2015年3月
「重要計画策定について」


○24番(中西大輔君) 議席24番,すずか倶楽部の中西大輔です。
 通告に従い,重要計画策定と地震災害への備えについて質問を行います。
 重要計画策定についてですが,この質問,関連することは何度もこれまでの一般質問でも行っているのですが,今,行われている3月議会も挟んで,非常に重要なことが今進んでいるということをやはり強調させていただきたいという意味で取り上げさせていただいております。
 まず,新たな中長期計画と都市マスタープランの改定について,ここまでの行政の取り組みというのは,非常に先進的なものも取り組まれているというふうに評価しております。
 今回の質問では,先ほども言いましたが,改めて,しつこくといったほうが表現が合っているかもしれませんが,両計画ともに,鈴鹿市の将来にとって非常に重要だということと,より一層の市民の参画というものが求められている観点から質問のほうを進めさせていただきます。

 現在,平成27年度内の完成を目途に,次期総合計画となる新たな中長期計画の策定と都市マスタープランの改定が進んでいますが,どちらも,もうそろそろパブリックコメントを控えるなど,まとめの時期に入っているところと思います。そこで,両計画の重要性と関連性についての説明,現在の進捗状況と今後の予定をお聞きしたいと思います。
 資料3,映写してください。
            
〔資料をスクリーンに示す〕
 この図なんですけれども,こちらは都市マスタープランの見直しの資料というのがありまして,その中から抜いたものですけれども,鈴鹿市まちづくり条例が一番上にあって,その下に新たな中長期計画があると。その新たな中長期計画の中に,都市マスタープランが位置づいているという形になっております。
 資料4と5,映写お願いします。
            〔資料をスクリーンに示す〕
 また,総合計画審議会と都市計画審議会に出された資料になりますが,総合計画審議会は今後6回の会議を予定,都市マスタープランも,近々パブコメ等を行うことが計画されているところですが,これらの資料を踏まえながら,答弁のほうをお願いします。
              〔資料の提示を終了〕

○議長(原田勝二君) 市長。
             〔市長 末松則子君登壇〕
○市長(末松則子君) それでは,中西議員の御質問に答弁を申し上げます。
 第5次鈴鹿市総合計画の基本構想における計画期間が平成27年度で終了いたしますことから,現在,平成28年度から平成35年度までを計画期間とする新たな中長期的計画の策定に取り組んでおります。
 本計画は,市の総合的な計画として,まちづくりの中長期的なビジョン等を示していくもので,鈴鹿市まちづくり基本条例が目指すまちづくりの理念を具現化するための最上位の計画となるものでございます。このため,社会経済環境の動向を予測しながら,将来的なリスク分析も行うとともに,必要な政策や施策を選択していくために,市民参画も図りながら取り組んでいるところでございます。
 一方,鈴鹿市都市マスタープランは,現行の目標年次が,第5次総合計画と同じく平成27年度となっていることから,同様に改定作業を進めているところでございます。
 都市マスタープランは,上位計画である新たな中長期的計画に即した内容となるもので,本市の都市計画に関する基本的な方針を定める重要な計画でございます。
 このように,これらの計画は,長期的な将来を見据えて,今後8年間の本市のまちづくりの方向性を決めていく大変重要な計画でございますので,必要な政策や施策等が位置づけられるよう,引き続き,市民の皆様の参画を図りながら策定をしてまいります。
 なお,これまでの策定状況,今後の予定につきましては,企画財務部長,都市整備部長がそれぞれ答弁をいたしますので,よろしくお願いをいたします。


○議長(原田勝二君) 企画財務部長。
           〔企画財務部長 杉野浩二君登壇〕
○企画財務部長(杉野浩二君) それでは,私からは新たな中長期的計画の策定におけるこれまでの経過と,今後の予定につきまして答弁申し上げます。
