2012年6月定例会一般質問

「市スポーツ施設の運営について」(指定管理)

○25番(中西大輔君) おはようございます。
 議席番号25,すずか倶楽部,中西大輔です。
 きょうは,夕方にかけて天気が非常に悪くなってくる,台風が近づいているということで,非常に気になるところですが,台風が近づいていても,この庁内で は,なかなか聞こえないということは,いろいろ案じさせるものがあるのかなと思いながら,質問のほうに入らせていただきます。

 質問に入る前に,もう一つ,6月15日の朝日新聞の原子力発電所の再稼働に関する記事の中で,音楽家の坂本龍一氏の言葉に,「原理や原則についてきちんと議論がなされないまま論理ではなく,空気で物事が決まっていく,そんなこの国のありように,ずっと違和を感じてきました」とありました。これは,地方自治でも同じことではないかなと考えております。
 政治において空気を感じることは大切なことと認識していますが,やはり論理で物事を考え,決めていかなければいけないということを今回の質問でも共通のこととさせていただきたいと思います。

 それでは,通告に従い,三つ質問させていただきます。
 市スポーツ施設の運営について,公共施設白書の進捗について,新給食センターについてを,それぞれ質問しますので,よろしくお願いします。

 まず,スポーツ施設の運営について考えていきますと,スポーツについては,観光面から考えても,大きな大会を開催すれば交流人口の増加が見込めると同時に,鈴鹿商工会議所さんなんかでも,スポーツツーリズムを振興させようじゃないかという動きのほうで,鈴鹿市にとっては,それを通じた産業展開というのも,一つ重要なものではないかと考えるところです。
 また,体力づくりや健康づくりの側面というのは,これから高齢化社会に向けまして,介護を初めとした福祉事業とも関連してくる,そのように考えるところです。

 このように,観光であるとか,福祉であるとかとつながるということは,当然,このような事業を通じて,雇用のほうも創出されてくるということ,スポーツを通じた活動が盛んになるほど,雇用の創出も見込めるのではないかと考えられます。つまり,スポーツは,これから鈴鹿市にとって重要なコンテンツであることは,皆さん同意していただけるのではないかと考えるところです。

 特に平成30年にインターハイ,平成33年に国体の開催が,この三重県で開催予定されていることを考えれば,鈴鹿市にとって,スポーツを活用したまちづくりについては,のんびりと構えている状況ではないと考えるところです。
 全体の話につきましては,本論とずれますので,この中で,特に施設管理のところに入らせていただきます。

 質問について,論点は大きく三つ,一つは,管理運営のあり方,二つ目に,利用者,受益者,市民からの意見聴取についてはどう考えるのか,三つ目は,戦略の必要についてをお聞きします。

 まず,施設管理運営のあり方についてですが,スポーツにとって,やはりそのスポーツを楽しむ場の存在は,非常に重要なことは間違いありません。
 過去,議会発言の中で,指定管理を行っているスポーツ施設の効率的な運用を考えたとき,指定管理期間をそろえるべきではないかということを提言させていただきました。その点について考慮していただいたのではないかと思いますが,スポーツ施設に関しての指定管理期間が平成26年3月までとなり,以降の施設管理期間がそろうことについては,このような判断をされた担当部局の判断,行動については評価させていただきたいと思います。
 しかし,管理期間がそろったことだけで,鈴鹿市にとってプラスになるかと言えば,そうとは考えません。あくまでスタートラインに立っただけで,ここからどう取り組んでいくかが問われています。
 それでは,資料のほうを映写してください。
              〔資料をスクリーンに示す〕

 今回,映していますのが,現在,指定管理を行っている施設についてです。
 指定管理については,六つの対象施設,複数の施設が入っていますが,六つの対象施設が四つの団体で行われています。
 右のところに,一番右端は,担当課になりますが,担当課についても複数にわたっていることが,ここから見えてきます。
 少しずらしていただけますでしょうか。
 下のほうには,指定管理が行われているスポーツ施設以外に,鈴鹿市には同様にスポーツ施設を持った公園が幾つかあります。御座池公園,鈴が谷運動広場,箕田公園,玉垣中央公園,深谷公園などにもスポーツ可能な施設が設置され,それらは,すべて市街地整備課のもとで活用されています。また,現在,NTT西日本跡地に,整備中の防災公園内には野球場があり,そこもスポーツ施設として考えられています。
 資料のほう,ありがとうございます。
                〔資料の提示を終了〕
 このような状況の中で,現在,鈴鹿市として,どのようにこれからのスポーツ施設の運営と管理を考えているのか,現在の方針をお聞かせください。

