2014年6月定例会一般質問 「観光政策について」 それでは,次,観光政策のほうに移ります。 一つ目,成果指標について,ポイントは指標を見直してほしいというこの一言なんですけれども,資料6を映してください。 〔資料をスクリーンに示す〕 こちら,第5次総合計画の第1期行財政経営計画からの引用です。 上の段,観光資源の充実の成果指標が,観光客入込客数として目標値500万人が設定されて,第2期,第3期も,数字の動きはあるんですけれども,この指標が使われています。 確かに,観光資源が充実してくれば,客数がふえるとして設定されたことだと思いますし,そのことは理解するところなんですけれども,しかしながら,観光客の入込数がふえても,観光関連産業の事業者や就業者がふえてなければ,観光客数の増加というのは,地域経済のプラスになっていないのではないかというふうに読み取れることになりますので,この今回の観光客入込数は,成果指標の数値としては疑問があると考えられます。 〔資料の提示を終了〕 そうすると,成果指標を,やはり観光関連事業者数や観光関連就業者数とするほうが,市の成果指標としてはわかりやすいものになるのではないかということを言いたいということですね。それが質問です。 資料7を映してください。 〔資料をスクリーンに示す〕 こちら,観光庁が昨年度出した資料,観光産業の現状についてという資料から抜粋したものです。これをパッと見ていただくと,観光関連産業というのは,どういうものがありますよというのが書かれております。 また,昨年,観光庁のほうでは,観光地域経済調査というものがされておりまして,三重県には,残念ながら鈴鹿市入ってないんですけれども,こちらのほうの結果も公表されています。 そこでは,主な対象業種というのが,TSA観光産業分類というのと,日本標準産業分類で分類されて,それで調査がされているということがあります。 〔資料の提示を終了〕 今回言いたいのは,これらのようなものを参考にして,次期の中・長期計画策定に当たっては,観光関係の成果指標を,事業者数や就業者数をベースにした市独自の成果指標として設定してはどうかということについて,市の見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(原田勝二君) 産業振興部長。 〔産業振興部長 内藤俊樹君登壇〕 ○産業振興部長(内藤俊樹君) 私からは,中西議員の観光施策についての御質問のうち,成果指標について,答弁申し上げます。 議員御質問のように,本市が平成18年3月に策定いたしました,「第5次鈴鹿市総合計画」では,単位施策,観光資源の充実の成果指標に,観光客入込客数を設定しています。 この単位施策では,観光資源が,多様化する観光ニーズに対応して集客交流を生み出していることを将来像としていますので,多彩で充実した観光資源が活用され,多くの人が本市を訪れている状況を推計するため,成果指標に観光客入込客数を設定したところでございます。 この入込客数は,観光庁が平成21年12月に策定いたしました,観光入込客統計に関する共通基準に基づきまして,各都道府県が調査を実施しているもので,調査対象施設は,前年の観光入込客数が年間1万人以上,もしくは,前年の特定月の観光入込客数が5,000人以上であることなどの要件を満たすものとなっています。 この調査は,1年に1度実施されるもので,各都道府県や観光庁で取りまとめられました調査結果は信頼性が高く,他地域との比較が可能であることなどの特性を持っています。 このようなことから,単位施策の成果指標に採用しておりますが,今後,新たな中・長期的計画を策定していく中で,成果指標につきましても,議員御質問の,観光地域経済調査の集計手法等のやり方も含め,何が適切であるか検討してまいりたいと考えておりますので,御理解いただきますよう,よろしくお願いいたします。 ○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) 時間が迫っておりますので,ちょっと巻いていきます。 済みません,今の答弁で検討していただけることがわかりましたので,次の論点のほうへ移ります。 次の,観光資源の掘り起こしということですね,ここでのポイントというのは,地域の身近な観光資源の発見と,それを生かす動きに取り組むべきだということなんですけれども。 資料8を映してください。 〔資料をスクリーンに示す〕 こちら,鳥羽市にある現地オプショナルツアーを企画,運営している「海島遊民くらぶ」というところのホームページです。これ,少し下に送りますと,右のところですね,ここに,「今の時期,御参加いただけるツアー」というのが12種類あるんですけれども,確かに鳥羽市というところで,海を使ったものがあるんですけれども,特別なものをやっているわけじゃなくて,身近なものを活用したツアーというのを企画されています。 〔資料の提示を終了〕 このような地域の日常にある観光資源のピックアップ,それらをつなぎ合わせるような取り組みを,鈴鹿市でもできるだろうと。