2007年6月定例会一般質問
「放課後子供教室について」


○29番(中西大輔君)  こんにちは。
 議席番号29番,すずか倶楽部の中西大輔です。
 原田議員と同じく,先日の若松地区海岸清掃のボランティアには,市長を初めといたしまして,多数の職員の皆様,御参加ありがとうございます。御礼を申し上げます。
 私,このたび初めての一般質問ということに加え,初日の最後ということもあり,大変緊張しておりますが,どうぞよろしくお願いします。
 本日は,放課後子ども教室事業について,伺わせていただきたいと思います。
 私自身,愛宕小学校区において青少年育成町民会議会長,また愛宕校区放課後児童クラブあおぞら運営委員,ジュニアバレーのコーチなどの形で,校区の子供たちの育成や地域活動に携わらせていただいておりますが,子供たちの活動に携わることの大切さを日々感じております。
 そこで,今回の子ども教室事業について関心を持ちましたのは,まず,その根拠となっている文部科学省の放課後子どもプランについて,昨年秋ごろから,あおぞら学童の保護者会などで,このプランが,仮に構想どおり実行されると,放課後子どもクラブの運営はどうなるのかという不安を伴った意見が,大規模化に 伴う補助金カットの問題と含めて交わされているからです。また,同時期,私自身も愛宕小学校区の子供に携わりながら,これからの子供たちの居場所について考えていたところであったからです。
 そこで,愛宕校区青少年育成町民会議では,本年春,生涯学習課担当をお招きし,愛宕校区の子供の居場所を考える集いとして,放課後子どもプランについての話し合いを開催,その場で事業の重要性について深く再認識いたしました。現在も事業の重要性について関心を持ち,本年度の町民会議においてのテーマに考えております。
 昨日も町民会議の委員会を開きましたが,その場でも放課後の子供の居場所について,名古屋に在住経験のある方から,名古屋と比較した場合――トワイライトスクールなど,名古屋の状況と比較した場合,鈴鹿の体制が不備ではないかという意見が出ました。
 話は変わりますが,私自身,小4と小1の子供がおります。子供たちの生活圏での安全が脅かされる事件が多発しており,子供たちが外で遊ぶことに不安を感 じる状況であります。また,同時に,自然も,社会も,子供たちを取り巻くさまざまな環境が大きく変化していることを感じております。
 愛宕校区についての主観で申しわけありませんが,私が子供たちと同年齢のときに比べ,市街化の進展とともに,昆虫などの生物が減少し,遊び場が狭くなっ ていくと同時に,交通事故などの危険もふえております。また,共働きやシングルの家庭もふえ,育児放棄などの課題も山積し,複雑で多様化した親子関係がある中,まず,親が子供の世話をするべきという考えも一つの正しい意見とは思いますが,地域で子供を育てるという視点で,子供たちが安心して育つことのできる環境づくりに取り組むことも重要だと考えております。
 そこで,放課後子ども教室について,まず,大きく次の3点について質問させていただきます。
 1番目に,事業の現状について,2番目に,鈴鹿市のこの事業に対する評価・位置づけについて,同じく,その内容で第5次鈴鹿市総合計画との関連について,3番目に,今後の事業展開について,以上についての回答をまず簡潔にお願いいたします。


○議長(大西克美君)  市長。
               〔市長 川岸光男君登壇〕
○市長(川岸光男君)  それでは,中西議員の御質問に,御答弁を申し上げます。
 近年,子供たちを取り巻く環境は,ますます厳しいものがございます。毎日のように,新聞やテレビで報道されておりますが,児童虐待や,子供たちをねらっ た凶悪な犯罪,さらには痛ましい交通事故が多数発生をしてきており,少子化の時代になりまして,大変残念な社会問題となっております。
 子供たちが地域社会の中で心豊かで健やかにはぐくまれる環境づくりを推進するために,子供たちの安全・安心な居場所づくりが求められてきております。
 このような中,国におきましては,平成18年に,文部科学省と厚生労働省の連携によります放課後対策事業として,原則,小学校区で放課後の子供たちの安 全・安心で健やかな居場所づくりを進めるため,新たな補助事業として,放課後子ども教室推進事業と放課後児童健全育成事業を一体的,あるいは連携して取り 組む放課後子どもプランが創設をされました。
 放課後子ども教室推進事業では,各小学校区におきまして,子供たちが放課後や週末,あるいは夏休みや冬休みなどの長期休業中に,小学校の余裕教室や公民 館など,地域にある公的施設を活用いたしまして,地域の方々の御協力を得ながら,学習・文化・スポーツ活動のほか,地域住民との交流活動などの取り組みを 実施することによりまして,子供たちが地域社会の中で,心豊かで健やかにはぐくまれる環境づくりを推進するものでございます。
 本市におきましては,平成17年から鈴鹿市青少年対策推進本部会議を設置いたしまして,青少年の健全育成の観点から,さまざまな対策を行っておりますが,この放課後子ども教室推進事業については,本年度の五つの重点事業の一つとして取り上げております。
 また,4月25日には,第1回鈴鹿市放課後子どもプラン運営委員会を開催いたしまして,有識者や市民の代表によって構成される委員の皆様により,貴重な議論がなされました。
 その中で,本年度第1号といたしまして,清和公民館を拠点として,放課後子ども教室を開始することが承認され,既に5月25日から開級しております。
 つきましては,本事業の実施に伴い,コーディネーターを配置いたしまして,この事業が順調に実施されるよう努めているところでございます。
 なお,詳細につきましては,文化振興部長から答弁いたさせますので,よろしくお願いを申し上げます。

