2010年12月定例会一般質問 「地域医療について」 (地域医療専任部門設置提案) ○24番(中西大輔君) おはようございます。 議席番号24,すずか倶楽部の中西大輔です。 久々にトップということで,また,非常に緊張しておりますが,よろしくお願いします。 先日,私,市民と議会の条例づくり交流会議in東海というふうなもののほうに参加してまいりまして,その場所で,そこで集まったメンバーで,この東海地域,これまではめぐまれた経済のもと,首長をトップとする行政と地方議会が二元代表として,政策について機関競争を行うのではなく,よくない意味で協調してきている部分があるのではないかというふうな思いを持つ人たちが多いことをはだで感じてまいりました。市民の声を聞き,市民の声を政策とつなげるのは,行政なのか,議会なのか,そのあたりがこれから,より問われていくところだと思います。 今後,また,少子・高齢化,かつ人口減少社会に向かうことは,もう避けられない現実で,そういうふうな中で,どういうふうな政策を行っていくか,議会も,行政も,子供にツケを回さない,そういう視点をしっかり持ち,政治を行っていくべきだと考えます。 それでは,本日は,地域医療,災害への備え,市長等の退職手当の3点を質問させていただきます。 それではまず,地域医療について。 国内各地で地域医療の危機的状況が報道でも取り上げられております。三重県内においても,伊賀地域,志摩地域,尾鷲市民病院の産科医問題など,鈴鹿市にとっても地域医療の課題というのは他人事ではない。市長以下,幹部職員の方々,当然のことながら,このことは意識されているところだと思います。 地域医療に関して,県内にとどまらず,国内全体で地域間競争の中にあると言っても過言ではないでしょう。 その地域医療についてなんですけれども,近年,医療については,医療資源と表現されることがあります。その資源をどのように守っていくか,それが地域医療の取り組みで重要な視点であることも間違いのないところだと思います。 資源という言葉から想像されるように,無尽蔵にあるのではなく,限りのあるものだという認識を医療についても持たないといけない,そのような時代であることは間違いのないところでしょう。 そのような医療資源を保全するためには,金銭的な面だけで難しいことは,高額の報酬を提示しても医師が集まらなかったような事例があることなどから見てとれます。それは,医療資源が施設や報酬だけでなく,医師や看護師など,人が構成されているものだから,その1点に尽きると思います。人の心のあり方に深くかかわっているものであることは間違いありません。 そのようなことに目を向けず,医療行為を単なるサービスとしてとらえ,金銭的な面だけで充実を図ることができると考えるとすれば,いわゆる自分の都合のよいときに医療を使えばよいというコンビニ受診のような考えが市民の中に広がり,医療資源を浪費することにつながるでしょう。 例えば,医療の無料化は,そのような危うい側面もはらんでいると考えられます。その結果として,医療資源を使い果たすことになれば,つまり医療従事者の疲弊を招くことになれば,この鈴鹿市において,より深刻な医療崩壊を招くことは予想できるところです。 〔資料を提示〕 手元資料になりますが,こちら,平成21年10月の宮崎県延岡市の広報のべおかなんですけれども,その中で,「地域医療の明日」というタイトルで特集が組まれており,この中で,「医療資源は有限。ない物ねだりではなく,今ある物には関心を」という記事が参考になります。やはり医療資源は,保全することは もちろんですが,その医療資源を鈴鹿に導くという観点も含めて,医療従事者にとって,魅力的な地域づくりと地域医療への取り組みを行うことが,市民,議会,行政それぞれに求められるところだと考えます。 〔資料の提示を終了〕 私,平成20年3月議会において,救急医療に関する一般質問を行いました。その際,要約いたしますと,行政,救急,市民,医療機関を交えて,長期的な戦略を考えていくような組織づくりを求めるということを問いまして,それに対する市長の御答弁で,執行部,消防,あるいはまた教育,それぞれ同じ認識を持ちながら,救急医療体制について体制づくりを進めていきたいという答弁がありました。その後の取り組みについて,どのようになっているか,お聞かせくださ い。 ○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。 