2011年9月定例会一般質問
「学校施設整備について」
(施設更新問題)

 それでは,次の質問のほうに移ります。
 次の質問は,学校施設の整備についてですが,学校施設というのは,当然,地域住民の活動の場所としても,子供たちの日常の活動の場としても,また,災害時の避難場所としても,市民全体として重要な施設であることは明らかなところですが,今後10年の施設整備がどのようになっていくかということをお聞きしていきたいと思います。
 現在,策定中の平成24年から27年にわたる計画においては,平田野中学校の移転新設,また,学校屋内運動場のつり天井など,いろいろなことがあるというのは聞いております。
 本日,せんだって,藤浪議員と森田議員の一般質問でも取り上げられて指摘されていましたが,特に学校つり天井につきましては,平成20年,第2期の行財政経営計画のときに設計自体はできていたものが,リーマンショックによって,その取り組みがおくれて,先延ばしになっているものでありますから,森田議員等もおっしゃられてたように,早々に取り組むべき課題であると。全部で6校ありますが,もう一,二年のうちに取り組むべき課題だというふうに提案させていただきたいと思います。
 うちの子供,千代崎中学校にいるんですけど,体育館の天井,何とかならんかと,子供が言ってるぐらいですから,何とかしてください。
 それで,今後10年,どのような学校施設の整備があるのかということを担当課のほうに聞きましたところ,屋内運動場の増改築として栄小学校・屋内運動場とプール移転改築,河曲小学校・屋内運動場,牧田小学校・屋内運動場,石薬師小学校・屋内運動場,庄野小学校・屋内運動場などが考えられており,また,学校校舎の大規模改修として,河曲小学校と石薬師小学校があると聞きました。
 その中で,栄小学校のプールの移転等については,公民館と地区市民センターの新築ということも関連していると聞くところです。
 そのほか,想定される可能性としては,やはり人口が増大,ふえてくる,そのような方向で町の開発が行われている白江土地区画事業地の近くの白子中学校区での生徒数増に対応するため,やはり白子中学校であるとか,また,桜島小学校などにおいても,校舎改修の必要が出てくるのではないかと考えるところです。
 このような状況の中で屋内運動場,大規模改修,それぞれどの程度のコストがかかり,どのような順番等を含めた計画で取り組むことを考えているのか,また,ほかに学校施設にて課題があれば,その点についても,整備などについて,いろいろな展望もあれば,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 教育長。
              〔教育長 長谷川正人君登壇〕
○教育長(長谷川正人君) ただいま中西議員から御質問いただきました,今後10年の学校施設の整備をどうするかということなんですが,るる,中西議員,予定の箇所を挙げていただきましたので,それについて考え方を申し上げます。
 ざっとした数字で申し上げますと,まず,平田野中学校は約37億5,000万円ぐらいの,これはすべて,私ども実施計画で登載して,提案しとる事業費ですので,まだ確定したものではございませんが,私どもとしては,平田野中学校は約37億5,000万円,それからつり天井の改修につきましては,きょう申し上げました1億8,000万円ぐらい,それから小学校の屋内運動場の建てかえにつきましては,1校当たり約3億数千万円かかるのかなということで,10 億5,000万円ぐらい,それから栄小学校につきましては,プールの新設で約1億4,000万円,それから河曲・石薬師小学校の大規模改修が1校当たり3億円で,合計6億円,それから桜島小学校の増改築が約2億円,白子中学校の増改築が約7億円,それと白子中学校に武道場の新築というのを実施計画では登載を求めておりまして,これが約1億2,000万円ということで,大体総事業費として67億6,000万円ぐらいを予定しております。
 あとの優先順位ということですが,屋内運動場につきましては,まず,栄小学校を私どもとしては,まず,やっていきたいと思ってます。これは,学校施設だけやなしに,公民館が関係してきますので,早く優先してやりたいなということで考えております。
 それから,傷みの激しい河曲小学校,牧田小学校,こういったところをやっていきたいと思っています。
 それから,大規模改修につきましては,河曲小学校,それから石薬師小学校と,こういったところで考えております。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) ありがとうございます。
 今後,10年間で総額で67億6,000万円,いろいろやるとお金がかかるということで,非常に財政的にも厳しい中で,難しい事業になるのではないかなと考えるところです。
