2009年9月定例会一般質問
指定管理者制度について」

 時間も短くなりましたので,次の質問の方に移らせていただきます。
 指定管理者制度について,これもさきの後藤議員の質問と重複する点も多いので,重複部分については,簡潔にお願いします。
 まず,今回の指定管理者の指定期間満了に伴う募集に関連して,金銭面及び利用者,市民満足度それぞれについて,事業効果の総括をお聞かせください。
 また,今回の募集に関して,伝統産業会館が募集から外れていることの理由ですね。どのような判断によるものなのか,お聞かせください。
 利用状況をチェックさせていただきますと,平成18年以降,利用者が2,000人以上減少している中,指定管理者モニタリング結果では,おおむね良好となっていることですから,そのあたりをちょっと知りたいと思いますので,よろしくお願いします。


○議長(大谷 徹君) 総務部長。
              〔総務部長 舘 哲次君登壇〕
○総務部長(舘 哲次君) 中西議員の指定管理者制度における事業効果についての質問に,まず答弁をいたします。
 公の施設の指定管理者制度につきましては,多様化する住民ニーズにより,効果的・効率的に対応するため,公の施設の管理について,民間の能力を活用しつつ,市民サービスの向上及び経費の節減等を図ることを目的として,15年6月に,地方自治法が改正されたことにより創設されたものでございまして,本市におきましても,関係条例及び規則の整備を行い,平成18年4月1日より,準備の整った公の施設から順次,指定管理者制度を導入いたしまして,現在,市内 37施設におきまして,指定管理者による公の施設の管理運営が行われています。
 このうち32施設につきましては,平成18年度に,鈴鹿市で初めて指定管理者制度を導入した施設でございまして,当時既に管理委託制度のもと,公共的団体等に施設の管理運営を委託されておりましたことから,経費削減効果のあらわれにくいところはございますが,そのうち指定管理者を公募した20の施設について,経費の節減と市民サービスの向上という観点から,これまでを総括してみますと,まず,経費節減の観点からは,指定管理者制度に基づく指定期間4年間の施設維持管理経費の限度額として,予算にお認めいただきました債務負担行為額に対して,実際に指定管理者との間で協定を結んだ指定管理料につきましては,総額で約2,800万円下回る金額となっており,指定管理者制度導入による経費削減の効果であったと考えております。
 また,市民サービスの向上という観点からは,西部体育館や農村環境改善センター,西部テニスコート,鼓ケ浦サン・スポーツランド,鈴鹿川河川防災センターのように,年末年始を除きまして,休館日を開館日として施設利用日数をふやしておりますし,鼓ケ浦サン・スポーツランドのように,施設の利用可能時間をふやした施設もございます。
 このほか,指定管理者自身がスポーツ大会などの自主事業を行っている施設もございまして,結果といたしまして,施設利用者数の増加に寄与したものと考えております。
 このほか,指定管理者によります施設管理運営状況に関しまして,施設利用者へのアンケート調査並びに施設担当課による指定管理者に対する評価もあわせ,検証を行い,指定管理者制度の導入効果の確認を行っております。
 その結果につきましては,指定管理者と施設担当課の間で情報共有することによりまして,指定管理者による施設の管理運営に生かすことにしております。
 施設利用者へのアンケート調査につきましては,公募により指定管理者を選定した施設を対象に,昨年実施したものでございますが,平成18年度にも同様の調査を実施しております。
 その結果といたしましては,施設全体の総評として,サービス全般の総合的な満足度に関しまして,約80%の方が「良好」との評価を行い,「余りよくない」「悪い」といった評価は1%を切る結果でございます。
 そして,すべての設問において,「良好」との評価が平成18年度に実施したアンケート調査の結果と比べ増加しておりますことから,指定管理者による施設の管理運営状況につきましても,おおむね良好であったと受けとめております。
 また,指定管理者制度を導入した施設における指定管理者の管理運営状況に関する施設担当課の評価につきましても,おおむね良好でございまして,大きな支障もなく,今のところ管理運営がなされているものというふうに考えております。
 このようなことから,指定管理者制度の導入につきましては,経費面でも,サービス向上の面から考えましても,一定の効果はあらわれているものというふうに考えているところでございます。
 それから,もう1点,伝統産業会館でございますが,ちょっと失礼しました。伝統産業会館が公募から外れた理由についてのお尋ねでございますが,公の施設の指定管理者制度の導入に当たりましては,その基本的な考え方としましては,原則公募ということになっております。しかし,公募しない適切な理由がある場合につきましては,非公募による指定管理者の候補者選定を行うものができるというふうな位置づけになっております。
 指定管理者を非公募としようとする場合は,施設担当課は,指定管理者選定委員会におきまして,その理由を報告し,意見を聞く必要がございます。
 指定管理者を非公募により選定するといたしました伝統産業会館につきましても,施設担当課から指定管理者選定委員会に,その理由の報告を行いまして意見を求めております。そして,当該施設の性格,設置目的等と照らして,地域の人材を活用することによりまして,施設利用者へのサービス提供と,伝統産業の振興の面で効率的な管理運営が期待できるという詳細な説明に対しまして,指定管理者選定委員会からは,おおむね妥当との意見を受けまして,市長が非公募によ る指定管理者選定を意思決定してきているところでございます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 理由聞いてるのに,理由のところをはっきり言わないのは,それはちょっと論点違うんじゃないかなと。その理由がはっきりしないのは,なぜかと言えば,当然,その理由の根拠となる計画,構想との関連がないからだというふうに判断せざるを得ない。そこのところが,今回の指定管理のところで問題というのは,非常にはっきりしているところじゃないかと思いますが,この指定管理者制度導入に当たって,すべての進行管理しているのは,どの部門 になるのか,簡潔にお答えください。

