2011年 6月定例会 討論

1議案反対、残り賛成

 私は,今定例会に提出されました議案につきまして,議案第33号について反対の立場をとり,それ以外の議案については賛成の立場をとらせていただきます。

 議案第33号につきまして,ちょっと話に入る前に,やはり新体制,市長も含めて新体制となりました。よく車の両輪と議会と首長の関係,行政の関係が言われますが,車の両輪ではなく,バイクで考えたほうがいいと考えます。
 市長は,御自分のマニフェストであったり,いろいろその政策の方向であったり,それを推進していくエンジンとして,後輪として動いている。では,議会は どうか。議会は,前輪です。バイクはブレーキ,前輪が主になります。また,方向をつけるのも前輪です。正しい方向に導いていく前輪がきちっとブレーキを働 かせなければ,また方向についても,きちっと考えなければどうなるか,バイクは転倒します。その立場,また考えのところから,今回の討論のほうにも参加さ せていただきます。

 議案第33号について,賛成討論,反対討論とどちらも出ました。その討論をお聞きしていて,森田議員の賛成と反対討論に対して,石田議員の賛成討論ございましたが,非常に矛盾している。森田議員は,給食センター設置ではなく,地産地消の推進,また安全・安心,いろいろなことを考えれば自校方式がいいのではないか,またコストが下がるのではないかという論調で話されております。
 しかしながら,石田議員は,とにかく自校方式は,もう前期で議論は終わっている,とにかくセンターで推進しなければいけない,ここのところが非常にかみ合ってない。同じような賛成であるにもかかわらず,議論がなされていないため,かみ合ってないということが非常に露呈されているところであると考えます。 つまり,議会の中で十分な議論が行われていない。そのような状況の中で,センターにかかわる予算について決断していくというのは,拙速過ぎるのではないかと考えます。

 つまり,33号において,論点となっております歳出,第10款教育費,第6項保健体育費,4目給食センター費における,学校給食センター施設整備費に係 る不動産鑑定料89万4,000円については,やはり議会として,改めて熟議に付するべき課題であって,今回は見送るべきというふうに判断,私はいたしま した。
 ですから,修正議案のほうも提出させていただいて,議案のほうの審議のほうも,皆さんにお諮りしたわけですが,その点についても,どのように賛成してい くのか,この修正議案に対してどのように考えられるのかということについても,十分な議論が見えなかったことは非常に残念なところでございます。
 ともかく,約27億円以上かかってくるというセンター建設について,果たして本当に森田議員の言うように,これよりもコストが下がる,コストが低くなる であろう自校方式を検討しないまま進むことがいいのか,現役世代が決定しなければいけないということはありますが,現役世代が決定すれば,するのであれば あるこそ,本当に次の世代に対してコストがかからない,低くなっていくことを議会が検討しなければ,議会の責任がそこで認められない。議会の責任が実行さ れない。そこのところが今回の議会の中でも重要ではないかと考えます。

 給食の実現については多様な意見があると思います。全く違う方も,全く賛成の方もいらっしゃれば,いろいろの形,ランチサービスの方式につきましても, ランチサービスは,だめだというふうないろいろな意見もございますが,約500食ずつ個別でつくれば,民間もだめだという意見もありますが,民間のところ で提供できる形があるのではないか,そのような検討もできる。そのようなことも踏まえて,多様な議論を入れていかなければ,本当に議決するに当たって,これからの子供たちのためにとっても,よくならないのではないかということをやはり議会で十分に議論をするべきです。
 大震災の影響につきましても,地震があったからセンター方式,給食があることがよかったというふうな意見もよくわかります。であればこそ,森田議員も おっしゃってましたが,意見にありましたが,センター方式でやれば,そこが大きな被災をすれば,当然機能は失われるわけですから,リスク分散を考えれば自校方式,もしくはほかの方式も検討していく,そのことが必要になってくる,そのことは間違いないはずです。
 その点について議論をしないまま,また方向もつけないまま,センター方式だけ認める用地調査,不動産鑑定料ということであるから,いいから,それだけで認めてしまうというのは,果たして本当に議会として,市民の皆さんに対して責任のある議論を行っているかどうか,非常に疑問のあるところであります。

 ともかく,鈴鹿市については,これからも中学校の建設,また改修の必要な小学校の体育館,つり天井型の天井がまだ残っているなどの課題があります。今定 例会の補正予算では,海岸線の同報無線についても見送られ,これからどのようになっていくかわからない,そのようなさまざまな政策課題についても,取り組みがどのように行われていくかということが全く見えない中で,今回の給食センター建設予定地に対する不動産鑑定,拙速にこれを本議会で,今定例会で認める要素は,見当たらないと私は判断し,議案第33号については,この不動産鑑定料以外の予算については理解をしまして賛成をするものですが,この不動産鑑定料があることによって,第33号については,全体として反対という立場をとることをさせていただきます。
 その他の議案につきましては,賛成の立場をとらせていただきます。
 皆様の御賛同をどうぞよろしくお願いします。