〔保健福祉部長 松村 亮君登壇〕 ○保健福祉部長(松村 亮君) おはようございます。 本日もよろしくお願いいたします。 それでは,中西議員の地域医療専任部門の設置についてという題でございますが,まず,救急医療における本市の取り組みについてという御質問でございますので,お答えを申し上げます。 二次救急医療を担う鈴鹿中央総合病院及び鈴鹿回生病院において,休日や夜間に軽症患者が増加し,医療体制を圧迫していることから,救急医療機関の適正な利用の啓発と,一次救急医療体制の整備強化が本市に求められた当面の課題でございました。 本市では,この当面の課題に対し,まず,市民への啓発活動については,鈴鹿市応急診療所や鈴鹿中央総合病院及び鈴鹿回生病院など,救急医療機関への適正な利用について,広報すずかなどの紙媒体ばかりでなく,各PTA主催の学習会やPTA会議,保育園園長会議など,さまざまな場を活用し,かかりつけ医の必要性など,職員が直接出向き,啓発に努めてまいりました。 また,昨年度からは,医師会の医師の有志を初め,市議会議員の皆様のお力をいただきながら,消防課救急管理グループとともに,「地域医療を考える」と題し,御協力いただける地域,市内10カ所で啓発に努めてまいりました。 このほかに,広く市民を対象に鈴鹿ベルシティにおいて,鈴鹿市医師会と協働した取り組みとして,救急医療シンポジウムを開催いたしました。その際には,三重大学医学部附属病院救急部長,武田多一教授をお招きをしております。 これまでに啓発等に参加していただきました市民は,延べ約1,000名を超え,参加した市民の皆様からは,テレビなどでは聞いていたが本市でも厳しい状況と,一次医療・二次医療とのすみ分けが必要であること,また,救急車の適正な利用など,改めて御認識をいただいたところでございます。 次に,一次救急医療体制の整備についてでございますが,1年・365日の夜間,市内で応急診療所以外に,どこか一つあいている病院をつくることによりまして,応急診療所への患者の集中を防ぐとともに,一次及び二次病院との機能分化を明確にし,救急医療体制の維持を図るため,平成21年3月より,本市の一次救急を担っていただいております塩川病院と高木病院に御協力をいただいて,一次救急当番制を創設いたしました。 このような取り組みの成果は,二次救急医療機関から時間外に受診する患者は,徐々にではありますが軽減をされてきたこと,そういう報告をいただいております。 一方,家庭における看護の仕方についても啓発を行っております。 昨年は,新型インフルエンザの流行により,応急診療所にも大勢の利用者がありました。先ほども申し上げましたが,軽症と診断される患者がふえておりますことから,家庭でできる救急対応のマニュアル「インフルエンザの豆知識」という小冊子を作成し,広報すずか,平成22年4月5日号と一緒に全戸配布いたしました。これは,インフルエンザばかりでなく,その他の疾病の応急対応についても,わかりやすく解説をしたものでございます。少しでも家庭のお役に立てればと期待しているところでございます。 以上が,これまでの取り組みの経過でございます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) ありがとうございます。 これまでの取り組みにつきましては,いろいろ他の議員の質問の中等にもあらわれておりますので,非常に取り組み,強力にしていただいていることと思います。 しかし,きょうの質問は,そこからもう一歩進んでいきたいと思いますので,よろしくお願いします。 また,3点ありますので,答弁のほうは余計な部分,削除して簡潔によろしくお願いします。 それでは,話切りかえまして,この10月,私どもすずか倶楽部のほうで,宮崎県延岡市での地域医療に関する取り組みを会派視察いたしました。 当初の目的というのは,この9月に制定されました,延岡市の地域医療を守る条例についての調査だったのですが,その条例はもちろんなんですけれども,条例制定に至る過程を延岡市地域医療対策室室長の甲斐研二さんから受けながら,延岡市の取り組みというのが非常に興味深く,また,地域医療への取り組みという点で,鈴鹿市にとって参考になると強く感じたところです。 延岡市では,条例の制定はもちろんですが,宮崎県北の地域医療を守る会の活動との連携,教育面から県立延岡高校へのメディカルサイエンス科の設置,産業面から医療産業を集積するメディカルタウン構想,地域医療対策室の設置。 