○議長(大谷 徹君) 総務部参事。
○総務部参事(伊藤宗宏君) 再度の御質問にお答えいたします。
 指定管理者制度の導入に当たりましては,施設担当課が,その施設のあり方やその位置づけについて,公の施設の設置目的や,その特性を踏まえ考慮した上で,民間事業者のノウハウを活用することが有効で,この制度の活用がその施設にとっても,また,住民サービスの向上と経費の削減につながると判断した場合 に,制度導入を進めております。
 指定管理者制度の推進に関しましては,第5次鈴鹿市総合計画みんなで築く鈴鹿夢プランにおきまして,その基本構想を推進するための仕組みとしまして,行財政経営計画の中に位置づけられております,効率的・効果的な行政運営をしていくために取り組む単位施策,民間活力の導入の手段の一つとして,総務部ほか関係各課が,その進行管理を担っておりますので,よろしくお願いいたします。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 結局,その辺に分散してしまって,どこが責任とるかということが,すごく不明確である。やっぱり進行管理,この制度自体が本当にいいのかどうかというのをきちっと管理して,評価できるところ,セクションがないといけないはずなのに,それを分散させてしまっている総務部ほか関係各課というふうになるのは,そのあたりは非常に問題じゃないかと思います。
 もう本当に時間足りませんので,簡潔にお聞きしたいんですが,後藤議員の質問の中にもありましたが,市立体育館と今回該当の,そのほか施設,また2年間のずれできるわけですが,このあたりについて,次の市立体育館の指定管理期間とあわせて,担当課と協議するべきと考えますが,するのかどうかをお聞かせください。
 簡潔にお願いします。


○議長(大谷 徹君) 総務部参事。
○総務部参事(伊藤宗宏君) 指定管理者の更新を迎える事務,対応でございますけども,先ほどの体育館の関係につきましては,将来的に本市のスポーツ振興のために一体的な管理が必要と判断されれば,指定管理者というシステム的には十分対応は可能と考えております。
 また,公の施設の指定管理者の募集につきましては,施設担当課が募集要項,仕様書,評価基準等を作成し,それをもとに私ども総務課と十分な協議をしておりますので,そうした中で協議,調整を行ってまいりたいと思います。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ともかく行政でできることは,本当はもっとたくさんあるはずですね。先ほどのサービスの改善などについても,日曜日あけるということであれば,別に,それは鈴鹿市行政が市民サービスの向上のために行動すればできたことであったりするわけですよね。
 そういうふうなことから考えると,今の指定管理の意向についても,指定管理制度を重ねるということについても,協議,調整は,やはりきちっと考えないといけない。また,それぞれの指定管理の施設について,どのような計画,どのような考えと整合させていくかということをしっかり考えないといけないと思いますが,そのあたりどういうふうに考えているのかお聞かせいただきたいと思いますし,指定管理については,9月8日の中日新聞の中でも,文化施設ですけれども,そのあり方について,いろいろ意見ということが出ておりますが,そのことも考え合わせながら,今後,各種計画と整合させるのか,それとも,そういうこともなしに指定管理は指定管理でいくのか,どういうふうにしていくのかということをはっきりお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 総務部長。
○総務部長(舘 哲次君) 当然,指定管理者制度を導入する施設につきましては,例えばスポーツ施設であればスポーツの振興を鈴鹿市としてどのように図っていくのか,文化施設については,文化振興を鈴鹿市の場合どのように考えていくのかという計画がございますので,それと整合させるような形で,例えば,先ほどのお話,一体的に考えた方がいいのか,個々にそれぞれ特色を出すようなやり方がいいのかというのは,その計画にあわせて立てていくべきだと考えておりますし,その結果にあわせて指定管理者制度を導入するのか,これも,一体として施設管理お願いするのか,個々にお願いするのかの判断をいたしておりますので,それにつきましては,なお内容につきましては,所管課の方,担当課の方と詳しく調整は,あるいは協議はさせていただきたいと,このように考えております。

○議長(大谷 徹君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩をいたします。
 再開は11時5分といたします。
            午 前 10 時 52 分 休 憩