2007年6月定例会一般質問
「NTT西日本跡地利用について」


○29番(中西大輔君) 皆さん,こんにちは。
 議席番号29番,すずか倶楽部の中西大輔です。
 今回は,さきの9月議会においても,一般質問をさせていただきましたNTT西日本研修センタ跡地利用に関してと,同じく,9月議会で討論を行わせていただきました江島総合スポーツ公園指定管理者選定過程の2点について,鈴鹿市の対応及び現状について,質問いたします。
 まず,それぞれの課題について,市民にとって非常に重要なものとの認識から質問させていただくことはもちろんですが,この二つの課題への取り組みを通 じ,私が市に問いたいものは,6月議会での市長の施政方針中にあります,行政は市民のためにあると考えます。行政が考え,サービスを提供し,市民がこれを 享受するといった従来の一方的な図式は,既に時代の流れと乖離していると考えます。これから鈴鹿市をつくっていくのは,市民主体でなければなりません。そ のため,市民みずからが汗を流して,まちづくりに努めていただきたいと考えます。特に市民が一番熟知している,それぞれの住む地域においては,これが重要 であります。この部分が果たして実行されているかどうかであります。
 前述の一文の内容が実現されるためにも,市民視点の行政運営のためにも,行政から市民への積極的な情報共有,市民への説明責任が最低限満足されるもので なければならないはずです。それらの点において,今回,取り上げる二つの事案は満足されていないと,私は感じております。
 NTT跡地については,消極的な態度で市のかかわりを矮小化し,それを前面に押し出すことで説明責任を逃れようとする姿勢が,指定管理者については,設 定したスケジュールに対して強引に進めようとする姿勢の中に,市行政の矛盾が見られると思います。これらが改善されなければ,市民にとって魅力ある鈴鹿市 を育てること,住んでよかったと思えるまちづくり,市民主体のまちづくりは,非常に難しいものであると私は認識し,市行政の意識改革を求めるものです。
 また,施政方針中には,本市の特性を見きわめますと,スポーツ振興が大切ではないかと考えます。スポーツをする市民も,スポーツを見て楽しむ市民も,高 齢者を初め,市民一人一人がスポーツに親しめる環境を整備します,という一文がありますが,この点についても,今回の二つの課題は重なっているものと認識 しております。
 それではまず,NTT西日本研修センタ跡地利用について,質問させていただきます。
 鈴鹿市ホームページ中の航空写真,平成18年度のものを利用させていただきながら,改めて地理的な位置づけについて抑えさせていただきます。
              〔資料をスクリーンに示す〕

 当該施設は,西部から南東部にかけて愛宕小学校区,南部から西部にかけてですね,こちらでは旭が丘小学校区,北部を桜島小学校区,北東部を玉垣小学校区 と,市内でも有数の人口密集地域に取り囲まれる形になっており,その中でも,旭が丘小学校においては,新体育館及び新校舎建設の際,研修センタ跡地の一部 を購入の実績があります。
 また,隣接西部には鈴鹿高専があり,南部に少し下がると,こちらですね,白江土地区画整理事業用が,南東部に武道館と体育館を含む江島総合スポーツ公園 があるなど,鈴鹿市のグランドデザイン上においても,白子駅を起点とした地域として,非常に重要な位置を占めていると考えます。
 また,旭が丘小学校隣接南東側のこちらですね,旧NTT社宅跡地の宅地開発,西部の大東紡跡地の大規模住宅地開発,南部の白江土地区画整理事業地,東部の愛宕小学校になりますが,打越地区なども含め,周辺地域の人口増大要素はまだまだ大きいと考えます。
 これらの地域の人々が憩える空間として,こちらNTT西日本研修センタ跡地用地は,非常に憩える空間としてのポテンシャルが高いものだと考えます。
 資料の方,ありがとうございます。
 次に,跡地について確認します。
 大学用地を中心にして,北東部には,この図名は若干違いますが,北東部にはさきの9月議会でも答弁いただきましたように,市が中心となって進めていく ゾーンとしての防災型広場ゾーンと新産業支援ゾーンが,南側に,現在,市がNTTの判断にとしている新産業展開ゾーンと健康福祉ゾーンがあります。本日 は,特にこの健康福祉ゾーンの中のスポーツ施設にも着目したいと思います。
 今回,私,12月3日に現地を視察させていただきました。久々に,約4年ぶりぐらいに現地の方に入らせていただいたのですが,現地に入った感想を述べさ せていただきますと,まず,端的に言ってしまうと,家は人が住まないと廃屋となってしまうというふうに言われるのと同じように,こちらの施設も,この4年 間の市の消極的な対応により,完全にではありませんが,廃墟化を進められてしまっているのではないかと言わざるを得ません。

