2021年 7月臨時議会 討論

「議案43,44に賛成」

 議席17,市民の声,中西大輔です。
 会派のほうで意見を共有した上で,討論のほうに臨ませていただいております。
 私は,7月臨時議会に提案された議案第43号と第44号に賛成し,意見を述べます。

 議案第43号,補正予算(第5号)について,国の臨時交付金を活用することについては理解するところです。
 ただし,今回の内容の中では,インターネット利用を前提にする事業が多く,その利用料分についても今回の中では臨時交付金で賄われているものがありますが,次年度以降,それらは固定費として一般財源のほうから供出しないといけなくなる,負担が増えるということになりますから,料金以外の収入を増やす検討を行っていただくことを期待するところです。

 その中にある公共施設予約システムの整備についてですが,今回,臨時交付金の活用と時間的な余裕から,文化振興課が主管となり,事業を行うということには一定の理解をするところですが,本来この事業は,公共施設の適正な運用の課題であり,公民連携の部分でも重要であること,また,全ての施設が入っていないことを勘案すると,事業実施に当たって公共施設マネジメントの観点から,所管部署の検討を進めていただくことや利用できる施設について,市民の視点に立った運用など,事業の精査を行っていただくことを期待します。委託先の選定に当たっては,その手順を透明にし,議会とのコミュニケーションも尊重していただくことを期待するところです。

 男女共同参画センター費や高齢者フレイル予防対策事業費で,チラシやパンフレットを作成して配布するという予算が計上されています。このような事業について,配布で終わるのではなく,例えばQRコードなどを配置して,サイトへのアクセスを検証したり,県も含めたいろいろな各商談窓口への実際の実績の問合せ件数なども調査していただいて,効果の検証に取り組んでいただくことを期待します。

 地産地消推進事業費と地域資源活用支援事業費で,市内の事業者の方々のインターネット販売を支援する目的でフォトグラファーやコピーライターの利用を考えることは,適切な支援かと考えるところですが,ただし,認定農業者の方のホームページ上の記載が,トップページからかなり深く入っていかないと分かりにくいところにあったりしますので,市ホームページの分かりやすいところにそのようなものを配置していただくことを期待します。

 特産物振興費で,事業として家庭菜園体験として,おうち農園というものがあります。この中,プランターの配付が考えられておりますが,現在,プラスチックに関しては,海洋汚染の問題,マイクロプラスチックの課題もありますので,実施に当たっては,自然に返る素材を採用していただくということを期待します。

 以上,事業実施だけでなく,国の臨時交付金とはいえ,原資は税につながるところですから,事業効果の検証にも十分意識して取り組んでいただくことを期待して,賛成とします。皆さんの御理解をよろしくお願いいたします。