○議長(大西克美君)  文化振興部長。
             〔文化振興部長 佐藤邦孝君登壇〕
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  私からは,放課後子ども教室に対する御質問に,順次,御答弁を申し上げます。
 まず,第1点目の事業の現状についてでございますが,市長からも答弁させていただきましたが,放課後子ども教室設置の内容といたしましては,原則として,市内の各小学校区を単位として,その地域に住む全小学生を対象に,市が主体となって実施するものでございます。
 設置箇所についてでございますが,平成19年度は,市立公民館の施設や設備を利用して,試行的に3カ所の予定で取り組むことにしております。既に清和公民館におきましては,5月25日に開級式を実施し,事業に取り組んでおります。
 この教室の開催につきましては,週1回金曜日の開催とし,開催時間につきましては,午後3時から4時半までといたしております。
 また,この事業は,地域の皆様の御協力を得るスタッフとして,コーディネーター,学習アドバイザー,安全管理員を配置し,取り組んでいただくこととしております。
 なお,公民館を利用される地域の方々にも御協力をいただけますよう配慮してまいりたいと存じます。
 2点目の鈴鹿市のこの事業に対する評価・位置づけについてでございますが,子供たちが地域社会の中で,健やかにはぐくまれる環境づくりを目指すため,青 少年健全育成の観点から,市の重要施策として位置づけております。昨年から,生涯学習課を中心に,福祉関係部局を初め,関係部局とも連携を図りながら,準 備を進めてきております。
 次に,第5次鈴鹿市総合計画との関連についてでございますが,放課後子ども教室推進事業は,本年度の新規事業ではありますが,国からの事業の詳細は本年2月になって示されたものでございます。
 昨年――平成18年3月に策定をされた第5次鈴鹿市総合計画の中の単位施策,子供の教育を支える地域社会づくりに含まれるものとして取り組むものであります。
 したがいまして,本事業につきましては,庁内関係部局との調整の上,実施いたしておりまして,総合計画の実施計画にも,追加の形で位置づけていくこととなっております。
 次に,今後の事業展開についてでございますが,本年度は試行的といたしておりますが,来年度は本格的に実施してまいりたいと考えております。
 こちらにつきましては,放課後子どもプラン運営委員会に協議をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  御答弁ありがとうございます。
 この事業につきましてですが,本年度は試行的としておりますが,来年度は本格的に実施していきたいと考えておりますという点で,杉本議員の答弁の中にありましたように,子供たちにとっての1年は,大人にとっての1年とはまた違いますので,その点,考慮に入れながら進めていっていただきたいと思います。
 そして,2番目の――2回目の質問の補助に移らせていただきたいと思いますが,せんだってもメディアで取り上げられていましたが,桑名市においても,放課後子ども教室が進められていますが,私,5月24日,桑名市役所に赴きまして,担当部署の方と聞き取りしましたことをここで提示させていただきます。
 資料の提示の方,よろしくお願いします。
              〔資料をスクリーンに示す〕
 こちらの方で説明させていただきますと,まず,5校実施されております。このうち2校,藤が丘,星見ケ丘,桑名市でも新興住宅地に当たるところですけれども,こちらの方が放課後児童クラブがありながら運営しているということ,また,この放課後児童クラブについては満員状態であり,本事業において補完した形で運営されているという状態になっております。
 多度南,多度西,この2校につきましては,桑名市合併によりまして,ちょうどこの多度地域において放課後児童クラブ事業がなされていないということで,本事業を積極的に取り入れるということで手を挙げられたということです。
 新聞報道でありましたのは伊曽島の地区になるんですけれども,こちらの方は,これまで藤が丘,星見ケ丘,伊曽島と3校が地域子ども教室の事業は行われてたということになっております。
 この表どおりですけれども,この表につきましても,実は清和小学校の活動においても,これを提示していただければ,コーディネーターの方の運営についても大変参考になったのではないかと思います。その点,まず申し上げまして,この桑名の放課後子ども教室事業につきまして,視察で行ったものですけれども, この中で重点的に視察したかったことなんですけれども,桑名市行政内部で,どのような連携,形をとって進めていったのか,それを鈴鹿市と比較したかったというのがポイントになります。
 そこの中で,桑名市が,この事業について,どのように進めていったかと申しますと,まず,国から方針が昨年5月ですか――5月にまず方針――大まかな方針が出まして,9月に国の方で決定しておりてきましたが,それまでにプロジェクトチーム,幼保一元化を前提とした生涯学習課グループと児童福祉のグループと持っていたので,まずそこでプロジェクトチーム立ち上げたということです。あわせて,夏季にもう既に名古屋のトワイライトスクールを視察した状態でプロ ジェクトチームを立ち上げ,そこから次の段階として,10月,11月に,プロジェクトメンバー――その前にプロジェクトメンバーというのは,政策・福祉・ 教育・財務の部・課長,係長クラスで,まず行ったということです。そして,そのプロジェクトチーム内で10月から11月にかけて検討を行い,現実的には放 課後の事業であるということから取り組む部門が所管ということでされたということです。
 その後,11月から12月,校長会に説明,モデル校5校を選定,12月から1月,2月にかけて庁内プロジェクトで,また,19年度計画について会議を行い,議会で予算案を可決――3月に可決という流れだったそうです。
 この4月から5月の期間中で,各モデル校に設定されたところでは,実施に向けた検討が既に始められたということです。
 4月から,各モデル校で実際に事業に取りかかり,この運営委員会の方も設置されたわけですけれども,各校長,コーディネーターを含めて運営委員会構成しますと,かなりの人数になるということで,運営委員会と校長会,コーディネーターのグループは別に分けて,現在も進められているという現状があります。
 そのような桑名市の活動に対して鈴鹿市の方は,まず,意見交換,検証,そのようなことを行ったかをお聞かせいただきたいと思います。
 また,18年度,放課後子どもプラン発表後の鈴鹿市行政内部の動きについて,どのような形で事業が検討され,庁内での取り組みが進んでいったのかをお聞かせください。お願いします。