モータースポーツのまちでありますし,サランラップの旭化成さんであるとか,AGFさんも,全国的にも,ホンダさんももちろんなんですけれども,全国的にもいえるもの,そういうものを観光資源としても活用できると思いますが,そのようなものを,鈴鹿市のほうが,観光協会や市内観光関連事業者の方々と連携して,若い世代が取り組むようにしたらどうかということですね。 また,ゲストハウスのような宿泊形態も広がっていますが,このような事業の設立支援なども含めて,市の見解をお聞かせください。 あわせて,三つ目のこともお聞かせいただきたいと思いますが,三つ目,キャッチコピーというふうに書いてあるんですけれども,こちらのほうの,端的に言いますと,鈴鹿サーキットというのは,過去2回,二輪の世界グランプリが開催されてました。ドゥーハンとか,ガードナーとか,レイニーとか,そのあたりがそうなんですけれども。また,F1開催などで,「SUZUKA」という,ローマ字で書く「SUZUKA」というブランドが世界的なものだということがあります。 鈴鹿サーキットで,せんだって,アジア2耐という形で,耐久レースのほうも設定されておりましたが,鈴鹿というのは,もっと世界を意識したキャッチコピーがあってええんじゃないかということですね。 資料9を映してください。 〔資料をスクリーンに示す〕 端的に言いますと,バイクが好きなのでバイクで言います。 アメリカデイトナ200といって,200マイルってあるんですけれども,それがあります。イギリス,マン島という公道レースがあります。じゃあ,鈴鹿というのは,アメリカでデイトナ,イギリスでマン島,じゃあ日本の鈴鹿というふうなことでやっていくのかというんやったら,ここはやはり,アジアの鈴鹿というような形で,大きく打ち出したらどうかというのが,今回のお聞きしたい内容です。 ともかく,アジアの鈴鹿とすることであれば,観光政策についても,より大局,大きなところからあり方が考えることができると思いますが, ○議長(原田勝二君) 中西大輔議員,答弁の時間も。 ○24番(中西大輔君) それも考えて言っています。 そういう大きな観点から考えることができるようになると思いますので,観光活性化も含めて,市の見解をあわせてお聞かせください。お願いします。 〔資料の提示を終了〕 ○議長(原田勝二君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(内藤俊樹君) それでは,観光資源の掘り起こしについての御質問に答弁申し上げます。 議員御指摘のように,観光資源の掘り起こしについては,非常に重要と考えておりますので,今後も鈴鹿商工会議所や,鈴鹿市観光協会,鈴鹿市物産協会及び本市の伝統産業や文化芸術関係の皆様,あるいは市域でまちづくりに携わってみえる方々などと連携して,観光資源の掘り起こしに取り組んでまいりたいと考えております。 次に,キャッチコピーについての御質問に答弁させていただきます。 本市では,より多くの皆様に,鈴鹿市のよさを知ってもらいたいと考え,鈴鹿市というまちをイメージするキャッチコピー,「さあ きっと もっと鈴鹿 海あり,山あり,匠の技あり」を,平成25年3月に制定いたしました。 このキャッチコピーにもあらわれるように,国内有数のレーシングコースで,世界的にも有名な鈴鹿サーキット国際レーシングコースで開催されます,F1日本グランプリや,鈴鹿8時間耐久レースなどのモータースポーツが,本市の知名度を世界に広めていただきましたことは,今さら申し上げるまでもございません。 本市の知名度を海外で一層高めるには,本市産品の販路の確保や,本市への誘客につながり,その必要性は,今後,ますます高まるものと考えております。 このため,三重県や公益財団法人三重県観光連盟が実施する施策や,台湾・高雄市で建設予定の「鈴鹿サーキットパーク」にライセンス提携を行っている株式会社モビリティランド,また,友好協定を結んでおります,ル・マン市やベルフォンテン市など,関係団体との連携や情報の共有を図っていきたいと考えています。 現在,本市のイメージは,国内外ともに,F1グランプリやモータースポーツに関するものが強いものと考えております。 今後,海外での連携を図っていく上で,鈴鹿を象徴し,文化や言語の異なる国外の皆様に親しまれ,共通の理解が得られるようなキャッチコピー作成が必要となれば,関係の皆様と調整してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。 〔24番 中西大輔君登壇〕 ○24番(中西大輔君) 答弁のほうも,前向きに答えていただきましたので,その方向性で取り組んでいただくことを期待させていただいて,私の質問のほう,終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(原田勝二君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。 この際,暫時休憩いたします。 再開は14時50分といたします。 午 後 2 時 38 分 休 憩 ―――――――――――――――――――――――― 午 後 2 時 50 分 再 開 |