2009年9月定例会一般質問
NTT西日本研修センタ跡地土地利用転換計画について」

○24番(中西大輔君) おはようございます。
 議席番号24番,すずか倶楽部,中西大輔です。
 きょうは,せんだっての農協の2億円の現金輸送車の強奪の犯人,捕まったということで,そちらのニュースの方は非常に明るい話題で,ただ,これから,まだ犯罪自体は問題があるのではないかなというふうなところですが,まだ,そのあたり,さらっとふれて,今回は本当,何かまた時間かかると思いますので,ど うぞさわやかに,はっきりとした答弁の方,よろしくお願いします。

 本日は,過去何度か一般質問で取り上げています,NTT西日本研修センタ跡地土地利用転換計画についてと,これも同様に,何度か議場の方でも取り上げさせていただいておりますが,指定管理者制度についての2点を質問させていただきます。
 まず,前提となることからなんですけれども,時代の転換ということで,幾つかちょっと挙げさせていただきますが,まず,NPO法人もったいない学会というところがあるんですけれども,そちらで提唱されてるのが,全世界で石油の生産量が最大限迎える石油ピークという考え方の方が提唱されております。せんだって,新しい油田の方がメキシコ湾で発見されたということもありますが,このエネルギー,有限であるということがはっきりしてきていること,だからこそ,このエネルギーに依存してきた現在の社会が転換を迎えざるを得ないということは,新エネルギーの開発というところでも明らかなところだと思います。
 また,御承知だとは思いますが,国立社会保障・人口問題研究所によれば,今後,日本社会は,少子・高齢化とともに,人口減少時代を迎えると。そし て,2050年ごろには,総人口の予想が,現在よりも2,000万人ほど少なくなる。これ,非常に大きな問題であって,この低位予想であれば,さらに1億人を割り込んでくるのではないかというふうな予想もされております。だからといって,移民に頼るということではなくて,社会のリサイズということも含め て,非常に大きな課題ではないかと思います。
 また,せんだっての総選挙では,自民党から民主党への政権交代の流れができまして,これまでの考え方の展開になることは明らかですし,どちらにしても,どちらの党が政権をとっていたとしても,地方に財源や権限を移譲する,地方分権を推進するという点については,よりこれから基礎自治体の存在意義が問われることは間違いありませんし,また,もちろん地方議会の方も問われることになってくると思います。
 これらのようなことを考えると,本来は鈴鹿市が策定しているすべての計画について,時代の変化に応じた再評価,もう一度チェックを行うべきではないか,また,状況によっては修正をすべきではないかという点で考えており,今回は,その流れの中の質問ということでさせていただきますので,よろしくお願いしま す。
 それでは,NTT西日本研修センタ跡地土地利用転換計画について,現時点での計画地の状況,進捗状況はどうなっているのかをお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
            〔企画財務部長 長谷川正人君登壇〕
○企画財務部長(長谷川正人君) 改めまして,おはようございます。
 それでは,中西議員の第1番目の御質問であります,NTT西日本跡地土地利用転換計画についてのうち,第1点目の進捗状況についてを答弁申し上げます。
 鈴鹿医療科学大学薬学部の北側に計画しております,都市整備部が担当します防災型広場ゾーンと,産業振興部が担当する新産業支援ゾーン及び薬学部の南側のNTT西日本が整備するゾーンに関しまして,私の方から,一括して説明申し上げます。
 防災型広場ゾーンの計画は,防災公園としてシンボルの桜並木を保全し,野球場としての機能を維持させながら,防災対応機能を持った公園として整備するものでございますが,現在のところは,用地単価や整備手法などの点につきまして,NTT西日本との合意に至っていないのが現状でございます。
 次に,新産業支援ゾーンにつきましては,産業振興部におきまして,中小企業支援の拠点として整備する,ものづくり支援センターの設置候補地の一つとして,現在も関係機関と検討を続けております。
 最後に,薬学部の南側のNTT西日本みずからが整備するゾーンにつきましては,NTT西日本としまして,維持管理の上からも当然のことでございますが,計画の考えに則した早期の整備を望んでおりまして,NTT西日本の担当部署において,具体的な整備スケジュールも含めた整備計画を現在作成中とのことでございました。