○議長(大西克美君)  文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  再度の御質問に,御答弁を申し上げます。
 まず,桑名市の取り組みについて,検証や意見交換を行ったかという御質問でございますが,桑名市は積極的に取り組んでいるという情報は,以前から得てお りまして,三重県教育委員会を通じまして資料を入手したり,桑名市に対しましては,電話等で問い合わせを行うなど,実情の把握に努めてまいっております。
 このような事業におきましては,特に先進地における取り組みなど情報収集は必要なことであると考えておりまして,今後も意見交換等につきましては,三重 県教育委員会が主催をいたしまして,県内を3ブロックに分けまして,担当者の交流会議が開催される予定でございますので,こういった機会を有効に活用して まいりたいと考えております。
 次に,この放課後子ども教室推進事業についてのこれまでの取り組みというか,経緯でございますが,平成18年9月に,文部科学省より示されました予算要 求案の中で,開設箇所は全国の小学校区2万カ所,年間240日程度開催することや,コーディネーターの設置基準を5カ所につき1人,平日の教室開催時には 学習アドバイザーを1人,安全管理員は2人とするなど,かなりの厳しい条件が示されておりました。
 しかしながら,この設置要件ではコーディネーターの負担が大きくなることや,学習アドバイザー,安全管理員の確保が著しく困難になることなど,全国の各 市町村から多くの意見が寄せられまして,同年12月の国の概算要求を経て,本年2月になりまして示された予算内示の中では,その要件は大幅に緩和をされて おります。
 コーディネーターの設置は,各教室ごとに1人が認められておりまして,その他学習アドバイザー,安全管理員の配置につきましては,地域の実情に応じて対 応できるようになったことや,開設日数につきましても,例えば,毎週曜日を決めることにより,年間を通じて継続的に開催されることとなってまいりました。
 このような国の設置要件に基づき,本年3月になりまして開設箇所を検討いたしましたところ,清和公民館は,小学校と隣接した立地にございまして,家庭科 室については学校施設の活用も行っていますので,開設を打診いたしました。幸い,コーディネーターとして取り組んでいただける方を見出すことができました し,安全管理員として,地域の皆様の協力が得られたことにもよりまして,本年5月25日より開級することができたものでございます。
 今後とも,教室を運営していく中で見出されるであろうさまざまな問題点を調査・整理をした上で,それぞれの地域にとりまして,どのような運営方法が最適なのかを研究もしてまいりたいと存じます。
 以上でございます。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  ありがとうございました。
 桑名市の方の結果の方ですけれども,もう担当者の方と話してますと,おおよその方針,方向性というものを持って活動されています。例えば,放課後児童ク ラブとの兼ね合いについても,この事業が進んでいくに当たって,国の事業3分の1,県から3分の1,市から3分の1,国の補助金,一応文部科学省の方に電 話で問い合わせたところ,今のところ年限は決まってないということですが,このような補助金が切られた場合,事業の継続は難しいであろうと。また,その予 算について,いずれ切られた場合に必要となることを考えれば,放課後児童クラブとの境目があいまいになってくることであろうということの予測と,また,ト ワイライトスクール自体――名古屋のトワイライトスクール自体が放課後児童クラブから発展して,どんどん取り変わっているという現状もあるということも おっしゃいながら,いずれ放課後児童クラブと変わっていくんではなかろうかというふうな――が運営の主体となっていくのではないかという方向性も見てい らっしゃいました。
 その中で,また別の方向性としては,総合的なスポーツクラブというのも取り変わる一つの方向性ではないかという方針を話されていました。
 そこで,今,鈴鹿市の方としては,市内の放課後児童クラブの現状において,児童数70人以上の大規模児童クラブについて,平成22年4月に補助金カットの話がありますが,それに対して鈴鹿市は,この今後,放課後子ども教室と放課後児童クラブの事業について,どのような連携や関連を持って進めていくのかを 簡潔に,端的にお聞かせください。お願いします。


