2013年 9月定例会 討論

全議案賛成(意見付与)

 私は,今回提出された全議案について,賛成の立場で討論をさせていただきます。

 今,石田議員から,議案第57号 鈴鹿市一般会計決算の認定について,反対意見が出ておりましたが,介護保険の保険料を上がるのを抑えるために,一般会 計からの繰り入れをするべきである。また,国保会計のほうにも繰り入れをするべきであるという御意見ありましたが,そもそもが,やはり税の公平性から考え て,その点については,より慎重に考えなければいけない部分ではないかと考えます。
 また,補助金のあり方につきましても,全ての人に対応するべきだということでありますが,それを言ってしまうと,やはり全員,市民全体の公平性ということがありますので,石田議員の討論については,賛同しかねるというふうに,私は思います。
 また,るる鈴鹿市行政,市長以下行政に対して,市民を守るということで,御意見を述べられたわけですけれども,お聞きしていて,その意見というのは,半分ぐらいは,本来はチェック機能を持つ議会に対して向けられる話ではないかなというふうに感じたところです。
 その点については,一つの意見として,一方的に行政にいうことではなくて,やはり私たち議会がチェック機能としての意思をきっちり持たなければいけない,そのように感じたところです。

 それでは,私の賛成に関する幾つか意見を述べさせていただきます。
 まず,議案第46号 鈴鹿市子ども・子育て会議条例の制定と,補正予算43号に関連部分があります。子ども・子育て支援事業計画を策定のための予算が計上されておりますが,質疑でもいろいろ述べさせていただきましたが,やはり会議の委員構成について,これまでの形ではなくて,男女の人数比は意識していた だきたい。また,子ども・子育てということですので,年齢について,鈴鹿市の市民参画の会議は,高齢者の方が結構多い場合があるんですけれども,やはり年齢を考えて,子育て世代が積極的に入るということを意識していただきたいというふうになっております。
 また,委員の名簿を見ましたが,やはり子育てに関しては,父子家庭であるとか,いろいろな難しい状況があります。それについて,委員だけでカバーできるものではなくて,情報をきちっと広く聞いて,そこから会議を推進していただきたいというふうに考えます。
 また,よくあることですが,事業計画を策定する際に,行政側がひな形を作成して,それに基づいて進めるという場合がよく見かけられますが,やはりこの会 議,自治の問題ですから,参加の委員の方々の意見をもって計画をまとめていく,非常に大変な作業ですが,それに取り組んでいただきたいというふうに思います。

 次に,地方税法の改正に伴う議案第47,48,49,51,52号についてですが,先ほどもありましたように,延滞金の負担を軽減するという意味で,税改正の条例はいいんですけれども,必要なことは何か。やはり,この地方税法の改正について,言葉の文言だけでは,何かよくわからない。やはり議案提案の際 に,その際に,議会だけではなくて,市民の方々にもわかりやすい資料を提出する形でやっていただくほうがいいのではないかということを,賛成に当たっては 意見を述べさせていただきます。

 次に,議案第43号 平成25年度鈴鹿市補正予算(第2号)についてですが,これの中で,新名神スマートインター整備関連事業費がありまして,この内容が平成27年に策定する計画に対して,基礎資料を作成するというものになっています。委員会での説明を聞いていますと,やはり事案自体がそれほど一般的なものではないので,全国的なところから見ないといけない。その部分では,コンサルを活用しなければいけないということは報告されましたが,一方で,行政側としても,基礎資料作成の際に,行政職員を送り込んで,一緒につくっていくというこ とを明確に答弁があったことは,これは当然,技術職の職員さんたちのスキルアップにもつながりますし,今後,鈴鹿市の職員の方々がそのような計画を策定に 対して,コンサルに丸投げでしていかないということも,一つのひな形になったということで,非常に高く評価させていただきたいと思います。それで賛成をさ せていただきます。