 以上が,NTT鈴鹿研修センタ跡地の転換計画に沿った現状でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) そうすると,私,この質問させていただのが,もうおおよそ1年以上前になってくるんですけれども,検討は進められているけれども,現状としては,目立って進んではないということだと思います。
 それで,そういうふうなことも含めて,一つ確認事項なんですけれども,今計画全体の進行管理,また調整,各担当部署等の調整については,企画財務部が所管していると考えてよろしいのですよね。お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) 計画そのものは,事務局として企画課がやっております。
 あくまでも,仕事そのもの,計画を進めるそのものとしましては,行政としてやっておりますので,組織として対応しておりまして,それぞれの役割分担,先ほども申し上げましたが,公園のところにつきましては都市整備部が,それから,ものづくり支援センターの部分につきましては産業振興部が取り組んでおりまして,全体の計画の進捗状況,それからNTTとの窓口,こういったものは企画課で行っております。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) それでは,今の御答弁に基づいて,質問を進めさせていただきますが,まず,防災型広場ゾーンと新産業支援ゾーンそれぞれについて,担当部署の方から,現在までの取り組み及び,今後の取り組みについてお聞かせください。
 また,計画全体についても,どういうふうに進めるのか,もう少し詳細をお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) 現在までの取り組みの状況についてということですが,私の方から,まず,NTT西日本みずからが整備する鈴鹿医療科学大学薬学部の南側ゾーンにつきまして,答弁させていただきます。
 転換計画に基づきまして,NTT西日本が策定しました土地利用計画案につきましては,昨年4月に報告させていただいておりますが,この生涯健康を実現するための新しい地域モデルづくりを基本として,新産業展開ゾーン,医療健康福祉ゾーン,特定目的住宅ゾーン,健康維持増進住宅ゾーンの四つにゾーニングし ました土地利用計画案に基づき,現在のところ,NTT西日本みずからが整備計画を進めているところでございます。
 NTT西日本では,土地利用転換計画に合致した企業に対してアンケートやヒアリングなどの意向調査を行い,その調査に基づきまして,進出意向を示した事業者へのフォローや事業手法の検討など,事業進出の熟度を高めるため,具体的な整備内容を検討していると聞いております。
 なお,整備の手法につきましては,独立行政法人都市再生機構の防災公園街区整備事業を活用した土地区画整理事業が検討されております。
 この整備手法は,土地区画整理法の認可を得る必要がありますことから,その申請に当たって事業計画を策定するため,整備の基本となります道路,下水道や調整池など,最終の施設管理者となる本市の関係部署,または関係機関との技術的,条件的な協議を進めております。
 また,市としましては,鈴鹿地域におけるメディカルバレー構想の推進策として,健康,医療,福祉などの産業創出の可能性について検討するため,平成19年度から,三重大学,鈴鹿商工会議所,薬事工業会などと,三重県及び本市で構成された連絡調整会議を組織しました。
 この調整会議の中に,鈴鹿研修センタ跡地の土地活用を図るため,NTT西日本も参加したワーキング会議を設置し,種々検討を行いながら,NTT西日本に対して助言や提言を行ってまいりましたが,現時点では具体的な事業進出まで進んでいないのが現状でございます。
 いずれにいたしましても,跡地の活用は,本市の活性化につながるもので,早期の整備が望まれますことから,今後もNTT西日本と連携しながら,それぞれの役割の中で整備を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) このまま,企画財務部長の方にお聞きしたいんですけれども,せんだって,三重県の健康福祉部薬務食品室に,ちょっとお電話で聞かさせていただいたんですけれども,三重県としては,メディカルバレーの構想については,県内各地で展開を想定していて,特に地域を特定するものではないと。県としては,地域の努力に,この構想を持ってサポートとして取り組む姿勢であるというふうにお聞きしました。
