| 2025年 2月(一般質問) 2 千代崎海岸の取り組みについて (1) 離岸堤設置の進捗について (2) 堤防管理通路上の駐車について (3) 原永桟橋について ********************** それでは、大項目2番目、千代崎海岸の取り組みについてに移ります。 あまりローカルな話は議場でしたことはないんですけれども、いろいろ課題が重なっていて、今回、ちょっとまとめて取り上げたいと。今後に向けてということで、取り上げさせていただきました。 北は千代崎港から南の白子港に至るまでの海岸線についてお聞きしたいと思います。 台風による高波や津波といった防災面、県立公園はもちろん、構造物などによって形成される景観面、釣りやマリンスポーツといった観光面などに加えて、今回の質問では取り上げていませんが、台風などの荒天後に顕著になる漂着ごみの撤去など、地元住民はもちろんですが、地域、市民全体にもつながる課題があると私は考えます。 資料5の映写をしてください。この写真1枚で、今言った今回の質問の内容がほぼ入っているわけですけれども、1つは離岸堤、堤防管理通路上の駐車、桟橋が入っています。 手前に漂着ごみが見えるんですけれども、こちらのほうは、担当課のほうが適切に対応していただいているので、今回の内容には入れてはいません。 そして、今回の事項全てに国や県との関係があることは承知していますが、だからこそ鈴鹿市としてどのように働きかけるのか、現状の説明と併せて、今後の考えをお聞きしたいということが質問の目的です。 資料6の映写を。これは離岸堤の写真になります。 記憶では、小林県議会議員を通じた働きかけなどもあって、設置が事業化されていったというふうに記憶しています。 写真の離岸堤の間には、実は国が管理する区域の境界があって、この件については地元の自治会長がやりとりを経ながら、現在は白子港の方面に向けて設置が進められているところです。 この沿岸部には住宅地があったり、高齢者福祉施設もあって、台風による高波や高潮、津波などを考えても防災対策として重要なものになります。 ちょっと写真では分かりにくいのですが、また、既に設置された離岸堤の後ろでは砂が堆積をして、ちょっと砂浜が広がるなど、防災面にとってもプラスの影響が見られるところです。 そこで、離岸堤設置事業の今後の進捗はどのようになっているのか、考え方等も含めてお聞きしたいと思います。 ○議長(池上茂樹君) 土木部長。 ○土木部長(渥美良雄君) それでは、千代崎海岸の取り組みについての1点目、離岸堤整備の進捗状況について答弁申し上げます。 千代崎海岸では、海岸管理者である三重県が海岸の侵食に伴う堤防・堤体の不安定化や消波機能の低下を防止すること及び高潮・高波浪時に波の勢いを弱め、砂浜を安定させることを目的に、平成24年度(後に「平成27年度」と訂正あり)から離岸堤の整備を行っております。 この離岸堤は、千代崎海岸沖おおよそ200メートル地点に総延長1.66キロメートル計画されており、原永公園西側付近から北側1.2キロメートルについては千代崎港海岸原永地区海岸侵食対策事業、南側460メートルについては南若松地区海岸侵食対策事業として実施されております。 離岸堤は1基の延長約230メートル、幅6メートルで設計されており、北側の原永地区で5基、南側の南若松地区で2基、合計7基の設置が予定されております。 現在の事業の進捗でございますが、2事業ともに1基目の離岸堤の設置が行われている段階で、北側の原永地区で120メートル、南側の南若松地区において178メートルが完成しており、本年度、原永地区で27メートル、南若松地区で46メートルが新たに施工される予定となっております。なお、若松地区では、2基の設置完了後に江島公園の北側付近まで離岸堤が設置される予定でございます。 離岸堤の施工手順は、まず陸上で消波ブロックを製作し、運搬船に積み込み、現地へ据付けるという工程となっております。 消波ブロックの製作は、白子港及び千代崎港にブロック製作ヤードを設けており、本年度も合計665個の消波ブロック製作を行っているところでございます。 1年に製作できる消波ブロックの個数が限られているため、離岸堤の整備は時間を要する事業となっておりますが、毎年、継続して予算を確保いただき、着実に事業を進めていただいておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(池上茂樹君) 中西大輔議員。 ○25番(中西大輔君) ありがとうございます。いろいろされているみたいなんですけれども、事業についてはちょっと言葉がピンとこないんですけど、今、南若松地区の方面ですね、こちらのほうにちょうど住宅地と高齢者福祉施設があって、強い波があったりすると、堤防の上にごみが乗ったりすると直接当たったりするので、この南側は特に進捗のほうをしっかり働きかけていただきたいなと思います。国・県に対してですね。 また、今回は質問に入れていませんが、離岸堤裏の海を活用すること、ブルーカーボンの取組などということも想定に入れていただければなということを期待します。 それでは、資料7の映写をお願いします。これは、先ほど言いました堤防管理通路上の駐車に関することになりますが、左側の写真が路上駐車の状況になっています。右側は千代崎海水浴場近辺の様子となっています。 この堤防管理通路上の駐車について、左側でお分かりいただけるように、災害対策として堤防の躯体補強が行われた結果、通路が拡張される形になって、そこが駐車スペースのように使われるようになっています。時には、この写真のとおり、いわゆる逆向き駐車の状態になっている場合もあって、これらが連なってくると、堤防管理通路上の安全確保の問題や周辺環境への影響が大きくなることが懸念されます。コロナのときから特に顕著になっていますが。 右側の写真については、駐車抑止の構造物を置くと一定の効果があるという事例で取り上げさせていただいています。この件についてですが、2023年に地元自治会から千代崎海岸堤防管理通路上における路上駐車抑止対策に関する要望書が県のほうに提出されて、千代崎海岸堤防管理通路上、堤防補強工事部分へのソフトコーンの設置と路上駐車車両所有者への注意と啓発活動の強化の2点が要望されています。それから1年以上経過しているのですが、現状、どうなのか、県の考えはどうなのか、市の考えも併せてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(池上茂樹君) 土木部長。 ○土木部参事(渥美良雄君) ただいまの答弁で、離岸堤の整備についての発言中、平成27年度と申し上げるべきところ、平成24年度と申しましたので、訂正の上、お詫び申し上げます。 ○議長(池上茂樹君) 土木部参事。 ○土木部参事(岡田旬史君) それでは、千代崎海岸堤防管理通路の路上駐車対策について答弁申し上げます。 路上駐車対策につきまして、令和5年8月7日付で地元自治会から千代崎海岸堤防管理通路上における路上駐車抑止対策に関する要望書が本市に提出され、同年8月16日に千代崎海岸堤防管理通路の管理者である三重県へ進達を行っております。 この要望を受け、三重県では、管理通路の進入部分に路上駐車禁止等の注意喚起看板を設置していただきました。また、堤防補強工事により、補強コンクリートの厚み分、道路幅が広がった部分へのソフトコーンの設置要望については、転落防止等安全措置のために必要なソフトコーンの設置は行うものの、海岸管理に支障を及ぼす交通の支障は確認されていないため、路上駐車対策としてソフトコーンの設置は行わないとの回答をいただいております。 海岸堤防管理通路の管理者である三重県としては、路上駐車問題の解決案として、堤防管理通路について一般車両の通行を禁止する案も地元自治会へ提示されております。 しかし、現在の通行状況で、一般車両の通行を一律禁止することについては影響が大きく、現実的な対応ではないため、管理者である三重県へ改めて路上駐車問題の対策について対応を検討していただくよう要望してまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(池上茂樹君) 中西大輔議員。 ○25番(中西大輔君) ありがとうございます。鈴鹿市に対してどうこう言うつもりはありませんが、この三重県の回答を聞いていると、管理者としての立場からの見解ということは一定理解するところですが、そもそも海岸管理に支障を及ぼす交通の支障は確認されていないとする三重県の主張については責任回避のようにも受け取れます。 今年1月、初日の出がよく見られたので、千代崎海水浴場の近辺は、駐車場のほうは地元のほうと市のほうと合わせて開放していっぱいになっていたと。堤防上にも駐車が結構あったというのは地元の方からお聞きしております。そういう場面に、県のほうは見に行きません。