○議長(大西克美君)  文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  大規模な放課後児童クラブとの連携などの進め方はと,こういう御質問でございましたが,議員御指摘のとおり,国の方針で は,平成22年から70人以上の大規模な放課後児童クラブにつきましては,補助金がカットされるということは承知をいたしております。
 今後の事業の展開状況によりましては,放課後子どもプラン運営委員会におきまして,放課後児童クラブの担当でもある子育て支援課からの説明を受けたり,また,放課後児童クラブの代表者から協議事項として提案をいただきながら協議してまいりたいと存じます。
 いずれにいたしましても,放課後子ども教室と放課後児童クラブの連携がスムーズにできますよう取り組んでまいる所存でございますので,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  その点につきましてですが,この放課後子ども教室事業について,私自身の主観としましては,地域社会,この話,たくさん今までの答弁の中に出てきますが,これと切り離せないことと思います。先日の代表質問においても,地域づくり多々取り上げられておりますし,市長の御答弁の中で も,多々地域社会との言葉が出てきておりますが,放課後子ども教室事業においての地域社会とは,どのようなくくりで念頭に置かれて発言されているのか,お聞かせください。お願いします。

○議長(大西克美君)  文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  地域社会のくくりというか,区域についての御質問でございますが,放課後子ども教室に関しましての地域社会という区域に関しましては,1回目の答弁でも申し上げましたが,基本的には各小学校区と考えております。これは,文部科学省が放課後子どもプランを提唱したときに公表 した,原則として,すべての小学校区での実施を目指すということに合致をさせること,及び鈴鹿市が現在までに進めてまいりました,各小学校区ごとに公民館 を設置してきておりますことから,そういったことを関連いたしまして,このような区域を考えております。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  そこで,次の質問の方へちょっと移らせていただくわけですけれども,5次総合計画政策の柱別基本構想の人と文化をはぐくむまちづくりの文中で,「地域や生活の様式に伴い,希薄になりつつある地域の結びつきを再構築し,地域に根づく文化をはぐくみ,互いが思いやりを持って暮らせる まちづくりを目指します」という文面と,もう一つが,項目として,「生きる力を生涯にわたりはぐくむ町をつくります。人間形成の基礎が培われる幼児期から 生涯にわたる学びやスポーツの機会が尊重され,ともに支え合い,助け合う中で,豊かな心と健やかな体が育ち,社会とかかわりながら,主体的に生きることの できる,人をはぐくむ町をつくります」と書かれております。
 また,文部科学省の放課後子どもプラン,放課後子ども教室推進事業についての説明の中でも,「この取り組みは行政や学校だけではなく,地域の多くの方々 の参画がなければ定着,促進されない取り組みであること,地域社会全体で地域の子供たちを見守りはぐくむ機運の醸成が図られ,この取り組みを通した地域コミュニティの形成が,子供を育てやすい環境につながること」と表現されております。
 このような表現の中で,子供たちの放課後の居場所づくりに取り組むことが,大人にとっても安心して過ごせる安全な地域づくりにつながるものであり,事業としての放課後子ども教室が単に子供たちの安心・安全だけではなく,まちづくりと深くかかわることだと私は考えております。その際の地域社会とは御答弁いただいた中にも,また,後藤議員の代表質問の中にもあったように,小学校区が基本になるものだと私も考えております。
 また,この事業を進めることは,子供たちだけでなく,これからの団塊世代の方々の活動場所,また,高齢者の方もですが,居場所づくりにつながるのではないかと思います。
 このことに関して,市として,今後どのように取り組んでいくのか,答弁をお願いしたいと思います。