 そこで,今,答弁の中にもUR,都市再生機構も含めてあったと思うんですけれども,このような県であるとか,中央であるとか,そのあたり,総務省も,がんばる地方応援プログラム,大分前にもお聞きしましたが,そういうふうな,いろいろ方策もあると思うんですけれども,鈴鹿市としては,そのような中央の情報,県との関係について,どのような形で,今,連絡調整会議の方は平成19年から行っているということをお聞きしましたが,特に中央と国に対して,どのような情報収集や情報交換行っているのか,ちょっと簡単にお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部参事。
○企画財務部参事(西山哲也君) それでは,先ほどの国や県とどのような情報収集といいますか,交換を行っているかという御質問について,御答弁申し上げます。
 県や国との情報収集につきましては,鈴鹿地域メディカルバレー連絡調整会議というのを,先ほど部長の方から答弁いたしましたが,鈴鹿医療科学大学を核として,鈴鹿でのメディカルバレー構想を展開できないかとの考えのもとに設置したものでございます。
 この会議では,鈴鹿医療科学大学,鈴鹿国際大学,鈴鹿工業高等専門学校,三重大学の高等教育機関,それと鈴鹿商工会議所,県薬剤師会,県薬事工業会のメディカルバレー構想の医療,健康,福祉産業の創出と集積を目指す目的に関係する団体,それと,県の中小企業に対して技術的な支援を担当する県農水商工部の商工振興室,同部の企業誘致を担当する企業立地室,また,メディカルバレーの推進を担当し,連絡調整会議を主催します県健康福祉部の薬務職員室が参加したものでございます。
 この会議の中では,県の企業立地に対する優遇制度の紹介や,地域の住民に対し,新たな健康サービス提供のための事業体制,プロジェクト構築を進めている事業共同体に対して支援をする経済産業省の健康サービス産業創出支援事業を活用した事例など,民間主動での事業実施の際の国の支援制度を紹介するとともに,制度活用の可能性について検討を行ってまいりました。
 さまざまな調査やら検討を行ったところでございますが,現在のところ,このような制度を活用して,具体的な事業展開をするに至るまでの事業者はないのが現状でございます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 先日もちょっと委員会で,ちょっと長野市さんの方にお伺いしたことがあるんですけれども,積極的に国の情報を取り入れながら,地域づくりの方,取り組んでいるというふうなこともありますので,そのあたりしっかり取り組んでいただきたいと思います。
 そこで,角南副市長にちょっとお聞きしたいんですけれども,今回の政権交代で,国の方の仕組みとして,これからちょっと対応が変わったりする可能性があるのかどうか,もう簡単にちょっとお聞きしたいんですけれども。


○議長(大谷 徹君) 角南副市長。
○副市長(角南勇二君) 私にというお尋ねですけども,国の対応は変わるのかどうかということでございますが,国の,それぞれのお役所は法律に基づき,あるいは国会で通った予算に基づいて,それを執行する立場にありますので,恐らく今回,政権がかわって,それぞれ新しいところが政策を立案をして,それが霞が関といいますか,お役所の方におりてくれば,それを執行していくということになろうかと思いますので,今からどういうふうになるかわかりませんけれども,マニフェスト等を見ていると,かなり大幅な変更が出てくるんではないかというふうに,私の方も見ているところでございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 今のお言葉のこともあると思いましたので,積極的な情報収集の方,よろしくお願いします。
 それでは,質問の方,ちょっと移らせていただきまして,都市整備部所管の部分ですけれども,どのような形で今進んでいるのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 都市整備部長。
○都市整備部長(永納栄一君) それでは,私の方からは,今,御質問にございましたとおり,うちの都市整備部で所管をしております防災型広場ゾーンの整備につきまして,現在の状況等について,御答弁申し上げます。
 防災型広場ゾーンの整備の現在までの取り組みにつきましては,平成20年6月議会で議員に御答弁を申し上げました以来,防災公園としての整備を念頭に置きまして,NTT西日本と協議を進めておるところでございます。
 この防災公園は,シンボルの桜並木をできる限り保全し,野球場としての機能を維持させながら整備を行うものでございますが,当市が東南海・南海地震防災対策推進地域に指定をされ,新たな防災拠点機能の確保が求められておりますことから,防災対応機能を持った公園として整備するものでございます。
