2012年6月定例会一般質問 「新給食センターについて」 それでは,三つ目の質問のほうに移ります。 中学校給食実施ということで,今現在,新給食センターの建設ということが計画されていますが,事業費調査書で見る,その施設整備に予定されている金額は,まず,28億3,300万円,年間の管理運営費として,事業費調査書で見ると,管理運営費として年間3億2,000万円ということが出ていますが,そもそもその財源については,現在どのようにお考えなのかをお聞かせください。 この新給食センターの取り組みも含め,今,先ほど答弁いただきましたが,行財政経営計画,総合計画に含めて推進していくに当たって,今現在,今年度から取り組む行革大綱の中では,4年間で47億円,約47億円の不足米が出る。年間11億円強,不足になってくるということで,どうしようかというふうに取り組むことを検討されていますが,そのことも踏まえながら,財源についての考え方をお聞かせください。 ○議長(矢野仁志君) 教育長。 〔教育長 長谷川正人君登壇〕 ○教育長(長谷川正人君) それでは,中西議員御質問の新給食センターの財源について,答弁申し上げます。 現在,本事業は始まったばかりでございまして,設計等も,まだこれからでございますので,本年4月からスタートいたしました,第3期行財政経営計画の実施計画をもとに,1,000万円単位の概算で答弁申し上げます。 計画では新しい給食センター,(仮称)第二学校給食センターでございますが,その施設整備事業は,平成23年度から平成26年度までの4年間を事業期間として,総事業費24億4,000万円の事業でございます。 御質問の財源につきましては,特定財源として,国庫補助金である学校施設環境改善交付金が1億8,000万円,公共施設整備基金から5億円,地方債を4億9,000万円としておりまして,残りが一般財源となり,それを12億7,000万円と予定いたしております。 現在,基本及び実施設計業務を委託する事業者について,公募型プロポーザル方式により選定し,委託業務に着手できるよう,事務処理を進めているところでございます。 この設計業務におきましては,安全で安心な学校給食の提供のための施設整備を第一義的な目的とすることはもちろんでございますが,無駄のない適正規模にするとともに,標準品や汎用品の採用による建設費の縮減や更新時の容易性の確保,光熱水費の低減など,施設整備費用であるイニシャルコスト,並びに管理運営及び保守等のランニングコストの低減を図ってまいります。 財源面におきましても,先ほど申し上げましたように,国庫補助金制度の活用を図りますとともに,公共施設整備基金を活用して地方債借入額の抑制に努め,将来の負担を極力低減しつつ,事業推進に努めてまいりたいと考えております。 また,第二学校給食センターの供用を開始する平成27年度以降につきましては,調理と配送の民間委託を仮定しました費用と,管理事務所における人件費や事務費,さらに施設の維持管理費や衛生検査手数料などで,年間として約3億2,000万円を実施計画に計上しております。 この管理運営事業の財源は,すべてが一般財源でございます。 管理運営事業の主要部分である調理と配送の民間委託につきましては,専門事業者の技術的能力を活用し,より少ない財政支出で,質の高い学校給食を児童・生徒に提供できるよう,最も効率的な方法を慎重に検討し,事業費の低減を図りたいと考えております。 ただ,教育委員会として,いかに努力しましても,多額になると考えられますことから,教育関連予算の中での調整が困難でありますため,全体予算の中で調整していくことになると考えております。 御理解いただきますよう,お願い申し上げます。 ○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。 〔25番 中西大輔君登壇〕 ○25番(中西大輔君) 企画財務部長にお聞きしたいのですが,全体での調整というところですね。そこのところ,もう少しわかりやすく説明してください。 ○議長(矢野仁志君) 企画財務部長。 ○企画財務部長(杉野浩二君) それでは,私から,新給食センターの財源確保に関しまして,全体的な考え方について,答弁申し上げます。 先ほどもちょっと触れましたけれども,社会環境や市民のニーズに対応して,政策を進めていく場合,政策的な事業につきましては,まずは,第3期の行財政経営計画におきましては,4年間の計画期間において,本市として取り組む事業を実施計画に登載しております。 この登載に当たりましては,担当部局からの事業提案を受け,市長,議長とする実施計画編成会議において事業の選択案を策定し,その後,政策幹部会議において審議し,決定をしております。 なお,実施計画登載事業の事業費につきましては,毎年度,当該事業の予算要求の際に議論し,決定していくこととしております。 御質問の給食センターの整備事業につきましても,この手順で実施計画に登載されております。 一方,第3期の行財政経営計画を着実に推進していくために,今後,4年間の財政を推計した財政計画も策定しております。