なので、こういうことが言えるんだろうなというのはつくづく思います。 釣りに関する駐車に関してもそうですけれども。 それで、そもそも管理しているのであれば、管理通路上の駐車について対処するのは三重県がするべきことで、それにもかかわらず要望を受け付けないという対応には疑問があります。これは、これから県のほうにもいろいろ働きかけたいなと思うところです。 とはいえ、堤防管理通路というのは生活に身近な施設でもあるため、近所の方が結構使ったりもしますし、バイクで走っている方もお見かけするところですね。ですから、今後も県との協議に取り組んでいただくことを期待します。強く言っていただいていいかなと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、資料8の映写をお願いします。ローカルなところなんですけど、原永にある桟橋についてお聞きします。 もともとはノリ養殖と関連して設置されたと聞きます。しかし、設置から数十年が経過して老朽化が進んだため、現在、立入禁止として、一応、ガードみたいなのが置かれています。1回、ちょっと鉄柵がついたんですけど、台風で折れて、結局撤去になったということもあります。 この桟橋ですが、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、約10年前に清涼飲料水のコマーシャルのロケ地としても使用されております。実際に放送もされました。 このように、砂浜から海に延びる桟橋というのは全国的にも珍しいからではないかと思います。実際、同様のものを検索すると、千葉県の岡本桟橋というのが見つかって、こちら現在もドラマなどのロケ地として人気のようです。 そして、また桟橋によって、魚類が集まることによって、今はちょっとやっている方をあまりお見かけしませんが、投網を打つ方がいらっしゃったり、釣り場として訪れる方もいました。 また、地元で散歩している友達がいるんですけど、この近辺でスナメリを見かけるよという話があって、実際、私も桟橋の先のほうで、1回、沖のほうでスナメリかなというのを見かけたこともあります。そういう意味でいうと、観光資源としての意義もあると考えられるところです。 こうしたことから、鈴鹿市として三重県と協議して、桟橋の存続を検討していただく価値があると考えるのですが、三重県の考えとともに、鈴鹿市としての見解もお聞きしたいと思います。 ○議長(池上茂樹君) 土木部長。 ○土木部長(渥美良雄君) それでは、原永地区千代崎海岸に設置されております桟橋の状況について答弁を申し上げます。 この桟橋は、三重県が港湾施設として設置したもので、ノリ養殖等の漁業活動に利用されていたものと聞いております。しかし、近年は港湾施設としての利用はなく、老朽化により施設の損傷が進んでいるため、管理者である三重県が安全上、利用を中止し、立入禁止の措置が行われております。 施設の今後の取扱いについて三重県へ確認したところ、港湾施設として今後の利用見込みはないため、老朽化対策を実施する予定もなく、現状が港湾利用の支障となっていないことから、現在の状況を維持していくとの回答でしたので、御理解を賜りますようお願いいたします。 ○議長(池上茂樹君) 中西大輔議員。 ○25番(中西大輔君) ありがとうございます。三重県の回答としてはそうなるのかなと思いますが、鈴鹿市として、これから観光面であったりとかを考えていくときに、景観資源としてもそうなんですけれども、より積極的に、観光資源だけではなくて、いろいろな形で連携して考えていただくことが必要かなと思います。 私も、今回の質問で全てが解決するとは一切思っていませんし、この回答だけではなくというふうなところですね。やはり、今後どのようにしていくか、景観も含めて、私たちは身近なので、あって当たり前というところはあるんですけれども、先ほど言わせていただいたように、ロケ地として使われるということは、やっぱりそれなりの景観的な価値ということもあろうかと思いますので、そのようなことを内部で検討もしていただきたいなと。 市長、桟橋の先のほうに行かれたことはありますか。海の真ん中に立っているような感じとか、ああいうこともなかなか経験することはあまりないかと思いますので、そのようなことも含めて、今後検討していただいて、県とも協議していただくことを期待しまして、今回の質問を終わらせていただきます。 以上です。 |