 地震災害等に対しまして,周辺地域の既成市街地における避難広場と,災害が起きたときの救援,復旧の拠点となりますような防災機能や拠点機能を担う公園といたしまして,整備を図ってまいりたいと考えております。
 具体的には,汚水管兼用非常用トイレ,予備マンホールトイレと申しておりますけれども,そういうものですとか,飲料用耐震性貯水槽,備蓄倉庫などの整備を考えております。
 また,鈴鹿医療科学大学薬学部の北側エリア全域を整備区域と考えておりまして,現在,事業実施に向けました最終調整をNTT西日本と行っておるところでございます。
 決定をいたしましたら,皆様にも御提示をさせていただきますので,よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) まず,突っ込むようで,ちょっと申しわけないんですけども,こちら,多分すべての答弁について共通することとは思いますが,決定してから議会に報告ではなくて,途中経過のあたりでも,議会の方にも報告していただきたいなと思うところです。それでなければ,議会と行政と共同して,市民にとってよりよいものをつくっていけないと思いますので,そのあたり御一考よろしくお願いします。
 それでは,今,整備方針の中で,今ある球場ですね。時間がかかるようであれば,まず,そこの整備をして,市民に開放していくこともできるのではないかと思いますが,その点についての見解をお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 都市整備部長。
○都市整備部長(永納栄一君) それでは,再度の御質問に,お答え申し上げます。
 議員も御存じのように,現状の野球場につきましては,センター閉所からかなりの時間がたっております。そのため,相当に荒れておりまして,利用される皆様の安全を確保し,利用を再開するということにつきましては,暫定的な整備をして開放するためにも,相当な予算が必要かと考えられます。
 また,防災公園として野球場の整備を考慮いたしますと,現在の野球場の位置を変えずに再整備していく方法と,防災機能を考慮いたしまして,災害時にNTT跡地の北側住宅地からの延焼等,未然に防いでいくために,防火樹林帯の幅を確保することが必要と考えられます。このため,現在の野球場の位置を右側にわずかでございますけれども,移動させる方法があり,現在,費用対効果も含め検討しておるところでございます。
 また,近々の開放となりますと,現在はNTT西日本の所有地でもございますし,市民の利用を図るためには,所有者でありますNTT西日本の了解と施設管理等の対応も必要となりますことから,暫定利用につきましては,困難であると考えております。
 いずれにいたしましても,市民の皆様に,なるべく早く御利用いただけますよう,NTT西日本との協議を進めてまいりたいというふうに考えておりますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 行政としては,やはり市民にとってプラスになるということであれば,民地であっても利活用ができるようであれば,ぜひ積極的に取り組むべきだと思います。
 また,今,二つ方向性を示していただいた後者の案について,球場の位置も移設するということであれば,現在,公式野球場の設置要望というふうなこともあったと思いますが,そういうふうな公式野球もできる形での整備ということも可能ではないかと思います。それについては,これは都市整備部だけではなくて,文化振興部も含めて調整が必要なところとなってきますし,また,整備し,大会が開催されることになれば,白子駅から含めた経済的な効果も出ることでしょうから,部局をまたいで考えるべきところだと思いますが,一つの案として,硬式野球に対応できる形での整備は可能かどうか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 都市整備部長。
○都市整備部長(永納栄一君) 議員御質問の公式野球場の整備について,御答弁申し上げます。
 先ほどからも御説明をさせていただきましたとおり,防災公園の整備につきましては,災害に対して脆弱な既成市街地において,防災機能を図ることが目的でございまして,これまでも申し上げましたとおり,今回の計画につきましては,防災公園整備計画におけますと考えております。
 つきましては,野球場の整備につきましては,現在ございます機能をそのまま維持させる整備という方向で考えておりまして,公式野球場としての整備は,費用等も含めまして考えてございませんので,御理解賜りますようお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) そのあたりのところは,現時点,担当としては,そういうふうなお答えになると思いますので,鈴鹿市全体としてどうであるかということは,市長であったり,それを総括して,計画,調整,進行管理する企画部がもう少し考えるべきとこだと思いますので,考えていただきたいと思います。