○議長(大西克美君)  文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  再度,御答弁を申し上げます。
 第5次鈴鹿市総合計画の政策の柱別基本構想に記載の人と文化をはぐくむまちづくりの関係を言われたわけですが,放課後の子供の居場所づくりに取り組むこ とは,まちづくりと深くかかわることであるという御意見もいただきました。地域の子供は,地域社会全体ではぐくむという意識が市内各地に根づいていけれ ば,子供を含め,住民の方々も生涯にわたって教養を高め,豊かな心と健やかな体をはぐくむことができ,ひいてはまちづくりにつながるものと考えておりま す。
 今後とも関係各機関,団体,担当部局とともに推進してまいる所存でございますので,よろしくお願いを申し上げます。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  ありがとうございます。
 それで,これからまた,次の質問に移らせていただきますが,答弁についてですけれども,現在,話し合いの方が文化振興部さんとの話ばかりになっているの ですが,関係部局と言えば,保健福祉部ももちろんですし,政策課,市民課の方ももちろん入ってくる,また,教育委員会との連携もあるのですが,教育委員会 につきましても,水谷議員の答弁の中にもありましたように,学校の品質向上の意味で,社会との協調というふうなところで重要なところになってくると思いま す。
 そのような中で,連携がきちっととられていたのかどうかということも答弁いただきたいと思いますし,また,推進していくために,現在,生涯学習課の8人の課の皆さんのうち2人の方だけでほとんど動かされているという現状,負担が大きい。その辺――そのあたりについて,今後,この事業を推進していくに当たっては,また,この総合計画の中なんですけれども,構想の推進のためにということで,この5次総合計画を立案した際にも,縦割り行政ではなくて横のつながり,横の連携でもって厚くしていこうという考えがあったと思いますが,そのあたりどのように,これからしていくのかということをお聞かせいただきたいと 思います。
 お願いしま
す。

○議長(大西克美君)  保健福祉部長。
○保健福祉部長(渥美眞人君)  中西議員の再度の御質問に,御答弁申し上げます。
 私ども保健福祉部で所管しております放課後児童クラブにつきましては,現在,25カ所ございます。それぞれ民設民営,公設民営,また,社会福祉法人が経 営参画していただいてるし,また,地域の運営委員会で運営していただいてる,たくさんございます。それにつきましては,もし,設立というふうになった場合 には,当然,地域の自治会長の皆さん,民生委員・児童委員の皆さん,それから小学校の校長先生とか,さまざまな関係機関の方に御協力をいただきながら設立 もし,現在も運営がされているところでございます。
 放課後児童クラブにつきましては,設立当時からのさまざまな経緯もございまして,いろんな特色を持っております。
 ただ,先ほどから御質問いただいております文部科学省の放課後子ども教室につきまして,今後,やはり私どものこれから進めていく上では文化振興部,また,教育関係とはっきりとした形を持って連携をしていく必要があるというふうに考えております。
 先ほど申し上げましたように,70人以上のクラブにつきましては,経過措置がございますものの,補助金が廃止されるということでございまして,それをどうしても補助金をいただこうとすると,分割をしていかなければならないというふうなことでございます。
 ただ,分割していくとなりますと,用地の確保ですとか指導員の確保,そういうさまざまな課題というのは予想されております。本市といたしましては,既存 の公民館なり遊休施設――公共施設,遊休施設等を利用いたしまして,また,社会福祉法人の参画等もお願いをしておりまして,地域住民の方に協力依頼などを 努めて現在,おるわけでございます。
 当然,文化振興部,この放課後子どもプランの方も連携を今後さらに密にして,その事業の充実とともに,私どもの放課後児童クラブに関しましても検討していく必要があると,このように考えておりますので,御理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。