 今回,健康福祉ゾーン中のスポーツ施設について取り上げさせていただきますと,まず,陸上競技場兼グラウンド,この体育館,武道館は,この体育館に隣接してあります。また,プール,これはテニス場,これは体育館の中になりますが,これらが集約して配置されています。

 しかしながら,閉鎖後,市によっても活用を検討することがなかったこともあり,非常に残念な状況になっています。この資料を見ていただいてもおわかりになられるように,非常に草がぼうぼうです。
 そこで,また,防災型広場ゾーンの野球場,新産業支援ゾーンとなる研修棟1号館・2号館も同じような状況です。この1号館,2号館の間のところも,かなり草が繁茂している状況で,非常に廃墟のような形が出ています。
 資料,ありがとうございます。
               〔資料の提示を終了する〕
 また,実は守衛の方とお話させていただきましたが,そのときに,どのように利用されるのかと,周辺住民の方々が訪れたり,戦時中の施設の保存を希望する 方々の見学希望がよくあるということをお伺いしました。この点から考えると,市の市民に対する情報共有と説明責任という面について,非常に疑問を持たざる を得ませんでした。
 これらを踏まえた上で質問をさせていただきます。
 まず,1点目,3年合計9億円の補助決定もあり,鈴鹿医療大学による薬学部開設も来年4月に控え,せんだっての白子地区市民センターでの行政懇談会にお いても,施設活用について,議題に取り上げられていたと聞いており,9月定例会における私の一般質問中,桜まつりの開催提案及び跡地土地利用転換計画の再 評価と再検討の提案などについて,現在までの鈴鹿市の取り組みの説明と全体の進行状況の報告を求めます。
 2点目,防災型広場ゾーンと新産業支援ゾーンへの市の取り組みについて,それぞれ説明を求めます。
 防災型広場ゾーンについては,先日,新潟県長岡市山古志地区を地震防災特別委員会の視察で訪れまして,その際,元山古志村助役の方のお話で,東海・東南 海地震での被害を想定した際に,鈴鹿市においても,仮設市街地の発想が必要ではないかという,非常に貴重な御意見をいただきました。計画地は,その点で非 常に重要ではないかと私も考えました。
 例えば,このような他市における取り組みについて参考にしているのか,また,野球場の活用との連携について,説明を求めます。
 あわせて,陸上競技場,体育館,武道館,プール,テニス場,旭が丘小学校に隣接したソフトボール場などのスポーツ施設について,鈴鹿市の現状を踏まえた上で,どのように市として,財産的なことも含めてとらえているのかをお聞かせください。
 新産業支援ゾーンについては,岩波新書,こちらなんですけれども,著者,菅谷明子氏による「未来をつくる図書館」の中で取り上げられている,ニューヨーク公共図書館の幾つかのパターンの中で,特に科学産業ビジネス図書館のあり方を参考にしてはどうかと思います。
 市民だれもが利用できるデータベースを設置する,書籍・就業・起業支援などのサービスの充実を通じて,地域経済の活性化につなげる一つのきっかけになる のではないかと私は考えますが,今後の活用を検討されている中で,その点についての見解と現況についての説明を求めます。
 3点目に隣接地域の白江土地区画整理事業について,特に現在,公社を通じて購入が進められている保留地についての説明と今計画との連動性についての説明を求めます。
 まず,ここまでの件について,答弁をよろしくお願いします。


○議長(大西克美君) 市長。
               〔市長 川岸光男君登壇〕
○市長(川岸光男君) それでは,中西議員の御質問に,御答弁申し上げます。
 NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地利用についてでございますが,議員御高承のとおり,鈴鹿医療科学大学がNTT西日本鈴鹿研修センタ跡地に,県内初となる薬学部を設置することが,今月3日に,文部科学省の認可により正式決定をいたしました。
 平成13年3月に,同研修センタが閉鎖して以来,地権者でありますNTT西日本を交え,国・県・市内関係団体等が,その跡地活用について種々検討してま いりまして,平成16年3月に,その結果をNTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画としてまとめておりますが,現実に,同跡地への進出が決まりま したのが,同薬学部が初めてでございますので,大変うれしく思っております。
 今後は,NTT西日本を初め,関係機関と連携をし,同計画の着実な推進を図ってまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解・御支援を賜りますようにお願いをいたします。
 なお,詳細につきましては,担当部長から答弁をさせますので,よろしくお願いをいたします。