 それでは,また,質問の方,ちょっと変えますが,産業振興部の方で,新産業支援ゾーンについて,進捗状況をお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 産業振興部長。
○産業振興部長(鈴木良一君) それでは,私からは,新産業支援ゾーンの取り組みにつきまして,御答弁を申し上げます。
 新産業支援ゾーンの整備につきましては,鈴鹿市のものづくり支援センターの設置候補地の一つとして検討いたしておりますが,当初,検討しておりました防災型広場ゾーンと,鈴鹿医療科学大学薬学部の間に位置します旧1号館,2号館のエリアにつきましては,防災型公園として整備を予定をいたしておりますことから,跡地の南側のゾーンを一つの候補地として,現在検討いたしております。
 支援センター設置事業の進捗状況につきましては,これまで7回開催してまいりました地域の産・学・官の組織で構成をいたします,ものづくり支援センター設置意見交換会での議論をもとに,現在,支援センター設置準備委員会におきまして,地域が設置をし,地域が主体的に運営する,そういったコンセプトのもとで,関係機関との共同のあり方でありますとか,効率的な運営体制といった支援センター設置の詳細な基本計画案に必要となる項目につきまして,議論を進めさせていただいておるところでございます。
 この基本計画案は,本年10月ごろを目途に作成をさせていただいて,市議会の皆様方にも御説明をさせていただき,その後,関係機関の代表者が集っていただいて,ものづくり支援センター設置協議会,そういった協議会を設置をいたしまして,関係機関の合意を得た上で,最終的な設置基本計画として,地域全体でものづくり産業を育成するため,企業支援がワンストップで行える拠点,そういった拠点として整備をすべく,まずは,法人格を持ちました支援センターを設置をしてまいりたいと,このように考えております。
 なお,支援センターの施設の建設,あるいは整備につきましては,社会情勢を考慮しつつ,財源確保手法でありますとか費用対効果等,そういったものも検証しながら,慎重に進めてまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞよろしく御理解賜りたいと存じます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) メディカルバレーではなくて,このNTT西日本転換計画の中ではメディカルバレーに関連して,産業部分も非常にかかわってくるところが多いと思いますので,ぜひとも,もう少しものづくり支援センター以外のことも含めて取り組んでいただきたいと思います。
 産業を誘致するという本来の目的であれば,雇用の場所の確保であるとか,そういうことにつながりますから,ぜひ,考えていただきたいなと思います。
 そう考えたときに,都市整備部が担当する部門,産業振興部が担当する部門,それぞれしっかり行っていただいていると思いますが,最終的に,それらをまとめて,本当に鈴鹿市の戦略として考えていくのが,確認させていただいたように,この計画については,企画財務部と思いますが,そのあたりの連携について,どういうふうに今後行っていくのか,もう一度お聞かせいただけますでしょうか。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) 議員,この転換計画をつくるときの協議会の議事録等も十分読んでいただいておるみたいで御存じのことと思いますが,先ほども申し上げましたように,ここの跡地の利活用につきましては,行政組織として取り組んでおります。計画つくるときにも,企画課が,先ほど言いましたように,事務局となりながら,関係課が出て,意見を調整しながら計画をつくったものでございます。
 したがいまして,この計画を市として推進していくと,NTTにも働きかけていくということを決定しております以上,それぞれの公園については都市整備,それからものづくり支援センターについては産業振興部の方で中心になってやっていただきながら,その全体の状況,計画が推進できてるかどうかというあたりの検証は,企画課の方で行っていきたいと,考えております。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) それでは,この転換計画,白子の中心市街地との関連で取り組んでいくということでありますが,計画,白子地域の中に,今現在,白江土地区画整理事業の関連,白子駅西再開発事業の関連,それぞれの事業年度が想定というか,設定され,策定の中で出されていますが,今計画,今後どのようなタイムスケジュールで進めていこうと考えているのか,お聞かせください。