○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
             〔文化振興部長 幸田至章君登壇〕
○文化振興部長(幸田至章君)
 おはようございます。
 それでは,私からは,中西議員のスポーツ施設の運営に関する御質問につきまして,答弁申し上げます。
 鈴鹿市におけるスポーツ施設の管理運営につきましては,平成18年度から順次,指定管理者制度を導入しており,石垣池公園運動施設,西部体育館,西部野球場,西部テニスコートは,鈴鹿市事業管理公社,鈴鹿市体育協会,三幸グループが,鈴鹿川河川緑地運動施設は中部安全サービス保障株式会社が,鼓ヶ浦サ ン・スポーツランドは三重花菖蒲スポーツクラブ,鈴鹿市体育協会が,平成22年度からの2巡目の指定管理者として指定されており,平成25年度で指定期間が終了いたします。
 また,市立体育館や市武道館を含む江島総合スポーツ公園につきましては,平成20年度から指定管理者制度を導入し,三幸スポーツマックス共同事業体が本年度から2巡目に入っております。

 平成21年9月定例会で,先ほど議員もおっしゃったとおり,議員より御指摘をいただきましたように,他のスポーツ施設との指定期間が異なるため,施設の一体的な運営ができないといったデメリットが生じておりましたので,今回の指定期間を平成24年,25年度の2年間とし,平成26年度から始まります3巡目からの,すべてのスポーツ施設の指定期間がそろうように見直しを図りました。
 このことによりまして,施設の効率的な管理運営が可能となり,より一層,サービスの向上を期待できるものと考えております。

 平成26年度からのスポーツ施設の運営につきましては,引き続き指定管理者制度を活用していく予定でございますが,これまでおのおののスポーツ施設ごとに事業者を選定しておりましたものを,体育館,野球場など,同種の施設の一体化を図ることにより,一層,利用者のニーズに合った運営が可能になると考えております。

 また,平成30年には,全国高等学校総合体育大会が,平成33年には,国民体育大会の開催が予定されておりまして,それに向けた施設の大規模改修も控えております。
 市立体育館におきましては,アリーナの床の張りかえや音響施設,電光掲示板の改修など,長期間アリーナの使用中止を余儀なくされるような改修が必要となっておりますことや,3巡目の指定管理者の更新となり,より効率的かつ安定的な運営を期待しまして,指定期間をこれまでの4年間から変更することも検討課題としております。

 今後も,住民のニーズにより,効果的に対応するため,市民サービスの向上と経費の節減等を図ることを目的とすることはもちろんでございますが,本市のスポーツ振興や開催が予定されている国民体育大会を見据え,スポーツ施設の運営方法として,指定管理者制度を有効に活用してまいる所存でございますので御理解くださいますよう,よろしくお願いをいたします。
○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 現時点での考え方の,大まかな方針はわかりました。
 しかしですね,指定管理のあり方については,いろいろ検討が必要なところではないかと考えます。
 答弁のように,同種の施設ですね,野球場であれば野球場で固める,体育館であれば体育館で固めて,それぞれを指定管理に分散して,指定管理をさせるというのも一つでしょうが,やはり一体化して,全体として,スポーツ施設を一つの固まり,全体を一つとして管理を委託するという考え方もあるのではないかと思います。そうすれば,例えば大手のところになってしまうのかもしれませんが,ネーミングライツということも含めて考えれば,事業者にとって魅力が上がってくるとも考えられるところです。