 本計画の策定に当たりましては,まず昨年4月に,社会経済環境の将来的な変化を見据えた計画として策定することや,計画の構成,推進体制などを決定し,基本的な取り組みの方針を庁内で共有した上で,策定作業を進めてきております。その後,6月から7月にかけまして,市政アンケート調査を実施しており,住民基本台帳における性別,年代のほか,行政区別人口の割合をもとに,多段階的に無作為抽出を行い,18歳以上の市民の皆様4,000人に対してアンケート調査票を送付し,39.5%に当たる1,580人の方から回答をいただきました。
 本調査では,市民の皆様のまちづくりに対する現在の満足度や今後の重要度,まちづくりのあり方に対する意向等を調査し,その結果につきましては,新たな中長期的計画の策定において政策等の形成に反映させるため,さまざまな角度から分析を行っております。その後,7月下旬には,職員ワーキンググループによる検討作業を開始し,8月から9月にかけましては,人口減少社会の進展等が将来の行政経営に及ぼすリスクとなる状況を予測する経営環境診断を行い,将来的な課題の解消に向けて,リスク軽減等のためにどのような方向性を検討すべきかを考えながら,基本構想の策定作業として,将来都市像やまちづくりの基本理念などの検討を進めてきております。さらに,9月から11月にかけましては,策定プロセスにおいて市民の皆様の意向を適切に反映していくため,市政アンケートの際,無作為抽出した市民の皆様から,検討組織への参加意向がある方々で構成する市民委員会を設置し,89名の市民委員の皆様の御参画を得ております。市民委員会は計3回開催し,延べ227名の参加のもと,市政アンケート調査結果や経営環境診断結果をお示しした上で,新たな中長期的計画の最上位部分となる基本構想を構成する将来都市像,目指すべき都市の状態等について御意見やアイデア等をいただき,職員ワーキンググループと協働しながら,計画策定のための作業を行っていただきました。
 本市といたしましては,この無作為抽出した市民の皆様の中から政策形成に向けた市民参画を図る手法は初めての取り組みでございましたが,当初,予定しておりましたよりも非常に多くの方々に御参画をいただき,市民の皆様の意識は非常に高いものがございました。そして,その後12月には,まちづくりの基本原則等を定めている鈴鹿市まちづくり基本条例に基本構想等を策定する旨の規定を追加するとともに,鈴鹿市議会の議決事項を定める条例を改正し,基本構想を議決対象としていただくこととして,計画の位置づけを明確にいたしました。
 このほか,本年2月には,学識経験者,各種団体の代表及び公募による市民で構成する総合計画審議会を設置し,計画策定について諮問し,これまでの計画策定に関する状況などについて説明し,今後,本審議会におきまして,随時,計画案について御審議をいただくこととしております。
 現在の作業状況といたしましては,基本構想の素案を策定している段階でございますが,今後の予定につきましては,本年の6月ごろには,市議会の皆様に基本構想の素案とともに基本計画の体系等も説明させていただきたいと考えており,その後はパブリックコメント等の実施により,広く市民の皆様にも御意見を伺い,9月末ごろをめどに,まずは基本構想案について審議会から答申をいただく予定としております。
 また,基本計画の素案につきましては,基本構想と並行して策定していくこととなりますが,秋ごろに基本構想案を市議会で説明させていただく際に,あわせて説明できるように進めていきたいと考えております。そして,最終的には,本年12月市議会定例会に,基本構想案を提案させていただきたいと考えております。
 以上が,これまでの策定の経緯と現時点で予定しております今後の計画策定作業でございます。
○議長(原田勝二君) 都市整備部長。
           〔都市整備部長 湯淺雅文君登壇〕
○都市整備部長(湯淺雅文君) それでは,私からは,都市マスタープランの進捗状況と今後の予定について答弁申し上げます。
 現行の都市マスタープランは,平成18年に施行し,その目標年次は平成27年度となっております。そこで,平成24年9月に,有識者で構成をされます第1回鈴鹿市都市マスタープラン見直し検討委員会を開催し,都市マスタープラン見直し作業に着手をいたしました。その後,同年9月から10月にかけて,本市のまちづくりのあり方などについて,市民の皆様を対象にアンケート調査を実施しました。平成25年度には,主管課長等で構成をされます鈴鹿市都市マスタープラン庁内検討会議,庁内関係各課のグループリーダーで構成されます鈴鹿市都市マスタープラン庁内検討会議作業部会を設置し,それぞれ第1回目の会議を10月に開催し,庁内各部局間の調整に着手をいたしました。11月から翌年の2月にかけましては,課題整理を進めるために,市内全23行政区におきまして地区別会議を実施し,それぞれの地域の皆様345人の方々に御意見をいただきました。平成26年6月には,地区別会議の結果を公開しまして,さらに市民の皆様から御意見をいただき,課題の整理を進めました。
