2022年 2月(代表質問) 1.「市民力、行政力の向上」に関連して (1) 若者参画、市民参画の考えについて (2) 地域政策に対する市の責任の考えについて (3) 職員の政策形成能力とコンプライアンスについて (4) 行財政改革について ********************** ○17番(中西大輔君) 議席17番,中西大輔です。 冒頭ですが,ウクライナ情勢のことを憂慮しております。ウクライナで生活される方々の命と権利,また,国としての主権が尊重される形で,早期に終息することを祈るばかりです。 それでは,会派,市民の声を代表して質問させていただきます。 私たち市民の声は,市政に市民の皆さんの力が生かされるよう若者と市民の参画の推進,市政を改革し,公平でスリムかつ筋肉質な市政運営に取り組まれるよう訴えるところです。 今回の施政方針についてですが,末松市長就任後に策定された総合計画2023の終盤となり,施策や政策を打ち出すことはもちろんなのですが,大切なことだとは考えるのですが,市長3期目の任期最終年も重なっていることから,市長の総括的な観点をお聞きしたかったところでした。 その中,ワクチン接種については,接種体制整備について関係各課以下,行政の努力を評価したいと思います。 ですが,同時に今後ですが,やはり不安を持たれる方への対応についての配慮,特に5歳から11歳の小児の接種について,慎重な判断を保護者の方が行えるよう感染リスクとワクチン接種のメリットを比較するための情報や数字,グラフなどを出していただくこと,また,副反応があった場合の配慮,支援などの取組についても検討していただくことを期待したいと思います。重症化した際の医療体制の整備,また,国産の経口治療薬,そちらのほうの取組も,県国にしっかり働きかけていただくことを期待します。 今回いろいろな会派の方の質問の中で,子どもの医療費についての言及がありました。無料化という言葉がよく使われるのですが,この中で所得制限の撤廃については,子どもの権利として公平になることで評価させていただきます。 ただ一方で,無料という言葉が使える背景には,やはりそれを税金で賄っている,支援をしているということです。税金の使い方を変えているという部分がありますので,この点について,やはり毎年お金を増やす取組を行うためには,独自で取り組む財源,使うことのできる財源を振り替えているということになりますので,その点を常に言葉にしていただきたいと思うところです。 それでは,総合計画2023の将来都市像を支える柱と自治体経営の柱に沿って,分割して,お聞きできなかった部分について質問させていただきます。 大項目1つ目,自治体経営の柱,市民力,行政力の向上からお聞きしたいと思います。 施政方針をお聞きしていまして,全体を通して若者の参画や市民参画についての表現が聞き取れませんでした。今年は,次期総合計画や都市マスタープラン以下,各種計画も改定時期に入りますが,市長は,市民参画をどう確保されるのでしょうか。また,若い世代の市政への参画,声を上げる機会をつくることに関して,どのような考えをお持ちなのでしょうか。 第5次総合計画策定の際も市民参画はありましたし,総合計画2023においても無作為抽出,4,000人の市民の方に無作為抽出でアンケートを送付して,その中から希望された方の参画をもって検討会議が開かれていたと覚えております。市民力の向上には,参画機会の充実が大切と考えますが,若者参画,市民参画について市長の考えをお聞きしたいと思います。 市民が主役のまちづくりの推進に関して,一括交付金と地域づくりの支援について述べられていました。 しかし,市としての地域政策への責任という部分が聞き取れませんでした。市長は,どうお考えでしょうか。 複数の行政区や学校区が重なっている地域に対して,どう働きかけていくのか,なじませるような努力をされるのか,地域共生社会や学校運営協議会などとの関係を踏まえた考え方をお聞きしたいと思います。 職員の政策形成能力の向上に触れられていました。将来を考えると重要なところで,市長の取組に期待をしています。やる気のある職員の横連携も大切と考えるところですが,レベルアップの取組について,市長は,どうお考えなのかをお聞きしたいと思います。 一方で,施政方針の中では,法令遵守,コンプライアンスといった業務に誠実に取り組むという部分について,言葉がありませんでした。なぜ抜け落ちていたのでしょうか。 厳しい時代に入る中で,職員の規律や業務への取組は,市民の皆さんも注視するところと考えます。コンプライアンスに対する市長の考えをお聞きしたいと思います。 財政規律を堅持し,計画的かつ健全な財政運営に努めるとおっしゃられていました。 しかし,経常経費が増大する新事業などが,今回の予算でも見られ,政策をビルドする部分については目につく一方,そのための財源を捻出する部分の考えをお聞きできませんでした。 