資料のほう,映していただきたいと思います。 〔資料をスクリーンに示す〕 この資料のほうですね。新生のべおかプロジェクトというふうなものになりまして,こういうふうなリーフレットがあるんですけれども。 この中で,ここをちょっとアップしていただきたいんですが。 公共交通プロジェクトというふうなところを少しアップで映していただきたいんですが。 ここのところを見ていただいても,この地域公共交通を考える際に,医療機関へのアクセスというのが,その構想の中に含まれていると。地域医療を核として,このような資料を見て,また,取り組みからすると,延岡市では地域医療に関して,総合的な政策として取り組まれていることが見てとれます。 また,視察での説明の中では,延岡市では,医師や医療従事者が働きやすい環境づくりに取り組むことを考えている。そのためには,まず,市民が,行政が変わっていく必要があると考えているというふうにおっしゃっていました。この点は非常に重要なところではないかと思います。 そこで,鈴鹿市においても,医師や医療従事者が働きやすい環境づくりに取り組むということも含め,いろいろな政策課題を統合した総合政策という側面から,地域医療をとらえるべきと思いますが,その点について,どのような見解をお持ちか,お聞かせください。 〔資料の提示を終了〕 ○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。 ○保健福祉部長(松村 亮君) 総合政策としての地域医療ということでございますが,現在のところは,具体的な構想を持っておるわけではございません。 しかしながら,昨年度,私ども経験いたしましたインフルエンザ対策で,健康づくり課が中心となりまして,具体的には対策本部とか,検討委員会とか,そういう横断的な組織も経験いたしました。 そういった中で,その重要性というのは十分認識しておりますし,構想の必要性というのも認識はしておるところでございます。 しかし,当面は,健康づくり課が中心になって,関係各所へ働きかけなり,政策の提案,あるいは情報の共有,そういったものをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) 現在のところ,具体的な構想がないということは,そのままで結構です。それをこの質問の中で取り入れていきたいと思います。 それでは,延岡市の取り組みを参考に,何点か個別にお聞きしていきたいと思います。 資料を映していただけますでしょうか。 〔資料をスクリーンに示す〕 まず,こちらなんですけれども,県立延岡高校というのが延岡市にありまして,延岡高校の,先ほど申しましたメディカルサイエンス科の設置等の関連についてから聞かせていただきたいと思いますが,設置の経緯については,県立延岡高校,もともと普通科と理数科がありまして,宮崎県の宮崎市のほうの高校との兼ね合いの中で,理数科のほうが,ちょっと地盤沈下というふうな形を起こしてきたと。そのてこ入れというのを,その当時の宮崎県の教育長が,もともと延岡市の方だということで,県も考えているというふうなことがあわさりまして,この専門科の設置になったわけです。 アップで映していただいてるように,このメディカルコースとサイエンスコースという二つがありまして,延岡市は,旭化成を中心とした産業というところから,もともとこのサイエンスの方向ですね,科学部門のほうですか,こちらのほうが進んでいた。そこに地域医療についてのメディカルの部分をあわせていくというふうな話が持ち上がり,それをあわせて学科改変を行う運びとなったということです。 現在は,この延岡高校での取り組みを含めて地域医療を,長期的に地域医療を支える人材を育成していくというふうな観点を持ちながら,より多くの子供がメディカルサイエンス科に進むための土壌づくり,中学時代から医療関係者との交流,また,体験や講演などを市のほうも取り組んでいくということを考えているというふうにお聞きしました。 そこで,これを鈴鹿市に置きかえて考えてみるとどうなるかというと,県立神戸高校というのが延岡高校と似た状況ではないかと思います。 そこで,理数科について,医師を目指す学科として改変して,それを目指す生徒指導や教育の方針を義務教育段階から関連づけていくことで,鈴鹿市における教育の底上げにつながるのではないかと考えます。 