 現在の策定状況は,これらの結果を踏まえ,鈴鹿市都市マスタープラン見直し検討委員会及び鈴鹿市都市計画審議会等において御議論をいただき,新しい都市マスタープランの骨組みである骨子案の作成を進めているところであります。この骨子案が完成しました後には,市議会に説明させていただいた後,パブリックコメントを実施し,広く市民の皆様に御意見をいただきたいと考えています。その後,新たな中長期的計画との整合を図りながら,新しい都市マスタープランの完成案をまとめる予定です。この案がまとまった段階で,再度,市議会に説明をさせていただき,パブリックコメント等を実施し,平成27年度中の完成を考えています。
 以上,これまでの進捗状況と今後の計画策定作業でございますので,御理解賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。

○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 答弁のほう,ありがとうございます。
 今の説明,ちょっと長いんですけども,まとめますと,実際,この3月議会も挟んで,この27年度というのが非常に重要な計画というものが進められているということがよくわかったところだと思います。ただ,今,答弁のほうを聞いていて,やはりパブリックコメントであるとか,いろいろな説明であるとか,市議会への情報提供等々ありますが,やはり別々ではなくて,まとめた形で説明していただくほうがいいのだろうなというふうにちょっと意見をさせていただきます。
 そこで,次の点でお聞きしたいことなんですけれども,どちらの計画ともに,地域というのがキーワードとして出てきます。住民自治の考え方も含めて,それぞれどのように整理されているのかお聞かせください。


○議長(原田勝二君) 企画財務部次長。
○企画財務部次長(澤井正弘君) それでは,私からは地域の考え方の整理に関する御質問のうち,新たな中長期的計画における考え方について答弁申し上げます。
 新たな中長期的計画は,人口増加を期待しつつも,人口減少及び経済規模の縮小を前提といたしました厳しい社会経済環境を見据えて策定しており,このような状況におきまして,まちづくりを効果的に進めていくためには,市民の皆様との協働によるまちづくりが不可欠と考えております。このことから,新たな中長期的計画の基本計画におきまして,前期基本計画は,行政が責任を持って推進する行財政経営に関する取り組みとして位置づけるとともに,後期基本計画を策定する際に,協働のまちづくりを推進していくために必要となる地域の体制や仕組みを構築するための取り組みを盛り込むことを予定しております。そして,後期基本計画におきましては,行政が推進する行財政経営計画とあわせて,市民の皆様が主体となり,各地域で進めるまちづくりの取り組み等を地域別計画として策定し,市民の皆様と行政が一体となってまちづくりに取り組んでいく計画として考えております。その際の地域の考え方につきましては,現時点におきましては,協働のまちづくりを進めていくために,地域経営の主体として想定されております地域づくり協議会の単位となる地域を想定しております。
 以上でございます。

○議長(原田勝二君) 都市整備部長。
○都市整備部長(湯淺雅文君) それでは,私からは地域の考え方の整理に関する御質問のうち,都市マスタープランにおける考え方について答弁申し上げます。