 また,個々の事業,計画地内の個々の事業についてもタイムスケジュール,簡単にお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部参事。
○企画財務部参事(西山哲也君) それでは,議員の御質問に,お答えをいたします。
 先ほどの,この地域といいますか,白子駅前広場整備事業と白江土地区画整理事業が動いておるわけでございますが,これらにつきましては,中心市街地活性化計画の中に位置づけられております。暮らし,交流,文化などの場として整備をすることをコンセプトとしております。
 一方,土地利用転換計画につきましては,新たに人の集積業務を生み出して,それを中心市街地の活性化につなげていこうという考えで策定したものでございます。
 これらの計画につきましては,その性格は別物と考えておりまして,土地利用転換計画と現在進行中のさまざまな関連計画は,相乗効果の発揮に基づき,定着と成熟が図られるもので,各事業の性質に応じて,逐次進めて,徐々に全体を整えていくといった方法での整備になるものと考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。
 転換計画の中の事業のタイムスケジュールについてでございますが,南側ゾーンのNTT西日本の整備区域のタイムスケジュールにつきまして,御説明申し上げます。
 1回目にも答弁させていただきましたように,現在,NTT西日本は,具体的な整備スケジュールを含めた計画を作成中でございます。
 NTT西日本によりますと,整備手法等が固まり次第,早期に土地区画整理法に基づきます認可を受け,4年から5年をかけて工事を施工し,換地処分まで終えたいとのことでございました。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 都市整備部長。
○都市整備部長(永納栄一君) それでは,私の方からは,議員御質問の,防災公園整備のタイムスケジュールにつきまして,御答弁申し上げます。
 現在,NTT西日本と最終の調整を行っております。今後,協議が整い次第,都市計画決定等の法手続を行うとともに,防災公園整備事業の事業認可を受けまして,事業に着手したいと考えております。
 事業手法につきましては,現在,検討中ではございますけれども,仮に市が直接事業を施行する場合ですと,補助事業費の予算配分等の状況にもよりますが,7年程度の事業期間は要するものと考えております。
 また,先ほど御説明にも若干ありましたが,都市再生機構の方に委託をいたしまして,NTT西日本の整備する南側ゾーンと一体的整備をいたします場合には,4年から5年の事業期間が必要となるものというふうに考えております。
 御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。

○議長(大谷 徹君) 産業振興部参事。
○産業振興部参事(杉野浩二君) それでは,新産業支援ゾーンについて,そのタイムスケジュールについて,お答えいたします。
 このゾーンにつきましては,ものづくり支援センターの整備ということで考えておりますけれども,先ほどの答弁でも申し上げておりますけれども,現在,そのセンター構想につきましては,設置準備委員会の議論のもと,基本計画案を作成しております。
 その後,まずは平成22年度を目途に,法人格を持った支援センターを設置していきたいと考えております。
 なお,施設整備につきましては,先ほどの答弁でも申し上げましたが,社会情勢を考慮しつつ,費用対効果等も検証しながら,今,慎重に進めておるところでございますけれども,今後,NTTがその南側ゾーン,NTTがいろんなゾーンの整備計画を作成する中で,そのスケジュールが必要なときに,市として整備できるかどうかを検討していくことも考えられますので,そのように考えていきたいと,進めていきたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) かなり時間が,四,五年というのは短いようで,実は長い。子供の時間で考えてください。そのあたり,真摯にちょっと考えていただきたいと思います。