 これは,もう大きい学校施設についての話だけではありましたが,学校施設については,ことしでもそうですけれども,酷暑に対して熱気対策ですね。暑さに対して扇風機,もしくはクーラー等,そういうふうなこともやっぱり視野に入れていかなければいけない,そのような状況ではないかと考えますし,当然,この学校施設以外にも,経年的な劣化であるとか,いろいろな事故であるとかで,かかってくるところが多いところと考えますが。
 しかしながら,これらの施設について,これまで鈴鹿市は,市債発行を抑制しながら債務,借金を減らしてきたわけですけれども,これだけ大きな大規模改修等がある中で,さらに今現在,給食センターも計画されていると。また,先ほど栄小学校のときにも,栄小学校の説明の際にも,教育長申しておりましたが,やっぱり栄公民館の建設であるとか,森田議員の一般質問の中でも,そのほか小規模の改修等で,非常に大きな額がかかってくるという中で,市債発行だけじゃなくて,借金を極力抑えながら,着実に,本当にこれらを推進していくことができるのか,また,学校施設について,特に説明していただければ結構ですので,着実に推進することが可能かどうか,そのあたり財政面も含めて,どのように想定されているのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君) 財政面も含めてと言われますと,ちょっと私どもとしては,少し財政のところに踏み込んで答えるのはどうかなと思ってます。
 先ほど申し上げましたように,全体の施設を考えると,小学校,中学校,幼稚園で63あるわけですよね。それは,校舎,園舎,それから屋内運動場,こういった,いわゆる学校の施設で約200棟ございます。そのほかにもプール,こういったものがございますので,それを私どもとしては,持続的な教育というのを考えると,毎年,計画的にやっていくことが必要かなと考えております。
 先ほど御質問の中で,つり天井,先送りされているやないかという話がありましたが,確かにそういったことの,今後,そういうことがないように,計画的に,継続的に学校の施設の整備というのは行っていかなくてはならないと考えております。
 ただ,そのときに,今言いましたように,数が多いですので,順次,直していっても,すべてが済んだときには,また次の整備が始まるというようなこともございますし,それから経年劣化ということをおっしゃってみえましたが,あちこちその間にも修繕が必要になってくると思います。
 したがいまして,給食センター云々という話もございましたが,私どもとしては,学校施設の整備については計画的に,しかも財政に過度の負担を与えないような,過度にというのは,あるときに集中しないように,平準化をするような形で要求をしていきたいと,そうやって考えてます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) 体育館の建設等であれば,1校当たり3億数千万円ということですから,そのような工事が幾つかあるということは,やはり経済的な効果も高いことですので,積極的にその経済面も含めて考えていただきたいなと,考えるところです。
 また,ただ,今後10年というふうにお聞きしましたが,実際問題は,東海・東南海・南海地震の発生確率から考えれば,10年後と言えば,発生確率,当然上がってるわけですし,それまでに起こるかもしれないわけです。
 ですから,今,教育長としても,しっかり考えていただきたいなと思うのは,やはり安全面を優先して考えていくのか,子供たちだけじゃなくて,収容避難所になったりするわけですから,住民全体,市民全体としての安全面も含めて考えていくのか,そのあたりのバランスのところで,しっかり考えていっていただければなと思います。
 そのあたりについて,教育長としては,どのようにお考えなのか,お聞かせください。


○議長(青木啓文君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君) 学校施設の安全面につきましては,今までも鈴鹿市としては,かなりきょう午前中,質問の中でもございましたが,校舎,それから屋内運動場,これは,かなりの率で,全国平均より上回るスピードで耐震化をして,安全というのを第一に考えてきております。
 そういった面で,それが鈴鹿市という特徴ある事業の進め方になっておりますので,今後についても,やっぱり児童の安全,こういったところは優先してやっていきたいと考えております。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) ともかく,そのあたりのところで,しっかり推進していただきながら,子供たちにとっても,また,地域社会にとっても,よりよい環境づくり,これから先の鈴鹿市を担う,また,地域社会づくりにも取り組んでいただければなというふうに思いますので,よろしくお願いします。
 以上で,私の一般質問を終わらせていただきます。


○議長(青木啓文君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩いたします。

 再開は13時55分といたします。
            午 後  1 時 42 分 休 憩