この件について,三重県教育委員会の再編活性化グループに問い合わせたところ,学科改変は,各学校,各高校と県教育委員会のほうで,予算的な部分も話がまとまれば行うことが可能ということでした。 その際,じゃ,鈴鹿市として,どういうふうな取り組みができるんですかというふうにお聞きしたところ,鈴亀地域高等学校再編活性化推進協議会に提案していただくことがまずできることですねというふうなお返事をいただきました。 そこで,鈴鹿市教育委員会として,地域医療を核とした取り組みとして,このような学科改変の話が上がってきたときに,協議会に持ち上げるなどの対応は可能かどうか,お聞かせください。 また,せんだって,11月の市議会全員協議会において,鈴鹿市教育振興基本計画の案が報告されました。その際に,私,子供たちへの個別の健康教育という観点だけではなくて,例えば,小学校において,お医者さんに「ありがとう」を言おうなどというふうなことから始まって,発達段階に応じて,地域医療に関心を持つような取り組みをしてはどうかと提言いたしましたが,その点についての考えも,あわせてお聞かせください。 〔資料の提示を終了〕 ○議長(野間芳実君) 教育長。 ○教育長(水井健次君) それでは,市教育委員会は,高等学校の学科改変について,高等学校再編活性化推進協議会を通して意見を出せるかどうかという御質問について,御答弁申し上げます。 県立高等学校は,三重県教育委員会の所管でありますことから,高等学校の学科改変に本市教育委員会として,直接のかかわりはございません。 しかしながら,先ほど議員からも申されましたように,三重県教育委員会では鈴亀地区高等学校再編活性化推進協議会,これを設置しておりまして,本市教育委員会からも職員が,その委員として参加をしているところでございます。 また,その設置要綱には,その目的として,地域社会における高等学校の特色化・魅力化を図って,学習者に,より魅力ある学習環境を整備するための会と,このようにうたわれておりまして,そしてまた,協議会におきましては,県立高等学校の再編活性化実施計画に向けて,今後の地域社会における県立高校の,県 立学校のあり方や施設整備に関することなど,具体的に協議するということとなっております。 御質問いただきました,本市教育委員会から意見を出せるかという件に関しましては,地域の皆様方からの御意見を反映させる形で,設置要綱の目的に沿ったものであれば,委員を通して協議会に意見を出していくことは十分可能かと存じます。 それから,学校において,次の御質問ですが,お世話になっている校医先生,お医者さんに「ありがとう」と言おうなど,地域医療についての教育を取り入れてはどうか,御質問もいただきました。この点につきましては,地域医療にかかわる,そういった方々に感謝の気持ちを持ったり,あるいは児童・生徒の発達段階に応じて,地域医療について学ぶことは,大変大事なことであると考えております。 そういったことで,各学校におきましては,まずは健康診断の際,校医さんに感謝の気持ちをあらわすことを指導したり,あるいは夢工房,あるいは地域の医療関係者による出前事業等で,命の大切さを学ぶ中で,よりより地域医療の関係者への感謝の気持ちと地域医療の重要性について,学ばせていきたいと,また,そういう気持ちを育てていきたいと考えております。 さらに,中学校の保健体育におきましては,保健医療機関を有効に利用活用すること,こういう観点から,地域の医療機関の役割等についても学習しているところでございます。 今後とも,地域医療の大切さについて,児童・生徒の発達段階に応じて指導してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) ありがとうございます。 学科改変については,話が出てきてからということにはなりますが,せんだって,不登校の支援ネットワーク,アスト津でそういうふうな設立総会があったときに,非常に関心の持たれる言葉,切れ目のない成長支援という言葉ありましたので,教育委員会のほうとして,やはりそういうふうな観点でもって高校,高等学校,高等教育との連携も取り入れていただきたいなと。また,子供たちの心,また,そういうふうなものが地域の地盤になっていくのは間違いのないところですので,教育面でよろしくお願いします。 それでは,教育面から話を移しまして,産業面と関連するところですけれども,延岡市のメディカルタウン構想について,大分県南部に血液関連の医療機器の会社,延岡市には,人工腎臓関連の機器を製作する会社や旭化成関連の会社があり,そこで医療関連産業を集積して,延岡をメディカルタウンにという考えを持っているということであるとお聞きしました。 