○議長(大西克美君) 企画財務部長。
            〔企画財務部長 長谷川正人君登壇〕
○企画財務部長(長谷川正人君) それでは,私から,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地利用に関しまして,現時点での進行度合いについてとの御質問に,御答弁申し上げます。
 まず,議員が,本年9月定例会におきまして,一般質問の際に御提案された内容も含めまして,市の取り組みについてでございますが,鈴鹿医療科学大学薬学部設置に際し,本年7月10日に締結しました協定書に関し,これまで2度,大学と協議する場を持っております。
 1度目は,本年9月末でございまして,大学側より,協定書の中の文言にあります開放的な公園的空間の創出について再確認があり,現在の良好な跡地内環境 を活用したオープンな形での大学整備,特に大学敷地と他ゾーンを分かつフェンスの設置について,特段の御配慮をいただく意味であることを申し上げました。 大学側からは,趣旨は理解したが,多くの薬品を所持する学部でありますことから,セキュリティーを高める必要もあり,検討させてほしいとの発言がございま した。
 2度目は,10月中旬に行いました,同大学との学官連携協議会議の中で,協定事項の遵守を求めるとともに,議員から御提案のありました桜まつりの開催に ついても,学生を中心とした組織での実施についての声があると申し上げました。これにつきましては,大学側から協定を尊重していく旨の発言と,桜まつりに ついても検討していくが,時期的には入学の時期と重なるという課題があるとの発言がございました。
 以上のような状況でございますが,9月定例会での一般質問でも答弁させていただきましたように,私立学校の特性を考え,その自主性を重んじてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願いいたします。
 また,もう一つの議員提言の同土地利用転換計画の再評価につきましては,さきの定例会で申し上げましたとおり,地権者でありますNTT西日本を初め, 国・県・市などの行政機関や,市内関係団体が組織しました協議会で策定した計画に基づき,基本的にはNTT西日本が社の方針として社内合意をとって進めて おられると聞いておりますことから,改めて再評価,見直しをするというようなことは,現状では考えておりません。
 したがいまして,薬学部の南側ゾーンにつきましては,NTT西日本の考えを尊重してまいりたいと考えておりますし,防災型広場ゾーンと産業支援ゾーンにつきましては,市の方で考えてまいります。
 次に,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画の全体の進行状況について,御答弁申し上げます。
 市長の答弁にもございましたが,議員も御承知のように,去る12月3日に,文部科学省より,鈴鹿医療科学大学薬学部の設置が認可されました。建物の改修も順調に進んでいると聞いており,学生募集も始めましたようで,来年4月,開学に向け,順調に進んでおります。
 そのようなことから,薬学部の進出が決まるまでとのことで留保されておりました,行政が主体となって整備することになっております防災型広場ゾーンと新産業支援ゾーンにつきまして,関係部署が集まって検討を始めようといたしているところでございます。
 一方,薬学部の南側ゾーンにつきましては,土地所有者であるNTT西日本が,企業戦略をもって県,医療福祉施設,ハウスメーカー,市内団体に対しまし て,再度,医療系施設,高齢者福祉施設,健康増進施設などの立地の可能性及び健康・福祉をテーマとした住宅地展開の可能性などについてヒアリングを実施さ れておりますが,土地のポテンシャルは大いに認められますものの,事業所等の進出については,まだ具体化はしていないと,NTT西日本から伺っておりま す。
 このような中,鈴鹿医療科学大学薬学部が本跡地に設置されるのを契機に,三重県の呼びかけによりまして,同学部が三重メディカルバレー構想の中心的役割 を担うことが期待されますことから,市内高等教育機関,三重大学,薬事工業会及び薬剤師会とともに,本市や鈴鹿商工会議所も参画し,NTT西日本鈴鹿研修 センタ跡地を含めた鈴鹿地域でのメディカルバレー構想の推進を図るべく,先月,連絡調整会議が立ち上げられました。
 今後は,同構想に沿って,知的拠点の整備を進めていこうということですが,本市といたしましては,このような動きがNTT跡地での新産業創出につながるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願いいたします。