税収増の検討はもちろんですが,経常収支比率等の改善,財政の柔軟性を確保すること,また,災害など突発的な社会,経済の変動に対して備えることなどを考えると,やはり事業や政策などを仕分けるなど,スクラップの部分が重要かと考えるところです。行財政改革についての市長の意志は,どのような形なのでしょうか,考えをお聞きしたいと思います。 以上,市民力と行政力に関することをお聞きします。 答弁に当たっては,重なる部分はシンプルにまとめていただいて結構ですので,よろしくお願いいたします。 ○議長(森 雅之君) 市長。 〔市長 末松則子君登壇〕 ○市長(末松則子君) それでは,市民の声を代表されました中西大輔議員の御質問に答弁申し上げます。 なお,答弁に当たりましては,さきの代表質問で答弁申し上げました内容と一部重複する部分がございますので,御了承いただきますようお願い申し上げます。 少子化の進展に伴う人口減少社会において,多くの市民の皆様に市政に関心を持っていただくことは,市民力・行政力の向上に必要不可欠と考えております。特に鈴鹿の将来を担う若者世代の皆様が,本市に愛着を持ち,本市を支える人材に育っていただくため,若者参画,市民参画の取組により,皆様の御意見を市政に反映させることは非常に重要と考えております。 令和5年度には,総合計画2023をはじめ各個別計画が計画期間の終了を迎えますことから,今後,各種計画の策定過程において,多くの市民の皆様に参画していただけるよう手法を検討し,取り組んでまいります。 地域政策についてでございますが,現在,市内全域で地域づくり協議会が設立され,それぞれの地域において地域づくりの活動が行われております。福祉や健康づくり,防災や防犯,また,子供育成に関するものなど,その活動は地域の特性を生かしたものや地域課題を解決するためのものなど,様々でございます。 このような中,地域づくり協議会の設立前から継続している活動の中には,新たな地域づくりの枠組となる協議会の区域や役割と異なっていることで活動に制限がかかり,スムーズにいかない場合もあるとお聞きいたしております。 また,地域によっては,地域の活性化や地域課題の解決に向けて,区域を超えて連携しながら地域づくり活動を行っていただいておりますので,それぞれの地域で円滑に活動いただけるよう地域の皆様と一緒に考えていくことが必要だと考えております。 本市といたしましては,地域の皆様の地域づくり活動を引き続き支援するとともに,しっかりと連携しながら地域づくりの推進を図ってまいります。 次に,職員の政策形成能力とコンプライアンスについてでございます。 まず,政策形成能力につきましては,職員の行政経営に対する意識の向上とコミュニケーション力,企画力,情報収集能力など,政策形成能力の向上に取り組むほか,担当部署を越えた連携を図りながら,成果重視の行政経営を目指してまいります。 また,コンプライアンスにつきましては,鈴鹿市コンプライアンス推進大綱を定め,その基本方針では,コンプライアンスを社会からの信頼を高めるための戦略的活動の一環として位置づけております。職員への公務員としての正しい倫理観の浸透と,コンプライアンスの徹底を図るための取組に終わりはないと考え,大綱で示す推進本部の設置と毎年定める推進計画や,年に2回の推進旬間の設定により,各取組の妥当性や効果を検証しながら推進してまいります。さらに職員が,より理解し,実行することを目的に鈴鹿市コンプライアンスハンドブックを作成し,職員の意識を深めながら一丸となってコンプライアンスの推進に取り組んでまいります。 今後も市民の皆様に信頼される市政運営を推進するために,法令や社会的規範の遵守だけではなく,あらゆる局面においてコンプライアンスを重視し,公平かつ公正で透明な市政運営に努めてまいります。 次に,行財政改革についてでございます。 総合計画2023の後期基本計画期間では,総合計画を中心としたトータルマネジメントの1つである行政評価の中で,持続可能な行政経営に向けて,全ての実行計画を行財政改革の視点により検証しております。 実行計画における行政評価では,行財政改革の視点による検証のほか,決算額や従事職員数などの投入資源の状況や活動指標を基に,事業の見直しや廃止,地方行政サービス改革の取組の実施など,やり方の改善を検討することで効率性の向上を努めております。 このように各部局で実施した行政評価の結果を基に,次年度の予算編成に向けて事業の廃止や縮小,新規事業や拡充する事業において協議をし,必要な事業の選定を行っております。総合計画2023の目標達成に向けて,限られた資源を効率的・効果的に活用し,行政経営を進めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 |