鈴鹿市にも,医療関連企業があり,また,鈴鹿医療科学大学,SUZUKA産学官交流会やものづくり支援センターの動きもある中で,また,三重県のメディカルバレー構想に基づいた動き,これ,ちょっと別のところでも思い当たるところはありますが,あると思いますが,このような現在,産業面と医療の連携について,市はどのような考えを持って,どのような取り組みを行っているのか,簡潔にお聞かせください。 ○議長(野間芳実君) 企画財務部長。 ○企画財務部長(長谷川正人君) それじゃ,メディカルバレー構想の部分につきまして,私のほうから,答弁させていただきます。 御存じのように,メディカルバレー構想は,県の構想でございまして,いろんな関係機関,ネットワーク,連携をして,新たな産業集積を図ろうというようなことで,医療科学大学の薬学部設置を契機としまして,三重県からの呼びかけによりまして,平成19年度から,鈴鹿地域メディカルバレー推進連絡調整会議というのを行ってきております。 正直なところ,現状では,まとまったものというものはございません。私ども思うには,そこの一つとしては,あくまでも三重県のメディカルバレー構想ということで,なかなか鈴鹿に特化した議論ができないというところに原因があるのかなと考えておりまして,そういったことから,今後につきまして,事務局を鈴鹿市のほうへ移して,企画財務部の企画課のほうを事務局として,「健康」という言葉のキーワードで考えていこうということで取り組みを始めておるところで ございます。 以上です。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) そうすると,これからこういうふうな健康,地域医療に関する取り組み,全般については,「健康」という言葉をキーワードにして,企画財務のほうで政策的なところを行っていくというふうに受け取れましたが,それでよろしいでしょうか。 ○議長(野間芳実君) 企画財務部長。 ○企画財務部長(長谷川正人君) 従来からの健康とか,医療とか,そういったものは保健福祉部としてやっていく部分ですが,その部だけじゃなしに,ほかの部でも取り組めるものがあるんじゃないかということで,全体として取り組むような形で,まとめていきたいなということで,企画のほうに事務局を置いており ます。 以上です。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) その部分も,今のお話で承りました。 それでは,話,ちょっと進めていかないと,時間のほうも詰まってきますので,これは,保健福祉部関連になってくると思いますが,地域医療に関して,延岡市の取り組みの中では,まず,市,県,医師会,県立病院,住民代表,企業代表が参加して,延岡市医療問題懇話会を開催した。そこのところから,やはり地域医療に対して,専門的に取り組む部署の設置が必要でないかというふうな提言が行われて,その上で地域医療対策室のほうを設置されたということがあるとお聞 きしております。 また,その過程の中で,非常に動きが早くて,医療崩壊が進んでしまって,このような取り組み,行政だけでは限界があるということで,その懇話会だけではなくて,市民団体や地域のキーパーソンにも相談を行い,また,自治会長さんであるとか,公民館長の集まりであるとか,女性団体・患者団体の組織,企業OB の団体などに声かけをして,宮崎県北の地域医療を守る会のほうをつくったということをお聞きしました。それには地元マスコミのほうも参加して,特集の制作はもちろん,また,視察などにも同行して,他市の取り組みを延岡市で紹介するということも行っているそうです。 このような中で,実際に救急医療の受診数が下がった。そこをとらまえて,延岡市さんのほうでは,延岡市の地域医療を守る条例のほうの制定を行われたのですが,鈴鹿市でも,救急医療に関して取り組み,いろいろされていることと関連,取り組みがあります。また,市民活動との連携も含めて,このような条例の制定が考えられると思いますが,その点についてのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。 ○保健福祉部長(松村 亮君) 今,議員おっしゃられたように,いろんな地域での方々や,あるいは企業,あるいは関係機関との連携というのは非常に重要かと考えておりますけれども,今のところ,条例というところまでは,私どもは考えておりませんので,よろしくお願いいたします。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) 条例をつくるというのは,これ,議会もつくれるものではありますが,市民と協働してやっていくものでありますし,その条例をつくることが目的ではなくて,あくまで地域医療を守っていくというところですね。そこは大事であると思いますので,現在のところ,なくても仕方のないところだと思いますが,そのような事例を参考に,日々いろいろな活動のほうに取り組まれていただきたいと思います。 それで,やはりこのように地域医療を考えると,健康保健の領域にとどまらず,鈴鹿市においても,先ほど答弁で健康づくりを,健康ということをテーマに政策化をしていくということで,まだ,横の連携はとれてませんというふうな御答弁もありましたが,改めて鈴鹿市において,総合的な政策課題として,地域医療をとらえていくべきだと私は考えます。その課題には,当然,先ほど答弁にもありましたように,部をまたいで取り組むことが必要になってくる。このことは,第5次総合計画の策定過程の中で,横の連携をとるということがありましたので,しっかり考えていただけるところだと思いますが,そのためにも,単なるプロジェクトチームとしてばらばらにやるのではなくて,地域医療,延岡市さん,兵庫県の丹波でもありましたが,地域医療の専門部局のほうを立ち上げて,そこで取り組んでいくことが必要ではないかと。 また,第5次総合計画の第2期の行財政経営計画見ましても,やはりまだ政策として下の,まだ,その上のほうに,まだ上がってきていない。その見直しも含めて,この地域医療というのを総合政策として,もう少し上位に上げてくるべきと考えますが,それらの点について,どのようにお考えか,お聞かせください。 ○議長(野間芳実君) 保健福祉部長。 ○保健福祉部長(松村 亮君) まず,地域医療を総合政策として,もう少し格上げをしてはどうかという御意見でございますが,その地域医療については,やはり私どもも,政策的には,先ほども申し上げましたが,非常に大きな柱というふうに思っておりますし,重要なものというふうに認識をしております。 ただいまの企画財務部長から答弁もございましたけれども,健康をキーワードといたしまして,施策を横断的につなげていく,新しい政策づくりということを,今,目指しておるところでございまして,今年度は調査研究ということで,来年度は本格的な計画の策定作業に入っていくというふうに聞いております。 これをてこと言うとおかしいんですけども,私どもも,保健福祉部の事業,政策,そういったものをさらに充実したものにしてまいりたいなというふうに,今,思っております。 それから,専門部局の設置については,現在のところ,そういった予定はないというか,考えておりませんけれども,今後,この計画構想の策定以後の動きによって,必要に応じて考えたらというふうに,今,考えております。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) 今,保健福祉部長のほうから御答弁いただきましたが,政策という面で言えば,企画財務部となると思いますが,そのあたり,最終的にどこが責任を持って取り組むのか,確認でお聞かせください。 ○議長(野間芳実君) 企画財務部長。 ○企画財務部長(長谷川正人君) 内部の事務的なものとしましては,先ほど言いましたように医療,それから健康,これの直接的な部分については,保健福祉部が担当していくこと,それは変わりないと思いますが,先ほど言いました,ほかの部でも健康,そういったものに何ができるかというようなものをまとめた部分としましては,企画のほうが責任持ってやっていこうと,そうやって考えてます。 ○議長(野間芳実君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) ともかく,よくありがちな縦割り行政にならないように,そういうようなプロジェクトチームをつくって,その横の連携をとりますと言いながら,実は縦割り行政になってることがよくありますので,そのようなことにならないように,きちっと政策的に取り組んでいただきたいと思います。 そのことを提言して,この質問は終わりまして,次の質問に移ります。 |