2009年 12月定例会 討論

全議案賛成(意見付与)

 私は,今回,上程されております議案第78号 鈴鹿市一般会計補正予算(第3号)から,議案第111号 指定管理者の指定についての全議案について,賛成の立場をとりますが,若干の意見を添えさせていただきたいと思います。

 まず,議案第78号 鈴鹿市一般会計補正予算(第3号)について,質疑でありましたように,生活保護費,先ほどから何度か出ていますが,こちらの方で5億426万5,000円が計上,また,障害者自立支援費で3億7,600万円が計上されてるということで,非常にこの市民の生活に対する課題というのが大きくなっているということが伝わってきます。 しかしながら,その一方で,総務管理費,人事管理費中の退職手当においては,3名の勧奨退職で,1億1,645万4,117円が見込まれているということは,現在の社会情勢を見て,やはり非常に考えるべき点が多いと思います。
 この点については,何度か私も討論等で発言させていただいておりますが,来年度においても,経済情勢が好転するとは考えにくい現在,市民税の大幅減収も 避けられない,また,福祉部門での増大は免れないことと考えますから,今後の予算策定の際に,以前にも提言させていただきましたが,退職手当の分割支給な どを検討するよう強く求めることで,今補正予算について賛成させていただきたいと思います。

 また,生活保護総務費の4,923万6,000円の増額補正について,4月から正規職員で4名,嘱託職員で4名,臨時職員で1名の増員図って,なお,時間外労働が多いという状態ですね。この点について,年当初できちっと,やはりそのあたりを,想定をもう少しきちんとしていればと思うところですが,今後, 職員の心理的なストレス軽減も考慮に入れながら,人事配置についても,さらなる改善を求めるところです。

 指定管理者の指定に関する議案第93号から第111号について,何度か,この討論でも議論がありますが,その中でも,特に第95号 石垣池公園野球場に関する指定管理,第98号 鈴鹿市西部体育館,第99号 鈴鹿市農村環境改善センターに附属する鈴鹿市立西部野球場,鈴鹿市立西部テニスコートのこの3件の議案につきまして,これも何度も話題に出てますが,同じ財団法人鈴鹿市事業管理公社,NPO法人鈴鹿市体育協会,三幸株式会社の3社で構成されるグルー プで,グループが指定管理者に選定されていますが,これまで指定管理者で,事業管理公社主体で指定管理が行っていた施設であることに加え,何度も指摘があ りますが,三幸株式会社につきましては,鈴鹿市立体育館でも,現在ほかの事業者とグループで指定管理を行っているなど,問題点,疑問点というのは非常にありますが,選定委員会でも,その点については,どのように分担するのか,責任の所在はどうなるのかという指摘がありましたが,市長及び選定委員会の判断ですね,選定委員会の中では,鈴鹿市のいろいろな市民活動,その他にかかわる大学教授の方も入っておりますので,その方々の判断を今回は尊重させていただく 形で賛成をさせていただきたいと思います。
 その点について,指定管理について,やはり根本的に鈴鹿市自体が問題になっているのは,コストカットの面でしか物事を考えていないということが,今回の指定管理の選定についても明らかになってきていると思います。どのような基本構想のもとで,それぞれの施設が運用されるべきか,どのように管理されるべきであるか,そのような点を考えなければいけない
 選定委員会の中で出ていますが,競争原理が働かないからということになっているんですけれども,今,同じく選定委員会の指摘の中で,今のままでいけば,修繕費なども含めれば,さほどうまみのあることではないということが指摘されているわけです。
 このようなことを考えると,根本的に指定管理の方向には問題がある。ですから,もし,これが基本構想をきちっとした上であれば,東京などの図書館などの運営でもそうですが,複数の施設を運営管理するという方向で,逆に本当の意味で,よりよいサービス等の競争が働き得る可能性もあると考えます。
 しかしながら,それが,じゃ,それがすべて正しいかと言えば,そういうわけではなくて,そのようなことであれば,まず,先ほど杉本議員の討論にもありま したが,まず,行政で,自分たちで,まずできないかということを真剣に,やはり議論をしなければいけない,指定管理というふうな仕組みを,それをもって行政改革が進んだというふうにやって賛成するという低い次元の話ではなくて,本当に職員主体でも,同じようなサービスができないか,その点を議論するべきだと思います。  そういう意味を含めまして,今議案には賛成しますが,2年後には鈴鹿市立体育館の選定についての話もありますので,過程を見守っていきたいと思っております。
 この選定についてはともかく,指摘されてるより不透明な意思形成過程ということが鈴鹿市の非常に問題のある,水谷議員の言葉をかりれば,風土ということで,その点が変わらなければいけない,そのことを現に行政執行部の方々には意識をしていただきたいと思います。
 以上のことをつけ加えて,12月議会での今回,全議案について,賛成の立場をとらせていただきます。
 御理解,よろしくお願いします。