 三重県の定める都市計画の実務に関する手引きでは,市町の都市マスタープランの構成については,まちづくりの理念や都市計画の目標,全体構想,地域別構想の三つが基本であるとしています。この地域別構想に当たるものとして,現行の都市マスタープランにおきましては,市内を6ブロックに分け,ブロックごとに地域別まちづくりの方針を定めています。また,三重県の手引きには,地域別構想は,全体構想を単純に切り分けたものでは,その存在意義が小さくなることから,全体構想と地域別構想はそれぞれの役割分担を図ることと示されています。さらに,この地域別構想では,地域住民との間でより密接な合意を形成し,身近なまちづくりを進めていくためのツールとして活用していく考え方もあると示されています。例えば,住民との話し合いの中で,将来のまちづくりの方向性や具体的な取り組みについて合意が取れた内容を,順次,この構想に位置づけていくようなことが考えられます。
 これらを踏まえ,鈴鹿市都市マスタープラン見直し検討委員会及び鈴鹿市都市計画審議会等において御議論いただいた結果,まず全体構想を策定し,その後,地域別構想を策定していくことといたしました。その際の地域の考え方につきましては,先の企画財務部長の答弁にもございましたとおり,協働のまちづくりを進めていくために,地域経営の主体として想定されている地域づくり協議会の単位を基本としますが,沿岸部の津波浸水予測区域の一部について,土地利用規制の見直しをするなど,その目的に応じて,地域づくり協議会の単位にとらわれない範囲を設定することも考えております。
 以上,御理解を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 説明のほう,ありがとうございます。今,説明の中で,第5次総合計画のときに横串に通すのが大事だというふうなことを大分議論されたのですが,今の企画財務部と都市整備部の答弁から,地域というのがやはり今回の新しい中長期ではポイントになってくるというふうなことが見えてきたと思います。その中で,どちらの答弁にも地域づくり協議会の単位という表現が出てきているのですが,地域の考え方については,さきの12月定例会のほうでも質問し,提案もさせていただいているのですが,その後の取り組みはどうなっているのかというのをお聞きしたいということですね。そのことについて,せんだってぎふまちづくりセンター主催の勉強会がありまして,小規模多機能自治の先進地である島根県雲南市の取り組みをお聞きしたのですが,そこで感じたことは,行政の行う団体自治においても,明確な意思を持って地域を設定して整理することが必要だということです。その点も踏まえて,答弁のほうをお願いします。

○議長(原田勝二君) 生活安全部長。
○生活安全部長(西山哲也君) それでは,私から,中西議員の地域の考え方の整理はについての再質問に答弁を申し上げます。
 12月議会での御質問にも答弁しましたように,地域づくりにおける地域の範囲は,小学校区を基本に,地域の方々と協議しながら地域が一番まとまりやすいようにその範囲を決めていきたいと考えております。議員のおっしゃるように,現行の各部局の施策において,地域の考え方に相違がありますので,市としましては,施策の計画や遂行に当たっては,同じ認識を持つ必要があると考えております。
 現在,地域づくりの取り組みにつきましては,職員の認識を深めることを目的に,地域づくり支援制度について庁内に情報を発信したところでございます。また,地域づくりを進める上での課題に対しましては,全庁的な取り組みとして位置づけて,各部局の主管課長等で構成する協働の仕組みづくり検討委員会で詳細を協議いたしております。
 なお,地域づくりの範囲を小学校区とすることで,さまざまな施策に生じる影響や課題等についても本検討委員会で検証し,整理してまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。

○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 取り組みとしては,やっていないわけではないけれども,進みが遅いというふうにちょっと感じたところなんですけれども。大事なことなんですけど,現在,教育委員会のほうではコミュニティスクールという形が進んでいます。また,今後取り組まないといけない課題の中で地域包括ケアシステム,また,鈴木議員の質問でもありましたが,地区別防災計画等々,やはり地域・地区というのが概念として重要になってくる計画が出てきます。その計画をつくっていくときに,重要になってくるのは,やはり行政がまず明確に団体自治として取り組むための地区・地域というものを明確にしないと進んでいかないということですね。現在の混乱であるとか課題について,余りとらわれ過ぎてしまうと,10年後,20年後に住民自治をするための仕組み,枠組みというのをつくるのがおくれてしまうということもやはりリスクとして考えていただくことが必要だと思います。ですので,私としては,新たな中長期計画に明確な意思として明記すべきというふうに意見しておきます。
