2008年12月定例会 質疑

1 議案第74号 平成20年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号)
(1) 歳出(P.17) 第2款 総務費 第1項 総務管理費 第2目 人事管理費 退職手当について 及び 歳入(P.15) 第18款 繰入金 第1項 繰入金 第1目 一般繰入金 財政調整基金繰入金について
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○29番(中西大輔君)
 議席番号29番,すずか倶楽部の中西大輔です。
 私の方は,議案第74号 平成20年度鈴鹿市一般会計補正予算,歳出,第2款総務費,第1項総務管理費,第2目人事管理費,退職手当について,それと歳入,第18款繰入金,第1項繰入金,第1目一般繰入金,財政調整基金繰入金についてを質問させていただきますが,まず,退職金についてですが,今回の内訳について,今回の補正予算についての内訳について,お聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 総務部長。
○総務部長(舘 哲次君)
 今回,議案第74号でお願いしております退職手当2億3,300万円の増額補正につきましては,本年度の勧奨退職に応じる職員の人数が,9月30日をもって確定しましたことによりまして,主にその所要額を増額補正させていただくものでございます。

 その内訳でございますが,まず,勧奨退職につきましては,当初予算計上分,8名分で2億円に対しまして,確定所要見込みが15人で3億9,310万円となり,7人増の1億9,310万円の増額,それから定年退職につきましては,当初予算計上分23人,5億1,400万円で増減はございません。
 普通退職につきましては,当初計上分4人で1,836万円に対しまして,確定所要額見込みが4人で2,114万円となりまして,人数の増減はございませんが,278万円の増。
 嘱託職員につきましては,当初予算計上分20人で563万円に対しまして,所要見込みが7人で234万円となり,13人減で330万円の減額でございます。

 また,この補正予算後にも退職者が見込まれますことから,その見込み分といたしまして,約4,000万円を計上させていただいておりまして,先ほど,今まで申し上げましたのは一般職の分でございますが,そのほかに特別職として,これは変更ございませんが,7,465万4,000円がございまして,全体といたしまして,当初予算計上額,総額8億1,264万8,000円に対しまして,退職手当所要見込み総額は10億4,564万8,000円で2億3,300万円の増額補正をお願いするものでございます。
 内訳につきましては,以上でございます。

○29番(中西大輔君)
 今回の補正の増額については,わかりましたが,今後,退職者の予定について,これから大体10年程度,どのような人数で推移して,どれぐらい想定されているのかということをお聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 総務部長。
○総務部長(舘 哲次君)
 今後の退職者,定年退職者の状況でございますが,平成21年度から平成30年度にかけましての10年間の推計を申し上げます。
 ただ,現時点におけます推計でございますので,この間にも,例えば勧奨退職等などによりまして,早期退職も予想されますことから,後年になるほど誤差が生じやすいということを御了承いただきたいと存じます。
 まず,定年退職予定人数でございますが,平成21年度は37人の予定でございます。22年度は38人,23年度は31人,24年度は34人,25年度は35人,26年度は42人,27年度は53人,28年度は49人,29年度は47人,30年度は43人の予定でございます。

 また,この退職に伴う所要額でございますが,少ない年度で申しますと,平成23年度の8億2,000万円程度から,一番多い年度になりますと,平成27年度の13億8,000万円ほどの金額が予想されまして,年度によりばらつきはございますが,平均では10億5,000万円ほど,10年間の平均では10億5,000万円ほどの予想をいたしております。
 この推計から申しますと,21年度から5年間は,退職者の数は30人台で推移をいたしますが,26年度から平成30年度の5年間にかけましては,40人から50人の退職者数となりまして,鈴鹿市の一つ目の退職者数のピークを迎える時期がまいります。
 以上でございます。

○29番(中西大輔君)
 退職金の支給について,今回の補正の方もそうですが,今後どういうふうな形で支給方法されるのか,お聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 総務部長。
○総務部長(舘 哲次君)
 退職金の支給方法でございますが,基本的には人数は多くなりまして,額が多くなりましても,これにつきましては,基本的に支払わなければならない金額でございますので,当然,一般財源で手当てをしまして,支払うということになります。
 鈴鹿市につきましては,退職金を目的とした目的基金ございませんので,その時々の歳入に応じ,あるいはそれらも含めた一般財源の中で調整して支払っていくということになろうかと思います。

○29番(中西大輔君)
 ということは,支払いについては一括で全部,全額払われているのか,分割というふうな形なのかということを,ちょっとその辺もお聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 総務部長。
○総務部長(舘 哲次君)
 ずっと先のことになりますと,その時々の歳入の状況,あるいは歳出の状況がどういうふうになっておるのかわかりませんので,申し上げにくい部分がございますが,今まで分割払いしたことございませんし,今の財政状況で,すぐに分割払いをしなければならないというような状況は,今のところ想定はいたしておりません。
 以上でございます。

○29番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 それを踏まえて,次の財政調整基金について,財政調整基金繰入金についてお聞かせいただきたいんですけれども,今回の補正の方では,退職金の金額とほぼ同額になっているんですけれども,その関連あるのかどうか,お聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 企画部長。
○企画財務部長(長谷川正人君)
 それでは,ただいまの一般会計補正予算(第2号)のうちの財政調整基金の繰り入れについて,答弁申し上げます。

 地方の財政は,経済不況等によりまして,大幅な税収減に見舞われたり,災害の発生といった不測の事態により,想定外の支出増を余儀なくされる場合もございます。
 財政調整基金は,このような予期しない歳入減や歳出増加等に対応するための備えとして,財源に余裕のある年度に積み立てをしまして,不足する年度に取り崩して財源不足を補うといった,年度間の財源の不均衡を調整するための基金でございます。

