2012年12月定例会一般質問 「市立体育館長寿命化について」 三つ目ですが,鈴鹿市立体育館の長寿命化という課題についてですが,現在,長寿命化に当たって,体育館の躯体調査のほうを行われているというふうに思います。この躯体調査の進捗状況と,現時点で最低限改修を行わなければいけないという施設が,どのようなものがあるのか,その点について説明のほうをお願いします。 ○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。 〔文化振興部長 幸田至章君登壇〕 ○文化振興部長(幸田至章君) それでは,中西議員の市立体育館長寿命化に関する御質問につきまして答弁申し上げます。 市立体育館は,昭和48年3月に完成後,40年近く経過しておりまして,アリーナの床面や電光掲示板,音響設備,外壁など,施設全体が老朽化しておりまして,大規模な改修を要する状況でございます。 このため,現在,躯体の耐久調査を実施しておりまして,調査結果を待ちまして,今後の改修計画を立てる予定でございます。 この耐久調査の内容につきましては,1点目につきまして目視及び機器によりまして躯体のひび割れ,クラックでございますが,量や大きさを調べ,躯体の劣化状況を把握することでございます。 2点目は,躯体部分のコンクリートコアを抜き取りまして,コンクリートの中性化の深さや圧縮強度試験を実施いたしまして,鉄筋の腐食状況を確認することでございます。 この調査結果をもとに,今後,必要な改修の計画を策定いたしまして,平成30年の全国高等学校総合体育大会や,平成33年の国民体育大会に備えたいと考えております。 今後の市立体育館において必要とされる施設改修の内容でございますが,大規模なものといたしましては,アリーナの床面の張りかえでございます。それから,音響設備の更新,電光掲示板の更新,外壁の改修などが挙げられます。 そのほかに,観客席の座席や,階段の改修,受電設備や常用予備発電設備の改修,監視モニターや自動扉,消防用設備などの改修等々,多数の改修箇所が予想されることから,順次計画的に改修してまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願いをいたします。 ○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。 〔25番 中西大輔君登壇〕 ○25番(中西大輔君) 状況のほう,わかりましたので,ありがとうございます。 そこで,長寿命化というふうに考えたときに,当然,正体育館のほうの今お話をされていたわけですけれども,仮に長寿命化やったとしても,恐らく20年ぐらいが限界ではないかなというふうに考えるところですね。そのようなことを考えながら,一つ,ちょっと私考えたことをお話しさせていただいて,それに対してどのようなお考えを持っていただけるのかということをお聞きしたいのですが,それは市立体育館の正体育館をまず長寿命化として取り組むのであれば,副体育館,今ありますが,そちらのほうを解体して,リニューアルしてはどうかということなんですね。 たまたま,今議会で一番わかりやすい例として,これ議案説明書ですけれども,平田野中学校の屋内運動場の改修の案が出ております。アリーナがあって,2階部分のところに武道場があって,下のところは器具庫であったりしているという,この図なんですけれども,これに対して予算のほうは5億6,000万強ということで上がっています。このスペース,中学校の体育館,神戸中学校が一番近接で建設されたものになりますか,その大きさから考えれば,今の副体育館のあるスペースですね,駐車場スペースと,それと南側のテニスコートの間に,若干スペースもありますので,そのスペースを考えれば,同程度の施設を再建することができるのではないかというふうに考えるところです。 つまり,副体育館を,この平田野中学校の体育館のように再建をすれば,正体育館と合わせて,当然平成30年のインターハイ,33年の国体に向けて,施設全体としての利便性が向上しますし,いずれ必要になってくる正体育館の更新時期ですね,解体して建て直さなければいけないという時期も,新しくそのように,副体育館を建て直したものがあれば,当然,その施設としての継続性,若干,今あるものよりも,若干利便性は下がるでしょうが,完全に停止させることをしなくても,市立体育館というあのスペースですね,江島総合スポーツ公園の施設自体の機能を継続できるということですね。そのように更新に取り組めるメリットもあると考えるところなのですが,このような考え方について,現時点でお答えはすぐにできるとは思っていませんので,関心を持っていただけるのか,参考として,長寿命化の,さらに結果が出たときの検討,いろいろあると思いますので,その中に組み入れていただくことが考えていただけるのかどうか,それをお聞かせください。 ○議長(矢野仁志君) 文化振興部長。 ○文化振興部長(幸田至章君) 再度の御質問に答弁いたします。 市立体育館の正体育館,副体育館ともに躯体の調査,今現在実施しておりまして,その結果を今後総合的に判断をいたしまして,補修計画を立ててまいりたいと思っております。 また,三重国体開催に向けて,三重県が9月に発表いたしました三重県スポーツ施設整備(仮称)中間案に示されましたスポーツ整備補助制度の創設につきましても,今後期待をしてまいりたいと思っております。 議員御提案の副体育館につきましては,縦34メートル,横20メートルで,バレーコートが1面とれる広さでございますが,大会使用時の応援席がない,それから照明が暗いなど,御意見もいただいております。副体育館を新設するためには,多くの課題もございますことから,調査の結果を踏まえまして,現状での改善を検討してまいりたいと思っております。 全ての市民が心身ともに健やかで元気に暮らすために,また豊かな心と感性を育むためにも,スポーツの果たす役割は大きいと思っております。それを支える基盤となる基本的なスポーツ施設の整備は,鈴鹿市にとりましても,重要課題の一つでございます。 今後,市民ニーズに対応した生涯スポーツの推進基本方針として,老朽化した市立体育館も含めまして,市のスポーツ施設の全体的な補修整備計画を検討してまいりたいと存じますので,御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(矢野仁志君) 中西大輔議員。 〔25番 中西大輔君登壇〕 ○25番(中西大輔君) 現時点の考え方,わかりました。しかしながら,一番最初の質問から通じてなのですが,やはり10年後,20年後,30年後,自分たちの子どもにつなげていくということを考えれば,何を取捨選択していくのか,どのような町にしていくのかということをやはり,非常にきちんと考えていかなければならない,その中で,継続的にこの今ある施設であるとか,この町が提供している住民の方々に提供しているサービスであるとかを考えていかないといけないとなると思いますので,いろいろ地域医療,公共施設についての考え方,最後,市立体育館について,いろいろありますが,ぜひ再度答弁していただいた内容を踏まえて検討していただく,また真摯に取り組んでいただくように,私のほうは願っておりますので,以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 |