 また,施設を一つに,全体を一つにまとめることは,もう一つメリットがありまして,今後,市民,受益者,利用者の活用を考えたときに,施設の予約システムが一つであれば,一つのところから予約ができ,可能である,そのようになると思います。
 体育館では体育館,野球場では野球場というふうな形で,分散した形で予約システムがあることは,決して,これは利用者にとって都合のいいものではないと考えますが,そのような点についての検討はされているのかどうか,お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 再度のお尋ねにお答えをいたします。
 市内の学校体育施設を含めて,すべてのスポーツ施設につきまして,予約システムが構築できれば,これは,もう目指すのは当然のことだと思いますが,あき情報が簡単に確認できたり,その時点であいている施設を検索したり,利用できてるシステムを構築できますと,施設の有効活用が図られることになりますが,そのシステムの構築につきましては,かなりのソフトにつきましても,高額な費用がかかるということもありまして,今後,一層利用が見込まれるパソコンや,携帯端末を利用した施設のあき情報の確認ができれば,これもシステムの構築することは,非常に有効な施策であるとは認識しておりますが,今現在,システムについては,目に見える段階での,旧来からの方法がございますので,それを随時,進めていきたいと思っておりますので,よろしくお願いをいたします。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 そのようなシステム構築も含めて,本来であれば指定管理の条件として,つくっていくということが大切ではないかと考えるところです。ちょっとそのところに,ちょっとこだわっても先に進みませんので,論点のほう,移らせていただきます。
 今の話とも関連しますが,今回,指定管理の更新に当たって,やはりよりよい施設管理運営のあり方を考え出さないといけないと思います。
 実際に,利用者の方の中には,利用しにくいから,ほかのところに行くことがあるという声も聞くところです。そのことから考えれば,やはり利用者,受益者の方であったり,市民全体からの意見聴取の機会をふやして,あわせて受益者負担ですね,市立体育館と鈴鹿スポーツガーデン,利用料,かなり差がありますので,その点についても,やはり広く議論していくことが,これから財政面から考えても必要ではないかと考えますが,その点についてどのようにお考えなのか, お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 再度のお尋ねの受益者負担について,どう考えているかという御質問でございますが,スポーツ施設の利用料金につきましては,鈴鹿市運動施設の設置及び管理に関する条例第6条第2項におきまして,別表に定める額の範囲内において,指定管理者があらかじめ委員会の承認を得て定める額とするとされております。その利用料収入は,指定管理者の収入となっております。
 条例に定める額の範囲内で設定する利用料金につきましては,指定期間に限り,承認することから,恒久的な金額の設定には当たりませんので,利用者のサービスの向上のために,指定管理者が必要と判断した場合,例えば回数券のような手法も考えれるとこでございますので,利用者である市民の方に必要経費相当分を応分の負担として負担していただくことによりまして,指定管理料を減額させることも可能ではございますが,本市全体で考えるべき課題でもございます。スポーツ課だけで対応すべきではないと考えておりますので御理解賜りますよう,よろしくお願いをいたします。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 利用料についての考えと受益者負担についての考え方,わかりましたので,もう一つの論点のほうの市民,受益者の方々も含めた意見聴取の場について,どのようにお考えなのかをお聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 それでは,住民の意見の件での御質問でございますが,住民の意見を聞いて考えるべきではないかとの御意見でございますが,利用者及び利用団体の意見やニーズを受け取る方法といたしましては,まず,1点目としまして,指定管理者制度によって,複数年度にわたり,施設の管理及び運営をゆだねることになるために,本市では,平成21年10月に,指定管理者による管理及び運営の適正化を期することを目的に,指定管理者制度導入施設におけるモニタリング指針を制定しております。
 この指針によりまして,指定管理者による施設の管理運営に関して,協定に従った水準で,適正かつ確実,安定的で継続的なサービスが提供されているか等の監視のほか,現地調査,管理運営状況の評価と改善に向けた指導や助言など,一連の仕組みを構築しております。

 さらに,この指針では,指定期間中の適正な業務の遂行を確保するため,指定管理者に対して,毎年度,終了後に事業報告を提出させ,実地調査や必要な指示を行うことができるとされており,現在,四半期ごとに業務評価を実施しております。
 また,施設利用者の意見等を把握するため,指定管理者により利用者アンケートを実施しておりまして,アンケート調査の結果を速やかに分析し,評価した上で,必要に応じて施設に掲示などして,その後の管理に適切に反映させております。

 次に,2点目といたしましては,施設の管理運営に関する指定管理者との運営会議を定期的に開催しておりまして,施設利用者の動向や業務報告など,その都度,協議する機会を設けており,情報の共有を図っております。

