2009年3月定例会一般質問
「白子駅周辺の取りくみについて」
(ランタン通り)

 それでは,二つ目の質問に移らせていただきます。
 ことしF1が再開されるということで,公共交通機関でのおもてなしの玄関口となる近鉄白子駅周辺に対して,今後,市がどのように取り組んでいくのか関心のあるところですので,そこで駅西広場整備などハード面で白子駅西,駅東とどのような展開が考えられているのかお聞かせください。
 あわせて,駅西はサーキットを中心とした観光資源への玄関口ですが,駅東についても白子周辺の歴史的な観光資源の玄関であると考えたとき,それぞれ観光資源の活用というソフト面からどのような考えを持っているかお聞かせください。


○副議長(伊藤寿一君) 市長。
               〔市長 川岸光男君登壇〕
○市長(川岸光男君) それでは,白子駅周辺の取り組みについて御答弁を申し上げます。
 さきの施政方針で述べさせていただきましたように,「活気あるまちづくり」の一つとして,交通結節点となる白子駅前広場の交通ターミナル機能の推進を挙げさせていただいております。
 御存じのように,白子駅は,鈴鹿市の東南に位置する近鉄名古屋線の駅で,鈴鹿サーキット,県営鈴鹿スポーツガーデンなど観光やスポーツ施設への交通の拠点として,年間約490万人が乗降する主要駅でございます。
 鈴鹿市の表玄関口としてふさわしい交通ターミナルの機能の更新を行い,都市防災対策の強化,道路環境の向上を図る目的で,平成16年の鈴鹿市白子駅前広場整備検討委員会からの提言に基づき,白子駅前広場整備事業計画を立案をし,平成19年4月に都市計画事業認可を受け,着手をいたしております。
 なお,事業概要に触れさせていただきますと,都市計画道路白子柳線整備が延長200メートル,駅前広場整備が西側面積5,400平方メートルと東側面積 1,000平方メートル,総事業費約32億円で現在,事業認可期間である平成25年度の完了に向け用地補償交渉を鋭意推進しているところでございます。
 白子駅周辺の取り組みについてのうち,ハード面の取り組みについて御答弁を申し上げましたが,白子駅周辺の観光振興の取り組みにつきましては産業振興部長から答弁をさせますので,よろしくお願いをいたします。

○副議長(伊藤寿一君) 産業振興部長。
             〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,私からは,中西議員の白子駅周辺の観光振興の取り組みにつきまして御答弁を申し上げます。
 白子駅周辺の観光資源の活用と本市を訪れた方へのおもてなしについての白子駅周辺の取り組みについてでございますが,白子駅東口周辺には,神社仏閣,伊勢型紙資料館や歴史的街道であります伊勢街道が存在しておりまして,訪れる方には往時の歴史に想いをめぐらさせていただいたり,伊勢型紙や鈴鹿墨の本市の伝統工芸品に触れていただくことができます。
 現在,白子駅東口周辺では,個人が集めた自慢のコレクション,伝統ある職人芸,地場産業の製造技術などを仕事場や個人の自宅を使って公開する新しい形の文化施設であります白子まちかど博物館が地元住民の皆さんの熱意から立ち上がり,白子駅東口の新しい観光スポットして取り組んでいただいております。
 白子駅西口におきましては,当市の玄関口として位置づけられ,通学や通勤あるいはビジネスマン,観光客などに利用され,とりわけ,鈴鹿サーキットで開催されるモータスポーツイベントの際には多くの観戦客でにぎわいと混雑が生じております。
 本年10月に3年ぶりに開催されます鈴鹿F1日本グランプリ開催時の本市に訪れる観戦客の受け入れ体制の向上につきましては,鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会におきまして環境整備部会,おもてなし部会,PR部会を立ち上げまして,現在,課題解決に向けまして鋭意取り組んでいるところでございますが,白子駅の乗降者の受け入れ体制につきましては,白子駅西口にインフォメーションブースを設置して,鈴鹿サーキットへのアクセスの情報提供,観光案内,通訳ボランティアを配置し,外国人の方へのおもてなしなど,過去に取り組んできた事業をより一層充実したおもてなしができるように取り組んでいるところでございます。
 また,白子駅乗降者の滞留整理につきましては,電車,バスの交通機関,鈴鹿サーキット,鈴鹿警察署,そして,当市も加わりまして環境整備部会の中に作業部会を立ち上げて行きの電車からのバスへの移動,帰りのバスからの電車への移動につきまして乗降者の安全確保と不満の解消,そして白子駅周辺市民への生活活動を損なうことのないように鋭意検討中でございますので御理解を賜りますよう,よろしくお願いいたします。