 43号,別のところで,学校図書館学習情報センター機能強化支援事業費がありますが,市民の方から,御厚意で寄附をいただいて,学校のほうに百科事典であるとか,図鑑を配備していくという内容です。
 この内容についても,そのいただいたもの,そのように学校現場の教育に活用していくことは非常に必要なことで,これは評価したいのですが,ただ,寄附を いただいた方の厚意から考えれば,鈴鹿市は応分の教育に対する予算を,次年度以降きちっとそこに配置していくということが必要,教育予算の拡充ということでは,必要になってくるというふうに考えますので,それは意見としてつけ加えさせていただきます。

 次に,議案第57号 鈴鹿市一般会計決算の認定についてですが,1点だけ意見を述べさせていただきたいのですが,この中で,C−BUSに関して,歳入歳 出ともに項目出てきますが,まず,歳入のほうで見ると,県の補助金が前年度に対して減額をされている。これに対しては,行政側の委員会での質疑に対する答 弁では,県のほうに市長と知事の対談があるなら,その場を通じて要望をかけたいというふうな報告がありましたが,県の財政も考えれば,当然,要望したとこ ろで,厳しい財政の中で,なかなか同等に戻るということは考えにくい。よくて現状維持,悪ければ,ちょっとできませんと言われる可能性が高い部分になって いる。その前提で物事を考えていかないといけないということですね。
 その状況の中で,実際問題,歳入のほうと歳出のほうと差し引きすると,約8,600万円,一般会計のほうから,このC−BUSの運行に対しては,お金が出されていると。南部路線と西部路線を比較した際に,いわゆる鈴鹿市の西部に,西部路線は収益率が約40%ということで,こちらのほうは全般的に考えて,妥当な部分で推移しておりますが,やはり南部路線について,まだそれほど大きな改善は見えてないという現状があります。
 そのような入りと出の比較をした際に,鈴鹿市としては,現状考えているのは,行財政改革の中で,まず受益者負担の見直しをしていきたいという答弁があり ました。受益者負担の見直しということも,それは必要なことでありますが,このような受益者負担を増大させるということを,市民の方々に言うのであれば, 行政としてするべきことは,まず運行事業費について,その妥当性をきちっと検討しなければいけない。ですから,まずは委託のあり方について,真摯に取り組 んで,その改善にも取り組むべきだということを述べさせていただきたいと思います。
 また,意見をいろいろ聞いておりまして,話のやりとりを聞いておりまして,公共交通については,今後,鈴鹿市は基本的には廃止路線に対する代替という考え方で進めているわけですけれども,今後,免許返納等いろいろな要素を考えれば,公共交通のニーズは福祉ニーズであるとか,また都市のあり方について,非常に重要になってくるということは,これまで鈴鹿市としては,産業振興部の所管として進めてきたわけですが,公共交通のあり方,また担当部署については, 根本的に改善するべきではないかということを意見させていただきます。

 全体でですが,今回の決算審議等,傍聴もいろいろさせていただいて,非常に気になった点ですが,行政側の出してくる資料が少ないということが,まずあります。また,用意されている答弁に対しても,スムーズに答えられていないという場面もいろいろ見かけたわけですが,この点については,行政側の説明責任等 も含めて,改善するべきではないかというふうに考えます。
 その詳しい資料がなければ,精緻な審査ができないわけで,その資料が出てないことで,まず審査が深まるのが,時間がかかってしまうというのが,今の議会 の一つの課題ではないかと思いますので,行政側につきましては,予算決算等については,事項別明細を早期に開示する。また,決算の認定に当たっては,事務事業評価シートが,今,決算の後,出てくるわけですけれども,これについても,早く提出をしていくなどの改善を求めたいというふうに提言させていただきま す。
 議会の皆様につきましては,この決算審議というのが,今後,事業の仕分け等,重要な位置づけになってくると考えますので,ぜひ賛同していただきたいと思います。
 以上で,私の討論を終わらせていただきます。