 3点目としましては,各競技団体を統括する鈴鹿市体育協会やスポーツ少年団,地域で活動してみえるスポーツ推進協議会,あるいは,市内各小・中・高等学校など,スポーツ施設の主な利用団体と連携を密にし,使用者ニーズの把握に努めております。
 このように,利用者,あるいは利用団体の多様なニーズを的確に把握いたしまして,スポーツ施設の利便性を高めるよう努めてまいりますので,よろしくお願いをいたします。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 今,るる説明していただきましたのは,これまでの取り組みということだとは思いますが,その点については,それはモニタリングを使ってやっていくということは,それなりに評価をさせていただきます。
 しかしながら,ことし以降,これから次の指定管理の見直しのときまでに,やはり検討していかなければいけないことだと思います。
 そこで,確認でお聞かせいただきたいのですが,指定管理者制度,これを推進していくという方針は変わらないということであれば,今後,どのようなタイムスケジュールで検討,また,選定まで進んでいくのか,スケジュールのほう,お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 26年度からの3巡目の指定管理につきましての,今後の予定でございますが,3巡目の指定管理の今後の予定につきましては,これまでどおり,指定管理者を公募するといたしますと,平成25年7月の中旬から1カ月間,募集要項を公表いたします。
 25年の8月初旬から約2週間,申請受付を実施いたしまして,平成25年9月に応募者のヒアリングの実施を行います。
 それから,平成25年10月には,候補者が選定をされ,平成25年12月の定例会に指定議案の上程をさせていただき,平成26年4月より,新しい指定管理者による運用が開始される,こういう予定になっております。
 以上でございます。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 ということは,平成25年4月に募集をかけるということであれば,今,平成24年の6月ですから,約半年以上,1年近く,間があるというふうに認識させていただいてよろしいでしょうか。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 そのとおりだと思います。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 それだけの期間があるということを前提に,三つ目の論点のほうに移らせていただきますが,やはり指定管理について,有効な指定管理運営をしていくに当たっては,やはりどのように管理運営されていくかのビジョンであったり,戦略であったりということが必要であると,そのように思います。
 実際,過去にも一般質問の中で取り上げさせていただきましたが,東京都の千代田区の図書館ですね,こちらのほうも,きちんと国会図書館の方を招いて,図書館ビジョンを策定して,その上で図書館の指定管理ということをやっています。

 ですから,鈴鹿市にとって,今お話を聞いている中では,その戦略というのが見えてきません。ですから,この戦略をいかにつくっていくかというところが, 鈴鹿市にとって,スポーツ施設の管理運営が今後の鈴鹿市の,いろいろなこのコンテンツですね,近隣市との差別化の中にも重要でなってくると考えます。

 指定管理については,直営で行った場合とほとんど変わらないサービスをコスト抑制した形で実施すれば,それでいいというのではなく,今言いましたように,同じコストで,よりよいサービス,より魅力的なサービスが提供されるということが非常に大切な点であるというふうに考えます。

 また,指定管理以外の方法の検討ということもあり得るのかもしれませんが,鈴鹿市にとって,このスポーツ施設の管理運営について,冒頭にも言いましたが,今後,スポーツということからすれば,観光,健康福祉,雇用といったキーワードとつなげて考えていくためにも,やはり改めて市としてのビジョン,戦略をつくるべきと考えますが,その点については,どのようにお考えなのかお聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 再度の御質問のビジョン,あるいは戦略はどうかという御質問でございますが,平成26年度から,すべてのスポーツ施設の指定期間が統一できるために,スポーツ振興計画策定委員会の委員や民間の意見を聞く会議を開催し,スポーツの施設の運営について,根本的に考え直すというのも一つでございます。

 本市といたしましても,本市サービスの向上と経費の節減を図ることを最大の目的として,公の施設管理について,可能な施設から順次,指定管理者制度を導入しております。

 また,平成21年3月に,第2次スポーツ振興計画を策定する際には,計画策定委員会におきまして,各スポーツ関係団体や運動施設利用者に対し,スポーツ施設の管理運営に関する意見聴取やアンケート調査を行っておりまして,計画の策定の参考としております。
 平成26年度の指定管理者更新については,再度,同様の調査を実施することは,現在では考えてはおりません。スポーツ施設の管理運営の一体化や指定期間の変更につきましては,市の競技団体を統括する鈴鹿市体育協会など,関係する団体の御意見をお聞きいたしまして,利用する市民の皆様にサービスの向上を実感していただけるような検討を進めてまいりたいと思っております。