○副議長(伊藤寿一君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) ありがとうございます。
 今の答弁お聞きしてても,やはり若干,白子駅東の活用についての取り組みについて漠然としていましたので,先ほどシティセールスの部分でも申し上げましたように,そのようなものをF1のおもてなし部会の方でも積極的に発信していただいて,これから多分マスコミ等も含めて雑誌等も含めてなんですけども提供の機会があると思いますので,そこをうまく活用するように提言させていただきます。
 それで2点,次のやつに移らせていただきますが,次に,今回の質問で,ランタン通りのことを取り上げるというふうなことで通告書に書かさせていただきましたが,実は,こちらの動きの方が非常に早くて,御存じの方もいらっしゃると思いますが,昨日,今までずっと消えてたんですけれども,ランタン通りのラン タンが点灯していました。
 というのは,産婦人科の白子クリニックの二井院長を代表とした新しく立ち上がったランタン通り発展会の方々の努力で新たに点灯したわけですが,試験点灯として昨日から始まって,今後もまた続けていくということなんですけれども,このランタン通り,白子駅西の白子サンズ前から白子保育所前まで続く都市計画道路に沿って設置されている箇所の通称で,つい先日までは,先ほど申しましたように明かりがすべて消えており,非常にさみしい雰囲気だけでなくて,11時ごろだと周辺地域の安全・安心の面から考えても不安のある状況でした。資料を映写していただけますでしょうか。
              〔資料をスクリーンに示す〕
 これ,実は夜11時ではなくて8時ぐらいなんですけれども,白子保育所の前からランタン通りを白子駅に向かって見たところです。
 次,お願いします。
 こちらの方が白子クリニックの前なんですけれども,右側のところ明るいのはガソリンスタンドが点灯していて,7時半ぐらいまでは点灯してたんですけれども,8時になると真っ暗な状況でした。
 次,お願いします。
 これがまた見にくい状態になってしまったんですけれども,Bというのが今つい先ほど出させていただいた点です。ちょっと画面には映ってないんですけれども,Aという点で白子保育所の方からのやつも写させていただきました。
 次,お願いします。
 これも少し見にくいんですけれども,白子ランタン通りということで白子サンズのすぐ近くのところと白子保育所の前のところにはこのような明かりの下にランタン通りという看板もついてイメージになっております。ありがとうございます。
 不安な状況だったんですけれども,先ほど申しましたように,明かりがともったことで雰囲気が一変しました。きのうも実際にその下を車で通りましたが,見ばえのよさだけではなくて視界も非常によくなりました。このランタン通りは平成18年度には江島地区自治会総会で議題に取り上げられたり,19年度には市民から市への質問にもあったように,市民からの関心も高いことは今も変わりありません。
 今回ランタン通り発展会の方々が立ち上がることでランタンに明かりがともる状況が戻りましたが,これは始まりであって終わりではありません。これからどのようになっていくか。明かりがともればそれでええやないかではなくて,ランタンの明かりが消えないようにも,このような地域発展,市民の取り組みの明かりが消えないようにも,また官民協働の一つの象徴としても行政からのバックアップを期待するところです。
 F1再開に当たって,おもてなしのエリアイメージとしてのランタン通り,ランタンのそのものの造形はもちろん,ランタンの明かりで照らされた道は,シティセールスの上でも非常にメディアに提供できる素材となることは確かです。
 また,通り沿いの各種飲食店業などは,F1観戦者だけではなくて,観光客滞留に備えても大きなものであることは間違いありません。その中でも今後,映像面からも言葉としてもランタン通りが鈴鹿・白子駅周辺でのキーワードになるものであります。今後,おもてなしのイメージとしてこの象徴のランタン通りをどのように考えていくのかお聞かせください。
 また,一方で,安心・安全の面から言えば,路線上の銀行付近で強盗事件があったことは記憶に新しいところであります。その意味では,国土交通省による防犯まちづくりにおける公共施設等の整備管理にかかわる留意事項の中,留意すべき事項としての人の目の確保,照度の基本的事項のイと付随的事項について該当してくるものではないかと考えますし,点灯されたことで,さきに述べたおもてなしのイメージとあわせて防犯上の存在の高さなども含めて相乗効果が出てくると考えますが,そのような位置づけについてもどのように考えていくのかお聞かせください。


