2011年6月定例会一般質問

「街区整備地周辺環境について」(NTT跡地周辺)

 それでは,2点目の質問のほうに移ります。
 2点目ですね,街区整備事業地周辺環境についてということなんですけれども,言葉の都合でかなり短くはしてあるんですけれども,ここで取り上げていますのは,いわゆるNTT西日本研修センタ跡地土地利用転換計画,もうこれは終わりまして,防災公園街区整備事業地ということになるんですけれども,その防災公園街区整備事業の用地南側について,特にその周辺環境との関係はどのように,今,市として考えているのかお聞きしたいと思います。
 特にお聞きする内容というのは,子供の安全ということと,非常に密接にかかわってくる領域になってきますので,その点についても配慮しながら,答弁のほうはよろしくお願いしたいと思います。
 まず,状況整理したいと思いますが,資料2,映していただけますでしょうか。
              〔資料2をスクリーンに示す〕


 現時点の土地利用の方針ですね。
 こちらのほう,NTTのほうから提示されている図になりますが,まず,該当の用地の北側というのは,もうこれは,でき上がっている部分というのは,一つは,鈴鹿医療科学大学薬学部の用地の部分というのは,完成しておるところです。
 また,野球場周辺の防災公園整備事業についても,現在取り組まれているところだと考えます。
 また,この用地について,この重要になってくるのは,一つは,用地,真ん中になるんですけれども,鈴鹿高専の前から国道23号線に向けて西から東,東西に道路が抜くことになっているということが一つあります。
 整理していきますと,その道路を挟んで,さらに南側のところは,大学事業地と隣接する北東部については,新産業展開や医療健康福祉ゾーンと言われる展開に,旭が丘小学校と隣接する南西部については,特定目的住宅ゾーンと健康維持増進住宅ゾーンというふうに計画されております。
 現在は,この図と,また違った形で検討を進められているかもしれませんが,現時点では,この図のとおりということで質問のほう,進めさせていただきます。
 これをまた,若干引いた図とあわせて考えてみたいと思います。
 資料3,映写してください。
               〔資料2の提示を終了〕
              〔資料3をスクリーンに示す〕
 資料3,若干ちょっと,若干,該当地との関係,ちょっとわかりにくくなってしまう部分がありますが,これを旭が丘小学校を中心として見たときに,街区整備事業地は,旭が丘小学校に対して北側となり,南側は,住宅地として,今,開発,終わっております。また,西側についても,住宅地として開発されて,過去と比較しても,相当数の人口数となっていることは,御存じのところだと思います。
 また,少し離れますが,用地,南東側には,白江土地区画整理事業が行われており,今後,この地域での人口増も想定されるところであるということですね。
 そのような認識の上に,市の行政それぞれの方々もいらっしゃると考えます。
 今回は,この図に沿った形で,これらの地域について,2点,質問させていただきます。
 再度,資料3,映写してくださいというか,そのまま映っているので,このままで結構です。
 このように開発される事業地周辺について,一つは,国道23号線について,重要な観点があります。
 一つは,白江土地区画整理事業地の北側の部分ですね。現在,道路の拡幅工事が行われております。図の中では赤で示される部分です。
 もう一つは,先ほど資料2のほうで指摘しましたが,防災公園街区整備事業の中で,鈴鹿高専の前から23号線に抜けるという道ができました。緑で,図の中で示させていただいております。
 つまり,この2本の道路ができるということは,旭が丘地区の中から,東西に対して交通需要が増加するということが非常に考えられる部分になってくると。 また,このような道路ができることで,旭が丘小学校から鈴鹿高専の前を抜けて,玉垣方面に抜けていく,この北向き,南北に走る道についても,当然,交通需要がふえてくるということが予想されるというふうに思います。
 交通需要が増大するということは,当然,交通事故のリスクも増大するわけで,このような状況に関して,私も,市民の方から声をいただきました。
 現在も,この旭が丘小学校周辺地域では,通勤時間帯や夕方など,住宅地を抜ける車であるとか,その通行量がふえたことで事故が起きないか,心配されているということです。
 また,その方は,今後,街区整備事業地,こちらのほうの開発が進めば,また,交通需要も発生するであろうから,より交通の危険が増すのではないかと危惧されております。
 そのような市民の方々の不安に対して,現時点で市は,どのような考えを持っているのか,お聞かせください。
               〔資料2の提示を終了〕


