2011年6月定例会一般質問
「市庁舎分煙の徹底について」

 それでは,三つ目の質問のほうに移らせていただきます。
 市庁舎における分煙の徹底ということなんですけれども,私自身たばこ吸いませんので,このような質問が出てくるわけなんですけれども,前市長,川岸市長,非常に喫煙,積極的にされておりました。市長室の裏側に喫煙室があるという話も,よく聞くところです。その点,末松市長は,いかがなのかなと。やにのにおいがしみついた部屋があるのではないかなと思うんですけども,そのあたりは,どのようになるのかなというふうに考えることですが,それは,また別の機会で,ちょっと答えいただきたいなと思いますが。
 現在,学校を初めとして,地区市民センターなどでも,基本的に施設内,禁煙となってますね。学校の先生方も,喫煙される方は,学校の敷地から外に出て,たばこを吸われている。地区市民センターも,中には喫煙場所がなくて,基本的に外に喫煙場所が置かれている。
 そのような状況になっているんですが,鈴鹿市庁舎内には,市民の方が利用できない場所に喫煙場所があったりするなど,分煙状態をつくられてると言いながら,ちょっと中途半端ではないかなというふうに考えるんですね。
 私,禁煙というか,たばこを吸いませんが,たばこを吸われる方の,その権利というか,その点についても,全く否定はしません。
 しかし,やはりがんの抑制であるとか,受動喫煙防止,さきに配布された健康計画,こちら概要版ですね。概要版の中でも,たばこと,わざわざ,たばこと, このように1ページ使って,たばこの害が,るる書かれているわけですね。年代別に書かれてます。ゼロ歳から5歳のときのたばこについて,6歳から12 歳,13歳から19歳,20歳から39歳,40歳から64歳,65歳から74歳,75歳以上と,非常に懇切丁寧に書かれております。ちなみに,私,41歳 ですので,個人としては,たばこを吸わない人は,たばこの影響を受けないようにしよう。受けたくありません,私も正直。たばこを吸う人は,吸わない人に影響を与えないようにしましょう。家庭では,たばこの害のない環境をつくろう。禁煙をサポートしようというふうなことが,ここには書かれております。
 また,もう一つ書かれているのは,下のところに,サードハンドスモークということで,たばこの煙成分が部屋や衣類などのものにしみ込み,煙が消失した後も有害な化学物質を放出し,それによって,健康被害を受けることです,いうふうに書かれていまして,特に幼い子供がいる家庭や,公共の場では,完全禁煙が必要と言えますと。ここまで健康計画の本に書かれているわけですね。
 その上で考えると,市庁舎の中で,喫煙は,かなり緩やかな状況とも,緩やかな分煙ではないかと。考えることは自己矛盾を起こしているんではないかと考えるんですね。
 先ほど申しましたように,喫煙する方も,喫煙したいということも,わからないでもありませんので,その点を考慮しながら,この完全分煙,分煙の徹底ということで,喫煙場所を1階と15階に限定するということを提言したいと思うんですね。1階というのも,現在は庁舎内,自動販売機横のところに喫煙スペース としてあるんですけれども,そこ,そのままでいいと思いません。1階であれば,逆に外に出ていただいても,ほかの公共施設,学校であるとか,地区市民センターもそうですが,敷地外,出ていただいて,ちょうど南側入り口,自動ドアのすぐ横に,ちょっと少しへこんだスペースがありますので,そこのところを喫煙 場所にしていただけたらなと。
 じゃ,あいた,その1階の喫煙スペースをどうしたらいいかなというふうに考えたときに,市長が,昨日ちょっといろいろ問題がありましたが,15階を地産 地消レストランということで,いろいろありましたが,1階のそのスペースを,例えば地域産品を売るアンテナショップ,野菜売っててもいいじゃないですか。 そういうふうな形にしたほうが,殺風景なロビーももう少し,また,見た目も変わるのではないかと思います。
 15階については,これについても,是非の議論はあるところだとは思いますが,そのほかの階に,一切,喫煙場所を設置しないかわりに,今あるスペースを そのまま利用できるようにしておけばいいと考えるところですけれども,この点について,部長ではなくて,市長として,まず,どのようにお考えなのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 総務部長。
              〔総務部長 鈴木良一君登壇〕
○総務部長(鈴木良一君)
 私からは,市庁舎の分煙の徹底ということにつきまして,御質問いただきましたので,所管をする部長として,答弁をさせていただきたいと,こういうふうに思います。
 本庁舎での喫煙につきましては,健康増進法の第25条で,多数の者が利用する施設を管理をする者につきましては,受動喫煙を防止する措置を講じるよう努 めなければならないという,こういった規定に基づきまして,喫煙室を設けて,分煙の徹底を図るというふうなことで,今まで対策を講じてきたところでござい ます。
 ただいま議員からは,本庁舎の喫煙場所を1階の屋外と,それから15階のみにすべきではないかというふうな御意見をいただいたわけでございますが,従来 から,職員の勤務時間中の喫煙につきましては,市民の方が利用をいたします1階であるとか,15階の喫煙室の利用につきましては避けて,他の階の喫煙室を 利用するとともに,利用に当たっては,短時間で,かつ少人数での利用を心がけるよう,指導してまいったところでございます。
