2022年 12月臨時議会 討論 「全議案に賛成」 議席17,市民の声,中西大輔です。 全議案に賛成し,以下,若干意見を述べさせていただきます。 議案第60号 令和4年度鈴鹿市一般会計補正予算(第7号)について,補正内容のほとんどについては,社会情勢の変化による原油価格高騰と物価高騰の影響によりやむを得ないもので,そのほかについては,河曲小学校屋内運動場の整備に関するものや老人福祉施設整備費補助,子どものための教育・保育給付事業費への補助,幼稚園型一時預かり事業に対する補助,保護世帯の増加に伴う自立支援事業費の増額,コロナ感染による救急搬送に対応するための資機材補充など,必要なところへの配分と考え,妥当なものと判断します。 一方で,気になる点として,2つの給食センターと1校の自校調理室の厨房機器関連の緊急対応の維持修繕費の計上があります。このことについてですが,今後,躯体としての施設だけではなく,附随する厨房機器や設備類のマネジメントについても見える化に取り組まれることを期待するところです。 電気料金に関してですが,審議の中で,電力会社の変更による増額がありました。このことから,調達の在り方や節電対策などについても,現状,担当課,施設担当ごとの取組となっておりますが,やはりコスト削減や効率化などについて,横断的かつ集中的に検討されることを期待するところです。 次に,議案第65号 鈴鹿市職員給与条例等の一部改正についてですが,今回の条例改正により,一般職で約8,000万円,フルタイム会計年度任用職員などで約2,000万円の人件費増となります。いろいろな事業が財源不足を理由に進んでいない中で,経常経費の増加となるこの金額は厳しい論点と考えました。 改正内容のうち,行政職給料表の改定により,おおむね30代半ば以下の職員で平均30.3歳で,対象が607人,月額200円から400円,平均して0.3%の給与アップの内容と,初任給において,大卒で3,000円,高卒で4,000円の増額改定となることは,若い世代の待遇改善につながるものであり,その部分を尊重する判断を行いました。 このことに関して,議案質疑への答弁では,増加する金額についてですが,本年5月に行われた期末手当の0.15か月分減額による約1.6億円と差引きで,それ以前よりも人件費は減少するとの説明がありました。ただし,減少しているとはいえ,やはり今回の改定は義務的経費,経常的経費の増加を意味するものであり,難しいと言い続けられる鈴鹿市の財政運営を考えると,人件費を精査し,見直す必要が高くなったと指摘したいところです。 その点について,改正内容において勤勉手当の改定があります。一般職員で0.1か月,再任用職員と任期付職員で0.05か月の増額となるものですが,この手当の算定に当たっては,一般職員について,勤勉手当基礎額に扶養手当の月額と地域手当の月額合計,それに100分の105を掛けることとなっています。この中に含まれる地域手当について,意見を述べたいと思います。 一般質問のほうでも取り上げさせていただきましたが,地域手当は国家公務員の地域間格差を埋める制度で支給割合が設定されております。準拠するという形で,鈴鹿市は12%,四日市市は10%,津市,桑名市,亀山市は6%,名張市と伊賀市は3%,それ以外の県内他市においては規定されていないところがあります。その手当がなしの場合や若干料が出ているところもあったりします。また,鈴鹿市内在勤の公立小中学校の教員の方々につきましては,三重県の地域手当が適用され,4.7%となっております。この地域手当において,地域間の均衡を図るためという説明がありましたが,市の現状と他市比較を行い,客観的に妥当と考えられる割合に見直すことが必要になってきたのではないかと指摘させていただきます。 一般質問で取り上げましたが,仮に津市と同等と考えれば,1か月約3,000万円の歳出抑制になることを改めて指摘させていただき,今後の取組に期待するという形で賛成とします。 議案第67号から議案第76号までの指定管理者の指定について,委員長報告にもありましたが,今回の指定管理案件について,応札団体が1団体という案件があることについてですが,公民連携としての意義は,指定管理者制度として考えられるものの,1社応札ではやはり評価点数の妥当性であったり,それを比較した上での検討ができないこと,また複数事業者の提案による事業内容の向上などについて,競争のない状態が停滞を招くことはないかというところが今後の懸念点ということを指摘させていただきます。 また,4つのコミュニティセンターについてですが5年と長期の指定管理期間となっております。鈴鹿市の地域政策の中での整理と,公共施設としては総量の見直しもある中で,公共施設個別施設計画は令和6年に改定予定となっておりますが,期間内に重要な議論が行われることとなっておりますので,その点について,関係部局で横断的に取り組む必要があるということを指摘させていただき,今後の取組に期待させていただきます。 以上をもって,賛成討論とさせていただきます。 そのほかの議案については,特段,意見なく賛成とさせていただきます。 議員各位の御賛同をよろしくお願いします。 |