○議長(青木啓文君) 市長。
               〔市長 末松則子君登壇〕
○市長(末松則子君)
 それでは,2番目の御質問の街区整備地周辺環境について,御答弁申し上げます。
 NTT西日本鈴鹿研修センタ跡地につきましては,独立行政法人都市再生機構が防災公園街区整備事業を活用し,現在,整備を進めているところでございまして,北側は,防災公園として,南側は,市街地整備を区画整理の手法で整備を行います。
 周辺には旭が丘小学校を初め,旭が丘幼稚園,鈴鹿工業高等専門学校,鈴鹿医療科学大学薬学部などの教育施設が多くありますことから,事業実施に当たりましては,周辺環境を十分に考慮した整備が必要であると考えております。
 なお,詳細につきましては,都市整備部長が答弁いたしますので,よろしくお願いをします。

○議長(青木啓文君) 都市整備部長。
             〔都市整備部長 草川喜雄君登壇〕
○都市整備部長(草川喜雄君)
 それでは,中西議員御質問の街区整備地周辺環境についての1点目でございます,交通の安全確保につきまして,御答弁を申し上げます。
 NTT西日本から委託を受けたUR都市機構が区画整理の手法により施行をしております市街地整備区域につきまして,現在,基本計画を策定中でございますが,この整備に伴いまして発生が予想される交通量が,周辺の既存の道路に及ぼす影響などにつきましては,今後,進めてまいります設計協議におきまし て,UR都市機構と市などの関係部署で検討してまいりたいと考えております。
 なお,計画案ができ上がりましたら,周辺自治会に対しまして御説明に伺うよう指導しておりますので,御理解をいただきますよう,お願いをいたします。
 また,今後の設計協議におきまして,議員御指摘であります,緑色の道路の部分,国道23号から鈴鹿工業高等専門学校前につながる幹線道路が計画される場合も同様に,交通量の増加が予想されますことから,周辺の既存道路などに及ぼす影響につきまして,UR都市機構と市などの関係部署で行われます,同じく設計協議におきまして検討してまいりたいと考えております。
 続きまして,議員御指摘であります,赤色の道路部分でございますが,白江土地区画整備事業地内の幹線道路網の整備に伴う周辺道路の交通量増加に対する対応でございますが,この道路整備によりまして,既成市街地であります旭が丘周辺地域から,幹線道路であります国道23号へのアクセスが容易となり,緊急車 両などの市街地への進入が向上される一方,議員御指摘のとおり,周辺道路の交通量の増加によります,生活環境への影響が懸念をされます。
 今後,周辺環境の状況を見きわめながら,地元との協議,あるいは警察や公安委員会の意見,助言をいただきながら対応してまいりたいと思いますので御理解をいただきますよう,お願いを申し上げます。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) 今の答弁で大体わかりました。
 ただ,やはりもう予測されることについて,利便性の向上という視点だけではなくて,当然,適切な交通需要の抑制,それの方法,方策というのは,多々ある と思いますが,その点も含めた形で,計画書が出てくる前に,URのほうとも協議していただく,このようなことも行っていただきたいと思いますが,そのよう な交通需要を抑制するという観点で話のほうができるかどうか,それをお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 現在,UR都市機構が進めております,その区画整理事業地内につきましては,やはり行政と,あるいは関係部署と協議をできるところでございます。
 しかし,周辺から,その交通量を抑制するとか,その辺は,現段階では非常に難しいと考えております。
 したがいまして,新しい道路ができると,当然,その道路に,開通当時は,かなり集中する,が予想されます。
 しかし,やはり集中する道からは,それぞれ違う道へ逃れていかれる交通量もありますので,そういったところで,開通後の状況を見ながら,どういった形で安全対策をとるか検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 次の,ちょっと観点に移る前に,一つ確認したいことがあるんですけれども,末松市長は,市長就任後,この街区整備事業の事業地,視察されたのか,状況を御自分の目で確認されたのかということをお聞きしたいと思います。当然,県議会議員としての経歴もございますから,その時点でも,中に入って状況をごらんになられたことがあるのかどうか,ちょっとお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 市長。
○市長(末松則子君)
 議員の時代には,中を視察させていただいた経緯はございますけれども,市長就任以後は,まだでございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 というのは,次の観点というのは,さきの議会のときに,議会ですね。前期の議会のときにも,何度か話題というか,論点として挙げさせていただいておりま すが,旭が丘小学校と隣接している事業地について,以前から地域の住民の方の声の中にも,学校の運動場が狭い,また,これから先のことも考えて,何とか学校隣接の場所として活用できないかという声があったりします。
 ですから,図の資料の2を映していただけますでしょうか。
              〔資料2をスクリーンに示す〕