 本市の財政調整基金は,ここ数年,経済の好景気から市税収入等は堅調な企業業績に支えられまして,大きく減少することなく推移いたしておりまして,平成19年度末の残高としては,89億9,629万3,000円となっております。
 このたびの補正予算におきましては,歳出としまして,退職手当の2億3,300万円を含め,3億8,261万8,000円の追加補正をお願いしております。
 この歳出に対する一般財源としましては,2億8,389万6,000円を計上させていただいております。
 なお,一般財源として,最も大きな割合を占めます市税につきましては,今回の補正予算案では大幅な増減が見込まれませんので計上はいたしておりません。

 ただ,各種地方特例交付金の額が確定しましたことによります6,289万6,000円の増額補正をお願いし,一般財源として不足する2億2,100万円につきまして,財政調整基金繰入金にて調整させていただいたものでございます。
 たまたま退職手当と財政調整基金繰入金の補正額が近かったことから,一見,基金をそのまま退職手当に充当しているようですが,財政調整基金は,冒頭でも申し上げましたように,決して特定の目的のために充当する財源ではございませんので,御理解賜りますようお願い申し上げます。

○29番(中西大輔君)
 今ので大体わかりましたが,今後,経済情勢から考えて,また先ほどの質問とちょっと関係ありますが,今後,10年間,退職金,経済情勢もあわせて,切り崩しの可能性があるのか,また,財政調整基金の今後どうなるかということをちょっとお聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 企画財務部参事。
○企画財務部参事(林 治門君)
 それでは,再度の御質問に,御答弁申し上げます。
 今回,補正予算後の財政調整基金の残高見通しでございますが,まず,平成19年度末の残高につきましては,平成19年度歳計剰余金積立金の1億2,000万円と,及び平成20年度予算で計上しております益金積立金8,066万1,000円を加えた額から,補正予算後の取り崩し額であります23億2,100万円を減じますと,平成20年度末の残高は68億7,595万4,000円となる見込みでございます。

 議員が御指摘されますように,先ほどの総務部長の答弁にもございましたが,今後の退職者数の推計によりますと,退職手当の増加に伴います歳出の増も十分見込まれるところでございます。また,昨今の経済情勢を勘案いたしますと,今後の税収見込み額は非常に厳しいものと推測をいたしております。
 こうした状況の中ではございますけれども,過去の一般質問でもいただきましたが,退職手当の財源確保につきましては,歳入歳出の収支バランスを十分考慮させていただきました上で,財源の不足分に対しましては財政調整基金での対応とならざるを得ないと考えております。

 いずれにいたしましても,今後の厳しい財政運営に当たりましては,常に社会経済情勢への動向に注視をしながら,財政調整基金を有効に活用いたしますとともに,健全な財政運営に努めてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りたいと思います。
 よろしくお願いします。

○29番(中西大輔君)
 済みません。今のお答えですと,いわゆる一般公募というか,その形というのは,今のところ考えてないというふうな形でとれたんですけれども,それは,私の認識の間違いかどうかということで,そのあたり,されるのかどうかということをお聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 都市整備部長。
○都市整備部長(古川 登君)
 再度の御質問でございますが,先ほど御答弁申し上げましたように,景観計画策定委員会につきましては,幅広く市民の意向を把握する必要がありますので,景観並びにまちづくりに関する経験,知識が豊富で幅広い見識の高い市民の方を選任してまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。

○29番(中西大輔君)
 済みません。今のも,ちょっと答弁なってなかったので,一般公募の形でされる考えはあるというふうにとらしていただいてよろしいですか。


○議長(竹口眞睦君) 都市整備部長。
○都市整備部長(古川 登君)
 公募によります選出は考えておりません。
 よろしく御理解賜りたいと思います。

○29番(中西大輔君)
 考え方の方はわかりましたので,この質問はここで終わらせていただきます。
 それでは,2番目の議案第59号 平成19年度鈴鹿市一般会計決算の認定について,まず,一つ目,歳出,第2款総務費,第1項総務管理費,第15目基金費,積立金中の庁舎建設基金について,どういうふうな目的なのかということを確認で教えてください。


○議長(竹口眞睦君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君)
 それでは,中西議員からの庁舎建設基金について,答弁申し上げます。
 庁舎建設基金につきましては,昭和62年度から新庁舎の建設を契機としまして,順次,積み立ててきております。益金も含めまして,平成18年度までに,総額で80億4,000万円余りの金額を積み立てました。
 新庁舎の建設におきまして,この基金から75億1,538万円を充当しましたことから,平成18年度末の残高が5億2,557万8,109円となっております。この残額をもとに,新しい消防庁舎の建設へも充当したいと考えまして,平成19年度3月の補正予算にて5億円の積み立てを計上させていただき,執行いたしたものでございます。
 したがいまして,平成19年度末の庁舎建設基金残高は,決算書の506ページに記載の基金の調書にもございますように,益金を含めまして10億2,784万2,323円となっております。
 以上でございます。

○29番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 それでは,2番目の第2款総務費,第2項徴税費,第1目税務総務費,報償費のたばこ税増収対策報奨金について,御説明お願いします。


○議長(竹口眞睦君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君)
 次に,たばこ税増収対策報奨金についてでございますが,安定した税収確保を目的に,たばこ販売を促進するため,鈴亀たばこ販売協同組合に対して支払ってきているものでございます。
 しかしながら,健康増進の重要性が叫ばれる中,既に5年間での廃止の方向を打ち出しておりまして,年間70万円支払っていたものを平成17年度より毎年14万円減額し,平成20年度をもって終了するものでございます。
 以上でございます。