 職員が勤務時間中に職場を離れて喫煙をする行為につきましては,職務専念義務が免除された行為ではございませんけれども,一方で,節度を保った喫煙の嗜 好や,あるいは習慣,そういったものは長年にわたって社会的に許容をされてきたという,そういった背景もございまして,公務,民間を問わずに,勤務時間中 の喫煙につきましても,社会通念上は,相当と認められる頻度であるとか,あるいは時間内であって,かつ職務遂行を具体的に阻害しない限りは,直ちに職務専 念義務を問われることはないという取り扱いがなされてきたところでございます。
 職員につきましては,遵守をすべき服務規律もございます。今後につきましても,節度ある喫煙行動をとるよう,機会あるごとに注意喚起を促すことで,分煙 の徹底というふうなことにつきまして努めてまいりたいと,このように考えておりますので,よろしく御理解をいただきますようにお願いを申し上げます。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) それで,市長は,どのようにお考えなのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 市長。
○市長(末松則子君)
 御答弁申し上げます。
 まず,私自身は,たばこは吸いません。喫煙はいたしませんということの中で,考え方について,答弁させていただきたいと思いますが。
 先ほど中西議員御指摘のとおり,健康増進法の考え方につきましては,必要な措置を講ずるように努めなければならないということでございます。しっかり と,そういうふうなことに講ずるべき措置をとってまいりたいというふうに思いますし,今のところ,現在のところでは,分煙の徹底に努めておりますけれど も,これから検討もしてまいりたいというふうに考えておりますので,そのように御理解を賜りたいというふうに思います。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 部長の答弁で,たばこを吸いたい方もいると。職員もいると。ただ,市民の目につくのはいかがなものかということで,違うところで 吸っているということなんですけれども,本当に必要であれば,別に市民の方の前で吸っていても誤解はないのではないかと。その点についても,理解していた だけるのでないかと考えるところなんですね。
 先ほども言いましたように,先ほどの健康計画の本でも,サードハンドスモークということで,服にしみついたにおいや化学物質が影響するということがあり ます。私,たばこ吸いませんので,特にそのようなにおいがあったときに,のどとか,調子悪いときは,特にせき込んだりとか,そういうふうな場面もありま す。そのようなことを庁内ですね,庁内の場合は,職員さんごとの間隔も広いので,余りそのようなこと,ないかもしれませんが,もしかすると,言葉に出さな い職員の方も多いかもしれません。
 ですから,分煙について,やたらめったら,やたら部屋をふやしてやるのではなく,とにかく限定をして,喫煙するならする,していただいたら結構ですので,その場所をとにかく減らして,できれば分煙ではなくて,禁煙状態にしていただきたい。
 今,公的施設,禁煙になっているところは,政令指定都市も含めて,かなりふえていると思います。
 ただ,抵抗勢力になっているのがどこかというのは,いろいろ資料見ても,やはり議会というのは一つ,喫煙者が多いので,一つ抵抗になっているというのは わかるんですけれども,やはりそこを超えていかなければ,がんの抑制,いろいろなことですね,子宮頸がんであるとか,いろいろながんのことを抑制と言いな がら,片方で,がんの発生原因となるものが,まかり通っているというのは,やはりこれもおかしなことですので,せめて,やはり庁内の中,決まった場所,節度を持った場所で喫煙場所を制限していただくことに取り組んでいただきたいと思いますが,改めてその点について,取り組んでいかれるのか,すぐに取り組ん でいただかなくても,検討のほうを十分されるのか,その点,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 市長。
○市長(末松則子君) 中西議員御指摘のとおりでございますので,厚生労働省よりも公共施設につきましては,原則として,全面禁煙すべきであるという通知が出されております。
 今の中で言いますと,議会さんも御協力をいただけるということでございますので,分煙に関しまして,しっかりと考えていきたいというふうに思いますし, 徹底という方針で御理解をいただいているというふうに思っておりますので,そのような中で,場所に関しましても,前向きに検討させていただきたいというふ うに思っているところでございますので,よろしく御理解いただきますようにお願いをいたします。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員,簡潔にお願いします。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 今のようにおっしゃっていただきましたので,即座に上意下達という形でしていただかなくても結構ですので,十分な議論を庁内でもしていただいた上で,取り組んでいただくことを望みます。
 以上で,私の質問を終わらせていただきます。


○議長(青木啓文君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩いたします。
 再開は11時10分といたします。
            午 前 10 時 58 分 休 憩