 資料2を見ていただくと,旭が丘小学校と隣接して,ちょうど特定目的住宅ゾーンになるんですかね。ここのところで,若干へこみのような形ができていると思います。
 この箇所について,やはり私としては,市として,この防災公園街区整備事業,今,土地区画の手法を持って行われておるということですが,このへこんでい る部分について,やはり事業者と協議した上で,公園として活用することを提案していただいてはどうかというふうに考えるところです。
 一つの理由は,街区整備事業を行うに当たって,計画に沿って住宅ゾーンとして整備するのであれば,やはり小学校の運動場と住宅地が隣接するというのは, 好ましくない。やはり住んでいる人にとっても,子供たちの活動,また,砂ぼこりとか出たりするということで,やはりきちきちに沿ってしまうのではどうかと いう観点が一つあるんですね。
 それであれば,そのような住宅に住まわれる方々が,公園を介して,学校の子供たちと交流できる可能性がある。そのほうが,今,計画の中に出ている使用目的,ゾーニングの目的とも合致するのではないかと考えます。
 また,もう一つの観点としては,白江土地区画整理事業地の,これからの今後の展開を考えたときに,やはり人口増が考えられる。現在も,アパートという か,住宅が張りついてきております。当然,今ですね,そのまま住宅がふえていけば,子供たちがふえてくる。旭が丘小学校のキャパシティが足らなくなってく るのではないか。そうなってきたときに,やはり増加する児童に対して,どのように対応していくかということが必要になってきます。
 そのための用地としても,プレハブなどで対応するというふうなことが話の中にありますが,そのようにするためにも,用地が隣接したところになければ不都合が多々出てくる。
 そのような観点からも含めて,公園として利用して,今後,その用地の利用について拡張性を持たせるということが必要ではないかと考えますが,その点について,どのように見解をお持ちなのか,お聞かせください。
                〔資料の提示を終了〕


○議長(青木啓文君) 都市整備部長。
○都市整備部長(草川喜雄君)
 それでは,中西議員の2点目でございます,小学校隣接地の利用につきまして,答弁を申し上げます。
 旭が丘小学校の運動場北側に隣接いたしますNTT西日本鈴鹿研修センタ跡地につきましては,土地の所有者でありますNTT西日本がUR都市機構に業務委 託を行い,区画整理の手法を用いまして,市街地整備を行っておりますが,現在のところ,計画の策定中でございますが,平成20年4月の市議会各派代表者会 議におきまして,配付をさせていただきましたNTT西日本の土地利用計画案では,健康維持増進住宅ゾーンとして計画をされております。
 整備区域内に公園などを配置するに当たりまして,地元からNTT西日本に対しまして,旭が丘小学校の隣接地に公園などの設置を求める旨の要望書の提出があったと聞いております。
 市民の憩いの場としての公園や,学校敷地との緩衝地帯として計画していくなど,NTT西日本及びUR都市機構に対しまして,市からも,引き続き要望をしてまいりたいと存じますので,御理解をいただくようにお願いをいたします。
 それと,最後に,公園として利用している部分に,プレハブ対応することが可能かということでございますけども,区画整理,あるいは開発で整備されました公園は,当然,市へ帰属をされます。市が都市公園として管理をしていくものでございます。
 したがいまして,都市公園区域に,たとえ隣接地が教育委員会の学校であったとしても,そこを学校敷地としてお貸しするということは,都市公園法上,非常に難しいかなと,現在のところ,そう考えております。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 追加の答弁もありがとうございます。
 その点については,今後,いろいろな可能性も含めて,検討していかなければいけない部分ですので,それは,もう教育委員会も含めて,十分に議論していただきたいと思います。
 確認なんですけれども,今,部長の言葉として,NTT及びUR都市機構に対して要望のほう,積極的に行っていくというふうにお答えいただきましたが,市長としても,そのような形で積極的に行っていただけるのかどうか,お答えください。


○議長(青木啓文君) 市長。
○市長(末松則子君)
 先ほど都市整備部長が答弁いたしましたように,地元自治会からNTT西日本に対しまして,旭が丘小学校の隣接地に公園等の設置の要望が出ているということは聞いております。
 今も,都市整備部長答弁いたしましたように,市からも,NTT西日本やUR都市機構に対しまして,公園等の配置に関し,地元要望を検討いただきますように,引き続き要望してまいりたいと考えております。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 事,子供たちの教育環境にかかわることですから,ぜひ,積極的によろしくお願いしたいと思います。