○議長(大西克美君)  文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君)  先ほど福祉の方から連携のお話を――答弁させていただきましたが,もう一点,担当につきましての御質問でございますが, 今,議員おっしゃいますように2名が担当しておるわけですけれども,今後,本格的に実施をしていく中で,その辺の担当は人事面を考慮しながら対処していき たいというふうに考えております。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  それでは最後に,私の方から,提言という形をとらせて発言させていただきます。
 この事業がこれから鈴鹿のまちづくりにとって,より実りのあるものとしていくために,施政方針の中でも,鈴鹿のブランド化が述べられていますが,今の状態,先ほど申しましたように,名古屋の方からすると,トワイライトスクールから比べると,非常に行政サービスが悪いというか,その辺,子供のサポートがないという現実からすれば,やはりこのような事業が充実しているということは,町として,一つのブランドとして重要ではないかと思います。私たちは,市民 は,やはりほかの市の知り合い,そういう方々に対しても胸の張れる政策を求めていると思います。
 また,事業に係る人的な負担の軽減――職員の負担の軽減と,また,この事業を実現するまでのよりよいものにするための時間の短縮によって行政運営,コス ト削減の視点から放課後子どもプラン事業,放課後子ども教室事業について,改めて企画財務・生活安全・文化振興・保健福祉・教育委員会の各部関連課による 横断的な検討会議の開催を課長・係長クラス,次の市政を担っていく方々で行っていただくことを提言させていただきます。そのことについて,市長,実行して いただけるかどうか――御検討いただけるかどうか,御返答お願いします。


○議長(大西克美君)  市長。
○市長(川岸光男君)  地域で,まちづくりという関係で,大変協力をいただいている中西議員ということでございます。
 提言ございますように,子供の安全・安心とか,いろんな関係を考えていきますと,今までも,この議会の中で子供の居場所づくりとか,あるいはまた,これから高齢化社会という関係で,高齢者の居場所づくりとか,いろんな提言をたくさんいただいております。
 ただ,行政の縦割り,あるいはまた,国の方も,それぞれ文科省とか,厚生労働省とか,それぞれ縦割りの事業が,やっぱり鈴鹿の中にもたくさんございます。
 ただ,鈴鹿の原点という関係で,一つは,できるだけ横断的なそういう組織づくりというものが一番望ましい。ただ,つながりが非常に違うという部分につい ては,一つの目標を達成するために横断的な,そういう推進会議とか本部をつくって取り組んでいこうという関係で,鈴鹿は子供に関係いたしまして,防犯と か,あるいはまた,安全とか,あるいはまた,居場所づくりとかいう関係で,青少年改革推進本部を設置いたしました。これは関係する部署が,それぞれ入って いただいておりますし,あるいはまた,防犯という関係では,鈴鹿警察の方も入っていただいて,それぞれこれからの対応という関係で取り組みをさせていただ いておりますし,今,本当に何が起こるかわからないという時代でありますので,そういう関係でも,いろんな緊急行動とか,そういう関係で推進をさせていた だいて,地域にあります青少年対策とかいう関係で協力をいただいているということでございます。
 これから取り組む関係の中に,そうした横断的な組織をつくったり,あるいはまた,総合的に推進をしていく推進本部をつくったり,そういう部分については,今後も適時,取り組みをしながら進めていきたいというふうに考えております。
 ただ,今,提言あります内容については,現実的に放課後児童クラブがまだ全校に行き渡ってない,あるいはまた,非常に多い児童を抱えているという部分も ありますし,また,新しく今回提案された子ども教室の部分についても,整合性という部分を大事にしながら,より子供たちにとってプラスになるような,そう いう放課後の居場所づくりを進めていきたいというふうに考えておりますので,今後も提言ございました内容については,適時対応していきたいというふうに考 えております。
 以上です。

○議長(大西克美君)  中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君)  あとは,現在,進行しております清和小学校の事業についても,コーディネーターを含め,ボランティアの方も含め,積極的に支援の方,よろしくお願いしたいと思います。
 以上で,私の質問の方,終わらせていただきます。

○議長(大西克美君)  これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。