 それで,それらのことを踏まえて,次の論点に移らせていただきますが,次の論点というのは,住民参画推進の視点から質問させていただきますが,先ほど冒頭でも言いましたが,中長期計画での市民委員会や都市マスタープランでの地区別検討会議など,担当課の取り組みというのは非常によいものだったというふうに私は考えております。ここでは,さらにもう一歩踏み出していただきたいという意図でお聞きしたいと思うのですが,まず,そもそもそれのための第一歩としては,一番わかりやすい手法としては,パブリックコメントがあるんですけれども,パブリックコメントについては多くの計画が対象になっています。対象になった場合,鈴鹿市のホームページ上で資料が公開されたり,また公民館の窓口などで資料が公開されているわけですけれども,それらを手に取ってみても,意見するというのは非常に難しいというふうに私は感じます。特に中長期計画,都市マスタープランのような大きな計画であればあるほど,意見をくださいといっても,その資料を読み解くだけでも時間がかかる。また,意見募集期間も,通常行われている1カ月では,およそ一般の方が答えるには短いというふうに考えます。
 そこで,それぞれ計画期間8年間ということで置かれるわけですが,もっと言うと,20年先を見据えながらの8年間の計画であったりするわけですけれども,そのようなことと,今後,選挙権の引き下げの動きなどとも考え合わせると,いかにして次の時代を担う世代──40代以下の世代が中心になってくると思いますけれども──が,これらの計画に関係してくるかということが,鈴鹿市の将来にとって大切だというふうに考えるところなんです。
 そこで,パブリックコメントを行う前の段階で,まずイメージとして,小学校5年生から6年生ぐらいの年代でもわかりやすい説明,情報提供を意識すべきだと考えるのですが,その点,どうでしょうか。
 また,例えば教育,子育て,高齢者福祉といったわかりやすい言葉から説明を展開していくということも一案だと思いますが,今現在,どのような考えがあるのかお聞かせください。


○議長(原田勝二君) 企画財務部次長。
○企画財務部次長(澤井正弘君) それでは,新たな中長期的計画の策定におけるパブリックコメントの実施に関する御質問に答弁申し上げます。
 新たな中長期的計画は,その内容が多岐にわたり,かつ専門性のある要素もございますので,パブリックコメントの実施に当たりましては,市民の皆様へのわかりやすい情報発信が必要であると考えております。このため,パブリックコメントの実施に当たりましては,基本構想や基本計画の内容が理解しやすいように,計画策定の背景や市政アンケート調査の分析結果,経営環境診断の内容など,必要な情報をわかりやすく市民の皆様に提供していきたいと考えております。
 具体的には,今後検討してまいりますが,例えば資料の提供に当たりましては,特に見ていただきたい点や特徴的な傾向,考え方の整理のポイントなど表現方法なども工夫し,できる限り多くの方に伝わる方法を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(原田勝二君) 都市整備部長。
○都市整備部長(湯淺雅文君) それでは,私からは都市マスタープラン改定に伴うパブリックコメントについて答弁を申し上げます。
 先ほども答弁申し上げましたとおり,新しい都市マスタープランの策定に当たりましては,その完成案ができ上がった段階でのパブリックコメント等に加え,その骨組みである骨子案がまとまった時点においてもパブリックコメント等を実施し,市民の皆様から御意見をいただくことを予定しています。