○議長(大西克美君) 都市整備部長。
             〔都市整備部長 古川 登君登壇〕
○都市整備部長(古川 登君) 私からは,御質問の防災型広場ゾーンの使い方と,その取り組みについて,御答弁申し上げます。
 使い方でございますが,策定されておりますNTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画の施設・機能導入計画の中に3点示されております。
 1点目が,東南海・南海地震防災対策推進地域に鈴鹿市が指定され,新たな防災拠点機能が求められていることを受けた,防災対応機能を持った公園的空間を整備する。
 2点目が,野球場は,平時は野球場としての機能を維持させる。本計画のシンボルとして,桜並木を保全することが絶対条件となる。
 3点目が,導入施設・機能の特性上,公的セクターによる整備が基本となる,となっております。
 取り組みについてでございますが,先ほどの3点を基本に置き,事業実施につきましては,他市における取り組み等を参考にしながら,独立行政法人都市再生 機構の防災公園街区整備事業制度などを活用し,入り口・外周の形態,広場・園路・非常用設備等の整備を行い,防災機能の充実を図りたいと考えております。
 事業着手につきましては,まず,実現のため,早期に整備方針の決定に取り組んでいきたいと考えております。
 なお,整備事業着手までの期間の公園予定地の日常の維持管理につきましては,周辺地域に御迷惑をかけることのないように,NTT西日本に申し入れをしていきたいと考えております。
 また,開放につきましては,地元イベント等に桜並木の部分などについて開放していただけるよう,NTT西日本にお願いしてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
 続きまして,3点目の白江土地区画整理事業との連動性についてでございますが,保留地の取得経緯及び取得目的について,御答弁申し上げます。
 白江土地区画整理事業は,平成4年に土地区画整理事業の構想が持ち上がり,平成6年3月に組合設立準備委員会が地元地権者により結成されて以来,相当な 年月を要したわけでございますが,平成14年4月に県知事の認可を得て,組合施行として,事業スタートいたしております。
 また,白江土地区画整理事業は,平成14年3月に策定されました鈴鹿市中心市街地活性化基本計画の中で,新しい市街地の形成としての位置づけもされております。
 このような中でスタートいたしました区画整理事業であるわけでございますが,事業当初から,区画整理組合より保留地の購入及び活用について,強い要望も いただいておりました。中心地市街地活性化基本計画には,基本方針における中心市街地の要件を踏まえ,区域が設定されているわけでございますが,その中で の交流,にぎわいを図るための施設として活用するため,土地開発公社において,総額16億2,079万2,421円で取得をしております。
 以上のようなことから,活性化基本計画の区域設定及び区画整理事業の開始時期からわかっていただけると思いますが,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地利用計画と連動しているものではございません。
 なお,平成23年度には,保留地部分の整地工事が完了する予定でございますので,その完成と合わせまして,土地利用が図れるよう,早期に基本構想の策定に向け取り組んでまいりたいと考えております。
 御理解を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大西克美君) 文化振興部長。
             〔文化振興部長 佐藤邦孝君登壇〕
○文化振興部長(佐藤邦孝君) 私からは,スポーツ施設の現状について,御答弁を申し上げます。
 現在,市のスポーツ課が所管をいたします運動施設につきましては,市民の皆様が体力・技術・目的に応じて,スポーツに親しんでいただいております。平成 18年度のスポーツ課所管の運動施設の利用人数は39万9,000人を超え,市街地整備課が所管をいたします公園内運動施設を含めますと,多数の市民の皆 様がスポーツに親しみ,1人一つのスポーツを推進していただいております。
 平成19年4月1日には,新しく三重県営鈴鹿スポーツガーデンに体育館がオープンし,10月末現在,鈴鹿市民を初めとして,既に2万3,000人余りの利用の報告をいただいております。
 また,鈴鹿市立学校体育施設の開放に関する規則に基づき学校体育施設開放事業として,小・中学校の40校の学校体育施設を学校教育に支障のない範囲でお借りをして,地域スポーツの振興を推進しております。
 平成18年度には,学校の体育館・運動場合わせまして,延べ44万6,000人を超える利用がございました。市内のスポーツ関連施設の利用は,年々増加 をし,大変喜ばしいことではありますが,今までお借りをしておりました企業の福利厚生施設の減少や競技種目におきましては,利用施設,あるいは利用時間が 一時期に重なるなどの理由によりまして,施設の利用が思うようにいかないことは認識いたしております。
 近年,従前の競技スポーツだけでなく,健康を目的にニュースポーツやレクリエーション活動の利用者の増加等もございまして,種目に応じた施設整備の御要 望や議会の一般質問では,公式野球場建設の御要望もいただいておりますことから,本年度と来年度の2カ年かけまして策定をいたしております,スポーツ振興 計画の中で運動施設の状況調査や運動施設に対する市民のニーズを把握し,地域スポーツの振興や施設整備につきましても検討してまいりたいと考えております ので,御理解を賜りたいと思います。
 以上でございます。

