2023年 12月臨時議会 討論 「議案98号補正予算に反対(人件費関係)」※議案88号にも反対 議席25番、中西大輔です。 私も、藤井議員と同じ部分です。議案第98号 令和5年度鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)の人件費遡及部分がどうしても納得できず、反対の立場をとらせていただきます。 まずもって、本来、議案第88号の成立がなければ、この予算のほうも成り立たないものが先に採決になっていることに少し違和感のあるところです。 また、議案第98号提出に当たって、全ての予算決算分科会、また全体会のものが消えてしまっているということも違和感のあるところを述べさせていただきます。 私は、財源部分について、皆さんに意見を述べたいと思います。 議案質疑のほうで、財源について問いました。今回の補正予算、こちらのほうは総務省の事務連絡のほうで、改定による経費の一部を地方交付税で措置するということが出ているということです。これ、あくまで一部です。全体ではありません。 また、この補正予算成立後、議案第88号の成立をもって、これから人件費について改定されるわけですが、特定の財源がある場合を除いて、一般財源で対応するという考えが示されています。つまり、赤字の地方債と言われる臨時財政対策債の発行や一般財源の政策的な余力部分から支出する必要が出てくることが考えられるということです。 私たち議員は、道路をはじめとした道路の新設や改修、また学校をはじめとした公共施設の改修、そのほか給食や子ども医療費など、いろいろな市民要望に対して意見を申し述べています。いろいろなことを申し述べる際に、財政が厳しく予算がないと言われる鈴鹿市で、果たして義務的経費となる人件費の増加を安易に是認してよいのか、ここはしっかり考えなければいけないのではないでしょうか。 予算決算委員会のここの議事録に残っていませんが、討論を行いましたが、その際、数字のほうの間違いがありましたので、修正した上で、今回の討論とさせていただきます。 議案第98号の給与改定に関する補正部分は、令和5年4月に遡って適用されることによる人件費の1億7,542万6,000円です。財源は、一般財源と説明されています。 それに対する歳入における一般財源ですが、市税の2億8,500万円と繰入金の2億7,405万4,000円です。 一方、歳出における一般財源の充当分を抜き出すと、そもそも主要な施策として、子どものための教育・給付事業費、生活保護関連費、障害児通所支援事業費、子ども医療費、一人親家庭医療費など、この辺りでかなりの部分を占めておりますが、総額で3億2,662万8,000円となります。市税からそれを差し引くと、4,162万8,000円マイナスとなります。 その金額と過年度返還金5,700万円に対して繰入金を充当することはやむを得ないものと考え、繰入金からそれらを差し引くと1億7,542万6,000円となり、人件費の補正額と同じになります。 このように考えると、考え方はいろいろあるでしょうが、各事業に市税の増収分と財政調整基金繰入金とを区分けして充当しているものではないとする行政側の説明に私は納得できません。 市民の皆さんに必要な予算に、市の貯金である財政調整基金から財源を充当することには異論はありません。しかし、厳しい財政という言葉が様々な場面で用いられる鈴鹿市で、人件費の遡及部分について、財政調整基金を取り崩して財源が充てられることに私は理解と納得はできません。 人件費に対して財政調整基金から繰入れを行うのであれば、まず、先ほど申しましたが、給食費や医療費など、子供関連施策や学校をはじめとした公共施設の改修、道路などインフラの整備や修繕など、市民の皆さんの要望を実現するための財源とするべきではないでしょうか。そのための財源確保よりも遡って人件費増額に適用することを選択している補正予算第5号に反対するものです。 議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。 |