 ちょっと時間の方が詰まってきましたので,ちょっと若干,流れをちょっと変えさせていただきますが,昨年12月,後藤議員の一般質問でも取り上げられていましたが,市民の方から,鈴鹿市の戦争遺跡を保存する会できまして,そこから保存の要望が出ていましたが,そのことに対して,NTT西日本へも要望書出されているということで,この保存する会の方々にも説明責任を,本来は鈴鹿市は負うべきであると思いますし,転換計画の報告書42ページには,市民が共有できるコンセプトの具現化とありますが,その点をどのように進めていこうと考えているのか,簡単にお聞かせください。

○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) 土地利用転換計画に対する,市民が共有できるコンセプトの具現化ということなんですが,この計画の基本コンセプトは,地域産業の新たな持続的転換への創出,これがコンセプトとなっております。これを市民が共有し,それに合った計画の実現化が必要であるという意味で,コンセ プトの具現化ということが書いてあります。
 本市の活性化につなげていきますためには,本跡地の利活用だけでなく,周辺地域との相乗効果や新産業の創造に向けた交流,それから本跡地のコンセプトの広がりが必要であると考えておりまして,具現化に向けては,計画の50ページに課題が書かれております。歩くことを統一テーマとした周辺まちづくりの展開,それから白子駅前等,元気づくりをテーマとした総合リンク,それから交通手段の導入,こういったことが課題として書かれておりまして,内容的に,取り組みとしては,長期的な視点からのものであると考えております。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ともかく,市民の存在というのを,もう少し意識するべきだというふうなことが論調ですので,よろしくお願いします。
 それで,これまで何回も言わせていただいてることで,もう今のコンセプトの,そういう管理については,行政が関与するということは,事務局として鈴鹿市の方から,議事録の中にも出てます。そしてまた,先日,この転換計画策定の際に会長されていました岐阜大学地域科学部教授の竹内傳史先生と,ちょっとお電話で話をさせていただきました。そこで,先生がおっしゃられてたのは,自治体が展望を持って取り組むべきであると。行政が鳥黐,要はいろんなものをひっつける役目となって計画の推進を行うべきというふうにおっしゃっていました。また,転換計画ですね。その後,特に連絡はないので,把握はちょっとできてないんですけれどもというふうなこともおっしゃってました。ちょっとこれ,問題じゃないかなと思います。
 ともかく,また,この政権交代に伴って,これまで民々ベースで行ってきた方向性というのは,旧政権下の考えであったことであるから,せんだって,政権交代が実現した今,地方行政も考え方を変えるべきではないかというふうにもおっしゃっていました。
 このような会長,行っていた教授のお話に関して,どのようにお考えになるのか,簡単にお答えください。


○議長(大谷 徹君) 企画財務部長。
○企画財務部長(長谷川正人君) 同様の質問は,前にもいただいたと記憶しておりますが,確かに竹内教授につきましては,委員長として,市が,行政がもっと管理をしてマネジメントを行っていくべきであるという御意見をおっしゃってみえました。その時点から,鈴鹿市としては,深く入り込んだマネジメントはできないというようなことで,ただ,計画をつくった,この進行状況はどうあるかというようなところは,行政として見ていく必要があるかなというようなニュア ンスの発言をしておると思います。
 したがいまして,協議会の委員さん方からの,そういう強い要望があったことは記憶をしておりますが,これも前に答えさせていただきましたように,所有者としてのNTTの意向というのもございまして,計画に強く縛られるのは困るといった,そういうようなNTT側の考え方もありまして,紳士協定的な計画としたというような説明もさせていただいたと思っております。
 したがいまして,今後につきましても,そういった考えをもとに進めてまいりたいと思っております。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) もうそこまで自治体が,確かに計画はあっても,もっとこのまちがどうなるか,そこは真剣に考えるべきところだと思うんですね。
 今回の生活保護不正受給でも,委員会報告書の中で指摘されてるように,前例踏襲・事なかれ主義で,現状を改善しようとせず,部下に任せるだけで責任もとらない上司,任せるというよりは,ほうり放し,これがヒアリングの中で明らかになった鈴鹿市の姿である,これすべてについて言えることではない,一時が万事,こういうことにつながってきているのではないかと思います。そのあたりは,しっかり考え直していただきたいと思います。