○議長(大西克美君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 答弁,申しわけないんですけれども,いろいろ話していただいてるんですけど,この本論と関係のないところの答弁が多くて,時間がむだに消費されてますので,簡潔に答弁の方,よろしくお願いします。

○議長(大西克美君) 産業振興部長。
             〔産業振興部長 熊沢逸雄君登壇〕
○産業振興部長(熊沢逸雄君) それでは,私から,中西議員の2点目の防災型広場ゾーンと新産業支援ゾーンへの市の取り組みについて,私ども産業振興部に関係する部分についてのみ,御答弁申し上げます。
 御質問いただきました新産業支援ゾーンにつきましては,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画におきまして,地元の中小企業の新規事業展開を 含めた,いわゆる総合的な支援の場と計画されておりまして,新産業支援の総合窓口センターを設けるほか,ビジネスサポート機能及び広域支援機関の出先機能 など,総合窓口センターを充実させる,さまざまな機能の展開が計画されているところでございます。
 新産業支援ゾーンにおける展開計画の中で,産業振興部内として取り組んでおります部分は,戦略的事業として掲げております,ものづくり支援センター設置事業を,新産業支援ゾーンにおける機能の一端を担うものとして,当該地での展開を検討しているところでございます。
 当該事業の趣旨を御説明いたしますと,地域産業の基盤を支えております市内既存中小企業の技術力向上,また,研究開発支援等をワンストップで実施できるコア施設の設置によって,市内中小企業の活性化を図ることを目的としております。
 また,当該事業を推進する中で,よりよいものにするために,設置場所等については再検討を要することもあると考えておりますので,御理解賜りたくお願い申し上げます。
 次に,御提案ありました新産業支援ゾーンにおいて,いわゆるニューヨーク公共図書館などの形での活用がいいのではないかとのことでございます。
 企業にとりまして,簡単に,また,利用可能であります,かつ,また実践的な資料室的なものの設置につきましては,先ほど申し上げました,ものづくり支援センター設置事業の中で,センターが持つ支援機能の一つとして検討してまいりたいと考えております。
 支援機能の具体的な内容につきましては,本年より開始いたしております産学官それぞれの意見を盛り込んだ,ものづくり支援センター設置に関する検討会議 などで御提案いただいた内容も含めて検討してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りますようお願い申し上げ,御答弁とさせていただきます。

○議長(大西克美君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 長らく御答弁ありがとうございました。
 しかしながら,残念ながら,基本的には鈴鹿市はやる気があるのかなというふうなことを,企画部長のあの答弁でも,また感じさせていただいたんですけれど も,簡潔にお答えいただきたいんですけれども,今計画における市民の位置づけについて,どのように考えているのか,市の見解をお聞かせください。できれ ば,もう100文字ぐらいで,もう簡潔に答えてください。
 お願いします。