○副議長(伊藤寿一君) 産業振興部長。
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,白子駅前東交差点から白子保育所前交差点までの市道中江島612号線,通称ランタン通りへの取り組みについての御質問に御答弁をさせていただきます。
 まず,ランタン通りの設置経緯から御説明申し上げますと,江島土地区画整理事業によりまして,昭和63年に都市計画道路白子柳線の一部でありますランタン通りを供用開始し,その整備にあわせまして江島土地区画整理組合施工によりまして87基の街路灯が設置されました。
 その後,財産及び維持管理につきましては,当組合から移管を受けました地元商店の発展会により,維持修繕,電気代の支払いといった管理運営がなされておりました。
 しかし,その後,一部の商店の撤退等がございまして管理運営が滞ってしまったことから,87基の街路灯は明かりが点灯されていない状況になっておりました。
 また,ランタン通りには87基の街路灯のほかに,道路管理者の責務として信号交差点や横断歩道等,重大事故が起こる可能性の高いところを中心に道路照明灯を設置しておりまして,ランタン通りには8基の道路照明灯を設置いたしております。
 街路灯は,暗い夜道を照らし,夜間の安心・安全を確保する防犯機能だけではなく商店街の活性化,また,街路灯の明かりが観光客のこころを和ませ,旅情あふれるムードを演出してくれるものであるというふうに思っております。
 現在,本市の街路灯の補助制度には,暗い夜道の安全を確保するための防犯灯に対する補助制度と商店街が商店街振興組合法に規定されております商店街振興組合あるいは鈴鹿市商業団体連合会に加盟をしております商店街が設置する街路灯に対しましての補助制度がございますが,いずれも新設あるいは修繕に対します補助でございまして,電気代等の維持管理に要する補助は行っておりません。
 しかし,まちの景観資産あるいは観光資源にもなり得ると思われる街路灯の明かりが点灯しないまま放置されるのは,安全管理や景観によい影響を与えないと考えております。先ほど中西議員から御紹介がありましたように,昨日地元団体の御尽力によりまして,ランタン通りの明かりが再点灯されましたことは,白子駅周辺及び商店街の活性化にもつながりますことから,明かり再生に向けての,本市といたしまして,どういった部分で対応ができるのか地元団体等の御意見をお聞きしながら検討してまいりたいというふうに考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。

○副議長(伊藤寿一君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) ありがとうございます。
 ともかく,一つ参考にしていただきたいのは,やはりこのような取り組みに対して民間がいかに早く決断して行動するかということも見習っていただきたいと思います。これこそ行政が見習うべき民間の手法の一つではないかと思います。効率化ばかりではなくて,このようにセールスポイントになる魅力の発信が向上につながることについては大胆に決断して迅速に行動していただくことも重要だと思います。
 時代の変化は特に待ってもらえませんから,チャンスがあればリアルタイムでいろいろなことは進んでいきますし,まさに施政方針の中で述べた歓迎ムードを盛り上げるための事業を官民一体となって推進しますという点も含めて,ぜひ今回の立ち上げに対してさまざまな助言,サポートなどを先ほど部長もおっしゃっていただきましたが,きょうからでも積極的な形で行政のバックアップ,聞き取りとかも含めて行っていただくように提言し,この質問を終わらせていただきます。