 都市マスタープランは,新たな中長期的計画と同様に,その内容が多岐にわたり,かつ専門性のある要素もございますので,パブリックコメント等の実施に当たりましては,市民の皆様へのわかりやすい情報発信が大切であると考えています。このため,実施に当たりましては,解説書の添付やテレビ広報の利用など,あらゆる世代の市民の皆様に関心を持っていただき,内容をより理解していただけるように工夫をしていきたいと考えております。さらに,これまでの経緯や平成24年度に実施しましたアンケート調査結果,平成25年度に実施しました地区別会議の結果など,必要な情報もあわせてお示しをしたいと考えています。
 以上,御理解を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 前向きに取り組んでいただけるようですので,期待しております。
 企画財務部の答弁の中で,経営環境診断も取り上げられておりますが,こちらのほうはやはり,ぜひパブリックコメントの前にケーブルテレビ等を使って,どのような状況であるかということを市民の方々に伝えていただきたいというふうに考えます。
 また,手法については,今現在,広報すずかのほうでも動画との連携等を行っておりますし,いろいろな情報媒体を活用して積極的に行うことを考えていただきたいと思います。そうして,市民の方々が鈴鹿市の今の現状を知っていただいて,また将来,どのような様子になるかということを共有した上で,どのような取り組みに力を入れていくべきなのか,市民の皆さんも一緒に考えていただくことが非常に大事になってくると思います。このような部分というのは,自治体としてコストをかけてよい,逆に言えばかけるべきところだと考えますので,よろしくお願いします。
 次に,今パブリックコメントのことをるる取り上げてまいりましたが,次のところでは,ほかの手法を使って市民参画を広げるべきと考えて質問をさせていただきます。こちらのほうも時々,一般質問のほうで取り上げさせていただいておりますが,市民参画については,やはり全世代についてふえることが非常に大切なことだと考えております。その上で,先ほど少し触れましたように,やはり次の時代を担う世代の参画を強く意識して取り組んでいくことが必要な領域だと私は考えるところです。
 そこで,以前にも取り上げておりますが,名古屋市が一昨年,取り組んでいたと思いますが,名古屋市の次期総合計画策定の際に行われた,名古屋工業大学のほうが社会実験としても取り組んでいたインターネット版タウンミーティングのコラグリー,COLLAGREEとか,鈴鹿市も今取り組んでいるフェイスブックなどのソーシャルネットワークシステムの活用,また,もう少しアナログなんですけれども,やはり素案であったり,いろんなパブリックコメントでもそうなんですけれども,アナログですけれども,やはり職員の方々が現地に赴いて地域別の説明会を行うであるとか,例えばPTA対象に意見交換会を行うであるなどのような手法というのも大切になってくるのではないかと考えるところです。そのようにして,市民の方々の関心をより高めることができると考えますし,また大切と考えるところなのですが,現在,この点についてどのような考えがあるのかお聞かせください。


○議長(原田勝二君) 企画財務部長。
○企画財務部長(杉野浩二君) それでは,新たな中長期的計画の策定において,市民の皆様がより関心を持って参加する仕組みを検討すべきではとの御質問について答弁をいたします。
 本計画の策定におきましては,市民委員会への市民の皆様の御参画や総合計画審議会への市民公募委員の登用など,従前にも増して積極的な市民参加を図りながら取り組んできたところでございます。今後におきましても,パブリックコメントを実施するほか,市民の皆様から御意見をいただく機会として,タウンミーティングの開催なども予定しており,幅広い年代層の多くの方に関心を持っていただけるような取り組みを進めていきたいと考えております。
 また,特に,先ほど御指摘のありました40歳代以下の若い世代の方々に対して,より関心を持っていただくための取り組みにつきましては,40歳代以下の世代の方々は,仕事や学校,育児,家庭のことなど,日々多忙な中で市民生活を送っていらっしゃる方が多いと推察されますことから,限られた期間に限られた情報の提供だけでは,御意見をいただくことが難しいことも考えられます。このため,パブリックコメントの実施に際しましては,ホームページや市の広報によるお知らせに加えて,ソーシャルネットワーキングサービスなどの他の広報媒体での情報発信など,より関心を持っていただけるような手法を検討していきたいと考えております。また,計画策定時における御参加だけでなく,今後は計画の運用時など,計画策定後における市民の皆様の御参加も積極的に図っていきたいと考えております。