○議長(大西克美君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) それでは,NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地土地利用転換計画でいう市民とは,どのようなものかとの御質問について,答弁申し上げます。
 まず,本土地利用転換計画は,本市のほかに,地権者であるNTT西日本を初め,学識経験者を有する大学教授,当時の地域振興整備公団,三重県及び同跡地 の整備が産業振興に深くかかわることから,鈴鹿商工会議所と鈴鹿工業クラブにも御参画いただいた協議会を設置し,策定いたしております。
 また,この策定過程では,鈴鹿産学官交流会のメンバーにも研究会として参加いただき,御意見をいただいております。
 御質問いただきました市民の定義についてでございますが,一般的には市域に住所を有する者を指し,これには個人・法人・団体を問わず含めることが妥当と考えております。また,時には市域に通勤・通学されます方をも市民という言葉と同等視する場合がございます。
 そんな考えのもとで,本計画策定には,本計画を策定する前に,13年度に国の直轄事業として行いました調査をベースとしておりますことから,そのベース となっておりますコンセプトにかなった形で,市民を代表した形で本計画の趣旨に最も関係の深いと考えました法人に加わっていただいて,策定をした次第でご ざいます。
 今後の本計画の推進に向けては,具体的な整備に当たりましては,適宜,利用目的に合った,ふさわしい対象の方に御意見をちょうだいしながら進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(大西克美君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) ただいまの答弁をお聞かせいただきまして,基本的には市民を軽視しているというふうに受け取らさせていただきました。というの も,市民を代表した形で,本計画の趣旨に最も関係の深いと考えました法人と言われるんですけれども,まず,周辺住民であり,市民が,まず第一ではないんで しょうか。それをもって,法人をもって市民と考えるという考え方は,非常に市民軽視だと思います。
 また,利用目的に合ったふさわしい対象の方々,これ,市民そのものじゃないですか。こういうふうな聞き方はおかしいと思いますので,ぜひとも考え方を変えてください。
 そして,問わせていただきたいこと2点,簡潔にお答えください。
 桜まつりの開催ですね,鈴鹿市もっと真剣に考えるべきだと思いますが,3年9億,1年間3億ということは,市民1人当たり,赤ちゃんからお年寄りまで含 めて1,500円の負担を強いてることになるんですけれども,このことを真剣に真摯に市は考えるべきではないでしょうか。そういう意味で,桜まつりの開催 はどうするべきか,簡潔にお答えください。
 もう一つ,現在の市の判断が正しいと考えるのであれば,本計画の情報共有と説明責任を果たすため,大学開学までに,白子,旭が丘,玉垣の各地域で説明会を開くべきだと考えますが,その点について,簡潔に,イエスかノーかで結構ですので,お答えください。


○議長(大西克美君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) まず,桜まつりの件に関しまして,市が行う気があるかということですが,今の時代は,あれもこれもという時代ではないと 考えておりまして,こういった桜まつりの件に関しましては,何年か前に会議所,また,地元の自治会の方が中心になってやっていただきましたが,できれば, そういった形でやっていただきたいと思っておりまして,市として主催事業としてやる考えは,現在持っておりません。
 それから,説明責任,情報共有,こういったことについては,大事なことだと思っております。平成16年に説明会を開催させていただきましたが,そのとき にも申し上げました,市民の方の意見も聞くというようなこともありましたが,その前提として計画が変われば,また,説明をさせていただくという説明をさせ ていただきました。現在のところ,大学がなかなか決まらなかったということもありまして,時間がたっておりますが,計画そのものは変わっておりませんの で,現在のところ,説明会を開催する考えを持っておりません。

○議長(大西克美君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 簡潔にまとめさせていただきますと,市としてはやる気がないということですね。ビジョンもない,やる気もない,それが市の体制だということですね。そう認識させていただきますので,よろしくお願いします。
 この件について,最後,この西日本の跡地,スポーツ施設等考えますと,鈴鹿高専,旭が丘小学校体育館,鈴鹿市立体育館と連動させて活用することができれ ば,スポーツ都市として鈴鹿のブランドの確立,また,種々の学生スポーツ大会の誘致により,地域活性化の大きな起爆剤となり得ると考えます。シティセール スにとっても大きなウエートを持つのではないかと私は考えます。
 また,福祉関連や市民活動関連の施設などに関しても,根本的に本計画の活用法としてなじむものであり,このような観点からすれば,本計画地は,鈴鹿市における文教福祉のシンボル的拠点になり得る可能性があるものであると考えます。
 その意味で,改めてこのお金,市民の税金ですね。3年9億円のお金,これ税金ですから,次世代のため,鈴鹿市は真剣に考えるべきです。また,当地を取得 をすることを考えるためにお金がないというのは,これは,どういうことなのかということは非常におかしいことですので,再度,考え方を改めていただきたい と思います。
 それで,このNTTに関しての質問は終了させていただきます。