にするとの回答については,理解できるところです。委員会での議論,意見をもとに運営していただくことを求めます。
 しかしながら,市民委員の規定がないことに関し,都市計画審議会委員に市民委員が含まれているからであるとか,学識経験者に含まれるからという考え方は,第2条の条項2について,先ほど指摘したように,場面によって都合よく,市民を解釈するということに陥ってしまうと考えられるところですから,市民の位置づけに関し,改めて関係部局間での情報共有と意見交換を行うことを求めます。 あわせて,条例の施行と同時に,制定の鈴鹿市景観規則において,審議会委員の構成についての規定を明記することを求めます。
 また,市民委員については,昨年改正された審議会等の設置及び見直しに関する要綱の第2条の2において,「審議会等の構成委員中,公募委員の参画に努めること」との一文がありますから,それを尊重するべきです。
 関連して,景観計画策定委員会において,想定されるメンバーを明確にした上での設置を求めます。行政サイドの考える市民をもって市民参画を実現すると考 えるのではなく,多様な意見を取り入れるという面からも,公募市民枠を設定し,市民参画の場をつくるところを求めるところです。そのことについて,パブ リックコメントなどを実施することをもって,市民参画が達成されると考えるとすれば,その考え方は,行政中心的であり,市民と協働でのまちづくりという観 点から問題があると考えますから,行政の意識変革を求めるところです。
 審議会等の設置及び見直しに関する要綱の趣旨である「市民参加による公正で透明,簡素で効率的な行政を推進するため」という一文にもあるように,鈴鹿市 景観づくり条例における鈴鹿市景観審議会において,この要綱の内容を尊重することを求めると同時に,市民についての定議を関連部局と意見交換及び情報共有 をした上で行うことを求めます。

 議案第59号 平成19年度鈴鹿市一般会計決算の認定についてですが,歳出,第2款,第1項総務管理費,第7目企画費における鈴鹿医療科学大学薬学部設置費補助について,意見を述べさせていただきます。
 鈴鹿医療科学大学薬学部設置補助については,年間3億円,総額9億円近くになり,それは三重県からの補助を上回ることは,担当課でも了解のことと思いま すが,それにもかかわらず,鈴鹿市行政が積極的にそれを活用するという形で動くという姿勢がほとんど見られていないことは残念なところです。
 そこで,決算の認定に当たり,また,来年度予算への計上も念頭に置きつつ,鈴鹿医療科学大学薬学部設置費補助の支出に当たって,県全体として割り当てら れている同大学薬学部への10人の推薦枠がありますが,それに対して,そのうち数名を,2人から3人でも結構ですから,鈴鹿市在住の高校生などを対象とし た鈴鹿市民枠と明確にすることを鈴鹿市が大学側と交渉し,実現することを求めます
 以上をもって,私の討論を終了させていただきます。
 議員の皆様,御賛同をよろしくお願いします。