 現在,新たな中長期的計画のスタートに合わせまして,主要な個別計画の見直しも進めておりますので,これらの取り組み内容につきましても,中長期的計画と一緒に発信していくことにより,各計画の内容や計画間の関連性等も示しながら,本市が目指すべきまちづくりの方向性をより御理解いただけるよう,市民の皆様にお知らせをしていきたいと考えております。具体的には,今後,中長期的計画策定後に,各種個別計画の内容を含めた情報発信イベントを,小・中学生等を対象とした計画に関する絵画や作文発表などとあわせて実施することも検討しており,本市のまちづくりへの市民の皆様の御関心を高めながら,計画推進に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(原田勝二君) 都市整備部長。
○都市整備部長(湯淺雅文君) それでは,私からは都市マスタープラン改定に当たり,より参画しやすいシステムを検討すべきではとの御質問について答弁申し上げます。
 今回の都市マスタープラン改定に当たりましては,その策定過程におきまして,市民の皆様の御意見に耳を傾けることに努めてまいりました。平成24年度に市民アンケート調査を実施し,平成25年度には課題整理を進めるために市内全23行政区を対象に地区別会議を実施し,それぞれの地域の皆様から御意見をいただきました。また,地区別会議の結果につきましては,各地区市民センターや市役所1階市民ギャラリーにおいて公表し,さらに意見を求めてまいりました。
 先ほどからの答弁でも述べましたが,骨子案,完成案と2回のパブリックコメント等を実施し,市民の皆様から御意見をいただくことを予定しております。それぞれのパブリックコメント等を実施する際には,市役所1階の市民ギャラリーやたくさんの方が集まる他部局のイベント等を活用して,骨子案や完成案をわかりやすく掲示し,意見をお聞きするといったオープンハウスも実施し,都市マスタープランに身近に触れ,より関心を持っていただく機会を多く提供していきたいと考えております。また,その際には職員を配置しまして,その場で市民の皆様からの御質問等に対応し,より多くの市民の皆様に参画していただきたいと考えております。
 また,特に40歳代以下の若い世代の方々に対してより関心を持ってもらうための取り組みが必要ではないかとのことですが,さきの企画財務部長の答弁にもございましたとおり,ホームページや市の広報によるお知らせに加えて,若い世代の方々になじみやすいフェイスブック等ソーシャルネットワーキングサービスでの情報発信も行いたいと考えています。
 今後も,よりわかりやすく,より参画しやすい方法を心がけ,新しい都市マスタープランの策定を進めてまいりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(原田勝二君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 説明のほう,ありがとうございました。市長も私と同年代になるわけですけれども,この計画,どちらの計画も8年間ということは,私は45歳なので,次に終わるころには53歳になったりするんですけども,もっと長期を見ると,20年先を見てやるということは,自分たちがもっと高齢化していくというところですね。それでもあるということですので,やはり今いらっしゃる方も大事なんですけれども,私たちぐらいの世代,私たちの子供たちの世代がこのようなことに参画してくることが鈴鹿市にとって大切だということを強調していただきたいと思います。
 新たな中長期計画については,無作為の4,000人に対して市民アンケートを行うということが質疑のほうでもありましたが,対象者が重ならないようにしていただくのは,もちろんやっていただけることだと思うんですけれども,本当であれば,やっぱり対象者の母数をふやすことで,やはり一人でも多くの方にこのようなことがあるということを知っていただく,知っていただくことで,そこからよりまちづくりというか,広がっていくということですね。そのようなことも検討していただきたいと思います。
 以上で,一つ目の質問のほうを終わります。