2014年6月定例会 討論

1議案反対、残り賛成

議席24番,中西大輔です。
 私も,今回提出されています議案のうち,議案第29号 鈴鹿市税条例等の一部改正について反対とし,そのほかの議案については賛成の立場をとらせていただきます。

 先ほど森川議員の討論にもありましたが,今回の税条例の改正によって,地方法人税のほうが創設されまして,鈴鹿市の自主財源である法人市民税の中から,2年後には約2億3,000万円国庫に入り,その国庫に入った分が国のほうから地方交付税として各地方に分配されてくるという形のものになっておりますが,この2億3,000万円,本来であれば,鈴鹿市が私たち自身でどのようなお金の使い方をするかということが決められるものですが,今回の質疑の中でもありましたが,この2億3,000万円,国のほうに入ったものがどのような形で地方に返ってくるかということが不透明であるということがあります。このような地方交付税として戻ってくる場合にも,国のほうがその戻しに対して何らかの条件をつけた形で返すということを設定した場合,それは私たちがこの町で集めた税金が,私たちの意思とは違うところで配分されてくるということになってくるのではないか,その点について非常に危惧を覚えております。
 また,このように,先ほど言いましたが,国の影響を大きく受けるということは,やはり今,地方分権の時代に入ってきて,それぞれの自治体の自主性が求められている中で,やはり大きな課題であると考えます。
 趣旨にあります都市と地方間の税源の偏在の解消ということについては,それについては一定の理解をします。やはり都市部に対して,人口であったり,いろいろなもの,人,物,金が集中している状況というのは,何らかの形で改善されなければいけないものではあると考えますが,今後,このような状況に対して,地方から集めたお金を地方に配分するという形をとるということは,やはりさらなる課題を生むのではないかというふうに考えます。
 また,この税条例の一部改正の中に,先ほどもありましたが,バイクのことについてありますが,車に関しては平成27年度から買いかえに対して新税率が適用されるということですが,バイクに関しては一律で平成27年から適用されるという形,またそれについても,まだどのように変わっていくかということがわからない中で,鈴鹿市としてバイクの税額の改正を行うということが妥当かということに対しては疑問があります。
 ですので,議案第29号 鈴鹿市税条例等の一部改正について,一つは国に対しての説明責任を求める観点から,一つはバイク等の税制のあり方について,この町で考えるため,今定例会では反対の立場をとらせていただきたいと思います。

 賛成の議案についても若干意見を申し上げますが,議案第31号,駐輪場の設置条例についてですが,こちらのほうも先ほどの討論,また説明等々,委員会の状況を聞いておりましても,市のほうがきちんと議会の意見であるとか,また市民の意見を聞いて,この条例のほう,10時半ということですが,試行的に夜中12時までの取り組みも行うということが見えてきておりますので,その点をきちんと実行していただくということが前提となりますが,していただけると考えますので,賛成とさせていただきます。

 議案第32号,消防デジタル無線の設置についてですが,こちらのほうは,基本的には消防車等の配車等に関するデジタル無線ということですが,やはり今後,大規模な災害が起こった際に,このような無線がそれぞれの情報がよりスムーズにいくような取り組みを消防のほうに期待しまして,賛成とさせていただきます。

 以上で,私の討論とさせていただきます。よろしくお願いいたします。