 これまでと違い,市内のスポーツ施設全体を一体した運営をしていくためには,施設をどういったくくりでまとめるか,指定期間を何年間とするかなど,担当課だけで決定できない事由もございますので,庁内で検討の上,まとめ方,指定期間等について,ふさわしい指定方法を検討してまいりたいと思っておりますので御理解賜りますよう,お願いをいたします。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 何度も言うようですが,今のお答えですと,今までと変わらない形での指定管理,場所だけ変える,そのような形になってしまうのではないかというふうに感じます。
 ともかく,これだけ鈴鹿市にとって大きなきっかけになるのですから,やはり戦略をきちんと立てていかないと,この計画,戦略というのがあって,それに対して指定管理をしようとする事業者が提案をするから,初めて公平に事業提案について評価できるわけで,それがない状態で,幾ら指定管理の条件,いろいろな提案を出されたとしても,それは比較をする軸がなければ,正確には比較できないと思いますね。

 そのようなことを考えれば,やはり公の施設管理,施設の指定管理選定委員会にしても,そのような軸がなければ,結局のところはコスト,鈴鹿市の戦略とかビジョンがなければ,勢いコスト面が重視される形での選定になりがちであると。人数自体も実際少ないですから,それ,そこまで広いことを検討することは,果たしてできるのかどうかが疑わしいというふうにも考えられます。
 このような施設管理の運営について,今,改めて聞きますが,従来の施設管理の運営の延長ではなくて,また,民間の提案に依存するということではなくて,やはり改めて自分たちで戦略ビジョンを立てるべきではないかと考えますが,その点について,再考していただくことができるのかどうか,お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。
○文化振興部長(幸田至章君)
 スポーツ振興計画の大きな見直しを行う場合には,スポーツ基本法によりまして,条例によって定めた,仮称でございますが,スポーツ推進会議を置き,意見を聞くことになりますが,指定管理については,平成18年度から,議会の御承認もいただき実施しておりまして,スポーツ振興計画策定委員会でも御説明をし,御理解をいただいております。

 指定管理者制度については,大きな変更する予定はございませんので,指定管理のみ,会議を行ったり,アンケート調査を実施することは,考えておりません。
 なお,平成30年の高校総体,平成33年の国民体育大会が予定をされておりますことから,施設の大規模改修やアスリートの育成強化,または国体に伴う生涯スポーツの推進もありますことから,国体の準備に合わせて,市の全体的な計画策定に合わせまして,御意見をお聞きしたいと思っておりますので御理解賜りますよう,よろしくお願いをいたします。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 第2次スポーツ振興計画のお話もされていたと思いますが,その中には,鈴鹿市スポーツ振興計画推進委員会の設置とありますが,これ,まだ設置されていないですね。それで,第2次スポーツ振興計画は,平成21年から始まっていますが,スポーツ基本法ですか,スポーツ基本法は平成23年から試行されているということであれば,その中に書かれていることについても,やはりどのように運営しながらスポーツ,競技力の向上ということもスポーツ基本法の中には入っていますが,それ以外に,やはりスポーツ全体として活気づけていく,この戦略として活気づけていこうじゃないかということも,この理念の中には入っているというふうに私は読み取ります。
 それからすると,やはり今の答弁では,心もとないというのが正直なところですが,部長ではなくて,改めて副市長でも結構ですので,その点について,鈴鹿市として考え直すこと,取り組まれるかどうか,お聞かせください。


○議長(矢野仁志君) 大森副市長。
○副市長(大森秀俊君)
 総合的なスポーツ管理の面で,指定管理の問題でございますが,議員当初おっしゃられましたように,やはりスポーツというのは観光面とかいろいろと,そのスポーツツーリズムというのは大事だというお話もございました。まさに,私もそのとおりだと思います。
 そういった面から,幅広い面で指定管理のあり方等も含めて,私は一遍検討する時期に来ているかなというふうに思っております。

 そういう面で,いろいろと議員御指摘ございましたけども,そのスポーツ振興計画との整合性等も踏まえまして,再度,庁内で議論していく場をつくりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 おっしゃっていただいたので,庁内で検討していただいて,その検討内容については,きのうの一般質問の中にもありましたが,やはり開かれている,情報を公開しながら市民,議会も,議会はもちろんですが,市民の方々と共有しながら話を進めていっていただきたいと思います。

 
そのことは,一応答弁いただきましたので,二つ目の質問内容のほうに移ります。