この中では,歳入と歳出の予測の収支バランスが4年間で約47億円の不足となっておりますので,これを解消することを目標に,本年3月に,行財政改革大綱を策定し,現在,具体的な取り組み事項を策定しているところでございます。 このように,行財政改革に基づき,歳出の削減や財源の確保などに取り組みまして,実施計画登載事業を初め,行財政経営計画を着実に推進していけるように努めていきたいというふうに,そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。 〔25番 中西大輔君登壇〕 ○25番(中西大輔君) 行政の職員さんとしては,自分たちの職務としての割り当てられていることについては,真摯に一生懸命取り組まれていくということは,理解できないところではありません。 しかしながら,一般財源を使うということは,必ずしも,そのことに賛成の人ばかりではない。市民の方にはいろいろな方がいるということが,大前提になるということを忘れてはいけないと思います。 実際に,今,公共施設についても,先ほどの質問の中にもありましたが,非常に厳しい状況が,目の前に来ていることがわかっているわけです。それは,すべての今の住民,市民,現在の有権者の方だけではなくて,本来であれば,将来の有権者に含めても考えていかなければいけない課題ですよね,財政について,どうなっているかは。そこが抜けて,現在のことばかりやっていては,当然,先のところで負担が先に追っつけて,今がよかったということには,これはやるべき ことではありません。 また,人といろいろ話する中で,直接伺った中には,私は,子供たちの子供のために弁当つくってあげたいんだと。実際に中学校に子供さんを送られている方も,言っている方もいらっしゃいます。その方は,その方の意思を持たれているわけですね。ですから,給食自体,給食というか,食事の提供自体を,私は否定しているわけではありません。いろいろな方がいるということの前提をもう少し考えていかなければいけないのではないかということです。 また,全然違った場所で,いろいろな話をしている中でお聞きしましたのは,弱視になられた方がいる。弱視になられた方からすれば,道路の側溝があいていると,道路と側溝,溝との境目がわからなくて,非常に怖いと。だから,私たちは安全に暮らすために,そういうところを段差,ギャップのないバリアフリーの状態にしていただきたいと,そういうことをしっかり取り組んでいただきたいということも言ってます。 最初,冒頭にも言いましたが,財政が厳しい中で,だれもが安全で安心に暮らせて,持続可能な地域社会づくりをしていかなければいけない。そのためには,空気で物事を決めるのではなくて,やはり論理で決めて考え,説明責任も果たしながら取り組んでいくことが必要と考えますが,その点について,今,進めていこうという意思についてはわかりましたが,今の説明責任,論理で考えて説明責任を果たしていくということについて,どの程度,覚悟をお持ちなのかをお聞かせください。 ○議長(矢野仁志君) 教育長。 ○教育長(長谷川正人君) 教育委員会としましては,今までも何度か質問をいただいておりまして,私どもとして,一つ,食育を進めると,それから,きちっとした子供の健康を維持していくというためにも,給食というのは進めていきたいと考えております。 なぜかというのは,ここでも,過去にも質問いただいておりまして,まだまだ不十分なのかもわかりませんので,今後についても,きっちりとその給食の必要性,私どもがなぜ必要と考えるかというのは,市民の方に御理解いただけるように周知をしていこうと考えております。 ○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。 〔25番 中西大輔君登壇〕 ○25番(中西大輔君) ラストに一つだけ,確認で聞かせていただきます。 私,実際は,サービスということであれば,給食自体は,建物をつくって提供するのではなくて,民間のコミュニティビジネスとして立ち上げてはどうかと,もともと考えております。今のいろいろな給食の,この配食のやつを個別の弁当みたいに入れていくことにすれば,当然,そこに障害者雇用も生まれてくるのではないかとも考えられます。また,地域の高齢者の配食サービスとも関連づけられると考えますが,その点についても,もう一度,最終的に進めていく中で検討できるのかどうか,これは,市長,お答えください。 お願いします。 ○議長(矢野仁志君) 市長,時間がありませんので,答弁は簡潔にお願いいたします。 ○市長(末松則子君) 給食センターのあり方につきましては,十分議論をさせていただかなければならないというふうにも考えておりますが,今年度から実施をさせていただきます事業の中で,新センターを立ち上げてやっていくということで行政機関,あるいは,皆様方にも御議論いただいておりまして,決定をさせていただいているところでございますので,内容につきましては,今後また,御議論させていただく場はあろうかというふうにも考えております。 以上でございます。 |